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REPORT

2025.07.15

ファンと共に迎えたデビュー7周年!halca、約1年ぶりとなるワンマンライブ“LAWSON presents halca live 2025 playloud -ROAD TO 777 special-”を振り返る!

ファンと共に迎えたデビュー7周年!halca、約1年ぶりとなるワンマンライブ“LAWSON presents halca live 2025 playloud -ROAD TO 777 special-”を振り返る!

2025年7月6日、デビュー7周年を迎えたhalcaが、東京・新宿ReNYにて、約1年ぶりとなるワンマンライブ“LAWSON presents halca live 2025 playloud -ROAD TO 777 special-”を開催!熱いバンドサウンドを武器に、21曲を熱唱。ライブ翌日の誕生日を祝うサプライズも飛び出し、ファンとの一体感を心ゆくまで楽しんだ“playloud”なステージを振り返る!

TEXT BY 阿部美香
PHOTOGRAPHY BY 入日伸介

デビュー7周年のスペシャルなライブは冒頭からキラーチューンを連発!

会場の新宿ReNYは、フルバンドスタイルで届ける“playloud”ライブシリーズでお馴染みになりつつあるライブハウス。さらに今回のサブタイトルは、“-ROAD TO 777 special-”。halcaの誕生日であるライブ翌日=令和7年7月7日にも、そして7周年もイメージさせる彼女の大好きな数字が並ぶ。この日はまさに“スペシャル”な1日が約束されていた。バンドセットが並ぶステージをぎっしりと取り囲むファン。halcaグッズとしては珍しい今回の黒のライブTを着ている人もいれば、過去のカラフルなライブTに身を包んだ人もいる。デビューからの7年で、halcaの今がどれだけ多くのファンに支えられているかが、そんな風景からも感じ取れる。

開演時間の18時を回って会場が暗転すると、キッチュなデジタルビートのBGMが流れ、客席からクラップが起こる。シルエットになってステージに登場したnolca solca yalcaバンド――バンマスの川口圭太(g)、浅倉高昭(b)、白井アキト(key)、早川誠一郎(ds)が、軽快なセッションプレイをスタート。下手から手を振りながらhalcaが現れて「皆さんん、こんばんは!halcaでーす!」と告げると、大歓声を受け止めるように「告白バンジージャンプ」のイントロが!一斉にペンライトが振られ、halcaがアップビートにのせて軽やかな歌声を笑顔で聴かせていく。

“playloud”シリーズでは、いつもパンツスタイルのカジュアルな衣装でロックなイメージを見せてきた彼女だが、この日のコスチュームも新鮮だ。黒のチョーカー、黒地にベルトを巻いたパンキッシュなデザインのインナーの上に、キラキラと輝く白と黒のスパンコールの飾りや袖口にフリルをあしらった白いブラウス。ボトムは裾に黒の飾りがついたダメージフレアジーンズで、左の腰にはかわいらしい尻尾が揺れている。エレガンスなアクセントが混ざったスタイリッシュなロックスターの雰囲気を醸し出す。客席からの大きな掛け声に合わせて、首を振って大きくアクション。白とピンクのペンライトが激しく振られ、スポットを浴びて歌い出した次の曲は「時としてバイオレンス」。拳を挙げてクルクルと周り、キックをお見舞いするhalca。「Hi! Hi!」と激しいコールが巻き起こる、彼女のキラーチューンともいえるアッパーな2曲が立て続けに放たれると、体感温度はさらに上昇。もうライブも終盤なのかと思わせる勢いだ。

ファンへの感謝を歌に込め、あまりの楽しさにイヤモニの中も大洪水に!?

