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INTERVIEW

2026.05.11

【連載】「学園アイドルマスター」初星学園3rd Singleリリース記念キャスト連続インタビュー:第10回目 長月あおい(花海咲季役)

【連載】「学園アイドルマスター」初星学園3rd Singleリリース記念キャスト連続インタビュー:第10回目 長月あおい(花海咲季役)

再起する咲季を表現するため、試行錯誤して作り上げた「Wildest Flower」

――ご自身も咲季も成長をして、今回の「#STEP3」の楽曲「Wildest Flower」へと繋がっていきます。この曲のレコーディングはかなり前だったそうですね。

長月 はい。レコーディングをしたのは一昨年(2024年)のクリスマスでした。

――レコーディングの話を聞く前に、まずは楽曲の第一印象を教えてください。

長月 「#STEP3」の曲もGigaさんが作ってくださることは聞いていたので、「Fighting My Way」のようなアグレッシブでちょっと攻撃的な楽曲がくるのかなと思っていたんです。でも、予想以上に大人っぽい楽曲だったので驚きました。

――この段階で「#STEP3」のコミュの内容はどこまで知っていたのですか?

長月 本当にざっくりとした内容だけですね。「咲季が佑芽に初めて敗北して、そこから再起していくストーリーだよ」くらいで。基本的にどの楽曲もコミュのFIX台本が届く前にレコーディングすることが多いので、今回もざっくりとした内容だけ知ったうえで収録しました。

――どのようなことを意識してレコーディングに臨みましたか?

長月 この曲は“リベンジ”や“リスタート”がキーワードとなっていて、咲季の再起を描いています。「#STEP3」のコミュでプロデューサーが咲季との向き合い方を改めるシーンがあるように、新しいプロデュースで目覚めた“新しい咲季の魅力”、変わらない咲季の魅力である不屈さ、芯の強さ……そういったものをすべて詰め込もうと思いました。曲の最後にはリベンジを果たして立ち直るというか、咲季の場合は“(心が)折れたまま進む”と表現されることが多いですが、折れたまま前を向き、ステージ上で不屈で強気な笑顔をみせる。そういったところも表現したいなって。

――とはいえ、最初のソロ曲「Fighting My Way」もそうでしたが、曲の難易度的に一筋縄ではいかなかったのでは?

長月 そうなんです。仮歌はキーが1つか2つ高かったのですが、咲季のコミュの内容や成長した咲季の雰囲気に合うように、スタッフさんと話し合ってキーを下げることにしました。そういう感じに色々話し合いながら時間をかけて作っていきましたね。

――印象的だったディレクションやこだわり、苦戦したところなどを教えてください。

長月 ラップパートはこだわったところの1つです。今回もGigaさんがレコーディングに来てくださったのですが、ウィスパー気味にトーンや声量を落として大人っぽく落ち着いて歌うラップパートと、咲季らしい強気な笑顔をのせて明るめに歌うラップパートとで、緩急をつけたいとおっしゃっていて。どのパートを落ち着いて歌い、どのパートを明るく歌うか、色々な組み合わせで何パターンも収録しました。それを聴いて、Gigaさんと佐藤貴文さん(「学マス」音楽プロデューサー)と山本 亮さん(「学マス」プロデューサー)と私とで、試行錯誤しながらバランスをみていったのが思い出深いです。苦戦したのはサビですね。音程も少し特殊ですし、リズムも難しくて。そこまでは落ち着いたトーンで入り、サビはリベンジに向けた何度でも立ち上がる強さをのせて歌うのは、最初からスタッフさんも私も考えていました。ただ、強さと言っても「Fighting My Way」とは違う強さですから、それをのせるのにかなり苦戦しました。

――そうやって楽曲全体の流れを作っていったのですね。

長月 はい。ストーリー性のある楽曲なので、歌う時もストーリー性を込めています。例えば、Aメロに“世界の色が変わったみたい”とありますが、佑芽に負けてしまった後は、本当に世界から色がなくなってしまった気分だったのかなと想像して。そこから再起して、曲の最後には、ハードルは高いほうが燃えでしょ!と前を向けるようになっているのが熱いです。

――「#STEP3」の親愛度コミュを読んでから聴くと、歌詞も違った意味合いを感じます。

長月 そういうふうに言っていただけることが多く、私自身もそう思います。ただ、いつもコミュのほうを後に収録するので、コミュを録りながら「あの曲のここってこういうことだったんだ」と感じるんですよね。「Fighting My Way」の時も思いましたが、やはり世の中にリリースされ、プロデューサーさんから反響をいただいて、初めて楽曲が完成するといいますか。自分の中で「咲季にとってこういう楽曲なんだな。大切な楽曲になったな」と落とし込めることが多いです。

――Gigaさんは「Fighting My Way」のレコーディングにも来てくださったそうですし、ディレクション以外で何か言われたことはありましたか?

