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REPORT

2021.07.23

【ライブレポート】22/7 、“1stアルバム『11という名の永遠の素数』リリース Tour 2021”ファイナル東京夜公演の模様をレポート!

【ライブレポート】22/7 、“1stアルバム『11という名の永遠の素数』リリース Tour 2021”ファイナル東京夜公演の模様をレポート!

7月14日に1stアルバム『11という名の永遠の素数』をリリースし、オリコンアルバムウィークリーランキング2位を記録した声優アイドルユニット22/7。彼女らにとってライブツアーは2年越しの悲願。そんな初のツアーが東京・名古屋・大阪で開催され、7月22日には東京に戻ってのツアーファイナルがZepp DiverCity (TOKYO)にて昼夜公演で行われた。

OPナンバーは『ロマンスの積み木』。頭サビに続くパートを宮瀬玲奈と河瀬詩が担当し、新たなカラーを印象づける。全員サビのパートでとりわけ目に飛び込んできたのは武田愛奈の躍動感溢れるパフォーマンスだ。このツアーは彼女にとって昨年11月以来のステージで、ほかのメンバーに上乗せした思いがあったように感じられた。最初のMCでは各メンバーの挨拶のあと、声を出せないファンに代わってほかのメンバーが掛け声を付けて盛り上げていく。天城サリーは「配信で見てくれている(涼花)萌ちゃんから癒やしを受け取って萌ちゃんの分まで可愛さを届けていきたい」と、メンバーへの想いをファンにも伝えていた。

アルバムの新曲コーナーではユニットごとに披露していった。“蛍光灯再生計画”(河瀬・白沢かなえ・宮瀬)の『交換条件』はセクシータイプのユニットだけあって、1つ1つの所作や目線送りに大人っぽさを感じさせつつ、サビはドキッとさせるポージングで魅了。シリアスなパートの歌い分けもそれぞれの普段見せない様子を見せてくれた。

ゆるふわタイプの“気の抜けたサイダー”は今回、天城&西條和の二人で、オーガニックなサウンドに乗せて可愛らしい多幸感溢れる歌唱を聞かせてくれた。

ポップなイントロに合わせてポージングをして『To goでよろしく!』を元気よく歌うのは、ハッピータイプ・“晴れた日のベンチ”(海乃るり・倉岡水巴・高辻麗・武田)。ステージをいっぱいに使ってバックステップをしたり、間奏のモンキーダンスなど、ユニットとしての勢いがよく表れたパフォーマンスだ。

アルバムの新曲『空を飛んでみよう』は歌詞のテーマに合わせたダイナミックな振付が特徴で、左右に別れたフォーメーションから綺麗に交差する体の運びが魅力的。サビでは背中を見せ肩から腕を大きく動かして翼をイメージして、そこから伸び伸びとしたステップと分厚いコーラスを重ねていく多層的な表現がステージを豊かに彩った。

ライブ後半にはライブではレアな楽曲も披露された。これはアルバムのカップリングベスト盤でのファン投票を受けてのセット入りと思われる。その1つが「僕らの環境」だ。創作ダンス的な振付に、ソロパートやセリフの見せ場が多い楽曲。特に間奏の全身を使った踊りをメンバーがするなかで天城がソロのダンスを披露するフェーズは彼女の身体能力の高さが遺憾なく発揮されているシーンだった。もう1つのレア曲は「とんぼの気持ち」。曲の間はしばらく無音が続き、全員がマリオネットのようなゆっくりとした揺れを見せる。ほかの楽曲とは一線を画す演出に観客は息を呑み注目。歌詞の言葉も強く、エモーショナルなストリングスの曲に合わせて髪を振り乱して踊る様は、それぞれが表現者として自分を追い込んで見つけ出した答えのよう。両曲とも今後のライブでも繰り返し披露されることを願わずにいられないほど仕上がったパフォーマンスだった。

最後のMCで天城は来場者と配信視聴者への感謝を述べたあと、「ひとまず22/7の第1章は今晩、幕を閉じます」と発したあとで、涙を流しながら「今日ここでこうやってメンバーと楽しく、配信で観てくれている萌ちゃんと第1章を終えることができるのは、ファンの方々が私たちの側にいてくれていたからだと思います。まだまだ私たちは22/7として皆さんと見たい景色や叶えたい夢がたくさんあるので、この先も応援をよろしくお願いいたします」と語りきると、会場からは長く温かい拍手が湧いた。

