リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2022.04.18

【インタビュー】“歌”への強い想い――注目のシンガー・RAKURA、『名探偵コナン ゼロの日常』OPテーマ「Shooting Star」含む全11曲収録1stアルバム『tint』リリースインタビュー

【インタビュー】“歌”への強い想い――注目のシンガー・RAKURA、『名探偵コナン ゼロの日常』OPテーマ「Shooting Star」含む全11曲収録1stアルバム『tint』リリースインタビュー

初めての『コナン』、初めてのジャズ

――さて、このたびリリースされた1stアルバム『tint』ですが、これまでリリースされた音源も含めて、ジャンルが多彩な作りになっていますね。いわゆるアメリカのメインストリームの音楽がそうであるように、60’s的なソウルから80’s的ニューウェイビーなものまで、実にバラエティ豊かだなと。

RAKURA まず、元々ジャンルレスにやっていきたいという想いはあったんですけど、こういうふうに様々なジャンルに派生していくようになったのは私に原因があって。基本的に曲作りは、私が書く歌詞や言葉のイメージなどからプロデューサーのRa-Uさんと決めていくのですが、やっぱり曲によってサウンドも変わっていくんですよね。そのときにRa-Uさんとリファレンスにしている曲もたくさん聴くんですけど、そこで聴く曲も様々で。実際に歌い方もこのシンガーの方いいな、って聴いたときのイメージでその曲たちを捉えていますね。

――歌詞の断片やイメージ先行から作られていくというのは珍しいですね。

RAKURA 普段から日常的に思ったことや、悲しかったことや嬉しかったこと、学生時代の思い出とかを箇条書きに書き留めたり、自分の出来事から小説のようにして書いたり、そういうものをRa-Uさんに送っていて。自分の生活の中で思ったことを基にRa-Uさんが曲を生み出してくださるんです。

――そんななか、本作に収録されている「Shooting Star」は、ご自身初となるアニメタイアップ曲となりますが、しかもそれが『名探偵コナン』のスピンオフ作品「名探偵コナン ゼロの日常」という。

RAKURA 『コナン』のタイアップが決まったと知ったときは、本当に嬉しかったです!私の事務所の先輩方が数々の『コナン』の曲を担当されてきたので、私も歌うことができるのはすごく光栄だなと思いました。

――ビッグタイトルなだけに、周囲の反応も大きかったのでは?

RAKURA 家族ももちろん喜んでくれましたし、弟も『コナン』が好きで金曜ロードショーを録画して何回も観ていたので、それも思い出しちゃいましたね。あと、小学生の頃の友達で『コナン』の大ファンの子がいたんですよ。真っ先にその友達を思い出して……そうしたら情報が解禁されたときにその友達から連絡がきて、「すごくびっくりしたよー!おめでとう!」って言ってもらえたのは嬉しかったですね。

――また、そんな「Shooting Star」が、これもRAKURAさんにとって新しいアプローチであるビッグバンドという。ちなみに、今までジャズを歌ったことは?

RAKURA なかったです。これはアニメのタイアップだったので、Ra-Uさんが1から書いてくださったんですけど、この曲が初めての生演奏でのレコーディングだったんですよ。それも私にとって初めての経験で。この生のグルーヴに乗って歌うのが今までと違って難しいところでした。

――今までエレクトロニックなサウンド主体だっただけに意外でもありましたが、実際に歌ってみた印象としてはいかがでしたか?

RAKURA まず、本RECをする前のプリプロの段階で、全然歌わせてもらえなかったんです。いつもならすぐスタジオに入りレコーディングに入るんですけど、何時間もかけて夜までリズムトレーニングをして……ずっとクラップをしたり、指を鳴らしたり、机を叩いたりしてそのリズムを体に入れ込む練習を一日中していました。

――まずは生演奏のグルーヴに体を慣らすことからスタートしていると。

RAKURA そうなんですよ。その日の夜は少しだけ歌って終わりましたね。その後の本レコーディングのときはトラックも打ち込みだったのが生演奏に変わっていて、本レコーディングで初めて聴く、生の演奏の音源を使ってレコーディングしました。どれだけ練習しても打ち込みと生とは違うじゃないですか。だからまたそこもリズムを入れ込んでやって。プリプロの時点でリズムトレーニングをやっていたおかげでスムーズにレコーディングに入ることもできたし、難しかったところもあったけれど、いつもと違うノリで歌えたことが楽しかったですね。

――そうした流れを受けてのレコーディングはいかがでしたか?

