リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2026.05.27

雨宮天、自身が作詞・作曲した楽曲だけを収めた『雨宮天作品集』第2弾リリース!「愛」がテーマという各楽曲の制作過程を聞いた。

雨宮天、自身が作詞・作曲した楽曲だけを収めた『雨宮天作品集』第2弾リリース!「愛」がテーマという各楽曲の制作過程を聞いた。

今までのセオリーと、本作を通して見つけた新しいセオリー

――そしてEPを締め括るのが「白線」。『かのかり』のサスペンス要素をイメージして作ったというお話でしたが。

雨宮 第4期・第5期の見どころは麻美さんの登場によるサスペンスのドキドキハラハラ感だと思うので、それに合わせて和也と千鶴の関係性を“共犯”に例えて、それをテーマに制作していきました。同じ秘密を持つことは人の距離を近づけて絆を深め合うきっかけにもなりますし、そうやって2人の関係が近づいていく様を描いていて。歌詞も“自白”“罪悪感”“偽装(フェイク)”“手錠”みたいな感じで、ちょっと犯罪めいた匂いのする共犯ワードを散りばめています(笑)。

――その他にも“借り物の関係”などのワードが盛り込まれていて、『かのかり』にもしっかりと寄り添った内容ですね。

雨宮 作品側に提出する時はワンコーラス分を制作したのですが、1番の歌詞はほとんどそのまま使っています。「ノンシナリオ・エチュード」がOPテーマに決まった後に2番以降を書いたので、もう『かのかり』を意識する必要はなかったのですが、ここまで書いたのであれば2番以降も全部『かのかり』でいこうと思って、2番の“矛盾して熱を残す 偽装(フェイク)のための口付け”や“背伸びで浮いた踵の感覚”も第5期のシーンからそのまま取っています。ティザーPVにも出てくるのですが、和也と千鶴が本当の関係を隠すためにキスをするシーンがあって。『かのかり』ファンの方は「あのシーンかも?」と思ってもらえる歌詞があると思うので、ぜひ「白線」も聴いてもらえると嬉しいです。

――どこか影のあるメロディや焦燥感からもサスペンスの雰囲気を感じました。

雨宮 明るい曲調の「ノンシナリオ・エチュード」と差別化するためにも、影のある雰囲気で行きたいなと思いつつ、私がこの曲を書いた時点ではオープニングになる可能性もあったので、サビはみんな大好きな「丸サ進行」(※椎名林檎の「丸の内サディスティック」で使われているコード進行)にして、全体的にクールでお洒落なコード進行で作っていきました。結果として焦燥感と大人っぽさが出たと思います。

――全5曲、どれも雨宮さんの自作でバラエティ豊かな楽曲が並ぶ作品になりました。サブタイトルの「Theory(セオリー)」にはどんな意味が込められているのでしょうか。

雨宮 私がこれまで自分で曲を作ってきたなかで築き上げてきた、自分が歌で演じるための舞台装置としてキャラクターや世界観を作り上げていくセオリーと、それとは別に新しいセオリーができ始めていることを表していて。ニューセオリーとしては、「Heart Note」から始まった自分の体験や価値観を作品に織り交ぜていくこと。私の価値観や考え方を軸にして楽曲の世界観やキャラクターを作ることは今までなかったのですが、今回の制作を通して新しい武器として使えるようになったので、そんな思いが込められています。

――今後その新しいセオリーに倣って制作するとしたら、より雨宮さん自身の自己開示が濃くなっていくイメージでしょうか。

雨宮 結果的にそうなるかもしれないですが、私としては自分を登場人物にするつもりはあまりなくて。というのも自分自身の事を歌詞にして伝えたいことが特にないんですよね。だって歌詞にしなくても言葉で伝えればいいと思っているので(笑)。今回の制作を通して、自分のリアルな想いを入れることで歌詞に深みが出ることがわかったのですが、今後も自己開示のために書くことは多分ないです。素材として使いやすいから使うっていう。

