REPORT
2025.07.06
7月6日、大阪・なんばHatchにて、アニメ音楽メディア「リスアニ!」と大阪のラジオ局・FM802のラジオ番組「802 Palette(ハチパレ)」がタッグを組んだ新たな音楽メディア「リスパレ!」がプロデュースするライブイベント“リスパレ!LIVE vol.3”のDAY2公演が開催された。出演アーティストは、佐々木李子、シネフォト部、harmoe、fripSide、前島亜美の5組。サプライズのコラボレーションステージを含め、熱く華やかなパフォーマンスが次々と繰り広げられた。
TEXT BY 北野 創
PHOTOGRAPHY BY ハヤシマコ
アニメ・ゲームカルチャー・ネットミュージック、そしてそれらの枠を越えた様々なアーティストの音楽の魅力を“文字(インタビュー記事)と波(電波)”で発信していくプロジェクト「リスパレ!」。通算3回目となる今回のイベントは、会場をなんばHatchに移し、DAY1公演には愛美、青木陽菜、岡咲美保、立花日菜、夏川椎菜が出演。DAY2公演は声優アーティストからアニメ発のキャストによるユニットまで、多彩なラインナップが勢揃いした。
本公演の全体MCを担当したのは、「ハチパレ」のパーソナリティ・豊田穂乃花。オープニングトークでは「外は熱かったですよね。でも、もっと熱くなります!」と期待を煽り、幕間MCではリスアニ!編集長の馬嶋 亮と共にライブグッズを紹介。イベントの案内役として、楽しみどころを手引きする。
DAY2の一番手を飾ったのは、アーティスト・声優として幅広く活躍するなか、2024年にランティスから改めてデビューしてさらに活動の幅を広げている佐々木李子。まずはランティスでのデビュー曲「Windshifter」(TVアニメ『リンカイ!』OP主題歌)を届け、吹き抜けていく風のように爽快で、なおかつ聴く者の背中を押してくれるような歌声を響かせると、「大阪の夏、もっとロックにいくぜ!」と呼び掛けて「PROVE」へ。歌唱力の高さはもちろんのこと、会場の空気を一気に掌握するライブ運びも巧みだ。MCで実はプライベートで大阪に来る機会も多く、大阪で好きなお店はスーパー玉出だと語り、地元のファンを喜ばせた彼女は、続いて“リスパレ!”と近しい名前の楽曲と前置きして「Palette Days」(TVアニメ『日本へようこそエルフさん。』OP主題歌)を披露。慈愛に満ちた歌声で、会場に集まった人々の日常に彩りを加える。そして、TVアニメ『異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~』OP主題歌となる新曲「Majestic Catastrophe」を、アニメの放送に先駆けてフルで初披露。シンフォニックメタル調のダークなロックサウンドに乗せて“闇りこち”な一面を見せつける。そこからライブの景色をイメージして制作された「Daydreamin’」に繋げ、最高の一体感を作り上げて、トップバッターとしての大役を果たした。
続いて登場したのは、2025年4月クール放送のTVアニメ『mono』より、雨宮さつき役の三川華月、霧山アン役の古賀 葵、敷島桜子役の遠野ひかるから成るシネフォト部。キャラクターソングアルバム『monoのうた』のリリースなど、音楽にも力を入れている本作だが、キャストによるステージでの歌唱は本公演が初めて。まずはキャラクターとして3人で影ナレを行い、会場の期待を高めると、ホイッスルの音に合わせてステージに仲睦まじく登場し、全員で「Wonderers!!!」を歌唱。スクリーンに投影されたアニメの映像を背にしながら、シネフォト部の日常と同様の賑やかかつ和気あいあいとしたステージを、かわいらしい動きと共に展開していく。その後、3人は「皆さん、mono!」と挨拶をすると、ここからは各々のソロ曲をスペシャルメドレーで披露。三川がさつきの心が浮き立つ気持ちを明るい歌声で落とし込んだ「ココロパノラマ」、アンらしい天真爛漫なアクションも込みで魅せた古賀の「Happy Moviegenic!」、独特のまろやかな声色と共に桜子のマイペース感を表現した遠野の「マイペース解像度」と、三者三様のステージングで盛り上げる。そして再び3人が集結すると、最後はやはりこの曲、アニメのオープニングを飾った「メニメリ・メモリーズ!」。キャスト出演のMVでも披露されていた遠野考案の振付も交えつつ、360度カメラを持ち出したり、「私たちのmonoをお届けします!」とカラーボールを客席に投げ入れてプレゼントしたりと、サービス満点のステージでみんなとの新しい思い出を作り上げてライブを終えた。
