TVアニメ『ひだまりスケッチ』シリーズ主題歌集『ひだまり荘で、待ってます。』ハイレゾ版 クラムボン・ミト×Lantis音楽プロデューサー・佐藤純之介 スペシャル対談【後編】

『ひだまりスケッチ×ハニカム』のBlu-ray Disc BOX発売に合わせて、2013年のベスト・アルバム『ひだまり荘で、待ってます。』がハイレゾ版でリリースされた。

前回に引き続きランティスの音楽プロデューサー・佐藤純之介氏と、『ひだまりスケッチ』に並々ならぬ愛情を持つクラムボン・ミト氏をお招きして、対談形式でその魅力をお届けする。

後編となる今回は、WEBラジオ番組『ひだまりラジオ』の主題歌を網羅したDisc 2の話題へ。関連コンテンツすべてが愛されている『ひだまりスケッチ』ならではの内容となった。

●スペシャル対談の前編こちら

Interview & Text by 青木佑磨(クリエンタ/学園祭学園)
at Lantis Magic Garden Studio 3st

『TVアニメ『ひだまりスケッチ』シリーズ 主題歌集 ひだまり荘で、待ってます。』のレビューはこちら

 

───続いてはDisc 2です。こちらは主に「ひだまりラジオ」のテーマ・ソングが収録されていますね。

ミト 実は私、ハイレゾで聴くまで「おんなのこパズル」のベースが生音だと思っていたんですよ。ベースをさらったこともあったんですけど、それでも打ち込みだと気づきませんでした。

おんなのこパズル( 「ひだまりラジオ」 OPテーマ)
   歌:ゆの( CV.阿澄佳奈)
   作詞:秋乃零斗 作曲:田代智一 編曲:中西亮輔

※シングル「スケッチスイッチ」に収録

佐藤 この曲はアレンジを中西亮輔さんにお願いしています。m-floのアレンジャーとして大ヒットを飛ばしており、打ち込みでの生のシミュレーションやグル―ヴを作らせたら日本有数の方ですね。この曲で生音なのは、marbleの菊池さんが弾いているギターだけですね。ストリングスも打ち込みなんですよ。

ミト 中西さんとは私も知り合いなんですけど、もうアーティキュレーションの書き方が異常なんです。スネアも同じ音を叩いていそうで実は1個ずつ違うときがあったりするんですよ。時代的に、2005年頃って今みたいにMIDIベースでドラムのフレーズとかがなかったんです。グルーヴMIDIという全部がパッケージされているようなものがなくて、基本的に全部手で打つんですよ。この曲をラジオのOPテーマとして聴いて、「すごいことになってきたな」と思いましたね。そうそう『ひだまりスケッチ』って、ラジオを聴いていたかどうかによって1話に対する感動の密度がまったく違ったんですよ。そしてやっぱり、あの番組はパーソナリティ・阿澄佳奈さんのセンスを知る機会になりましたね。

アーティキュレーション 音を整え、強弱やニュアンスをつける技法。スタッカートやレガートがこれに含まれる。

佐藤 阿澄さんはこの曲が、ソロ歌唱としてほぼ初めてのレコーディングだったはずです。彼女は『ひだまり』がアニメ初レギュラーでしたし、最初はアニメのプロデューサーから「新人だからうまく歌えないかもしれない」とずっと聞かされていたんですよ。僕もドキドキしながら臨んだんですけど、歌い始めてみたらめっちゃうまかったという(笑)。

ミト 「ゆめデリバリー」とか「ひだまりランナー」くらいからは、めっちゃ音の容量が詰まっててサラウンドがすごいですよね。

ゆめデリバリー ( 「ひだまりラジオ×365」 OPテーマ)
   歌:ゆの( CV.阿澄佳奈)
   作詞:ゆうまお 作曲:綾原圭二 編曲:安藤高弘

ひだまりランナー ( 「ひだまりラジオ×365」 EDテーマ)
   歌:ゆの( CV.阿澄佳奈)
   作詞:畑 亜貴 作曲:俊龍 編曲:虹音

※どちらもシングル「ゆめデリバリー」に収録

佐藤 この辺りからエンジニアが淺野浩伸さんになっているんですよ。

ミト 歌のニュアンスも完全にゆのとして歌っているので、「ここまでやってくれるんだ」と思いましたね。この辺りから「キャラソンも買わなきゃまずい」ということになっていきました(笑)。音楽的な素養としてもジャケットがビートルズのオマージュだったり……。

TVアニメ『ひだまりスケッチ』
オリジナルサウンドトラック

音楽:菊谷知樹

TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』
オリジナルサウンドトラック

音楽:菊谷知樹

TVアニメ『ひだまりスケッチ×☆☆☆』
ひだまり・でいず・ないと(オリジナルサウンドトラック)

音楽:菊谷知樹

佐藤 YMOの『SOLID STATE SURVIVOR』もやりましたね(笑)。

WEBラジオ『ひだまりラジオ×365』
ひだまりラジオ×365特別編~いぇすっ!アスミス!!~

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