長月 Gigaさんはどちらかというとクールなほうなんですけど、「『Fighting My Way』ってライブで歌う曲なんですね」と驚いていました。「ごめんなさい、そんなつもりで書いていなかったから」って(笑)。

――まさかの言葉ですね(笑)。そして、この曲はゲームのライブシーンやMVも素敵ですが、まずはゲームのライブシーンの感想をお聞かせください。

長月 ダンサーさんがいるのは新しいですよね。ダンサーさんに足をのせる振りとか咲季らしい強気でちょっとかわいい演出になっていて。表情も不敵でわがままなかわいさがあってすごく良いなと思いました。アクロバットもすごいです。ただ、「咲季がアクロバットしているからって、私がアクロバットをすることはないよ」と強く言いたいです(笑)。「長月さんは、体操教室に通っているのだろうか?」などと結構言われるんですけど、この曲をライブで歌う機会があっても、あのアクロバットをやることは絶対にないです。あれはゲームのライブだから見られる演出ですから。

――空中回転をするし、キックもパワーアップしていましたからね。

長月 回し蹴りみたいになっていて、すごいですよね。あれも「やらないよ」と各所で言っています(笑)。

――「Fighting My Way」では最初にステージ後方から出てきたのに対して、今回は曲が終わってステージ後方に去っていくのも印象的でした。

長月 咲季の始まりのステージと今回のステージが繋がっている気がして、いいですよね。

――MVはいかがでしたか?

長月 「Wildest Flower」のMVではあるんですけど、アイドル衣装になるのは最後のパートだけで、それまではアスリートの咲季なので、花海咲季という人間そのものを描いているMVだなと感じました。アイドル・花海咲季というのは、花海咲季の人生を映し出しているんだなって。それに、歌詞が出ないMVも新しくて良いなと思います。

「桜フォトグラフ」がレコーディングでのターニングポイントに

――その他の楽曲のこともお聞きします。ソロ曲の「Fighting My Way」と「Boom Boom Pow」は前回のインタビューでお聞きしましたが、先日の“学園アイドルマスター 初星音楽祭”(以下、“初星音楽祭”)では共にダンサーブロックで披露しましたね。

長月 はい。「Fighting My Way」はゲームのライブシーンで、キューブ型のセットに咲季の影が映る演出がありますよね。“初星音楽祭”ではダンサーさんがラスサビに出てきて、その影のイメージで踊ってくださったのが新鮮でした。「Boom Boom Pow」は咲季のソロ曲でも楽しさの強い楽曲。ダンサーさんがいることでより楽しさが大きくなりました。舞台袖でもダンサーさんと一緒だったのがすごく心強くて、ただただ楽しいステージでしたね。

――次に登場したソロ曲が「EGO」。こちらはいかがですか?

長月 仮歌を聴いた時から大好きで、ライブを経てもっと好きになった曲の1つです。この曲は咲季のストーリーに紐づいているわけではなく、歌詞に“ありったけの可愛さを”とあるように、“かわいさ”がキーワードになっていて。咲季にしかないわがままなかわいさ、我が道を行くかわいさを表現したいなと思いました。レコーディングは一番スムーズにいきましたし、その時から早くライブで歌いたいと思っていたので、そういう意味でも思い出深いですね。

――ライブでの表情にも、ステージを楽しんでいる感がすごく出ています。

長月 楽曲自体も結構自由ですし、振付も自由に振る舞っていいので、どんな感じにしようか考えながらパフォーマンスするのもすごく楽しいです。

――「EGO」は他のキャストからの人気が高いみたいで、ライブで歌ってみたいと言っている人も多いですよね。

長月 そうなんです。曲がリリースされた時から「聴いてるよ」と言ってくれる子も多くて、嬉しいですね。“学園アイドルマスター クラス対抗初星大運動会”(以下、“初星大運動会”)ではRe;IRISの3人(長月、小鹿、飯田)で歌わせていただきましたし、複数人で歌ったらまた違う良さが出るなと思います。

――ぜひ色んな組み合わせで見てみたいですね。そして、誕生日曲の「Try it now」。

長月 この曲も「EGO」と同じKijibatoさんが書いてくださっているのですが、私はKijibatoさんの音楽といいますか、音使いがかっこ良くて大好きなんです。「EGO」よりクールな感じで、「EGO」が咲季の“かわいさ”だとしたら、「Try it now」は咲季の“かっこ良さ”が詰まっている楽曲。レコーディングでは「咲季の魅力で魅せ殺すイメージで」と言われたので、まさに魅せ殺すイメージで歌いました。

――ゲーム「ワンス・アポン・ア・塊魂」の素敵ソングの1つ「カタマリオンザドゥン」も話題となりました。咲季が依頼を受けて歌ったイメージだと思いますが、こちらはいかがでしたか?