――なるほど、面白いです。

雨宮 やっぱり私はどこまで行っても声優なんだと思います。自分が前に出たいのではなくて、あくまで演じたい。そのキャラクターを立体的にするために自分の経験を投影していく。多分私は今後も一貫して声優として歌をうたっていくんだろうなと思います。

――お話を聞いていると、雨宮さんの歌謡曲好きな部分ともリンクしている気がしました。歌謡曲の世界も、作詞家・作曲家・歌手が共同作業で、その楽曲の世界観を作り上げていくものだと思うので。

雨宮 確かに!それで言うと、歌謡曲も自分のことを歌うというよりは、キャラソンに近いですよね。もしかしたら自分はそういうものが好きだから、歌謡曲を好きになったのかも。

――最後にぜひ聞きたかったのが、クリエイター・雨宮天としての可能性です。先日、ミュージックレインの後輩グループ・DayRe:の新曲「Here We Run」で作曲を担当して、初めての他者への楽曲提供を経験したわけですが、今後も機会があれば楽曲提供をやっていきたいですか。

雨宮 めちゃくちゃやりたいです!「Here We Run」に関しては、“TrySailプロデュース”みたいな感じで少し特殊だったのですが、自分の作詞作曲した曲を誰かに歌ったいただくことにはすごく興味があって。自分でもいろんなものを形にできるとわかったし、最近、自分の強みも見えてきたんです。私はソロ、TrySail、キャラソン、様々な曲を歌ってきたので、歌う人の気持ちがわかると思うんですよね。ソロで楽曲重視なら音のレンジを広く、表現重視なら逆にレンジを狭く、グループなら「Here We Run」みたいにみんなで歌える「ラララ」パートを入れるとか。キャラソンにしても、レンジが広いとキャラとしての声を保つのに精一杯で表情を付けるのが難しくなるんですよ。

――それはキャラソンを歌う側じゃないとわからない感覚ですね。

雨宮 ですよね!私はそれがわかるし、それに合わせて書くことも多分できるんです。なぜなら、私自身の自作曲がずっとキャラソンを書いているような状態なので。いろんな歌を歌ってきたからこそ、視野を広く作れると思いますし、需要に合わせて最適な曲を書けるのは大きな強みじゃないかなと思います。

――発想が作家脳というかそれ以上の感じがしますよね。作家と演者のハイブリッド脳と言いますか。

雨宮 そうそう。それを証明するためにも、楽曲提供は機会があればぜひやっていきたいなと思っています。……すごく強気なことを言ってしまって、だんだん恥ずかしくなってきましたけど(笑)。

――いやいや、これは言っておくべきですよ。どこかからオファーが来るかもしれませんし、本気になったら2週間で3曲書ける人ですから。

雨宮 そう!実績はあるのでひとまず強気で言っておきます!(笑)。


●リリース情報
「ノンシナリオ・エチュード/雨宮天作品集2-Theory-」
2026年5月27日発売

【初回生産限定盤(CD+BD)】

品番:SMCL-995~996
価格:¥5,000(税込)

【期間生産限定盤(CD)】

品番:SMCL-997
価格:¥3,300(税込)

<CD>
1. ノンシナリオ・エチュード
作詞・作曲:雨宮天 編曲:戸嶋友祐, 川島章裕
2. マイブランケット
作詞・作曲:雨宮天 編曲:宮永治郎, 角田崇徳
3. Heart Note
作詞・作曲:雨宮天 編曲:荒幡亮平
4. TOXIC♡
作詞・作曲:雨宮天 編曲:ArmySlick
5. 白線
作詞・作曲:雨宮天 編曲:荒幡亮平

<Blu-ray>
・「ノンシナリオ・エチュード」 Music Video
・TV SPOT 15sec+30sec

●ライブ情報
「LAWSON presents 雨宮天 Live Event 2026 -Room Theory-」
大阪・NHK大阪ホール
2026年7月25日(土) 17:00開場 / 18:00開演お問合せ:ソーゴー大阪 06-6344-3326(平日14:00-16:00)