「皆さん、こんばんは!小文字で5文字、h・a・l・c・a、halcaでーす!」と両手を広げてファンとおなじみの挨拶を交わすhalca。「みんなで熱くなりましょう!」と言いながら水を飲んで一息つき、「7周年バンザーイ!ここから盛り上がる準備はできてますか?」と叫んでスタートしたのは、ポップな「瞬間最大風速」。サビでくるくるとhalcaがオーディエンスと一緒に右手を握って回すと、腰の尻尾もフリフリとかわいく揺れる。アウトロでは客席にマイクを向け、全員で“Crazy moment!”と声を合わせる。このポップゾーンでは個性的な楽曲が並ぶ。続いてはhalca自身が作詞を手がけた「ほんとしょーがない」。「瞬間最大風速」で“ひとっ飛びで最大風速 起こすよ”と息巻いた彼女にも、日々の暮らしでアンラッキーなことは起こる。ジャジーなサウンドにのせて、リズミカルにラップするhalca。“ほんと しょーがない”と頭を振りながら、上手下手を歩いて歌う諦め顔を元気づけるようにクラップが巻き起こり、ミラーボールがキラキラと回り出す。そしてちょっぴり落ち込んだあと、アンラッキーを跳ね返すように歌われたのは、憤りを明るく吹き飛ばす「IN THE BRAIN」。大合唱が広がり、halcaが右手をガオー! とポーズすると、大歓声が起こった。

頬に汗を浮かべて笑顔で「楽しんでくれてますか?」と語りかけるhalcaは、「halcaはどれだけ楽しいかというとですね、イヤモニの中に汗の泉が溜まって、左耳がチャプチャプいってます。皆さんも今日は、最後まで覚悟していてください」と笑う。今日の7周年記念ライブに触れて、いつも応援してくれるファンに「私にとって皆さんは、かけがえのない存在です」と感謝を伝える。活動が長くなるとレパートリーが増え、「歌いたい曲も本当にいっぱいあるし、でもワンマンライブの時間は限られているから嬉しい悩みが尽きない!」と告白。そして「次に歌う曲は久しぶりになります」と言って届けたのは「君だけ」。“この鍵壊して 早く連れ出して ねぇ 待ってる 君だけ”とオーディエンスに手を伸ばし、続く「うそじゃないよ」では“これだけは確かなこと 私は君が好きなんだ”と笑いかけ、何度も何度も“うそじゃないよ”と繰り返す。今の自分を支えてくれているファンに向けたhalcaの気持ちが、この2曲に込められているように思えた。

今年の春を振り返り、halcaチームも担当者が変わったり、お世話になった方が勇退したり、昔一緒にお仕事をした人と再び巡り会えたりと、いろいろなことがあったと回想する。そして「信じていれば、ずっと元気でいれば、大好きな人ともまた巡り合うことができるんじゃないか。次に歌う曲は、そんな気持ちを込めて歌います」と、大切な人に語りかける曲「朽葉色の音」へ。温かなオレンジのライトを浴びて、切なげな表情を見せながら、想いを込めてロングトーンを響かせる。伸びやかなアウトロが終わると、さらに切ないメロディを白井アキトのピアノが紡ぐ。ジャズバーにいるかのようなムーディーな雰囲気に、客席もシンと静まりかえる。そしてブレイク。halcaがスッと息を吸い込み、静かに歌い出したのは「センチメンタルクライシス」!  心の内に溜め込んだ想いを一気に解放するように美しいストリングスとバンドが合流。halcaの優しく軽やかな歌声が、出会えた“キミ”との運命を喜びとともに伝わってくる。そして暗転。高揚感の余韻をなぞるように、ミドルテンポのピアノの和音が導いた次の曲は「weather through」。自分らしさを大切にする想いを、halcaが自身の言葉で紡いだこの曲。halcaが7年間、歌をうたい続けてきた(そしてこれからも歌い続けていく)理由を、「weather through」がもう一度伝えてくれた気がした。