長月 咲季のソロ曲では絶対に歌わなそうな曲調なので、すごく楽しかったですね。レコーディングには「塊魂」のスタッフさんもたくさん来てくださって、リリース前のゲームのテストプレイをさせていただいたんです。「こんな感じのゲームで、こういうふうに曲が流れます」と説明を受け、その広大な世界観で、いつもの花海咲季よりもミニキャラやちびぬいのようなイメージといいますか、もちもちした咲季をイメージして歌いました。

――“初星音楽祭”で小鹿さん、飯田さんと3人で披露したステージも楽しかったです。

長月 原曲でも、手毬とことねがバックコーラスとして参加しているのですが、“初星音楽祭”では2番から2人が助っ人で来てくれて。手毬とことねのソロ曲にもないタイプの楽曲なので、手毬が「ドゥンドゥン」と言うのが面白いですし、ことねも咲季と同じようにもちもちしたイメージで歌ってくれました。3人が依頼を受けてお仕事として歌うなら、といったイメージで歌うのはすごく楽しかったですね。

――更に、今回の3rdには「標」と「ENDLESS DANCE」のソロバージョンが収録されます。こちらはどのようなことを意識して歌いましたか?

長月 他の楽曲はブロック毎に分けてレコーディングしていくことが多いのですが、標はほぼ通しで一発録りだったのを覚えています。咲季は学年主席なので、優等生らしく歌いました。校歌なのに掛け声やフェイクが入っていて、「さすが初星学園だな~」と思いました。フェイクのパートは参考の仮歌をいただいていたのですが、その場でスタッフさん達と相談して「咲季らしくやってみてください!」と言っていただき、咲季の楽曲には「らんばんぱぱらぷんぷんぱ」みたいな擬音が入ることが多いので、擬音を入れて歌ってみました。

――「ENDLESS DANCE」はいかがですか?

長月 これまでの楽曲はライブで歌うよりもかなり前にレコーディングを終えていたのですが、この曲だけは初ツアー初陣公演に急遽出演したことで、レコーディングよりも前にライブで歌わせていただくことになりました。私にとっては初陣公演を象徴するような、思い出深い楽曲です。いつもよりもライブ感を乗せて歌えたのではないかと思っています。特に、ライブでも担当させていただいていた「君との絆は誰より強く」という歌詞は、佑芽とプロデューサーに思いを馳せて歌いました!

――ソロ曲以外にもシーズンイベント楽曲などたくさん歌ってきましたが、やはりRe;IRISの「雨上がりのアイリス」は印象深いです。改めてこの曲のこともお聞かせください。

長月 楽曲の難易度は咲季のソロ曲に比べるとそこまで高くないと思うのですが、個人的にはすごく苦戦しました。というのも、(Re;IRISを結成する)初星コミュでの咲季は、ソロの咲季とはまた違った顔をみせていて、バランサーとしての役割があるんです。自分の魅力を全面に押し出すのではなく、他の2人の魅力も活きるように歌わなきゃいけないのが、すごく難しかったですね。

――ライブでの披露回数も多いですよね。

長月 そうですね。キャストとしても一番時間を共にしている2人なので、安心感がすごいんです。ステージに出る時に小芝居をしたこともありましたし、それ以外でも「ここでアイコンタクトを取ろう」などゲームのライブシーンに沿うように作っていて。本当に2人がいると安心します。“MOIW2025”でも“初星音楽祭”でも歌わせていただきましたが、最後の“今ここが世界の真ん中!”は、まさにRe;IRISが世界の真ん中だぞ!って気持ちで毎回歌っています。

――その他、特に印象に残っている楽曲を挙げるならどれでしょうか?

長月 「桜フォトグラフ」はレコーディングするうえでのターニングポイントになった楽曲ですね。それまでしっとりした楽曲をあまり歌ってこなかったこともあり、最初に歌った時に「もう少し幅広い音域を使っていいですよ」「“咲季だからこの音を使う”ということに縛られなくていいです」と佐藤貴文さんにディレクションいただきました。「長月さんが歌ったものが咲季になるから、もっと自由に歌っていいよ」と。そう言っていただいたことで、それまであまり使わなかった音や表現を解放することができました。今回の「Wildest Flower」も、「桜フォトグラフ」のディレクションがあったから結構自由な音を使って歌えましたし、ターニングポイントであり成長になった曲だと思っています。

――この曲も“初星音楽祭”で披露されていました。

長月 私、「桜フォトグラフ」のコミュが本当に大好きで、リー清(リーリヤ&清夏)と一緒に3人でステージに立つとすごく青春を感じるんですよ。“初星大運動会”ではこの3人で「白線」を歌わせていただきましたし、“音楽祭”も“運動会”も学生らしいコンセプトなので、コミュの内容やアイドルたちが歩んできた日々に思いを馳せながら、エモーショナルな気持ちで歌わせていただきました。

次のページ:「#STEP3」の3人で歌えたら……そしていつか「学マス」もあのステージに!

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