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INTERVIEW

2026.04.22

進藤あまね・直田姫奈が紐解く、Morfonicaの物語とシンクロする楽曲の強さ――5年間の軌跡と9th Single「Resonant Strings」が示す進化に迫る!

進藤あまね・直田姫奈が紐解く、Morfonicaの物語とシンクロする楽曲の強さ――5年間の軌跡と9th Single「Resonant Strings」が示す進化に迫る!

次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』発のリアルバンド、Morfonicaが今熱い。デビュー5周年を迎えた昨年、2nd Album『Polyphony』や8th Single「Feathered Dreams」をリリースし、2度のワンマンライブを開催。特に年末の12月30日に行われた“Morfonica 5th Anniversary LIVE「Maestoso」”は、バンドとしての成熟と進化が感じられる素晴らしいステージだった。

そんな彼女たちが新たに放つ9th Single「Resonant Strings」は、これまで育んできたバンドの様々な側面をアピールする充実作に。バンド史上最もハードなギターサウンドが鳴り響くアグレッシブな表題曲、モニカらしい輝きに満ちた晴れやかな「Shining Leaves」、アーティストタイアップ企画で実現したヒトリエ提供の「ビューティ・フォー」の3曲と、Blu-ray付生産限定盤に収録される5周年ワンマンで得た経験について、ボーカルの進藤あまね(倉田ましろ役)とギターの直田姫奈(桐ヶ谷透子役)にたっぷり語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創
PHOTOGRAPHY BY 三橋優美子

Morfonicaの「キラキラドキドキ」が詰まった5周年ワンマン

――今回のSingleには、Blu-ray付生産限定盤に昨年末開催されたワンマンライブ“Morfonica 5th Anniversary LIVE「Maestoso」”の映像が収録されるので、まずはライブの振り返りから。バンドの5年間の歩みを凝縮したセットリストで素晴らしい公演でしたが、皆さんの手応えはいかがでしたか?

進藤あまね すごく良かったと思います。Morfonicaは他のリアルバンドに比べるとライブ回数がまだ少ないんです。だからこそ、逆にMyGO!!!!!やAve Mujicaから『バンドリ!』に興味を持ってくれた新しいバンドリーマー(『バンドリ!』ファンの総称)の皆さんや、初めてモニカを観るという方にも楽しんでもらえる内容を目指しましたし、昔からモニカを応援してくださっている皆さんにとっては「久しぶりにこの曲が聴けた!」という懐かしさもあったはずで、アンコールで今回のSingleに収録の新曲「Resonant Strings」をライブ初披露したサプライズを含め、いろんな層の方に楽しんでもらえるライブになったと思います。その後に控えていた『バンドリ!』の10周年ライブ(BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」)に向けて、私たちのこの5年間の軌跡を見せつつ、さらなる勢いをつけるためのブーストをかけるライブになりました。

直田姫奈 5周年ライブということで、セットリストは活動初期の楽曲から並べた構成でしたし、なおかつMCを挟まずに音楽だけでモニカを表現するという、今までにない挑戦でもありました。曲数も今までよりも多くなっていたんですけど、それをやり抜く力がこの5年間でメンバー全員についたからこそ、成立したライブだと思います。ただ、軌跡を辿るということは、後半に行くほど新しい曲になるということで、つまり演奏の難易度がどんどん上がっていく構成だったので、練習中は「やってもやっても終わる気がしない!」って、私はずっとぶうたれていて(笑)。

――アハハ(笑)。

直田 後半の疲れているタイミングに、まだ慣れていない新曲たちを演奏するのは我々としてもかなりヘビーでしたけど、それをやり切ることができたし、本編ラストの「Feathered Dreams」でステージに羽が舞う演出の中、未来に向けて締め括れたのは大きかったです。実はあの時、メンバーの満身創痍ぶりもすごかったんですよ。直前になって私とおゆちゃん(西尾夕香)が体調を崩したり、あまねちゃんとmikaさんは膝を痛めてしまって。

