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2026.06.24

“喜怒哀楽”ツアーの集大成となる“Fun Spring”東京公演2DYASを完走!DAY1&DAY2公演で見せたKOTOKOの“喜怒哀楽”をレポート!

“喜怒哀楽”ツアーの集大成となる“Fun Spring”東京公演2DYASを完走!DAY1&DAY2公演で見せたKOTOKOの“喜怒哀楽”をレポート!

2026年5月16日、東京・Toyosu PITにてKOTOKOの全国ツアー“KOTOKO LIVE TOUR 喜怒哀楽 ~Fun Spring~”東京公演が開催された。昨年7月からスタートした“KOTOKO LIVE TOUR 喜怒哀楽”は、これまで20年以上にわたる彼女のディスコグラフィを“喜怒哀楽”の4つに分類し、喜の“Joyful Summer”、怒の“Anger Autumn”、哀の“Sad Winter”、そして楽の“Fun Spring”という四季にそれぞれ合わせたサーキットとして1年かけて行うという、KOTOKOにとっても、また音楽シーンでも類を見ない試みとなった。そして今年4月よりスタートしたのが“喜怒哀楽”ツアーのクライマックスを飾る“Fun Spring”で、ツアー終盤の名古屋・東京・大阪公演は通常の“Fun Spring”公演に加えて、これまでのツアーを総まとめするセットを2DAYSにわたって届けるというスペシャルな2日間となった(東京公演のみ1日2回公演)。今回はそのなかから東京公演のDAY1、DAY2をそれぞれレポート。まずはKOTOKOのディスコグラフィから“楽しい”楽曲のみで構成されたDAY1。電波ソングも盛りだくさんの、Fun詰め合わせな模様を見ていこう。

★DAY2のレポートはこちら
https://www.lisani.jp/0000311806/3/?show_more=1

PHOTOGRAPHY BY 池上夢貢
TEXT BY 澄川龍一

嬉しい!楽しい!Fun Spring!!KOTOKOの春は笑顔と共に

昨夏よりスタートした、KOTOKOの長い長い“喜怒哀楽”ツアーもいよいよクライマックス。残すは東京と大阪のみという5月の豊洲、“Fun Spring”と銘打たれたツアーの最終盤は、そんなFunを存分に表現したかのような快晴……というかそれ以上の猛暑のなか行われた。

今回のツアーは1年の中で四季を喜怒哀楽に分け、例えば昨年夏のブロック“Joyful Summer”であれば夏を思わせる喜び溢れる曲ばかりを選んだ仕様というチャレンジングなツアーでもあった。同時にこれまでの“喜怒哀”までのセットリストを見ていくと、そのコンセプトへの徹底ぶりの一方で、感情1つでセットリストを完成させてしまうKOTOKOの膨大なディスコグラフィ、そして観客を心ゆくまで満足させる彼女の奥深い感情というものが見てとれた。なので、この日の“Fun Spring”で期待されていたことは、コンセプト通りにKOTOKOの音楽で存分に「楽しみたい」である。その期待に応えるかのようにフロアではテーマパーク場内にいるような、メルヘンチックなBGMが聴こえていた。

そんななか定刻を少し過ぎたところで、会場が暗転して時計の音などガチャガチャとしたサウンドのBGMが鳴り響く。そしてバンドメンバーとKOTOKOがステージに現れた後に鳴らされたのは、再びメルヘンチックな「Alice in Joker?!」のイントロだ。ステージに照明が照らされるとステージ上にはパステルカラーの衣装に身を包んだKOTOKOが立っている。そして客席は一気にピンク色のペンライトで照らされる……という、まさにFunなテーマパークが形成された。そのなかでKOTOKOはキュートな歌唱が冴えわたる一方で中盤のセリフもバッチリ決め、途中では観客も一緒にクラップしたりと、会場一体となった“楽しい”を体現する滑り出しを見せてくれた。そこから楽曲はコミカルかつトライバルなビートが楽しい「きゅるるんKissでジャンボ♪♪」へと続く。やはりKOTOKOと“楽”という2つの線の接点には電波ソングというものが現れる。これこそみんなが求めた“Fun Spring”であろう。その一方で八木一美(ds)、大島信彦(g)、わっち(b)というお馴染みのメンバーによるバンドサウンドはやはり鉄壁かつ太めな音像で、特にこの曲ではわっちの心地良いベースラインを含む低音が効いたサウンドに、KOTOKOの甘い歌声が見事なマッチングを聴かせていた。かと思えば、そこから和のフレーズが入ったイントロにどよめきつつ始まった「恋ひ恋ふ縁」では扇子を手にしたKOTOKOが持ち前の伸びやかな歌唱を聴かせ、さっそく“楽”という1つの感情から引き出しの多い表情を見せていく。

楽しい、けどジェットコースターのように急展開で続いた冒頭3曲の後のMCでKOTOKOが最初のご挨拶。「“Fun Spring”は“楽しい”がテーマですね。最後は楽しんでぶっちゃけようという感じで、みんなは心の扉は思いっきり開いて、心の底から楽しんでくれればそれだけでOKだから!みんな最後までよろしくねー!」と、どこかテーマパークのお姉さんのような説明の後に、おもちゃのようなSEも含む楽しくも優しい「DuDiDuWa*lalala」のイントロが流れる。ほっこりとしたメロディが懐かしくもある、これもまたKOTOKOの“楽”を表す名曲だ。ゆったりと聴かせるKOTOKOのボーカル、そしてバンドサウンドだが、中盤以降はその輪郭がぐっと色濃く、パワフルになっていく構成も素晴らしい。最後は大島のエモーショナルなギターソロでエンディングを迎えると、そこからロッキンな「Fancy Game!?」へ。フロアの観客も大きなジャンプでアグレッシブなサウンドに応える。そこからのこちらも人気曲「月夜の舞踏会」では、夜を思わせる青一色に染まった客席を目の前に、KOTOKOもダンスビートに乗せて情感豊かな歌唱を聴かせていく。そんなムーディな雰囲気の後はまさかの電波ソング「めぃぷるシロップ」へ。感情が追いつかないままに、しかし楽しいということだけはわかるとばかりに、やはりアンセムを前に大きく盛り上がる客席。それに負けじとKOTOKOだけではなく大島とわっちがステージ前方のお立ち台に立ってフロアを煽っていく。楽しさに身を委ねながら次のアトラクションは……と思ったところで今度は汽笛のSEが流れ、「☆-未来-列車-☆」のエレクトロニックなサウンドが耳に飛び込んでくる。青いペンライトと共にコズミックな雰囲気のフロアの中で、敬礼を交えた振付で会場をダンスフロアと変えた。かと思えば今度は「常識!バトラー行進曲」でマーチとスカを交えたサウンドで盛り上げる。そこからこれまた懐かしい、90’sテイストな「Just as time is running out」へと繋げる。楽しいのひと筆書きのなかでこれほどテイストの異なる楽曲を集めていくのにも驚きだが、それがタフなKOTOKOらしいステージとして完成されているのも実に面白い、いや楽しいばかりだ。

次のページ:楽しさとタフさをファンと共有する、これぞFun!なステージ

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