セット本編もいよいよクライマックス。澄み切ったSEの後に、そのまま爽やかな「アオナツライン」へと移行。ドラマチックなサウンドに青空に向かってどこまでも伸びていくようなKOTOKOのボーカルが心地良い。そこからミディアムナンバー「Leaf ticket」で優しい歌唱を聴かせた後は、再び感情が激転。イントロでも悲鳴があがった人気曲「jihad」ではパワフルな歌唱で一気にフロアを釘づけにする。かと思えばダンサブルなビートに「さあみんなで楽しんでいきましょう!」と言って「I pray to stop my cry」へと続く。サウンドに乗せて心地良く体を揺らすKOTOKOに対して、客席の青いペンライトが左右に揺れる光景も美しい。そしてそこからまたしても急展開、ひりつくようなギターリフと共に「Light My Fire」の幕開けだ。今度は真っ赤なペンライトに染め上げられた客席は爆音のなかKOTOKOと共にシャウト。その光景はいつ見ても圧巻である。目まぐるしく入れ替わる喜怒哀楽、これまでにないドラスティックな変化を楽しむことができるのも、この総集編ならではだろう。
大きく息を吐いて「みんな、喜怒哀楽感じてくれていますか?」と問いかけるKOTOKO。「私もこの熱い時間が大好き。人は感情があるから苦しむけど、だからこそ生きているんだなって感じるし、面白いと思います」と語り、本編ラストは「元気な曲を」ということで、まずは「Short Circuit」へ。オリジナルよりもバンドサウンドを強めた、よりロッキンなアレンジとなったことでKOTOKOの歌唱もエネルギッシュさとハッピーな雰囲気がより強調された格好だ。そしてそのまま本編最後は名曲「覚えてていいよ」へ。改めて様々な感情が見られたこのプログラムだったが、最後の2曲に込められたのはKOTOKOが語る通り「生きている」と感じるエネルギーと、ステージ上も客席も笑顔をわかち合うというメッセージのようにも感じられる。長らく続いた喜怒哀楽というツアーの真意とはそこにあるのかもしれない。
そしてアンコールでは珍しくMCからスタート。喜怒哀楽を駆け抜けた本編の興奮が冷めやらぬなか、「みんなの楽しんでいる顔が見られて私もすごく幸福です」と笑顔を見せる。またこの日昼夜公演で全曲異なるセットリストというチャレンジにも大きな手応えを感じているようだし、それを共にした観客にも「みんなすごいよ、拍手する!」と改めて感謝を述べた。そんななかアンコール1曲目の前に報告されたのは、7月放送予定のTVアニメ『うしろの正面カムイさん』EDテーマに抜擢されたことだった。そしてそのEDテーマ「SAY-BYE!!」を本法初披露されることに。楽曲は「INTERNET OVERDOSE」「INTERNET YAMERO」でタッグを組んだクリエイター・Aiobahn。そのタッグによるこれまでとはまた異なる刺激的なサウンドが印象的だ。霊能力者が怪異を除霊していくというストーリーもあってか、陰陽師的な除霊ポーズと共に“SAY! BYE! SAY-BYE!”というKOTOKOのフレーズがまた耳に残る、これから先のライブ(あるいはクラブなど)でも観客と一緒に盛り上がりを生みそうだと予感させる、またしてもKOTOKOの新たな一面が窺える1曲だ。そんなサプライズの後には、今度は歴史的アンセム「Shooting Star」のイントロが鳴り響く。新曲から最初期の曲へと繋がるのもそうだが、この日様々な転調を見せてきた喜怒哀楽の中でももっとも広いレンジの展開を見せられ、さすがに観客も感情が追いつかないようだ。しかしやはりいつもどおり美しくエモーショナルな歌声にいつものように手を振る、やはりKOTOKOのライブには欠かせない光景が広がる。そんな名曲をショートバージョンで披露した後は「巫女みこナース愛のテーマ -こっとんちゃれんじばーじょん-」という、これまたまさかの一足飛びの展開。しかしこちらも大盛り上がりのなか、最後の早口言葉も見事クリア。そしてこの謎のメドレーの最後は「Bullshit!! Hard problem!!」という、KOTOKOが在籍するバンド・Outerのセルフカバー。もはや喜怒哀楽すら超越したような展開に空いた口が塞がらないというか、この感情で説明できない予測不能さこそがKOTOKOなのだろうと改めて感じさせる。そして最後は完全無欠のアンセム「Re-sublimity」でもって、喜怒哀楽を濃縮したスペシャルセットを終えた。