“リスパレ!LIVE”のみならず、これがソロアーティストとしては初めてのアニメ系ライブイベント出演となったのが、2024年11月にキングレコードよりアーティストデビューを果たした前島亜美。白を基調としたドレッシーかつアーティスティックな衣装を纏った彼女は、まずソロデビューアルバム『Determination』より自身が作詞を担当したタイトル曲「Determination」を届ける。かつて抱いていたキラメキを思い出し、ステージに再び立つ決心をした自らの想いを、歌声に込めて真っ直ぐに届ける姿が眩しい。そして7月23日リリースの1stシングルより、表題曲「Wish for you」(TVアニメ『公女殿下の家庭教師』OPテーマ)を披露。しなやかなボーカル、長い手足を大きく使った振付も込みで、彼女らしい華麗な魅力が溢れている。そして夏にぴったりの爽やかな楽曲「Blue Moment」では、時にクルリと回転しながら伸びやかなパフォーマンスで魅了し、続く「Unfallen Angel」ではどこか懐かしさを感じさせるデジタルJ-POP系のサウンドに乗せてクールでかっこいい姿を見せる。そしてラストナンバーは、ヒャダインこと前山田健一が提供した「職業:あみた」。彼女が“あー よっしゃいくぞー!”と呼び掛けると、通称“あみたMIX”と呼ばれる盛大な“あみた”コールが発生し、異様な熱狂を作り上げてライブを完走した。
そしてDAY1の愛美×岡咲美保に続き、事前に告知されていなかったコラボレーションステージがサプライズで実現。この日は、佐々木李子×fripSide(上杉真央・阿部寿世)が、TVアニメ『とある魔術の禁書目録』第2期OPテーマとして知られる川田まみの代表曲「No buts!」を披露する。全身黒でまとめた佐々木、白をベースにした煌びやかな衣装で合わせた上杉と阿部、対照的なカラーリングの2組の衣装がコラボ感を強調するなか、お互いに背中合わせになって歌うなど、動きでも魅せながら熱量の高いパフォーマンスを繰り広げ、会場のボルテージを最高潮まで引き上げた。
続いて登場したのは、“おとぎ話”をテーマにした楽曲で音楽と物語が融合した世界を表現する、岩田陽葵と小泉萌香による声優ユニット、harmoe。純白かつ煌びやかに光るお揃いの衣装を着た2人は、「トゥインクル・デイズ」(TVアニメ『いずれ最強の錬金術師?』ED主題歌)でライブをスタート。彼女たちのライブは、まるで双子のように溶け合う2声による色とりどりの歌唱表現のみならず、多彩な動きを取り入れたダンスパフォーマンスも込みでストーリーを作り出すのが最大の魅力。この日もヘッドセットマイクを装着し、大きな動きと共に楽曲を描いていく。続く「旅しよ!don’t you?」(TVアニメ『ざつ旅-That’s Journey-』OP主題歌)では、電車のような動きで“旅”を表現しつつ、ワクワクするような歌声でオーディエンスを未知のミュージックジャーニーへ誘導。更に、ここからはMCなしで1つの世界観を紡ぐ普段のワンマンライブの雰囲気を味わってほしいとのことで、4曲をノンストップで披露することに。ディスコフィーリングの「カラフル×ジョイフル」では、事前に披露を告知していたこともあり、予習していた観客のコールが大きなうねりを生み出し、EDM調の「金色イニシエィション」では躍動感溢れるビートに合わせて飛び跳ねるように歌う2人につれらて会場に笑顔の花が咲く。そこから一転、アップリフティングかつエキゾチックなサウンドが印象的な「アラビアン・ユートピアン」では、艶やかさも感じさせる動きと歌唱で魅了し、最後は岩田と小泉も作詞に参加したハイパーなベースミュージック「HyperLoveSong」でスタイリッシュ&アーティスティックに愛を表現して締め。細やかな動きを含めひと時も見逃せないステージだった。
大トリを飾ったのは、2022年4月より上杉真央、阿部寿世をボーカルに迎えた“Phase 3(第3期)”として活動しているfripSide。今回はコンポーザーの八木沼悟志は参加せず、上杉と阿部のボーカル2名で“リスパレ!LIVE”に初参戦となる。まずはfripSide feat. Yoshino Nanjo名義で放ったシングル曲「Secret Operation」(TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』第2クールOPテーマ)をデュエットで披露。2人の歌声が合わさった時のパワーは凄まじく、そのエネルギッシュなパフォーマンスに呼応するようにフロアの熱気も一気に上昇していく。そして「次はfripSideと言えばの楽曲!」