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INTERVIEW

2025.04.30

バラエティ豊かすぎる新曲たちがもたらす、“i☆Ris充”の春! i☆Ris「ViVa i☆DOL」リリースインタビュー

バラエティ豊かすぎる新曲たちがもたらす、“i☆Ris充”の春! i☆Ris「ViVa i☆DOL」リリースインタビュー

声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット・i☆Risが、4月30日に5th アルバム「ViVa i☆DOL」をリリースする。約5年ぶりのアルバムである本作は、“令和ド真ん中”のキュートなアイドルソング「ビバ☆アイドル!」や堀川大翼(Elements Garden)提供のハードなダンスチューン「Platonic」をはじめ、個性が立ちに立った新曲5曲を含む全11曲を収録する充実の作品に仕上がった。そんな本作のリリースにあたりi☆Risの5人へのインタビューを敢行。リード曲をはじめ、各楽曲制作の裏側や新曲への想いなど、多岐にわたってたっぷり語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT 須永兼次

様々なファンすべてを狙った、“バラエティパック”な1枚に

――「5thアルバムが出る」と知ったとき、皆さんはまず率直にどう思われましたか?

芹澤 優 約5年ぶりのアルバムリリースなのですが、i☆Risを「最近好きになった」という方もすごく多いので、そういう人にi☆Risで改めてアルバムを届けられることは普通に嬉しいですね。

若井友希 私自身、どのアーティストさんに対しても「とりあえずアルバムを聴こう」と思うことが多いので、同じように考える人にとってのi☆Risちゃんの入口がまた増えるのかな?と思いました。

山北早紀 前作のアルバム「Shall we☆Carnival」から今回までの間に「10th Anniversary Best Album ~Best i☆Rist~」と「i☆Ris Coupling Best」が出ていたので、深読みして「あれ?ベストを出すということは、そろそろ終わる……?」みたいに怯えるファンの方もいたと思うんですね(笑)。なのでこうやって完全新作アルバムを出すということで、単純に新たな光をファンに届けられるようにも思います。

茜屋日海夏 ここ数年は結構怒涛にどんどん新曲を出していたので、自分はアルバムを出す実感が最初はあまりなかったんです。でも新曲のレコーディングを通じて「おっ、まだまだ新曲も増えて、終わらないなぁ」という感じがすごくしました。

久保田未夢 あと、「ツアーで背負えるものが出来て良かったな」と思います。5月から始まる「i☆Ris 10th Live Tour 2025 ~ViVa i☆Ris~」は久々のアルバムを引っ提げたツアーですし、そのツアーで新曲を歌わないわけないじゃないですか?仮にセットリストが20曲だとして、4分の1はこのアルバムの新曲でマスターできるので、初めてi☆Risのライブを観に来る人に「とりあえずこの「ViVa i☆DOL」を聴いてツアーに来てください!」と言うのにもピッタリなんじゃないかなって思いました。

――そんなアルバムの全体像を見て、皆さんはどんな1枚になったと思われますか?

若井 「個性エグいなぁ」というか(笑)。良い意味で統一感がないと言ったらいいんですかね?「i☆Risって、なんでもやれちゃうじゃん!」という感じがして。どのジャンルも歌いこなせちゃうという魅力が詰まっているし、13年目だからこその強みが出てるようにも思います。

芹澤 i☆Risのファンも老若男女色んな方がいるので、楽曲もこういう多種多様な感じになってくるように思うんですよ。だから全ファンを的にしたことで、統一感というよりも、こういう“色んな感じ”になったんじゃないでしょうか?

山北 うん。なんか“バラエティパック”って感じがする。色んなおやつが入ってて、全部味が違ってて……みたいな。系統がバラバラだから、このアルバム1枚で「今日はこの曲の気分」みたいに、その日の気分に応じて好きな感じで楽しめるんじゃないかなと思います。

茜屋 でも私は「新曲5曲入ります」くらいしか聞いていない段階でも「これくらいのバランスで来るだろうな」と予想していたので、「i☆Risらしいな」と思いましたね。往年のアイドルソングから「ビバ☆アイドル!」みたいにTikTokで流行りそうな今どきな曲まで色んなジャンルがあって、本当に色んな人が楽しめるというか。特典会に来てくれる女の子には結構若い子が多くて、「振付覚えます!」みたいな子もたくさんいたりするので、ツアーを通じてそれぞれの曲がどう成長していくのかも楽しみな1枚になりました。

久保田 それと……i☆Risがアルバムのタイトルで“アイドル”を背負うって、ちょっと面白いですよね(笑)。昔から「お前たちは声優でもなければアイドルでもない」と言われるような異端児みたいなところにいたので、「『アイドル万歳!』という意味のタイトルをつけられるくらい長く活動してきたんだな」と思いましたし。あと本当にみんなが言う通り、どの楽曲も個性がバラバラなんですけど、どんな歌を歌ってもそれを全部「アイドルソング」と言えるなんて“アイドル”って強いな……とも感じました。

――その中でもリード曲「ビバ☆アイドル!」を最初に聴いた時、皆さんはどんなイメージが浮かびましたか?

若井 本当に一言で感想を言ったら、「TikTokー!!」(笑)。

茜屋 私も「あ、この路線行くんですね」って思った。「今どきー!」って。

若井 サビ前にセリフが来て、サビもちゃんと踊れるサイズで……考えたうえでそこを狙って作ったんだなって思いましたし、“令和のアイドルソング”だなとも感じました。現代に寄り添っていくことも絶対大事ですから。

芹澤 それに、恋愛ソングはあっても、アイドルを語る曲って意外とi☆Risちゃんには少ないんですよ。「愛 for you!」はすごく正直なi☆Risの気持ちを書いた生々しいアイドルソングで、それもすごく大好きなんですけど。今回の「ビバ☆アイドル!」はアイドル始めたての子も含めて、色んな人に共感してもらえるアイドルソングなのかなって思いました。

久保田 「愛 for you!」とペアになる感じあるよね。それに私、「生々しいほうを見せてからの、突然猫かぶり出したな」とも思った(笑)。普通は逆じゃないですか?例えば「愛 for you!」では“婚活適齢期真っ只中!”とか言ってたのに、「ビバ☆アイドル!」ではまた“後輩も増えて 先輩感?不得手…”みたいに歌っていたり。

茜屋 ね。“まだまだ旬です!”とか(笑)。

久保田 それが、ちょっと面白いなと思いました(笑)。

山北 私、その歌詞の感じが好きです。(作詞・作曲・編曲の)小池(竜暉)さんの歌詞ってさきさま(山北)の感性と合っていると言いますか。歌詞を文面で見ると“…”“っ”“♡”が使われていて、語りかけるようなリアルなセリフがあって……。歌詞というよりは「今言ってるよ!リアルで」という要素がすごく多いので、聴く側にすごく訴えかけられる曲だなぁと思うんです。あと、i☆Ris曲の中で“♡”の数が過去最多なはずですし、“らびゅ!(らびゅ!)”をひらがなにしてるところもかわいくて。「Japanese Kawaii」みたいなものも感じました。

次のページ:かわいさとアイドルっぽさを、5人はリード曲にどう詰め込んだのか

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