INTERVIEW
2017.02.22
───今作には花澤さんの作品には初参加となるアーティストの方も大勢いらっしゃいます。kzさんや、片寄明人さん、Spangle call Lilli lineなどの名前が並んでいますが、海外からはシンプリー・レッドのミック・ハックネルも参加していますね。
北川 “ミック・ハックネルが初参加”って説明、なんかすごいよね(笑)。今回はテーマが「イギリス」なので、「イギリスのミュージシャンやバンドの方に参加してもらえたら……」というアイデアが最初からありまして。そしたらまさかの話がどんどんと進んで行って。お願いしたら「こんな感じでどう?」って、曲としてはいちばん最初に上がってきて。「他のみんなも追いつかなくっちゃ!」って、それくらいにスムーズな作業でしたね。
───ミックがシンプリー・レッドのメンバーとのリハーサルのようなところで歌われているデモが送られてきたとお聞きしましたが?
北川 うん、ホントそのまんまで。ミック・ハックネル歌ってるし、メロディも本人のそのものだし。「すごいのやってきた!どーしよー!」って(笑)。もちろん香菜ちゃんとは歌うキーが違いますし、またそのメロディに日本語の歌詞を乗せなくてはならない。なので、この曲の歌詞はNONA REEVESの西寺郷太くんにお願いしました。こういう英語のメロディに日本語の歌詞を当てはめるのなら、彼しかいないかなって。だから曲と演奏は向こうのものですけど、うまくこちらのポップスへと翻訳ができましたね。
───たしかに歌詞が自然に当てはまっていますよね。それにしても、メンバーがシンプリー・レッドで、さらにプロデューサーのアンディ・ライトも加わってと、大変豪華ですね。
北川 ケンジ・ジャマー(鈴木賢司)もいるしね。もしかするとケンジ・ジャマーがいることで、こちらのことや制作の意図なんかも伝わりやすかったのかもしれないなあ。
───たしかにそうですよね。こんなことってあるんだなぁ……なんて思いましたが、前作『Blue Avenue』でもスウィング・アウト・シスターのアンディ・コーネルが参加していましたし、前例もすでにありましたので(笑)。
北川 そうですね。どうかしてるんですよ、このプロジェクト(笑)。
───「このプロジェクトはどうかしてる!」は花澤さん作品に関するインタビューの際のキーワードのようになりつつあります(笑)。さて、今回はlivetuneのkzさんが初参加されていて、その「スウィンギング・ガール」はアルバムの1曲目に収められています。
北川 昔、彼がラジオをやっていたでしょ。そのゲストに出演してから交流がありまして。彼もずっと前から花澤さんに曲を書けたらいいなぁって、話をしてくれていたんですよ。そうしたら今回、タイミングが合ってお願いできて。上がってきたものを聴いてみたら、あのサウンドですからね(笑)。みんなビートルズはすごく好きだけど、ビートルズ的なものを作るのはちょっと躊躇しちゃう中、ストレートに中期ビートルズみたいなサウンドを提示してくれました。
───ダンス・ミュージックをメインに活動している“livetune”のイメージが強い人にとっては、印象がかなり異なるので驚かれるかもしれませんね。
北川 いわゆる“kzスタイル”とされているものが彼のすべてではなくて、違ったサウンドへトライしたいという思いは元々あったんじゃないかな。もちろんただただチャレンジしましたっていうものじゃなく、今回のアルバムに、花澤プロジェクトに的確に打ち返してきてくれましたね。面白いなぁって。「ああ、四つ打ちじゃないんだ!」って思って(笑)。
───まさに「スウィンギン」な感じです。意外性のある人選・プラス・意外性のあるサウンドかもしれません。
北川 思いの外うまくはまってくれたと思います。こちらの予想以上にアルバムのコンセプトを汲んでくれて。デモを聴いたときから「これロンドン感じるよね? 1曲目これしかないよね?」って感じで。そうしたら作詞の岩里祐穂さんからも「スウィンギング・ガール」って歌詞が送られてきて、スタッフ全員で「やっぱりそうだよね~」って(笑)。そんなに打ち合わせもしてないのに、トントン拍子でアルバムの1曲目に落ち着きました。
───サウンドや穏やかなメロディとは裏腹に、歌詞がちょっと過激で。力強く革命を宣言していたりとか。
北川 宣言してますよね。岩里さんも香菜ちゃんに「宣言させてみた」って言ってました(笑)。「イギリス」ってテーマがあるなかで、岩里さんも何かチャレンジしたい、させたいっていう想いがあったのかなって。
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