INTERVIEW
2026.04.22
――そんな絆が深まる中でリリースされる今回のSingleの表題曲が、前述のライブでも披露した「Resonant Strings」。『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のイベント「空を舞うためのフーガ」に紐づいて発表された楽曲で、直田さん演じる桐ヶ谷透子とAyasaさん演じる八潮瑠唯の物語が軸になっています。
直田 私はいつも、『ガルパ』の収録を終えてから楽曲を聴くのですが、今回のシナリオを読んだ時に、「あ、来たな」と(笑)。透子と瑠唯の、あのバチバチした関係性がまた動くんだなと思いました。でも、今回の透子は、あえて瑠唯に演奏の教えを請うという、一つ大人になった姿を見せてくれて。自分のプライドよりも「頑張ってよりかっこいい音を出したい」という思いを優先できる透子は、本当に心が強いなと思いました。ただ、その後で曲を聴いた時、「なんてことを言ってくれたんだ、我が子は!」と思いました(笑)。「瑠唯さんに教えてもらうほどすごい曲って、どんな難易度なの?」と思ったら、「え、これを私が弾くの?」っていうギターが入っていて……。
――ライブで演奏するとなると、自分が弾くことになるわけですからね(笑)。
直田 そうなんですよ!曲自体はすごくかっこいいし、歌詞も最初から“似ても似つかない 相反する輝きどうし”で始まって、透子と瑠唯のバチバチ感が出ているので大好きなんですけどね。テンポが速い曲なので、聴いていると歌詞が追いつかなくなるかもですけど、この歌詞はエモいのでじっくり読んで確かめてほしい!“Fly with (Light)”っていうフレーズがあるんですけど、モニカには「fly with the night」という瑠唯が深く関わった曲があって。あちらは“night(夜)”で、今回は“Light(光)”。きっと瑠唯も透子に触発された部分があったんじゃないかなって、勝手に解釈して熱くなってしまいました。
進藤 おお!確かに!
――進藤さんは、倉田ましろ役としてこの曲とどのように向き合いましたか?
進藤 最近のストーリーでは、ましろちゃんがみんなのことを見守る形が多いんです。「空を舞うためのフーガ」のストーリーでは、透子ちゃんががむしゃらに頑張る姿を見て、ましろちゃん自身も刺激を受けたと思いますし、だからこそ、二人の心中を代弁するような、想いの溢れる歌詞が書けたんじゃないかなと思います(※作中では倉田ましろが作詞を担当している)。
楽曲としては、曲が始まった瞬間にギターが「ギュイン!」と鳴って、めちゃくちゃかっこいいなと思いました。透子がギターを始めたのは「目立つから」っていう、いわゆるバンドマンにありがちな理由でしたけど(笑)、その純粋な気持ちが存分に詰まっているなと。ギターのアームをこれでもかと使う構成になっていて、モニカの新しい一面を引き出してくれました。ただ、歌に関しては……日に日に歌詞の文字数が増えていませんか?(笑)。
直田 アハハ、やっぱり。
進藤 1曲に入る文字数の密度がどんどん高くなっているんです。上松(範康)さんをはじめとしたElements Gardenの皆さんにも、「進藤さんは言葉数を詰め込んだ曲の方が合うと思います」と言われていて。いつか息を吸うタイミングがなくなるんじゃないかって戦々恐々としています(笑)。でも、ましろちゃんは人のために言葉を書く時、思いが溢れて止まらなくなる子だと思うので、そこもすごく“ましろらしさ”を感じることができて、楽しく歌うことができました。
――「Maestoso」でライブ初披露した感触はいかがでしたか?シナリオでは透子がこの曲が出来上がるまでに猛特訓したわけですが……。
直田 もちろん、私も特訓に特訓を重ねました!この曲、とにかく速くて、テンポ(BPM)を20くらい落としても普通の曲に聴こえるんですよね。初めてメンバー全員で合わせた時は、もうしっちゃかめっちゃかでした(笑)。みんな自分のパートを弾くので精一杯で。私はあまねちゃんの歌を聴く余裕なんてさらさらないし、おゆちゃんのベースはずっとスラップを弾いていて、あんなに長くスラップのフレーズを弾くのは初めてらしく、最初の合わせの時はたどたどしく聴こえて。mikaさんもパワーが全開すぎて「ドラムの音がデカいな!」みたいな(笑)。私たちも、きっとスタッフさんも、「これ本当に形になるの?」という状態からのスタートでした。
進藤 大変だったよね。
直田 そこからテンポを落として少しずつ作り上げて、ようやく披露できたのが「Maestoso」のアンコール。でもアンコール1曲目がこれって、マジで勘弁してほしかったです(笑)。今までアームを使う曲があまりなかったので使い慣れていなくて、ライブの最後まで緊張が解けなくて、一生ドキドキしていました。でも、アームを使う曲になった理由も私なんですよね。プロデューサーに「どんな曲にしたいですか?」と聞かれた時に、「最近アームを使ってないのでどうですか?」って言ってしまったので、自業自得なんです(笑)。