進藤 そうなんですよ!私とmikaさんは、ライブに向けて気合いを入れてジムでトレーニングしたら、二人揃って膝を痛めるという……。

直田 もう「勘弁してくれ!」って感じでした(笑)。ゲネプロの時は、本当にみんなボロボロで。「こんなにヘビーなライブ、本当にできるの?」って不安になるくらいだったんです。でも、本番はみんなグッと集中することができて、やっていてすごく楽しかったですし、何よりお客さんのリアクションが最高でした。「あの曲が来た!」という時の表情の変化がすごく面白くて、心の中で「してやったり!」と思っていました(笑)。特にカバー曲の「Nevereverland」は我々としても思い出深い曲なので、5周年には外せないと思って久しぶりにセトリに組み込んだら、やっぱり反応が大きかったですね。初期から応援してくれている人にはエモいポイントだし、最近知った人には「やっと生で聴けた!」と思ってもらえて。お客さんの表情が今でも脳裏に焼き付いています。

進藤 あと、衣装もポイントでした!私たちの初ワンマン“Morfonica 1st Live「Cantabile」”の時の衣装を着たのですが、“ANIMAX MUSIX 2021 ONLINE”以来だったので、本当に5年ぶりくらいだったんです。特に「靴」にこの5年の変化を感じました。モニカの衣装って基本はヒールが高いんですけど、初期の靴はぺったんこのブーツだったんですよ。それを履いてステージに立ったら「わあ、見える景色がいつもより低い!」って(笑)。

直田 あのタイミングであの衣装が出てくるのは予想外だったと思うし、また着ることができて良かったです。それと会場全体も「モニカらしさ」を感じる作りになるようこだわっていました!開演前の幕をわざわざ青色にしていただいたり。あとは、モニカと共にずっと歩んできた「本」から始まる演出。魔法のようにピラッと開いて。

進藤 Morfonicaは魔法が使えるので、自動で開くんです。楽器を光らせることだってできますからね(笑)。

直田 そういうワクワクする仕掛けもモニカっぽいなって。あの本の中身、実は過去のライブロゴが全部入っているんですよ。映像だと確かめやすいと思うので、ぜひ注目してほしいです!オープニングから凝りに凝ったライブでした。

進藤 Morfonicaの「キラキラドキドキ」が全部詰まっています!

――せっかくなので、これからBlu-rayを観る人に向けて、個人的な「ここは絶対観てほしい!」というおすすめポイントを教えてください。

直田 これだけは絶対に言わせてください!「Polyphonyscape」の時のバイオリンのAyasaさん!実はAyasaさん、あの曲になると感極まるらしいんですよ。

進藤 そうだったんだ!

直田 今年1月に“モニ会(Morfonica トークイベント「モニ会へようこそ♪~放課後のお茶会~」)”というトークイベントで、Ayasaさんが最後の挨拶で涙を流されるという、私たちにとってもすごく意外で嬉しい出来事があったんです。そこでAyasaさんはモニカのことで涙することを知ってから、ライブ映像をチェックしていたら、「あれ、Ayasaさん、もしかして涙ぐんでる……?」って気づいて。本人に聞いたら「あの曲、ちょっとエモくなっちゃうんだよね」と言っていました。なのでそこの表情はぜひチェックしてほしいです。私、「あの顔は必ず映像に入れてください!」ってお願いしたくらいなので(笑)。

進藤 それはありがたいオーダー(笑)。

直田 あの表情を入れないと、ライブのエモさが完成しないと思ったんです。プロとしてずっと第一線で活躍されてきたAyasaさんが、モニカという活動にそれだけの意義を感じてくれている。その事実が、私たちにとっても本当にグッとくるポイントなんです。あの表情は見ものでございます(笑)。

――進藤さんはいかがですか?

進藤 私は、(二葉)つくしちゃん(mika)のドラムソロですね。リハーサルで聴いていた時よりも、本番はもっと激しくなっていたんです。私とおひなさま(直田)はいつもドラムの前でパフォーマンスしているので、「あれ?今までと違う!」って肌で感じて。mikaさんのドラムがいかにすごいか、あの場面で感じることができると思います。Morfonicaの5年間のストーリーの中で、いつももがきながら頑張ってきたつくしちゃんの「変化」と「リーダーらしさ」を、このドラムソロから感じてほしいです。

直田 本当にかっこよかったよね。リーダーだった!