喜怒哀楽という感情という視点からKOTOKOの楽曲たちを巡るという新たな試み。このツアーを経て感じたこと、1つはこれまで聴き親しんできた名曲1つ1つにより感情を乗せて体験する新鮮さだった。そしてもう1つはKOTOKOというアーティストがいまだシーンの最前線に居続ける理由というものだった。生涯現役を唱えるなかでなおも自身の研鑽を止めずに新たな挑戦を重ねていく。だからこそ多くのファンが毎年のように彼女の生き様であるライブという場に足を運ぶのだろう。新曲の「SAY-BYE!!」にも表れているが、これほどのキャリアを重ねながらも良い意味での予測不可能さを保ち続けること、これが彼女が今なおシーン屈指の歌姫である理由なのだろう。
そして、このツアーを経て生み出されたもう1つの感情を改めて知ることができた。それは喜怒哀楽の最後を飾る“Fun Spring”の、その先にあるもう1つの“楽しみ”だ。それは期待=Hopeにも似た、この先に待つ彼女のキャリアへの楽しみに他ならない。7月にリリースされるゲームベスト盤第2弾『KOTOKO’s GAME SONG COMPLETE ALBUM “The Bible 2”』や「SAY-BYE!!」、9月からは香港・台北公演を含む全国ツアーもスタートする。2026年後半も、我々はまた特別な感情をもってKOTOKOの音楽に触れる機会が待っているのだ。
<DAY2 セットリスト>
M01.Thank you Birthday!!
M02.being
M03.bumpy-jumpy!
M04.リアル鬼ごっこ
M05.Suppuration-core-
M06.Collective
M07.agony
M08.冬の雫
M09.ささくれ
M10.恋愛CHU!
M11.電波的妄想美少女Q
M12.恋姫†集合☆いっせーのっせ!
M13.みらくる☆みるきーうぇい
M14.アオナツライン
M15.Leaf ticket
M16.jihad
M17.I pray to stop my cry
M18.Light My Fire
M19.Short Circuit(ロックバージョン)
M20.覚えてていいよ
(アンコール)
EN01.SAY-BYE!!
EN02.Shooting star~巫女みこナース 愛のテーマ -こっとんちゃれんじばーじょん-~Bullshit!! Hard problem!! (メドレー)
EN03.Re-sublimity
●配信情報
『KOTOKO LIVE TOUR 喜怒哀楽 ~Fun Spring~』
※5月16日(土)東京Toyosu PIT
アーカイブ配信期間
2026年6月13日(土)12:00 – 2026年6月27日(土)23:59 まで
※配信期間中は何度でも視聴可能
チケット販売期間
2026年6月13日(土)12:00 – 2026年6月27日(土)18:00 まで
チケット販売価格
DAY1 / DAY2 通しチケット
¥6,500(税込)
DAY1 / DAY2 各チケット
¥3,500(税込)
※購入時に、別途システム利用料がかかります。
出演者:KOTOKO
チケット購入ページ
https://www.zan-live.com/live/detail/10807
<Z-aNについて>
アプリ不要、ブラウザのみで手軽に視聴可能なオンラインライヴ配信&チケット販売サービスです。高ビットレート配信が可能で、動きが激しい映像でもブロックノイズが出づらく、音楽ライヴにも適した高画質・高音質配信を実現。
カスタマイズ性やインタラクティブ機能を豊富に取り揃え、アーティストやクリエイターの世界観に没入できる体験を追求しています。
●リリース情報
『KOTOKO’s GAME SONG COMPLETE ALBUM“The Bible 2”』
7月15日発売
品番:WPCL-13768
価格:¥3,850(税込)
<収録曲>
faith~信じる力~(アクションアドベンチャーゲーム「ユグドラ・キングダム」主題歌)
PHANTOM PAIN(スマートフォン向けRPG「東方LostWord」挿入歌)