東京・Shibuya LOVEZ
2026年8月1日(土) 17:00開場 / 18:00開演
2026年8月2日(日) 13:30開場 / 14:30開演
17:00開場 / 18:00開演

お問合せ:DISK GARAGE
https://info.diskgarage.com/

チケット料金
全席指定
<グッズ付きチケット>10,000円(税込)
<チケットのみ>8,500円(税込)

※未就学児入場不可
※入場時ドリンク代別途必要(東京公演のみ)
※お一人様1公演につき4枚まで(複数公演申込可)
※出演者、演出およびステージの一部が見えにくいお席となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※営利目的の転売禁止

●作品情報
TVアニメ『彼女、お借りします』(第5期)

MBS・TBS・CBC “アニメイズム”枠ほかにて放送中
TBS・MBS・CBC:毎週金曜日深夜1時53分~
※第1話(満足度49)は深夜2時23分~
※第2話(満足度50)は深夜2時8分~
RKB:毎週月曜日深夜3時~
HBC:毎週月曜日深夜2時29分~
BS-TBS:毎週金曜日深夜2時30分~
AT-X:毎週土曜日夜11時30分~
※リピート放送:毎週水曜日午前5時30分~ / 毎週土曜日午前8時30分~

<イントロダクション>
「週刊少年マガジン」で好評連載中、宮島礼吏による世界累計発行部数1,500万部突破の大人気ラブコメが、待望のTVアニメ第5期に!
清楚可憐な“レンタル”彼女(レンカノ)・水原千鶴のことを家族にも友人にも“本当”の彼女だと紹介してしまった、ダメダメ大学生・木ノ下和也。
嘘だと言い出せないまま“偽り”の関係を続ける和也は、さまざまなイベントを一緒に乗り越えるなかで、次第に千鶴への“本物”の想いを募らせていく。
映画制作のクラウドファンディングを無事成功させ、ついに和也は千鶴への“覚悟”を決める。
一方、やや強引なところがある彼女(仮)・更科瑠夏が、これまで以上に超積極的に和也に迫る……!
さらに、和也と千鶴の“本当”の関係を知る小悪魔的な元カノ・七海麻美が千鶴に急接近する、緊迫した事態も発生!?
周囲を巻き込み、物語はますますヒートアップ!
そして、舞台はハワイアンズへ!!
たった一度の“レンタル”から動き出した和也の“リアル”。
“偽り”の彼女が“本物”になる日は、はたして訪れるのか──!?

【スタッフ】
原作:宮島礼吏(講談社「週刊少年マガジン」連載)
監督:古賀一臣
シリーズ構成:広田光毅
キャラクターデザイン:平山寛菜
音楽:ヒャダイン
音響監督:髙桑 一
美術監督:秋葉みのる
色彩設計:長尾朱美
2Dアートディレクター:麻生剛史
撮影監督:坂井慎太郎
編集:中葉由美子
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント/第6スタジオ

【キャスト】
木ノ下和也:堀江 瞬
水原千鶴:雨宮 天
七海麻美:悠木 碧
更科瑠夏:東山奈央
桜沢 墨:高橋李依
八重森みに:芹澤 優

主題歌
OPテーマ:雨宮 天「ノンシナリオ・エチュード」
作詞・作曲:雨宮天 編曲:戸嶋友祐, 川島章裕
EDテーマ:なきごと「204号室」
作詞・作曲: 水上えみり 編曲: 高田真路(chef’s)

©宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会2026

関連リンク

TVアニメ『彼女、お借りします』公式サイト
https://kanokari-official.com/

雨宮天 オフィシャルサイト
http://www.amamiyasora.jp/

雨宮天 オフィシャルX
https://twitter.com/Amamiyastaff

雨宮天 オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCc4xpujLxnUBSI1XX-SdldQ

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP