こうしてカバーパートを締め括ると、「ライブもそろそろ終盤戦!」と予告。残念がる声が上がるなか、MC中に星空のような様相へとチェンジしたステージで、「Stella」が始まる。照明演出による輝きに加え、ファンのペンライトのきらめきが作り上げた満天の星空の中で立花は歌声に透明感を伴わせて美しく歌いゆく。しかもその美しさには、楽曲に込められた想いを届けるための強さも兼ね備っており、会場中の人たちの心を震わせていった。また、大サビ前には「虹の夜」のフレーズに合わせてステージが虹色の輝きに包まれると、それを受けて立花も感情が昂ったのか、歌声の迫力がさらにアップし、聴く者の心を揺さぶる。最後は再び美しく締めて、ボーカルワークで“聴かせる”1曲を見事に作り上げた。そんな今の歌声の魅力を提示した曲に続いたのは記念すべきデビュー曲「I’m GAME!」。頭サビ後、今度は明るく照らされた2階ステージからメインステージへと駆け下りて笑顔で披露。ポップなナンバーを愛らしく歌いながら、軽快なパフォーマンスを展開していく立花の姿はとにかく楽しそう。それが顕著に表れたのは楽曲終盤で、Dメロ明けにリズムに合わせてポンポンと跳ねれば、直後の3-Bメロではクラップを要求し、観客を盛り上げる。さらに大サビ冒頭では高々と跳ね上がったりと、大事な1曲を思い切りエンジョイした。
曲明けには、直近の2曲がアニメ主題歌であったことから「これからも作品と共に愛していただけると嬉しいです」とメッセージを送ったところで、次がラストナンバーだと予告。再び残念そうな声が会場にこだまするなか、ダンサーを呼び込んで「私らしく、楽しく締め括りたいと思います!」と語り、その想いを乗せたラストナンバー「Dear my Soleil」へ。イントロからクラップで一体感と盛り上がりをもたらしながら、ダンサーと共に手振も交えつつ、キュートさと瑞々しさに溢れた歌、そしてパフォーマンスでポップなナンバーを披露。2サビの最後には歌い回しを通して改めていじらしさを感じさせるなどボーカルワークでも惹き付ければ、直後の間奏ではエアギターをプレイしダンサーと一緒に楽しげな姿を見せる。Dメロの“ずっと離れない”のフレーズは本編ラストに置かれたことで、元々の意味に加えてこの日ならではの意味合いも付加される。そんなWミーニングも含めてラストに相応しい選曲だっのではないだろうか。そして大サビでは「“愛してる…?”せーの!」と、直後の“愛してる!!”のフレーズをファンに委ねて愛の交換。最後にまた場内一体となり本編を締め括った。
立花がステージを降り暗転すると、すかさず場内にはアンコールを求める声が。それがしばし響き渡ると、その声に応えるかのように場内は明転し、流れ始めたのは二度目の「Pink Twinkle Wink」。……が、ステージ上には立花の姿はない。「こっちだよー♪」の声を頼りに姿を探すと、彼女がいたのはなんと下手側の客席入り口! そのまま通路を練り歩きながら歌唱し、驚き喜ぶファンのごくごく間近まで足を運んでコミュニケーションして改めて“キュンッ”とさせにかかる。そして2サビでステージに戻ると、Dメロ明けの間奏をバックに「この曲、撮影OKタイムでーす!」と表明。自身に向けられた無数のレンズに向かって最高にたまらなくキュートなパフォーマンスを展開し、最後は特大の投げキッスとともに楽曲を締め括ったのだった。
このサプライズの客席への移動について歌唱後に「思ったより距離が近くて、嬉しくなっちゃってドキドキして息が切れちゃった」と生の感想を述べる立花。そんな嬉しさ滲む彼女から本公演のTBSチャンネル1での放送や、自身の“P’s TRIVAL 01”への出演が告知され、今度はファンを喜ばせてくれた。そんな歓喜の余韻残るなか、本当のラスト1曲へ。「あっという間に最後の曲になってしまって。なんか寂しいやら嬉しいやら」と素直な気持ちを吐露すると、「私と1stを共に過ごすことを選んでくださった皆さま、本当にありがとうございます! これからももっともっと大きな存在になれるように頑張りたいなと思っていますので、ちょっとずつ成長していく私の姿を見届けてくれたら嬉しいです」と感謝と今後への意気込みを言葉で伝える。それに続いて披露されたラストナンバーは、「この場所で、また」。自らが作詞を手掛けたこの曲に想いを乗せて伝えていく。未来へ向けて駆け抜けるかのような疾走感と爽快感を兼ね備えた楽曲に乗せ、イントロでは拳を振り上げファンを煽っていく立花。そんな楽曲にしっかり乗りながらも、温かな感情の伝わる歌声を微笑みと共に響かせていくと、1サビでは客電が点灯。“わたしの夢見たこの景色”がよりくっきりと彼女の視界に入ると、その光景の眩しさに湧き上がった喜びからだろうか、1サビ明けの間奏では笑顔でぶんぶん手を振ってみせる。単に独りよがりに高まるのではなく、例えば2-Aメロ“君のため”のフレーズでは手を伸ばしたりとパフォーマンスを通じてファンの心と繋がっていく。その一方で2サビの入りはやや呼吸粗めに歌い始めるなど、大サビに向けて内側で感情がどんどん膨らんでいくさまも感じさせたが、それでも自ら紡いだ言葉を、想いを、歌声に乗せてしっかりと届けきり、ラストは“Lala Lala”と手を振って“みんな”一体となって楽曲を締め括った。そして最後に2階ステージに上った立花は、挨拶と共に深く深く一礼。頭上でハートマークを作って掲げながら階段を降り、記念すべき1st concertのステージをあとにしたのだった。
様々な活動を通じて培ってきた多彩な表現力を発揮し、魅力的なステージを作り上げることに成功した立花日菜。そのなかで放たれた輝きと、語られた「もっともっと大きな存在になれるように頑張りたい」との言葉が、2026年以降の“声優アーティスト・立花日菜”への期待を否応なしに高める。これからも彼女は自分らしいペースで一歩一歩前へと進んでいくことだろう。その歩みの先で、もっと大きな夢のような景色でまた会える――そんな未来へのわくわく感も抱かせる大充実のライブだった。
Tachibana Hina 1st concert 「LIVE IN HOLIC」
2025.12.28@なかのZERO 大ホール
<セットリスト>
M01.ラミラミ♡
M02.Pink Twinkle Wink
M03.コントロールキー・コンジャンクション
M04.恋のハイテンション
M05.最強?最高!Brave My Heart
M06.TOKIMEKI
M07.Honey Bee
M08.START!IN MY ROOM
M09.Unbalance Addiction
M10.わたしクエスト
M11.Magie×Magie(カバー)
M12.恋愛サーキュレーション(カバー)
M13.初恋サイダー(カバー)
M14.Reach For The World!(カバー)
M15.Stella
M16.I’m GAME!
M17.Dear my Soleil
EN1.Pink Twinkle Wink
EN2.この場所で、また
『P’s TRIVAL 01』
<日程>
2026年3月8日(日)
開場16:45/開演17:30
<会場>
〒164-0001 東京都中野区中野2-9-7
なかのZERO 大ホール
<出演者>
内田真礼、DIALOGUE+、立花日菜
<チケットはこちらから>
https://ticket.ponycanyon.co.jp/pc/327
関連リンク
P’s TRIVAL 01 特設サイト
https://pslive.jp
立花日菜 オフィシャルサイト
https://tachibanahina.com/
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