INTERNET YAMERO(アドベンチャーゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」第2弾主題歌)
NEGAIGOTO(ハートフルアドベンチャーゲーム「ネコぱらvol.4 ネコとバティシェのノエル」ED曲)
盲目のEternity(ゲーム「グランドサマナーズ」第3部ED曲)
暁の約束(ゲーム「千年戦争アイギス」10周年記念主題歌)
月虹蝶(アドベンチャーゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」第3弾主題歌)
Party☆Connection(RPGゲーム「エンジェリックリンク」主題歌)
Éclat(エクラ)(モバイルゲーム「れじぇくろ!~レジェンド・クローバー~」1周年記念ソング)
SWEET×SWEET(ハートフルアドベンチャーゲーム「ネコぱらvol.4 ネコとバティシェのノエル」OP曲)
INTERNET OVERDOSE(アドベンチャーゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」第1弾主題歌)
電波的妄想美少女Q (ゲーム「ゆんゆん電波シンドローム」主題歌)
恋姫†集合☆いっせーのっせ!(ゲーム「恋姫†大戦」シリーズ全作集合CMソング)
【Liveバージョン3曲も収録】
Fatally〜2026 Live Edition〜
さくらんぼキッス〜ぱんくろっくだも〜ん〜-Live in 2026-
bumpy-Jumpy!〜2026 Live Edition〜
全16曲収録予定
予約はこちら
https://kotoko.lnk.to/TheBible2
商品情報はこちら
https://wmg.jp/kotoko/news/90801/
●ライブ情報
KOTOKO LIVE TOUR 2026 “The Bible 2”
9月4日(金)中国・香港・Portal [開場19:00/開演20:00]
9月6日(日)台湾・台北・WESTAR [開場17:00/開演18:00]
9月12日(土)北海道・札幌 PENNY LANE 24 [開場16:00/開演16:30]
10月3日(土)神奈川・YOKOHAMA BAY HALL [開場16:00/開演16:45]
10月4日(日)群馬・前橋 DYVER [開場16:00/開演16:30]
10月10日(土)岐阜・CLUB ROOTS [開場16:00/開演16:30]
10月12日(月)京都・FANJ [開場16:00/開演16:30]
10月17日(土)福井・CHOP [開場16:00/開演16:30]
10月18日(日)富山・MAIRO [開場16:00/開演16:30]
10月24日(土)島根・松江 AZTiC canova [開場16:00/開演16:30]
10月25日(日)広島・SECOND CRUTCH [開場16:00/開演16:30]
11月1日(日)群馬・前橋 DYVER [開場16:00/開演16:30]
11月3日(火)埼玉・西川口 Hearts [開場16:00/開演16:30]
11月14日(土)長崎・DRUM Be-7 [開場16:00/開演16:30]
11月15日(日)佐賀・GEILS [開場16:00/開演16:30]
11月22日(日)徳島・club GRINDHOUSE [開場16:00/開演16:30]
11月23日(月)高知・CARAVAN SARY [開場16:00/開演16:30]
11月28日(土)福島・郡山 HIPSHOT JAPAN [開場16:00/開演16:30]
11月29日(日)岩手・盛岡 Club Change WAVE [開場16:00/開演16:30]
ツアー詳細はこちら
https://www.kotoko.asia/
KOTOKOオフィシャルサイト
https://www.kotoko.asia/
KOTOKO オフィシャルX
https://x.com/KOTOKO_Dwarf
KOTOKO オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/@KOTOKO_Official_Channel
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