REPORT
2026.07.05
7月5日、大阪・なんばHatchにて、アニメ音楽メディア「リスアニ!」と大阪のラジオ局・FM802のラジオ番組「802 Palette(ハチパレ)」がタッグを組んだ新たな音楽メディア「リスパレ!」がプロデュースするライブイベント“リスパレ!LIVE vol.4”のDAY2公演が開催。藍井エイル、DIALOGUE+ リスパレ!Special DJ set(稗田寧々、飯塚麻結、村上まなつ)、茅原実里、棗 いつき&藍月なくる、陽高真白、岬 なこの6組が華やかなステージングを繰り広げた。
TEXT BY 北野 創
PHOTOGRAPHY BY ハヤシマコ
★DAY1のレポートはこちら
https://www.lisani.jp/0000312592/
アニメ・ゲームカルチャー・ネットミュージック、そしてそれらの枠を越えた様々なアーティストの音楽の魅力を“文字(インタビュー記事)と波(電波)”で発信していくプロジェクト「リスパレ!」。前日のDAY1公演はバンドアクト中心のラインナップだったが、DAY2公演は声優やアニメ音楽のシーンを中心に活躍する女性アーティストが勢揃い。MCは「ハチパレ」のパーソナリティ・豊田穂乃花が務め、通算4度目を迎えた本公演と関西でイベントを定着させたい熱い想いを語ると、いよいよライブがスタートする。
DAY2公演のトップバッターを飾ったのは、今年デビュー15周年を迎える藍井エイル。まずはLantis移籍第1弾となった最新シングルより「MONSTER」(TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』OPテーマ)をパワフルに歌い上げてチート級の存在感を示すと、MCでは「トップバッターってなまら緊張する」と笑いつつ、代表曲の1つ「INNOCENCE」(TVアニメ『ソードアート・オンライン』フェアリィ・ダンス編OPテーマ)へ。青いペンライトで染まった会場が一斉にジャンプして波打ち、ラスサビでは藍井の「歌える?」という呼びかけに大合唱で応える。続けて「ラピスラズリ」(TVアニメ『アルスラーン戦記』EDテーマ)にスイッチして感情たっぷりのハイトーンボイスを響き渡らせると、「『転スラ』良いですよね」「大阪テンペストの皆さん、準備いいですか?」と煽り、鋭いラウドロックチューン「絵空事」(TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』OP主題歌)で自身の最新モードを誇示。ラストは数々のライブを熱く盛り上げてきた鉄板曲「IGNITE」(TVアニメ『ソードアート・オンラインⅡ』OPテーマ)で締め。“迷わずに今 矛盾だらけの世界を その手で撃ち放て”という歌詞通りの衝動を解き放ち、完全復活をアピールした。
続いて登場したのは、『学園アイドルマスター』の十王星南役などで注目を集めるなか、今年2月にアーティストデビューした声優の陽高真白。赤と黒のセクシャルな衣装を身に纏って登場した彼女は、エレクトロR&B調のデビュー曲「Area」で優雅なダンスと共に“私を感じて”と力強く歌い上げて、1曲目から自身のエリアを会場いっぱいに広げていく。フロアの盛り上がりぶりに「最高じゃん!」と喜ぶ彼女は、自身のことを「みんなの笑顔を吸収して私も笑顔になる最強人間です!」と自己紹介して、電話のコールを模したフレーズやコールも愛らしい「RI RI RI」を全力の笑顔で届ける。かと思えば8月26日にリリースされるニューシングルから新曲「Grow up」ではグッと大人っぽいアプローチで魅了。その後のMCでオーディエンスとフレンドリーに交流しながらお気に入りの衣裳をアピールすると、前述したニューシングルの表題曲「Sugar Gravity」を初披露。K-POP風のキャッチーなダンスポップで自身のアーティスト性をしっかり見せつける。最後はチアフルなポップチューン「ini mini」でステージから呼びかけてみんなで「イニミニマニモー!」と叫んで会場を一体に。キュートかつスタイリッシュなステージで大阪での初ライブを締め括った。
代わってステージに上がったのは、リアルとバーチャルを行き来するインターネット発のシンガー、棗 いつき&藍月なくる。棗は2024年7月に開催された“リスパレ!LIVE vol.1”以来2度目、藍月なくるは本イベント初登場となる。3Dアバターによるバーチャルでの活動も行っている2人だが、この日はリアル(生身)での出演。まずはセリフのようなパートも交えたコラボナンバー「約束のリンカネーション」で1つの物語を見ているかのような世界観を展開する。そのシリアスなパフォーマンスからは一転、ゆるいトークで自己紹介すると、続いてそれぞれのソロ曲を披露。棗は草野華余子が楽曲提供したアグレッシブなロックチューン「Rage Against The Euphoria」で燃え上がるように熱いパフォーマンスを届け、一方の藍月は佐高陵平が手掛けたダークな「愛の残滓」(ゲーム「魔法少女ノ魔女裁判」挿入歌)の美しくも痛ましさをはらんだ表現で観る者を惹き込む。再び合流して2人で熱い歌声を交わし合った「追想のラグナロク」で会場のボルテージを引き上げると、2人にとって初のアニメタイアップ曲となるTVアニメ『LV999の村人』のOPテーマ「Not a Hero」をライブ初披露。お互いを高め合うようなデュエットで会場を熱く盛り上げる。現力豊かで多彩な声音を使い分ける2人の相性の良さが伝わるライブだった。
ここまで熱気溢れるステージが続いたが、幕間では、MCの豊田穂乃花とリスアニ!編集長の馬嶋 亮が登壇。アーティストコラボTシャツなどのライブグッズを紹介して、しばしのクールダウンの時間が設けられた。
8人組声優アーティストユニットのDIALOGUE+は、今回メンバーのうち稗田寧々、飯塚麻結、村上まなつが参加するリスパレ!Special DJ setでの出演だ。まずは同グループの総合プロデューサーを務める田淵智也がDJとして登場し、「MCなし25分一本勝負、よろしくお願いします!」と告げると、メンバーがステージに勢い良く駆け込んできて、田淵が作詞・作曲した「ユートピア学概論」(TVアニメ『Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ』EDテーマ)でライブの幕を開ける。そこからはノンストップ、間奏でのエアギター/エアベース/エアピアノや飯塚が台になって村上が跳び箱のようにジャンプする賑やかなアクションでも魅せた「じょいふるしあんてっ!」、DAY1公演に出演した多次元制御機構よだかの林 直大が楽曲提供した「これは訓練ではない」、EDM調のサウンドに乗せて愛を叫んでなんばHatchをダンスフロアに変貌させたkz(livetune)編曲による「僕らが愚かだなんて誰が言った」(TVアニメ『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』EDテーマ)、「もっと声出せますかー!」(村上)と煽ってさらにギアを上げた「シンギュラレポート」、3人がステージ上を流れ星のように駆け巡りながら全力でロマンチックな歌を届けた「デネブとスピカ」(TVアニメ『継母の連れ子が元カノだった』OPテーマ)と、ハイテンションでハイカロリーな6曲を連続で畳みかけ、活力と多幸感溢れるステージで一気に駆け抜けていった。
“リスパレ!LIVE vol.1”に続き2年ぶり2度目の出演となったのが、「リスパレ!」や「ハチパレ」ではお馴染みの声優アーティスト、岬 なこ。最新アルバム『Repeated Reflect』よりナノウが楽曲提供した爽快なギターロック「Brand New Days!」で晴れやかにオープニングを飾り、会場のペンライトを自身のイメージカラーであるイエローに染め上げると、続けて同アルバム収録のラブリーなラップナンバー「Happy×Hungry」を披露。ワイパーやコール&レスポンスでハッピーな空間を作り上げていく。ちょうどこの日がアーティストデビュー3周年という彼女、そんな日にステージに立てることの喜びを伝えつつ、兵庫出身ならではの関西弁を交えた親しみあるMCでオーディエンスとの距離をグッと縮める。続く軽やかなポップチューン「Light Me Up!」ではクラップやハンズアップでも会場を盛り上げ、アップリフティングな「Dancing! Singing! Feeling!」でさらに加速していく。最後は、7月29日にリリースされる4thシングルの告知をして、先日の「ハチパレ」の放送で初解禁された同シングルの表題曲「青の足跡」をライブ初披露。青空から夕暮れに移り変わっていく空のような切なさも感じさせつつ、夏らしい清涼感を纏った歌声で梅雨模様の大阪を爽やかに彩ってステージを終えた。
