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2025.07.18

“初 TOUR”を経て次のステージへ!“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初陣公演- 東京追加公演”夜の部レポート

“初 TOUR”を経て次のステージへ!“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初陣公演- 東京追加公演”夜の部レポート

「学園アイドルマスター」初のライブとなる“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR”。2025年2月に行われた“初陣公演”の東京追加公演が、7月4日に新宿ReNYで開催。前回体調不良で出演が叶わなかった松田彩音(花海佑芽役)も遂に出演し、春咲 暖(秦谷美鈴役)、陽高真白(十王星南役)と共に本当のフィナーレを飾るべく最高のパフォーマンスをみせた。12人が繋いできたツアーを締め括った本公演、夜の部をレポートする。

TEXT BY 千葉研一

追加公演もスタートはもちろん「初」からの「Campus mode!!」

ステージには“初 TOUR”を後ろからずっと見守り続けてきた、ツアーロゴが入った大きなフラッグ。先日、“学園アイドルマスター The 1st Period Spotlight Star / Harmony Star”を見事に成功させたのも記憶に新しいところだが、いつもの“初 TOUR”の眺めに、これまでの思い出が蘇ってくる。

プロデューサー(「アイドルマスター」ファンの呼称)たちの期待が充満する会場に、初星学園の学園長・十王邦夫(CV.大塚明夫)とプロデュース科担任の“あさり先生”こと根緒亜紗里(CV.古賀 葵)の声が響く。挨拶と諸注意から2人の「開演じゃ!(です!)」の声で、“初 TOUR”のフィナーレとなるステージが幕を開けた。

オーバーチュアにのせてステージに登場する3人。2月の“初陣公演”では松田のピンチヒッターとして、佑芽の姉である花海咲季を演じる長月あおいが出演していただけに、咲季と長月の想いも受け取ってステージに立つ松田の姿はそれだけで感動ひとしおだ。そして、キービジュアルのアイドルと同じポーズを決めると、オープニングナンバーは「学園アイドルマスター」を象徴する最初の楽曲「初」。

松田の第一声から始まり、満面の笑顔を浮かべた3人がプロデューサーたちの大歓声やコールを受けながら躍動する。元気と嬉しさいっぱいの松田、ダンスのキレや美しさでも魅了していく春咲、ダイナミックなかっこ良さをみせる陽高とアイドルの個性が3人の動きにも表現されていて、まさにアイドルたちがステージを楽しむ姿そのもの。長月を交えた「初」とはまた違った色合いでプロデューサーたちを楽しませていった。

そのまま「Campus mode!!」へ。「初」から「Campus mode!!」の流れはツアー全公演共通であり、昼の部のMCで触れていたようにこれこそ“初 TOUR”という思いと、これが本当のフィナーレである感慨深さが胸をよぎる。コミカルな歌詞に合わせて3人が表情やしぐさをコロコロ変えるのもかわいく、中でも“すごすぎるぞ!”で松田がえっへんポーズをするところや、弾ける笑顔で「邁進 now です」と叫ぶ姿は佑芽らしさ満点。これまでみんなで繋いできたバトンを渡す振り付けも印象的で、“まだまだ伸びしろあります”の歌詞を体現するように春咲や陽高も前回以上の完成度で会場を盛り上げた。

冒頭から大興奮の2曲を終え、改めて挨拶をする3人。“初 TOUR”では毎公演ごとにMCで回しを担当するメンバーを変更してきたのだが、今回は1日だけの追加公演ということで昼の部も夜の部も、3人がライブ内で交代して回しを担当していた。

そんな3人は佑芽、美鈴、星南によるユニット名を挙げ「これがBegrazia(べグラツィア)です!」と叫ぶと、“初 TOUR”の本当に最後の公演ということですべてを出し切る宣言。さらに、この3人でステージ立てた嬉しさや、イヤモニをしていないからこそ直接耳に届いたプロデューサーたちの声援のすごさなども語る。ほかのキャスト陣もそうだが、この3人もMCになるとやはり素のかわいさやお茶目なところが出ていて、特に陽高は春咲からのツッコミを受ける側になってしまうことも多く、星南としてのパフォーマンスとのギャップも大きな魅力だと感じられるものだった。

