REPORT
2025.12.09
2006年に共に声優デビュー、2009年には戸松遥・豊崎愛生とともに声優ユニット・スフィアを結成し、2010年にはそれぞれがソロアーティストデビューと、いつも同じ時間を歩んできた寿美菜子と高垣彩陽のアーティスト活動15周年を祝う合同ライブ「LAWSON presents 寿美菜子×高垣彩陽 15th Anniversary Live 2025 “With” 」が、11月30日にZepp Shinjukuで行われた。ロックからクラシックまで情感のこもったボーカルで紡ぎ出す多彩なナンバー、そして互いのステージにコーラスとして参加して繰り広げた「絆」の軌跡と、15年という時をかけて練り上げられた2人の魅力が詰まったライブの様子をお届けしよう。
PHOTORAPHY BY 佐藤薫
TEXT BY 斉藤直樹
Zepp Shinjukuのフロアはオールスタンディングで、立錐の余地も無いほどのファンで埋め尽くされていた。開演が近づくと生バンドのギターセッティングの力強いメロディも鳴り響き、否応なしに場内の空気は熱さを増していく。そして開演時間になるとステージが青のライティングに染まり、眩いスポットライトが場内を飛び交う。そして2人のデビュー曲のマッシュアップがオープニングとして鳴り響き、それに合わせたファンのクラップで盛り上がるなか高垣彩陽がステージに登場し、オープニングナンバー「Dear One」からライブの幕があがった。
ソロデビュー10周年アルバム『Radiant Memories』に収録され、自らが作詞も手掛けたナンバーを、アカペラからの激しいメロディに乗せてファンと熱唱。さらなる限界を越え、応援してくれる景色を忘れず進み続けるというアニバーサリーなナンバーは、まさにこのライブの始まりにピッタリだ。後半はステージ前面に移動して、ファンの近くでより歌声と気持ちを届けように歌い、最後の“私を見て笑って…”の言葉が紡がれると、場内は満場の歓声と拍手に包まれた。
パッヘルベルのカノンのからスタートする2曲目は、10枚目のソロシングルという節目を彩った「Live&Try」。毎日訪れる新しい日々を後悔せず、思うがままに進んでいこうという前向きな想いを、重低音のバンドの音にも負けないような力強い歌声とロングトーンで歌い上げた。「すごいね!Zeppの景色だね!」とフロアをファンが埋めつくした熱い景色に驚きと喜びの声を上げ、高垣はここに自分と寿に会いに来てくれたことへの感謝をこめて「ありがとう!」と叫ぶ。「15周年の節目、美菜子と一緒にみんなと会えて嬉しい!“ツーマン”だけど“つーまん”ないことにはなりません!」とギャグを飛ばしながら、ライブが再びスタート。
15周年ならではの新たな試みとしてコーラスをステージに加えますと語り、招き入れたのは……今日のライブを共にする寿!「私たちはファイターだから、挑んでいこう!」ということで、今日のライブではお互いのステージでコーラスを務めようと決めた2人。突然のサプライズに場内がヒートアップするなか始まったのは、ちょうど10年前にリリースされた2ndアルバム『individual』収録の「Inner Galaxy」だ。
人生の旅路で迷い挫けそうになっても、自分の中に隠れている輝きや可能性を見つけて進んでいこうという鼓舞の歌を、力強い演奏と寿のコーラスと共に熱唱。コーラスと重ねて深みある響きを作りだし、2人で息の合ったステップを交えて歌を締めくくるなど、デュエットとはまた違った味わいを生み出してみせた。
そしてコーラスパートを締め括るのは、『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』のEDテーマ「Futurism」。スタートから高垣の独唱に寿がコーラスを重ねていき、疾走感のあるビートに乗せて未来を目指す思いを高垣がステージ前面のお立ち台に上って熱唱。ファンも歌に声援を合わせて共に盛り上がった。
見事なコーラスでステージを盛り上げた寿を送り出し、いよいよ高垣のライブパートもクライマックスに。15周年を越えても2人で色々なことに挑戦していきたいという思いをファンに伝え、みんなに支えてもらえたからここまで歩んで歌えてきたことに感謝を伝えた。そんなファンへ感謝を込めて贈るナンバーは、高垣の記念すべきソロデビュー曲「君がいる場所」。高垣にとってもファンにとっても、ここに至る15年の原点とも言える曲に加え、君(ファン)が一緒にいるならどんな壁も乗り越えていけるという思いが込められた歌詞とパフォーマンスに場内は熱く盛り上がる。
そして「これからもみんなで夢を叶えていきしょうね!」というメッセージと共に始まったラストナンバーは、初のオリジナルアルバム『relation』に収録された「夢のとなり」。みんなで一緒に歌おうというゲキと共に、眩いライティングで照らし出されるフロアにいるファンのみんなの姿を焼き付けるように高垣は熱唱する。未来の夢へ進んでいこうという優しいメッセージの込められた歌を、マーチのようなメロディからのロングシャウトや、静かな独唱から再びのアップテンポなど、楽しく歌い上げる。そしてラストは「もっと!」という高垣のゲキに合わせて手を振りながら共に盛り上がり、ステージはフィナーレを迎えた。
「ありがとう!これからも歌い続けていくからね!」とソロ活動の節目を彩ってきた思い出のナンバーと共に、ファンと共に辿ってきた軌跡を振り返った高垣のステージは、ここから始まる16年目に向けて共に走り出していく気持ちを高めてくれたはずだ。
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