進藤 あとは、やっぱり1曲目の「Daylight -デイライト- 」ですね。全員の成長が一番見える曲だと思います。後ろのモニターに当時のMVが流れて、5年前の私たちと今の私たちを同時に見比べられる演出になっているんです。

直田 あまねちゃんはMVの撮影当時中学生だったから、成長期として顔つきが変わるのはわかるんです。でも、私たち大の大人も、顔つきが全然変わっているんですよ!それが自分でもびっくり。

進藤 表情も、楽器の弾き方も、みんな全然違います。おゆちゃんなんて、ベースを始めて1年も経たずにあのMVを撮っていますし、おひなさまもエレキギターはあまり経験がなかったという話なので。

直田 始めた当初は、まさか5年後にこんなに弾けるようになっているなんて想像もしてなかった。その軌跡をしっかり目に焼き付けていただきたいです。

――今回収録のライブ映像では、配信時にはなかった「360度カメラ」の映像演出も入っていますよね。

進藤 そうなんです!特にアンコールの「寄る辺のSunny, Sunny」は、モニカにとってすごく大切な曲なので、この日のセトリの最後に持ってきたのですが、360度の映像で本当にBlu-rayでしか味わえない迫力になっています。

直田 360度カメラが歌っているあまねちゃんを中心に、周りの楽器隊メンバーの元へグーンと寄っていくんです。あの疾走感と一体感は配信や会場の座席からでは見られない表現になっているので、みんな度肝を抜かれるんじゃないかな?私もびっくりしたので(笑)。5年間、私たちの思いを背負って歌い続けてくれたあまねちゃんと、それを支える楽器隊の絆が視覚化されているような、今のモニカだからこそできた演出だと思います。

進藤 「寄る辺のSunny, Sunny」はアニメ(『BanG Dream! Morfonication』)でも360度風の演出があったのですが、それをリアルの私たちが体現しているので、しっかり観ていただければと思います!

5年間の歩みがもたらした「何事にも恐れない心」と深い絆

――この5年の活動を通して、リアルバンドとしてのMorfonicaはどう成長したと感じていますか?

進藤 ひと言で言うなら「何事にも恐れない」!

直田 本当に、動じなくなったよね。

進藤 ライブにトラブルはつきものなんですけど、何が起きても私たちは進める自信がつきました。それこそ先日の『バンドリ!』の10周年ライブでも、演奏中、mikaさんの帽子が取れそうになってしまったんです。いつもの激しい動きをすると支障が出てしまうので、mikaさんがその時にできる動きでフレーズを叩いてくれていたのですが、私とおひなさまは、アイコンタクトで「今、何か起きてるよね?」「大丈夫?」って瞬時に確認し合いながら進行して。

直田 私たちは前を向いてパフォーマンスしなくてはいけないから、後ろを振り返って確認はできなくて。でも「今、大丈夫?このままいこう」っていう意思疎通が、目だけでできたんです。後からmikaさんに聞いたら、「二人がそうやって頑張ってくれているのを見て、ちょっと泣きそうになりながら叩いていた」って言っていました。

進藤 えー、嬉しい!

――バンドとして熟練してきたことを感じるエピソードですね。

直田 初期の頃は、どうしてもAyasaさんとmikaさんというプロミュージシャンの二人に引っ張ってもらう形が多かったんです。でも今は、私たち三人(進藤・直田・西尾)も「バンドを引っ張る」という自覚を持って参加できるようになりました。誰の演奏から始まっても、誰がソロを弾いても、しっかりモニカの音として成立する。10周年ライブの時は、まさに「音楽を止めるな!」の精神でした(笑)。

進藤 感想を見ていたら、その時に初めてモニカを観た方にも「Morfonicaってすごいな」と思ってもらえたみたいで。バンドリーマーさんたちに良い何かを与えられたんじゃないかなと思って、すごく嬉しかったです。

直田 5年間コツコツやってきたのは伊達じゃなかったことを、そのハプニングのおかげで気づかされたかも。

進藤 “モニ会”の時にAyasaさんが言っていた「バンドを5年間ずっと続けるのは、実はすごく難しいこと」という言葉がすごく胸に残っていて。『バンドリ!』のストーリーの中でもメンバー同士の衝突や解散の危機があったりしますけど、私たちの場合は人間関係の悩みはなくて、常に「どうすればもっと上手く演奏できるか」という技術的なところなんです。ずっといい関係性でバンドを続けていられて。

直田 女子が5人も集まるといろいろあったりしがちですけど(笑)、モニカは本当にそれがない。ひとつの目標に向かって共に歩んでいけているのは、きっとすごくバランスがいいんだと思いますし、バンドだけでなく個々の活動でもお互い刺激になっているのかなって。すごく良い相乗効果のあるメンバーが集まっていると思います。

次ページ:猛特訓により難易度の壁を突破した新曲「Resonant Strings」

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