三者三様のソロ曲でアイドルの魅力を表現

続いて、各アイドルの最初のソロ曲を畳み掛けていく。まずは、松田が「The Rolling Riceball」を披露。おにぎりを模した振り付けもかわいく、1stライブよりもさらにパワーアップしたパフォーマンスに、プロデューサーたちのコールも全開。マイクを向けて煽りまくり、会場を巻き込んで楽しむ松田は、間奏で大きなおにぎりにかぶりつくシーンもあり、食べることが大好きという彼女と佑芽がシンクロして見えるほど。どんどんテンションアップし、疾走感のあるステージを素敵な笑顔で駆け抜けていった。

雰囲気が打って変わり、春咲は「ツキノカメ」で美鈴の世界を創出する。しっとりしつつも、芯のある歌声で想いを紡ぐ春咲。ダンスが得意な春咲らしい指先まで心の通った振り付けも素敵で、ライトが赤く染まる中でみせたダンスも抜群のキレだ。振り向いて“私は私でいたいから”と口にする姿や、ちょっと微笑みを浮かべる表情もまさに美鈴を表現していた。

そして、陽高が荘厳なメロディにのせて「小さな野望」を熱唱。1stライブのような剣を手にしたパフォーマンスではなかったが、長身を活かしたダイナミックなダンスと気持ちのこもった歌声はみんなを虜にするに充分たるもの。顎をクイッとあげるしぐさなど細部の動きも、初星学園で一番のアイドル・一番星(プリマステラ)としての星南そのもので、曲の後半に表情が輝き想いを爆発させて歌うシーンは過去一の威力。歌い終わり、マイクにのった荒い息遣いもすさまじさを物語っていた。

ここでのMCは春咲が回しを務め、披露したソロ曲を振り返りつつ、衣装のお気に入りポイントも紹介。プロデューサーたちが兄や姉のように感じたこと、前回公演で初披露したときやレッスンでの記憶が蘇ったこと、最高すぎて記憶が飛んでしまったことなどを語る3人。衣装に関しては、松田は今回初めて“初”の衣装を着用したため、「ずっと着てみたかった」と嬉しさをにじませる。胸のワッペンやハートのイヤリングなど、咲季とお揃いになっている部分もあり、一緒にいると感じながらステージに立てるとも話していた。

次のブロックへと移り、3人はさらなるソロ曲でアイドルの魅力を発揮していく。勇壮なイントロから、「Our Chant」をかっこ良く決めたのは陽高。見事なラップパートでも引き込んでいくと、「命じます!」と宣言するセリフと表情は圧倒的な王者感だ。髪を振り乱して歌う姿も神々しく、会場を我が物にするパフォーマンスは、曲後にプロデューサーから思わず「……かっこいい」と声が漏れるほどだった。

そんなステージに「わーーーー!!」と叫びながら走り込んできた松田は、1stライブで初披露した「ウサギとカメ」をテーマにしたソロ曲「グースーピー」をぶちかます。まだ音源化されていない曲だが、プロデューサーたちの練度はすでに高レベルで、うさぎのポーズもかわいくハイテンションにはしゃぎまくる松田にクラップやコールで応えていく。そんなプロデューサーたちとじゃんけんをするシーンでは、2回とも同じ手を出すとは思わないだろうと考えて2回ともパーを出す松田。昼の部ではステージ上手から走り込んできたかと思いきや、勢い余ってそのまま下手にはけてしまう演出もあり、楽しませようとする彼女の気持ちや仕掛けが随所にみられた。

続けて、同じく1stライブで初披露された新曲「Superlative」を、春咲が“初陣公演”では初めてパフォーマンス。オシャレでEDMチックなイントロから、狂信的ともいえるほど情感を込めて歌い上げていく。重い部分も含めた美鈴の心情を表情やちょっとしたしぐさでも表現していく春咲は、後半になるにつれ表情が明るくなり最後は笑顔を浮かべる。間奏やアウトロでの全身を使ったダンスも魅力たっぷりで、ラストの表情でもみんなを引き込んでいた。

今度のMCパートでは松田が回しを担当し、このブロックの楽曲を振り返っていった。プロデューサーたちが難しい曲を覚えてきたことに驚いたと陽高が口にすれば、松田は「グースーピー」が未来を切り拓いて引っ張っていく「応援ソングでもある」と感じたという。ただ、負けず嫌いらしく、今回じゃんけんで勝った人に今度は負けてくださいとも付け加えていた。春咲は「Superlative」の振り付け動画が届いたときのエピソードを披露。スケジュール的には大変だったようだが、披露できて嬉しかったと顔をほころばせていた。また、トークの途中には春咲が手でハートを作る場面があり、一緒にハートを作りたくて駆け寄っていく陽高。かと思いきや、今度は松田ともハートを作ろうとするなどかわいらしさもみせていた。

