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REPORT

2025.11.05

無敵の“お祭りマッスルユニット”TrySail、10周年全国ツアー「LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Tour 2025 “BestSail”」追加公演レポート

無敵の“お祭りマッスルユニット”TrySail、10周年全国ツアー「LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Tour 2025 “BestSail”」追加公演レポート

幕間の時間を楽しませてくれたのは、メンバーが10周年ならではの質問に答える映像企画「TrySailのBestSail Bestインタビュー」。映像の前半部分は各公演ごとに違った内容となっており、この日は「2人と初めて出会った時の印象と今の印象の違い」という質問に各々が回答する。夏川の雨宮に対する印象は、初対面時は清楚なワンピースを着ていたことから「高原のお嬢様」だったのが、今ではジャージ姿でいることが多い「空き地の悪ガキ」に変化。麻倉は出会った頃から「妖精」の印象は変わらないが、今は「妖精の子供から妖精の女王様」になったと語る。麻倉は初めて会った頃の雨宮のことを警戒心の強い「ハリネズミ」と評し、今は柔軟になってハリが抜け落ちたので「ハリネズミがネズミになった?」との迷言を発して会場を沸かせる。夏川に対しては当初ピンクのイメージが強かったらしいが、中身の変化について訊かれると「……どうしてこうなったんでしょうね?(笑)」とバッサリ。流石の切れ味だ。雨宮も、麻倉の第一印象は「ピュアな妖精」と答え、今は「熟練のアイドル感」もありつつ、「我々(雨宮と夏川)がクソガキになったから正しきママ」のポジションになったと語る。そして夏川のファーストインプレッションは「目がデカ!」「かわいい」「清楚」だったが、「今はクソガキ仲間」とのこと。後のMCで明かされたのだが、本インタビュー動画の聞き手を担当したのは、TrySailのライブ演出・振付をデビュー時から現在まで手がけているHIROMI先生だったとのことで、メンバー3人の素直な表情に触れられる好企画だったように思う。

そして映像は全公演共通のパート「あなたにとってのTrySailとは?」という質問に移り、麻倉の「TrySailは私の一部です」という言葉で締め括られると、キラキラと輝く布地の新衣装に着替えたメンバーたちが、それぞれステージの三方から中央へと歩み出てきて、お互いに向かい合うと、『MEMBER’S SELECT BEST』にもセレクトされた夏川の推し曲「この幸せが夢じゃないなら」をアカペラで歌い始める。繊細かつ息の合ったハーモニーは、10年もの長きに渡り、苦楽を共にしながら航海をしてきたこの3人でしか成し得ないもの。そこにピアノの優しい音色が重なっていき、ハツラツとした原曲とはまるで異なる、しっとりと胸に響く「この幸せが夢じゃないなら」が紡がれる。結びの歌詞“いつまでも 繋いだ手を離さないから ねえ そばで微笑んで”というフレーズを、お互いを見つめ合いながら愛おしそうに歌う3人の関係が、とても尊いものに見える名演だった。

メンバー同士に向けて歌われたような本楽曲に続いては、3人並んでステージ正面を向き、目の前のファンに届けるように歌った「あかね色」。夕日のようなライト演出がまさに茜色の景色を描き出すなか、3人は柔らかな表情を浮かべながら、胸をギュッと締め付けるほどに切なくも温かな歌声で会場を包み込む。そしてこれも『MEMBER’S SELECT BEST』に収録された「オルゴール」へ。彼女たちがメインキャストを務めたTVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final SEASON -浅き夢の暁-』最終話エンディングテーマでもある本楽曲(オンエアではClariSとのコラボバージョンを使用)。揺れ動きながらも希望に向けて一歩ずつ進んでいくような三声の重なりが心に染み入っていく。最後は雨宮が手を上に掲げるのに合わせて、白い光が天に昇っていくモニター映像とのシンクロした演出が感動の余韻を残した。