RAKURA ジャズはやったことがなかったんですけど、本RECに入る前に楽器陣のレコーディングにもお邪魔して、皆さんの演奏を生で聴かせていただいていたんですよ。それだけでもすごく貴重な経験だと思うんですけど、そこで皆さんがどういうアプローチで音を鳴らしていたのか、ずっとRa-Uさんの指示も含めて聴いていたので、楽器が混ざったときにも1つ1つの楽器に意識して耳を向けることができたんです。MIXされる前の生の音を聴いて、私がレコーディングするときに意識したのはまずベースの音。ウッドベースだったんですけど、演奏された方が弦を弾くような音を8分で鳴らしていて、そこでドラムのライド(シンバル)の音がスウィングしているので意識してノるようにしましたね。あの曲は早く聴こえるんですけど、しっかり聴くとそんなに速くないんです。だから焦って急がないようにやろうっていうのはすごく注意しました。

――そうした新しい経験も含めたアルバムをリリースしたのちの今後について、やはり期待されるのはライブかと思いますが、RAKURAさんのライブへのイメージはいかがですか?

RAKURA 私のライブのイメージは、その場全員の空気感や一体感を持ちながら、みんなが声を出して、みんなが踊って……みたいなイメージなんです。でも今って声も出せなければ人数制限もあって、私のイメージするどんちゃん騒ぎの、曲に夢中で仕方ない、全身で楽しむライブって観たこともなければしたこともまだないんですね。今までデビューして何回かライブに出させていただいたんですが、もっともっと色んなところでお客さんが楽しめるライブがしたいなって思っています。音楽を聴くだけがライブではないので、本当に心から楽しんでほしいっていうライブが近いうちにできたらいいなって思いますし、そのときにはっちゃけられるように、ライブができない今はひたすらに色々な準備をしています。ぜひ『tint』をたくさん聴いて楽しんでください!

INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一


●リリース情報
RAKURA 1st アルバム
『tint』
発売中

【CD+カセットテープ】

価格:¥5,000(税込)
品番:JBCZ-9130

■mora
通常/配信リンクはこちら

<収録曲>
M1. Orange soda
M2. Teenage-Dream
M3. Unforgiven
M4. Runaway
M5. Jewel in the Crown
M6. Shooting Star
M7. Time will tell
M8. the song
M9. We Fallin’
M10. Shinjuku no Nekomae
M11. BIG FLEX

■付属特典/仕様:カセットテープ「tint」(11曲入り/38分)
16P歌詞ブックレット+28Pフォトブック
豪華スリーブケース仕様

RAKURA / Rainy。
「Shooting Star / Find the truth」

【ゼロの日常盤A】

価格:¥2,000(税込)
品番:JBCZ-6119

<収録曲>
M1. Shooting Star
M2. Find the truth

■付属特典/仕様:「安室透」オリジナル描き下ろしジャケットA
「安室透」オリジナル描き下ろしアクリルスタンドA

【ゼロの日常盤B】

価格:¥2,000(税込)
品番:JBCZ-6120

<収録曲>
M1. Find the truth
M2. Shooting Star

■付属特典/仕様:「安室透」オリジナル描き下ろしジャケットB
「安室透」オリジナル描き下ろしアクリルスタンドB

<Profile>
2003.1.26生まれ19歳。
2020.11月、17歳の時に「Unforgiven」でデビュー。“Music crosses all borders”を掲げ、ジャンルレスな楽曲をハイペースでDigital Releaseし続ける彼女のリスナーは、国内のみならず海外からもファンを多く獲得している。ストリーミングサービスの公式プレイリストでは楽曲が常にピックアップされ、ネクストブレイクアーティストの1人となっている。

関連リンク

公式サイト
https://rakura-official.com/

公式Twitter
https://twitter.com/rakura_music

公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCvR5xFpRP4jKSi7RDJ5JUVg

公式Instagram
https://www.instagram.com/rakura_music/

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP