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2021.12.11

3年ぶりに開催された「ディア♥ヴォーカリスト」の2nd単独イベント “CR69 Fes.2021「Blast!!!」”の昼公演の模様をレポート!

3年ぶりに開催された「ディア♥ヴォーカリスト」の2nd単独イベント “CR69 Fes.2021「Blast!!!」”の昼公演の模様をレポート!

CDシリーズ「ディア♥ヴォーカリスト」の2nd単独イベント“CR69 Fes.2021「Blast!!!」”が2021年10月3日に中野サンプラザホールで昼と夜の2回にわたって行われた。

ステージにはピンク、黄色、オレンジ、赤、紫、緑と、それぞれのバンドのカラーに光る柱が立ち、バンドの楽器が準備万端とばかりに置かれている。そんなステージを見つめるファンたち。有観客で行われるライブとあって、早くも熱を帯びている。そのライブ会場に元気に響く“みんな大好き”パンダ社長の声。会場の、そして配信で見守るオーディエンスに感謝と共にSeason6の集大成となる本ライブの開幕を告げると、間髪入れず「会いたかったぞ、みんな!」とレオードの声が響き、最初に登場したのはLUMIERE! 「今日のライブで今のオレたちのすべてを出し尽す!」と声高らかに宣言をし、「Dilemma」が鳴り響き、“CR69 Fes.2021「Blast!!!」”は幕を開けた。

最新アルバム『Raving Beats!!!』シリーズの『Dilemma』に収録されたこの新曲はメロディックなサウンドに乗るレオードのヴォーカルが琴線に触れる珠玉チューン。レオード役の増田俊樹の甘くエモーショナルな歌詞と歌声に胸を掴まれる。ピンク色に染まるフロアに同じく今年の新曲「Sunshine of My Shoulder」が続く。重厚なバンドの音が唸ると「まだまだこんなもんじゃないよな! もっと盛り上がれ、ミネッツ!」と声をあげる増田。グルーヴ感と熱を内包するリズミカルなメロディと硬質ながら軽快に跳ねるサウンド、そしてソウルを感じさせるレオードのヴォーカルのシンクロが印象的な一曲がオーディエンスを圧倒した。ラストに「Merci!」と感謝の言葉を残して、レオードはステージを降りていった。

「ハーイ! devils! 次はオレたち、Brave Childの出番だよ♪」と軽やかな声が響き、「今日は、新生ブレチャの本気を見せてあげる」と告げるヨシュア。作中ドラマで描かれた正規バンドメンバー加入を経て、彼が本当にやりたかったものを出すというそのライブは、新作アルバム『FLOWERS』に収録された「アメィジング」でスタート。軽快なギターとクラップ音のイントロの中、溢れるほどの笑顔でクラップをしながらステップ踏みながら登場したヨシュア役の島﨑信長。黄色の光の海へと視線を走らせ、右へ左へとステージを移動しながら花咲くような笑みと共に楽しさいっぱいに歌うその姿に、ヨシュアが信頼する仲間と共にライブをやれることの喜びが伝わってくる。続いたのは爪弾かれるギターが優しく響く柔らかなミディアムチューンの「Dear…」。ピアノの音色が柔和に響くもサビでは感情が爆発してしまうように情感たっぷりなメロディがヨシュアの人間味を感じさせる一曲。まさにブレチャらしく、“アメィジング”なステージとなった。

ブレチャの余韻を勢いよくブチ壊す鋭いギターの音と怒鳴り声。いきなり“クソギター”シモンとのケンカから「オイ! warms!」とファンへ鋭い言葉が飛び火すると会場はオレンジに染まる。「ノリ悪かったら、ライブなんか秒で中止だし。 わかってんだよな。 オレがサイコー気分良く歌えるよーに、テメーらで盛り上げとけ!」とジュダらしい始まりとなった篝火のライブは、意外な事にアルバム『ディスプレイ』収録の新曲「仮説」で幕開け。ギターが切々と鳴らすフレーズで紡がれるミディアムナンバー。剥き出しの魂を思わせる歌をジュダ役の斉藤壮馬が歌い上げていく。慟哭のような激しさはなくとも真っ直ぐに届く言葉が鮮烈な一曲だ。ギターの音とゆっくりと歌い出すし次第に熱を帯びていく「最愛」。「オレの気持ちはもう全部この曲に込めてる。黙ってサイコー盛り上がって聴いとけ!」と言葉を放つと衝動と感情がクロスしていくような歌声で会場の、そして配信のオーディエンスをヒートアップさせ、フロアの光が大きく揺れていく。感情を刻み付けていくように言葉を叩きつけていく篝火が、観客のハートに滾る情熱を灯した時間となった。

「RATちゃんたち、盛り上がってるかー!」と声が飛べば、フェスはJET RAT FURYのターンへ。「結成以来、オレたちJET RAT FURYの最大のウリは、ライブにあると思ってます。今日はそれ、存分に味わってもらいましょう。それじゃあ、行くぞ! RATちゃん!!」の声にフロアは深紅一色に変貌した。オーセンティックでシンプルなロックンロールで紡がれていく「MorningGlory」。アルバム『MorningGlory』のタイトル曲でもある新曲は軽やかなビートとエレキとアコースティックのギターの旋律が印象的な一曲だ。(2)YOUの楽し気なヴォーカルを表現する花江夏樹の顔にも、“ライブが一番の見せ場”という(2)YOUの想いに重なるように笑顔が浮かぶ。続くのは同じく新曲「Back of the throat」。ラウドでヘヴィな重厚ロックを雄々しく歌いあげられると、ビートのアタックに合せて赤いライトが高く挙げられる。声は出せなくとも力強いアクションでライブを盛り上げるオーディエンスを煽るようなパフォーマンスと全身から鳴らすような歌声でアグレッシブなステージを見せ、JET RAT FURYの真価とも言えるライブで会場を圧倒した。

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