ここまで3曲続けてのミディアム~スロウテンポでじっくり聴かせる流れから一転、躍動感と輝きに満ちた「かかわり」では、照明が一気に明るくなってステージに光が溢れるなか、時にくるっとターンする動きなどを取り入れながら爽快な歌声を届けていく。ゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』テーマ曲ということもあり、前曲「オルゴール」からの繋がりにも思わずグッとくる構成だ。そして10周年を迎えた今年5月に配信リリースされた現時点での最新曲「アストライド」を披露。ストリングスを交えた力強くも煌びやかなバンドサウンドに乗せて歌われるのは、新しい夢や未来に向かって何度でも立ち向かっていく精神。彼女たちにとっても10周年は通過点に過ぎず、この先も“憧れた空”を目指して突き進んでいくことを、晴れやかなパフォーマンスを通して改めて約束する。

その後のMCパートでは10周年にちなみ、これまでのライブの思い出を振り返るコーナーへ。事前にファンから寄せられたコメントを元に、過去のパシフィコ横浜公演での印象深い出来事を語り合っていく。2015年の【LAWSON presents TrySail Live 2015“The Golden Voyage of Trysail”】公演では、まだ持ち曲が少なかったこともありコントや漫才にも挑戦し、アイドルユニット“シンフォニー”に扮したことや「おさかな天国」ならぬ「お肉地獄」という楽曲を生み出したことが掘り起こされ、ダメージを受ける3人。さらに2016年から2017年にかけて行われた【TrySail First Live Tour “The Age of Discovery”】公演で、麻倉の提案で実施された“少年合唱団のような高音を発声しながらウェーブ”を再現することに。麻倉本人も「何でこんなことしたんだろうね」と疑問を抱きつつ、観客に高音の発声指南をして新しい思い出の1ページを加えた。

そしてライブ後半戦、ついに“お祭りマッスルユニット”としての本領を発揮する時間に。「上腕二頭筋を鍛えたいかー!」(麻倉)、「てめーらの腹筋はそんなもんじゃないだろー!」(雨宮)と、声優ユニットのライブらしからぬ檄を飛ばして会場のやる気に火をつけると、「さらなるマッスルを目指して修行の時間だー!」とカンフーポーズをとって「Sunset カンフー」に突入。「ハイッ!ヤアッ!」とオーディエンスたちに修行をつけつつ、フルスロットルで駆け抜けていくと、続いてマッスル路線の決定打となったシングル曲「華麗ワンターン」へ。ステージ中を駆け巡りながら歌ったり、「ハイ!ハイ!」と観客を煽ったり、クルクル回りながら拝んだりと、とにかく忙しないことこのうえない。夏川の「暴れろー!」という掛け声に、会場はさらにヒートアップしていく。

3rdシングルのカップリング曲ながら大合唱が巻き起こるライブの鉄板曲に育った「Baby My Step」で“ホップ・ステップ・ジャンプ!!”してさらなる運動を促すと、そこから間髪入れずどんなフェスも盛り上げる代表曲「adrenaline!!!」でラッシュを叩き込む。2番ではカメラマンがステージからメンバーたちの姿を撮影し、その映像がリアルタイムでスクリーンに映し出される演出も。2番サビでの“わくわくしている 今が一番大好き”のフレーズで3人一緒に肩を組んで顔を突き合わせて歌う絵に、観ている側もアドレナリンが止まらない。そして雨宮の「ここにいる全員、残っているもん出し切れー!」という言葉を合図に、これもまた彼女たちのライブには欠かせない「High Free Spirits」へ。「adrenaline!!!」のはっちゃけた明るさとは対照的な、シリアスかつ不屈の闘志を燃え上がらせたパフォーマンスで観客を熱狂させる。3人の不敵な表情、間奏での夏川の「横浜ー!」という絶叫、己の生き様を見せつけるようなステージング。10年という歴史の重みをより強く実感できた瞬間だ。そして麻倉が「ラストは私たちの“はじまりの曲”聴いてください!」と告げると、彼女たちの“無限大の可能性”を象徴するデビュー曲「Youthful Dreamer」を三色のまばゆいトライアングルハーモニーで届けて締め。終盤戦は怒涛のセットリストでライブ本編を完走した。

予定外のWアンコールも!“乗組員”たちとの最高の新たな船出

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