7曲連続で観客も振りなど一緒に楽しんだブロックに、KOTOKOも「できたファンの皆さんで」と笑顔を見せていたが、一方で「コール&レスポンスのレクチャーとかこれまでほとんどしたことなくて」と話す。言われてみると過去にそうした時間はあまりなかったと思っていたところで、「今日ばかりはちょっとやってみようかな?」と言ってライブでは久々となる「Rock☆DE フルーツバスケット♪」のサビのレクチャーへ。KOTOKOが“合言葉は”と歌えば、観客は“Rock Me! Rock Me! Rock Me! Rock!!”と返す。1回やっただけですでにコール&レスポンスが完成しているのもさすが「できたファン」といったところだが、そこから始まったパンキッシュなパフォーマンスではそのレスポンスもより爆音で返され、その勢いのままKOTOKOもステージを走り回る。そこからKOTOKOの「もういっちょいくぞー!」の声で「トビウオ」へ。サーフロック調のヘビーなサウンドのなかでKOTOKOも海をクロールするような振りを見せる。そしてそのヘビネスを保ったまま「Loop-the-Loop」へと突入。この流れが素晴らしく、会場の熱気も一気に上昇していった。
ライブのセットも折り返したところでロッキンなセットに、KOTOKOも「すげえな、みんなの元気はとどまるところを知らないね」と感嘆の声をあげる。「この調子で後半戦も行きたいんですが、まだまだみんなの力が必要となる曲がいっぱい出てきます」と予告して始まったのは、「INTERNET YAMERO -DECO×DECO MIX-」。ここでサイコかつプログレッシブな電波ソングをドロップすると、先ほどまで汗だくな観客も更なるハイテンションで応える。いつ見ても変幻自在に捲し立てるKOTOKOの歌唱というか語りは強烈だ。そのままユーロビート調の「blossomdays」へと続く展開もお見事で、更には現代の電波アンセム「INTERNET OVERDOSE」まで繋ぐという素晴らしい流れ。これには熱狂を超えて狂乱ともいえる盛り上がりを見せるなか「Princess Bride!」へと続くという、息つく間もなく名曲が次々と放たれる。改めて過去から現在にかけてのKOTOKOの圧倒的なマテリアルの数々には驚愕する他ないが、一方であのKOTOKOがこれで終わるはずがなく、その後にはとどめとばかりに「さくらんぼキッス~爆発だも~ん~」をロックバージョンでアグレシッブにプレイ。会場全体がもはや酸欠状態になったところでその締め括りは「タコですよ?」。最後は徹底的に電波であり、そして徹底的に観客の声をからめて搾り取るというタフすぎるクライマックス。「タコだちゅ~!」の絶叫と共にあっという間に本編を終えた。
こうして、まるで全速力でテーマパークを一周したかのような本編を終わったばかりなのだが、すかさず観客はアンコールのチャントを開始。ステージ上だけでなく客席のタフネスを証明したのちにアンコールがスタートする。ドラムンベース調の出囃子のなかで始まった「ねぇ、…しようよ! -りでこれいとばーじょん-」は本編から更にギアが上がった電波ソングを聴かせる。そこからロッキンな「↑青春ロケット↑」へと続くという、アンコールでも更にテンションを上げたステージを見せていく。ほぼ休みなく突き進んできたセットのなかで、まだまだやれることを存分に知らしめるかのごとくアグレッシブなサウンドを聴かせていった。そして、「ありがとう!私も最高に楽しいよ!月並みな言葉ですが、楽しい時間はあっという間ですね!」とKOTOKOが言うと、観客は「え~っ?」と返す。それに「わかるよ……でもその気持ちを最後の曲に思いっきりぶつけろ~!」とKOTOKOが叫ぶ。同時にヘビーなバンドサウンドが鳴らされると、DAY1最後の曲となる「七転八起☆至上主義!」が披露された。最後の最後までアグレッシブに、そしてステージ上のKOTOKOだけなく観客も頭を振って拳を突き上げて、このセット最大の熱量で盛り上がっていく。絶対的なアンセムと共に、KOTOKOと観客が共に楽しんだ“Fun Spring”は幕を閉じたのだった。
KOTOKOが提唱する喜怒哀楽、そのなかで“楽”を表現したこの日のセットは、確かに春の陽気のなかみんなで楽しむ楽曲がこれでもかと詰め込まれた、まさに「楽しい」以外の感想が出てこない素晴らしいものだった。しかしそこはKOTOKOのライブ、この日の気温と同様に汗をかいて全速力で楽しむという彼女らしいタフネスなステージでもあった。アンコールが終わったのち、ステージ上ではKOTOKOからこの日のライブの配信が決まったこと、ゲームソングベスト盤の続編『KOTOKO’s GAME SONG COMPLETE ALBUM“The Bible 2”』のリリースとそれを伴うツアーが発表された。2026年もまだまだKOTOKOの激走は終わらないようだ。
……と普段はこのまま締め括るところだが、この日はまだ“喜怒哀楽”ツアーの総集編となるDAY2がこの後控えている。未来のKOTOKOに思いを馳せる余裕などなく、目前の衝撃がおよそ90分後に待ち構えているのだった。詳細はDAY2のレポートに任せるが、改めてKOTOKOというアーティストがとてつもない存在であった、ということだけはここに記しておこう。後半へ続く!
<DAY1 セットリスト>
M01.Alice in Joker?!
M02.きゅるるんKissでジャンボ♪♪
M03.恋ひ恋ふ縁
M04.DuDiDuWa*lalala
M05.Fancy Game!?
M06.月夜の舞踏会
M07.めぃぷるシロップ
M08.☆-未来-列車-☆
M09.常識!バトラー行進曲
M10.Just as time is running out
M11.Rock☆DE フルーツバスケット♪
M12.トビウオ
M13.Loop-the-Loop
M14.INTERNET YAMERO -DECO×DECO MIX-
M15.blossomdays
M16.INTERNET OVERDOSE
M17.Princess Bride!
M18.さくらんぼキッス~爆発だも~ん~(ロックバージョン)
M19.タコですよ?
(アンコール)
EN01.ねぇ、…しようよ! -りでこれいとばーじょん-
EN02.↑青春ロケット↑
EN03.七転八起☆至上主義!
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