と告知すると、第2期fripSideの代表曲にして2000年代以降のアニメ音楽を語るうえで欠かせない大名曲を第3期でリビルドした「only my railgun -version2024-」に突入。シスターズの衣装を着た女性ダンサー2人もステージに登場し、オーディエンスも会場を揺るがさんばかりの大きなコールで盛り上がる。さらにOVA『とある科学の超電磁砲』OPテーマの第3期バージョンとなる「future gazer -version2024-」を投入。楽曲の強度はもちろんのことながら、それに負けない実力と数々のライブ経験を経て逞しさを得た2人のパフォーマンスから目が離せない。そして、シングル曲ではないが、ツアーで育ててきたので自信を持ってセトリに組み込んだというアルバム『infinite Resonance』収録曲「Your Way」でロッキンに迫ると、そこから「Red Liberation」(TVアニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』OPテーマ)に雪崩れ込み、ツインボーカルならではの相乗効果を最大限に発揮したパワフルなステージングでこの日最高潮とも言える熱狂を引き出し、2日間にわたる“リスパレ!LIVE vol.3”を大盛況で締め括った。
なお、公演後には“リスパレ!LIVE vol.4”の開催も発表!続報をお楽しみに!
本日行われた7月6日(日)公演のセットリストは次のとおり。
<セットリスト>
佐々木李子
M1-1. Windshifter
M1-2. PROVE
M1-3. Palette Days
M1-4. Majestic Catastrophe
M1-5. Daydreamin’
シネフォト部(雨宮さつき/CV.三川華月、霧山アン/CV.古賀 葵、敷島桜子/CV.遠野ひかる)
M2-1. Wonderers!!!(シネフォト部)
M2-2. ココロパノラマ(雨宮さつき/CV.三川華月)
M2-3. Happy Moviegenic!(霧山アン/CV.古賀 葵)
M2-4. マイペース解像度(敷島桜子/CV.遠野ひかる)
M2-5. メニメリ・メモリーズ!(シネフォト部)
Ⓒあfろ/芳文社・アニプレックス・ソワネ
前島亜美
M3-1. Determination
M3-2. Wish for you
M3-3. Blue Moment
M3-4. Unfallen Angel
M3-5. 職業:あみた
佐々木李子×fripSide
M4-1. No buts!
harmoe
M5-1. トゥインクル・デイズ
M5-2. 旅しよ!don’t you?
M5-3. カラフル×ジョイフル
M5-4. 金色イニシエィション
M5-5. アラビアン・ユートピアン
M5-6. HyperLoveSong
fripSide
M6-1. Secret Operation
M6-2. only my railgun -version2024-
M6-3. future gazer -version2024-
M6-4. Your Way
M6-5. Red Liberation
2025年7月5日(土)・6日(日)
開場:16時15分 開演:17時00分(予定)
会場
なんばHatch
http://www.namba-hatch.com/index.php
出演者(50音順)
7月5日(土):愛美/青木陽菜/岡咲美保/立花日菜/夏川椎菜
7月6日(日):佐々木李子/シネフォト部(雨宮さつき/CV.三川華月、霧山アン/CV.古賀葵、敷島桜子/CV.遠野ひかる)/harmoe/fripSide(阿部寿世、上杉真央)/前島亜美
チケット
スタンディング ¥7,700(税込)
※入場時ドリンク代別途¥600が必要
“リスパレ!LIVE vol.4”開催決定!

続報をお楽しみに!
●「リスパレ!」とは
アニメ音楽メディアである「リスアニ!」と、大阪のラジオ局・FM802で、カラフルな音楽との出会いを描く番組「802 Palette」がタッグを組んだ音楽メディア。
アニメ・ゲームカルチャー・ネットミュージック、そしてその枠を越えた様々なアーティストの魅力を発信します。
リスパレ!公式サイト
https://funky802.com/lispale/
ラジオ番組「802 Palette」
https://funky802.com/site/blog/1625
「リスパレ!」公式X
https://twitter.com/lis_pale
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