TVアニメ『ばっどがーる』から誕生した、メインキャストによる4人組キャラクターソングユニット・天狼群。彼女たちによる“天狼群 1st LIVE-フェンリル-”が3月14日に神奈川県・厚木市文化会館大ホールにて行われた。「とにかく一生懸命”ワルく”音楽活動を展開する」というユニットコンセプトを示すように、オリジナルナンバーの数々に加えて“ワル”な平成J-POPの数々も歌い上げるなど、天狼群らしさあふれるステージが繰り広げられた昼公演の様子をお送りしよう。
TEXT BY 斉藤直樹
PHOTOGRAPHY BY 江藤はんな(SHERPA+)
寒さも収まり春の気配が訪れるなか、ステージでブルーのライティングが天狼群のロゴを浮かび上がらせると、ほぼ満席の場内はざわめきに包まれた。そしてBGMとして天狼群がカバーした楽曲を中心に、平成J-POPの名曲の数々が流れ、ライブへの期待を盛り上げていった。
「We are 天狼群!蹴散らせ!爪を研げ!吠えまくれ!勝利に向かって!」
との、勇ましいゲキのナレーションと共に、逆光のライティングに照らされた優谷優役・橘杏咲、水鳥亜鳥役・花宮初奈、涼風涼役・松岡美里、瑠璃葉るら役・花井美春のシルエットがステージを陣取ると、スタートから場内は大きな歓声に包まれた。
1stアルバム『KING OF EVIL』のジャケットを飾った、黒をベースにした衣装をまとった4人が飾るオープニングナンバーは、彼女達の代表曲であるTVアニメ『ばっどがーる』EDテーマ「BAD SURPRISE」。ワルを気取りながらも自分らしさを貫きたいという女の子達の気持ちを可愛くも激しく熱唱。歌に織り込まれた優のトレードマークでもある過呼吸時の声”コヒュっ”が生で発されると大歓声が上がり、スタートから熱いコールとクラップで場内が一体になって盛り上がる。
立て続けにスタートした2曲目は、2026年2月にリリースしたばかりの1stシングルから「AWAKE」。狼となって世界に牙をむき、自分を貫いて輝く未来を掴めと吠えるハードなリリックを、4人の力強いハーモニーで歌い上げて1stライブのスタートダッシュを見事に決めてみせた。
オープニングの盛り上がりを受けてのMCでは、ライブでの披露は3回目の「BAD SURPRISE」とライブ初披露の「AWAKE」で、ファンが完璧なコールを決めて一緒に盛り上がってくれたことに驚きと嬉しさを感じたこと、そして今日のライブへの安心感を得られたことへの感謝を語った。
そして「見せてやろうか俺達の衣装!」「しかたねーな!」からのクルクルと回りながらの衣装を披露。ここから「まるで会話してる感じ」「めっちゃ表情見える」と客席との距離の近さに盛り上がり、緊張で手が冷たくなっていた松岡が花井の手の体温を奪おうとしたので取り合いになったなどのバックステージでのエピソードも飛び出す。あまりのMCの盛り上がりに、スタッフから「MC全部出し切るつもり?」のカンペが出たところで、次のライブパートがスタート。
続いては1stアルバムにも収録されているカバーナンバーを生披露。平成を通り越して昭和のワルな大ヒット曲、横浜銀蝿の「ツッパリ High School Rock’n Roll(登校編)」では、オリジナルのリリックを熱く可愛く熱唱し、さらに間奏ではメンバー同士の腕相撲によるタイマン勝負がスタート。花井が立て続けに連勝し、最後は負けた三人全員で花井に挑むも負けてしまうなど、花井の完全勝利に場内もヒートアップ。
続いてのカバー曲はGLAYの「彼女の“Modern…”」。愛しいバッドガールへの愛を歌ったナンバーを「みんな盛り上がっていくぞー!」「まだまだ声出してー!」とコールや声援を煽りながら歌っていく。途中で花井と橘が同じお立ち台に立ち、頬を寄せあう場面では大歓声が巻き起こり、ラストは全員で「ハイ!ハイ!」と叫びながら共に腕を振り上げ、カバーソングステージを盛り上げて終わった。
歌い終えてのMCパートでは、「彼女の“Modern…”」はみんなでGLAYのMVを見ながらパフォーマンスを考えたなどの裏話も披露され、続いては4人それぞれのソロナンバーステージに。トップバッターの橘が緊張してきたと話すと、他のメンバーからすかさず「何カワイコぶってんだ!」「悪の心を忘れたか!」とのツッコミも飛び、ソロナンバーステージが始まった。
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