2日間に渡って開催された“リスパレ!LIVE vol.4”の大トリを飾ったのは、声優・アーティストとして20年以上のキャリアを誇る茅原実里。凛とした面持ちでステージに現われると、壮大な光景とストーリーが浮かぶナンバー「Remained dream」(TVアニメ『フルメタル・パニック!Invisible Victory』スペシャルED主題歌)で厳かにスタートを切る。続く「境界の彼方」(TVアニメ『境界の彼方』OP主題歌)における1つ1つの言葉を大切に紡ぐ朗々とした歌い口も素晴らしく、悲しみや大変な日々を超えた向こうにある“生きる喜び”を、その身と歌声でもって体現する。そしてMCで大阪でステージに立つのは久々だと語った彼女は、「同じ時代に生まれて同じ時代に生きるみんなに向けて」と語り、2023年の歌手活動再開後に発表したオリジナル曲「Message」を歌唱。茅原の大ファンでもあるZAQと共作したポエトリーリーディングを交えた楽曲を通して、“わたしはわたしを貫き通して あなたはあなたを生きていく”“この声が そばにいるよ”と、彼女自身が今伝えたいメッセージをダイレクトに届ける。続いて、自身の声優人生において大切な作品、TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が今年で放送20周年を迎えたことに触れる。しかも今日7月5日は、彼女が長門有希役として歌ったキャラクターソング「雪、無音、窓辺にて。」の誕生日(リリース日)。ということで同曲をパフォーマンスし、会場中が白いペンライトを灯して白銀の世界が広がる。そこから一転、「燃え尽きるぜー!」と宣言すると、アーティストとしての代表曲「Paradise Lost」(TVアニメ『喰霊-零-』OP主題歌)を熱く歌い上げ、今度は会場を真っ赤に染め上げる。ラストは客席にマイクを向けて大合唱。アニソンライブの醍醐味をたっぷりと届け、“リスパレ!LIVE vol.4”は大団円のうちに幕を閉じた。
本日行われた7月5日(日)公演のセットリストは次のとおり。
<セットリスト>
藍井エイル
M1-1. MONSTER
M1-2. INNOCENCE
M1-3. ラピスラズリ
M1-4. 絵空事
M1-5. IGNITE
陽高真白
M2-1. Area
M2-2. RI RI RI
M2-3. Grow up
M2-4. Sugar Gravity
M2-5. ini mini
棗 いつき&藍月なくる
M3-1. 約束のリンカネーション/棗 いつき&藍月なくる
M3-2. Rage Against The Euphoria/棗 いつき
M3-3. 愛の残滓/藍月なくる
M3-4. 追想のラグナロク/棗 いつき&藍月なくる
M3-5. Not a Hero/棗 いつき&藍月なくる
DIALOGUE+ リスパレ!Special DJ set(稗田寧々、飯塚麻結、村上まなつ)
M4-1. ユートピア学概論
M4-2. じょいふるしあんてっ!
M4-3. これは訓練ではない
M4-4. 僕らが愚かだなんて誰が言った
M4-5. シンギュラレポート
M4-6. デネブとスピカ
岬 なこ
M5-1. Brand New Days!
M5-2. Happy×Hungry
M5-3. Light Me Up!
M5-4. Dancing! Singing! Feeling!
M5-5. 青の足跡
茅原実里
M6-1. Remained dream
M6-2. 境界の彼方
M6-3. Message
M6-4. 雪、無音、窓辺にて。
M6-5. Paradise Lost
●イベント情報
「リスパレ!LIVE vol.4」

2025年7月4日(土)・5日(日)
開場 15:00/開演 15:45
【会場】
なんばHatch
http://www.namba-hatch.com/index.php
【出演者(50音順)】
7月4日(土):
・菅原圭
・多次元制御機構よだか
・NELKE
・NOMELON NOLEMON
・BLUE ENCOUNT
7月5日(日):
・藍井エイル
・DIALOGUE+ リスパレ!Special DJ set(稗田寧々、飯塚麻結、村上まなつ)
・茅原実里
・棗 いつき&藍月なくる
・陽高真白
・岬 なこ
【チケット】
1階スタンディング:¥8,250(税込)
2階指定席:¥9,350(税込)
1階スタンディング 学割チケット:¥7,150円(税込)
2階指定席 学割チケット:¥8,250円(税別)
※入場時ドリンク代別途¥600が必要
●関連リンク
「リスパレ!」公式サイト
https://funky802.com/lispale/
「リスパレ!」公式X
https://x.com/lis_pale
ポータルサイト「リスアニ!」
https://www.lisani.jp/
ラジオ番組「802 Palette」
https://funky802.com/site/blog/1625
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