花海佑芽の新曲「金の斧、銀の斧、エメラルドの斧」をサプライズ披露

ライブは後半戦に突入。MCからそのままステージに残った春咲が、雰囲気たっぷりに「ヨルニテ」を披露。サビでの高音も美しく、プロデューサーたちをどんどん引き込んでいく。表現力も秀逸で、顔に手を当てて「わがままを言わせてよ」と放つ姿は、ゲームでの美鈴の表情とダブってみえて背筋に緊張感が走る。同時に、間奏ではレーザー輝く中でキレのあるダンスパフォーマンスをみせ、春咲の実力が増したからこそ歌唱・ダンスの両面で表現の幅が広がっていると感じさせてくれた。

「Choo Choo Choo」でクールなかっこ良さをみせた陽高は、一言でいえば、とにかくこの曲が似合う。しなやかなダンスや腰の動き、体に這わせる手もセクシーで、それでいて歌声は安定していて魅惑的。特徴的な振り付けである弓を引くポーズも決め、プロデューサーたちの心を射抜いていった。なお、ここの2曲は昼の部と夜の部で違っており、昼の部では春咲が鈴を振るしぐさも印象的な「たいせつなもの」、陽高が全編英語の「Cosmetic」を披露。こちらもアイドルの魅力と自身の成長を存分にみせたパフォーマンスとなっていたので、ぜひアーカイブで両部をチェックしてもらいたい。陽高はさらなる高難易度の曲もやってみたいと意気込んでおり、それも楽しみにしておこう。

そして、「これが私の選んだ道です!」とのセリフから、松田が披露したのは今回の“初陣公演”でサプライズ披露された新曲「金の斧、銀の斧、エメラルドの斧」。「オズの魔法使い」をはじめ多数の物語をモチーフにした内容は遊び心満載で、スポットライトに照らされた何者かと会話するシーンや、「にらめっこしましょ あっち向いてホイ!……ひっかかった!」とみんなを騙すシーンなど楽しさがいっぱい。メロディもマイナー調になったり、スカをきかせた伴奏が響いたりと目まぐるしく変化していく。振り付けもかわいく、なによりこれだけ詰め込んだパフォーマンスを見事にこなした松田の努力と成長があったからこそ実現したステージだと感じられた。

そんな3人がステージに集結し、前回の“初陣公演”のために作られた楽曲「ENDLESS DANCE」へ。歌詞に“揺らせ揺らせダンスホール”とあるように、まさに会場はダンスホールと化して、ミラーボールも輝く中でみんなが踊り狂う。3人とも楽しさいっぱいに歌い踊り、プロデューサーたちと一緒に大いに盛り上がった。

MCでは、先ほど披露した新曲「金の斧、銀の斧、エメラルドの斧」について説明する松田。内容が面白いので早く歌詞を見てほしいと話すと、春咲と陽高はレッスンで見て振り付けをほぼ覚えたらしく、お気に入りの振り付けを真似して笑う。さらに、「ENDLESS DANCE」の話題では、1stライブからの約1ヵ月で2曲を新たに覚えた松田の努力を称えつつ、レコーディングで歌いたいパートがあるか聞かれたエピソードも明かしていた。

そして、いよいよ本編ラストの曲。となれば、「次が最後の曲です」「え~!今来たばっかり~!」との定番のやり取りが。それに対して「嘘つき」と返すのは“初心公演”での伊藤舞音(倉本千奈役)によって生まれたものだが、今回は3人が「嘘つき~!」(松田)、「嘘つきさんですね」(春咲)、「大嘘つきどもが」(陽高)と返して楽しませてくれた。

本編ラストは、クリスマスのシーズンイベントに合わせて登場した楽曲「White Night! White Wish!」。日中は30℃を超える気温だったが、白い雪が降り注いでいると思わせる素敵なステージをみせていく。松田はオリジナル歌唱メンバーであり、先日の1stライブではオリメン勢揃いで披露したものの、やはり2月の“初陣公演”で見たかったステージの1つだけにプロデューサーたちは大喜び。3人は軽快なメロディに合わせて淡い恋心を歌声にのせていき、ギュッと寄り添うポーズもかわいく素敵な笑顔を浮かべていた。

次のページ:奇跡が生んだ追加公演は、“終”ではなく今後へ向けた“初”

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