進藤 透子ちゃんと一緒だ(笑)。私はこの曲、個人的には歌いやすいタイプの曲調なのですが、バンドで合わせるとなるとやっぱり違いました。いつもはmikaさんのドラムとおゆちゃんのベースを聴きながらリズムを取っているんですけど、この曲は私が自分でしっかりリズムをキープしておかないと、もし誰かが崩れた時に全員崩れてしまう恐れのある曲だなと思って。みんなで合わせた時、おひなさまに「あまねちゃんのリズムがすごく大事」と言われたんです。
直田 そう、あまねちゃんのBメロのリズムがすごく大事なんです。個人的にあのBメロの演奏が特に難しくて、おゆちゃんのスラップもリズムを刻んでいるんですけど、それに釣られるとよくわからなくなってしまう時が、自分の感覚としてあるんですね。そうなった時に、あまねちゃんが「リズムは今ここだよ!」って声で引っ張ってくれないと、16分のリズムを取りにくくて。なので私は、この曲に関してはあまねちゃんの声を一番頼りにして弾いています。
進藤 それを聞いてから、余計に油断できないなと思って、この曲ではとにかくリズムを取るのをすごく意識しています。
直田 本当に感謝してます!「Tempest」もキメが多くて速い曲なので、あまねちゃんの歌をよく聴きながら弾いていて。どちらも歌が難しい曲というのは重々承知しているんですけどね。でも、私は応援してる。「いけるよ、あまね!」って。
進藤 ありがとう(笑)。
直田 あまねちゃんが壁にぶつかって苦しんでいるのも見てきたから、本番でしっかり声が出ているのを聴くと、弾きながら「いけたー!」って嬉しくなっちゃうんですよね(笑)。
――素敵な関係性ですね。また、今作のBlu-ray付生産限定盤には、本楽曲のMVも収録されます。皆さんが出演する実写とイラストを併用した映像ということで、撮影時のエピソードを教えてください。
進藤 今回は透子ちゃんと瑠唯さんがメインの曲なので、珍しく私の撮影シーンが少なかったんです。
直田 あー、確かに。「Daylight -デイライト- 」のMVも、あまねちゃんがたくさん働いてくれて、うちら楽器隊はずっと待機みたいな感じだったもんね。今回は逆だった。
進藤 そうなんです。前回の「誓いのWingbeat」のMVも私の場面が多かったので。だから待ち時間が結構あったんですけど、プロデューサーさんが楽屋でみんなが暇しないように、遊べるものをたくさん用意してくださったんですよ。その中でもオタマトーン(音符の形をした電子楽器)が大人気でした。みんな普段から楽器を触っているから飲み込みが早いんですけど、中でもAyasaさんがすごく上達して……。
直田 オタマトーンって、普通は縦に持つんですけど、Ayasaさんはバイオリンと同じように横に構えて、左手でしっかりビブラートをかけながらすごく上手に弾くんですよ(笑)。
――流石ですね(笑)。
直田 「Daylight -デイライト- 」とか「金色へのプレリュード」をオタマトーンで完璧に演奏してくれて。その日はバイオリンよりもオタマトーンの練習をしている時間の方が長かったんじゃないかな(笑)。そんなゆるい空間の隣で、あのバチバチにカッコいいMVを撮っているという温度差が面白かったです。
――見どころを挙げるとすれば?
直田 ベースとドラムの二人の気迫ですね。私たちは月ノ森女子学園の制服の衣裳だったんですけど、制服姿であの激しい曲を演奏しているから、全然JKに見えない(笑)。そのアンバランスさに私は大爆笑してました。Ayasaさんと私で「私たちももっと激しくいく?」って相談したくらいで。あと、私が好きなところは、みんなのソロパートが終わった後に、ましろだけが静かに音を聴いているシーン。あの静と動の対比がすごく好きです。
進藤 あのシーン、どう表現するかすごく悩んだんです。激しく動くべきか、それともあえて動かないか。でも、みんなのソロを全身で受け止めて、そこから歌い出すという流れを大事にしたくて、あえて静かにすることを選びました。
直田 その「動かない強さ」が、ましろらしくもあって、「あ、これがモニカだな」って思った。4人でましろの背中を押してる感じにも見えたし。あと、今回はイラストのシーンも挿入されて、キャラクターとの共存をすごく感じられるMVになりました。透子が瑠唯さんの手を取るイラストを再現するために、私がAyasaさんと手を繋ぐシーンもあって。
進藤 あれ、いいなー!
直田 あの撮影、めっちゃ面白かった(笑)。真剣にやりたいのに、最初はやっぱり二人とも照れて笑っちゃって。
進藤 Ayasaさんはメンバーのみんなのことが大好き過ぎて、私たちが何かアクションをするとすぐ笑ってくれるんですよね。ライブでステージに立つ時は、いつも瑠唯としてシリアスな顔で頑張っているけど、実は「みんなと目が合うと嬉しいから笑っちゃいそう」とよく言っていて。そんなAyasaさんがメンバーに手を掴まれたら、一体どうなるんだろう?みたいな(笑)。
直田 案の定、手を握った瞬間に二人で「ぶふぅw」って吹き出しちゃって、何度もやり直しました(笑)。
SHARE