新曲「ウィークエンドロール」で広がったどこまでも幸せな空間

ここで改めてnolca solca yalcaバンドを紹介。メンバーとの愉快なエピソードを交えながら、ステージには上がっていないが、マニピュレーターとしてライブを支え、halcaの音楽ディレクターとして長くhalcaを支えているtakusama(mnp)にもしっかりと感謝するのがhalcaらしい。「周りを見渡せば、halcaは素敵なお兄さんたちに囲まれて、目の前を見れば、大好きなみんながすごく素敵な、優しい表情で見守ってくれています」と語り、そんな大切な思い出を形に残したいと常日頃思っているというhalca。そんな彼女の想いを繋いだ次のナンバーは、TVアニメ『mono』EDテーマ「ウィークエンドロール」。「みんなで一緒に歌いましょう!」の声に応えて、川口圭太の爽やかなアコギにクラップが重なり、ハモンドオルガンの音色がノスタルジックな空気を運ぶ。オーディエンスが大きく手を左右に振り、halcaが差し出すマイクに向かって声を合わせると、穏やかな幸せが会場を包み込む。受け止めるファンの笑顔と温かなシンガロングは、halcaが歌う“360度のまるごと全部 ずっとこころに残せるかな”の願いを、そのまま表現していた。そして「次も、みんなと一緒に歌える曲を持ってきましたー!」とhalcaの明るい声が響き、スタートしたのは「Good Luck Waker」。ザクザクと刻まれるバンドの音に合わせて、オーディエンスのクラップとコールが起こり、幸せな空間が広がった。

一瞬の間を置いて「後半戦、行くよ!」とhalcaが告げて、「Distortionary」のハードなイントロが鳴り響く。キリッとした表情になるhalcaを早川誠一郎のスネアが追い立て、浅倉高昭のベースがうねりをあげる。halcaのキュートな歌声も一変。低音をクールに聴かせ、頭を激しく振ってオーディエンスを煽っていく。そこから立て続けに「BUZZER BEATER」へ。汗を光らせながら、halcaが“誰も知らない未来までのカウントダウン 君を連れてゆくよ ほら”と、真っ直ぐ手を伸ばす。横からのライトにシルエットになって浮かび上がって始まった「キミがいたしるし」。“つながる想いが 負けない力くれる 今日より 明日より 強くなる”。右手の拳をギュッと握ってhalcaが放った力強い歌声。激しいバンドの演奏が、この曲とライブに込めた彼女の想いを、聴く人の胸に深く刻みつける。アウトロのかき回し、ハードチューンを駆け抜けたhalcaは満足そうにマイクを下ろし、「ありがと!」と小さくつぶやいていた。

冬に“-ROAD TO 777 special-”の開催を発表してから、「ライブのことを忘れた日はなくて。ライブが楽しみだな、早くみんなに会いたいなと思っていました。みんなもそうだったら嬉しいです」と照れた笑顔で呼びかけるhalca。「また次いつこうやってライブができるかわからないですけど、頑張って活動を続けて、みんなと会える場所を作っていきます。これからも応援よろしくお願いします」の言葉に、大きな拍手が贈られる。そして、残りの曲がもう少なくなったことを名残惜しそうに、「始まったのは始まり、終わるもんは終わる。だから明日が楽しいんじゃい!」とシャウトする。

オーディエンスに火をくべて始まったのは、愛おしい“君”への想いを込めた「恋愛ミリフィルム」。ピンクとイエローのライトが、halcaが熱唱するステージを幸せ色に染めていく。そして再び、オーディエンスと一体になる曲へ。halcaが“ドンドンパッ!”とクラップの仕方と一緒に歌うフレーズを指導してスタートしたのは「TTL」だ。高々と手を挙げ、大きな声で歌うオーディエンスにhalcaも楽しそうな笑顔を向ける。疾走する“とぅるーらぶ”をキュートな歌声で客席に投げ込んで、カラフルなハードチューン「A・WA・WA・WA」へ!  白井もショルダーキーボードを弾きながらステージ前方へと飛び出し、川口、浅倉も大きなアクションで演奏。halcaもメンバーと肩を組んだり、周りを走ったりと賑やかなステージをノリノリで繰り広げる。そして「次で最後の曲でーす!」と叫んで「誰彼スクランブル」がスタート! 客席からの掛け声も最高潮。halcaはパンチを繰り出し、ハイスピードのボーカルとラップをまくし立ててステージを駆け回る。酸欠一歩手前のパフォーマンスに、バンドもオーディエンスのテンションもマックス! ラストは大きく拳を振り下ろしてニッコリと笑い、手を振りながらステージを後にした。

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