西條は「ツアーの最初の東京公演で『今回は埋めなきゃいけない場所と、空けておきたい場所がある』という話をしていて、大好きな人のパートを任せてもらったので、今回のツアーではそこは特に頑張りました」と感想を語る。白沢は少し声を震わせながら「今の22/7にとって必要な曲であり、皆様に届けなければいけない曲だと思います」と曲紹介をし、1stアルバムのリード曲「ヒヤシンス」を本編最後にドロップした。落ち着いたピアノのイントロから冒頭いきなりの全員のコーラスで心を揺さぶり感情を高めつつ、サビで全員がコーラスを歌うなかで個人が順番にセリフを放っていく。公演のラストスパートということもあって、セリフ自体の熱量がアルバムのスタジオ収録よりも格段に高まっており、各々が射抜くような真っ直ぐな視線を見せる。2番のさらにエモーショナルなサビのパートのあとで1番のサビがリフレインされて、感情を高ぶらせたまま楽曲はエンディングを迎えるとともにカーテンの幕引きが行われる。歌うメンバーの感情と楽曲の置きどころが完全にシンクロした見事な演出で、これまでの22/7のライブでラストを飾ってきた名演出また新たなレパートリーが加わった瞬間だった。

アンコールでは2曲目『未来があるから』のイントロがかかると、自然発生的に拍手が湧き起こる。この状況と新たな門出に向けた想いを表現するのに最適なアップテンポな選曲。ここまでツアーを走り抜けてきた疲労感よりも充実感が溢れるパフォーマンスで、軽やかに歌って踊る様は「第2章」に向けての安心感を覚えるものだった。最後のMCでは高辻がオーディエンスを煽って拍手を集め、「タンタタタン」の手拍子で締め、22/7「第1章」の幕を下ろした。

公演配信後にはファンクラブ限定配信でステージに再登場し、各メンバーが公演を終えての感想を語った。「いや~、終わっちゃった」と、明るく語るのは海乃。「皆さんからこのツアーですごくパワーをもらって元気に満ち溢れたので、次のライブのときは皆さんからいただいた元気をまた与えさせてください」とメッセージを語る。この日のオーラスは「空のエメラルド」。高辻と武田がソロパートを引き受け、安心感のある表情をしつつも本編と変わらぬ集中力で全員が笑顔で美しいハーモニーを聞かせ、ダンスパートも軽やかにキメて最後を締め括った。「第1章」の締め括りにして、様々な新たな取り組みを発揮する「第2章」の助走すら感じさせる公演だった。

★最終日の東京公演(昼/夜)は以下にて有料見逃し配信中!
https://nanabunnonijyuuni-mobile.com/s/n110/page/release_tour_2021?ima=0131
※配信は2021年7月29日(木) 23:59まで

1stアルバム『11という名の永遠の素数』リリース Tour 2021
7月22日(木)@Zepp DiverCity (TOKYO)
夜公演セットリスト

01. ロマンスの積み木
02. ムズイ
03. シャンプーの匂いがした
04. 韋駄天娘
05. Rain of lies
06. 交換条件
07. 好きになるのは自由だし…
08. 循環バス
09. To goでよろしく!
10. タチツテトパワー
11. 空を飛んでみよう
12. ポニーテールは振り向かせない
13. 雷鳴のDelay
14. 理解者
15. 僕らの環境
16. とんぼの気持ち
17. 何もしてあげられない
18. ヒヤシンス
――ENCORE――
EN01. 風は吹いてるか?
EN02. 未来があるから
――FC限定――
空のエメラルド


●リリース情報
『11という名の永遠の素数』
7月14日発売

【完全生産限定盤A(2CD+Blu-ray)】

品番:SRCL-11780~11783
価格:¥9,980(税込)

<Disc1/CD>
01. Overture
02. 僕は存在していなかった
03. シャンプーの匂いがした
04. 理解者
05. 何もしてあげられない
06. ムズイ
07. 風は吹いてるか?
08. 僕が持ってるものなら
09. ヒヤシンス
10. 空を飛んでみよう
11. 11人が集まった理由

<Disc2 キャラクターソング晩/CD>
1.One of them/滝川みう(CV.西條和)
2.生きることに楽になりたい/藤間桜(CV.天城サリー)
3.夢の船/河野都(CV.倉岡水巴)
4.優等生じゃつまらない/佐藤麗華(CV.帆風千春)
5.人生はワルツ/戸田ジュン(CV.海乃るり)
6.感情無用論/丸山あかね(CV.白沢かなえ)
7.Moonlight/立川絢香(CV.宮瀬玲奈)
8.孤独は嫌いじゃない/斎藤ニコル(CV.河瀬詩)
9.神様に指を差された僕たち/神木みかみ(CV.涼花萌)&東条悠希(CV.高辻麗)&柊つぼみ(CV.武田愛奈)

<Blu-ray>
『22/7「僕が持ってるものなら」発売記念LIVE』昼公演@パシフィコ横浜(2021.02.28)
Overture
01.理解者
02.韋駄天娘
03.風は吹いてるか?
04.ロマンスの積み木
05.Rain of lies
06.何もしてあげられない
07.キウイの主張
08.雷鳴のDelay
09.タチツテトパワー
10.好きと言ったのは嘘だ
11.僕が持ってるものなら
12.君はMoon
13.ポニーテールは振り向かせない
14.循環バス
EN1.地下鉄抵抗主義
EN2.僕は存在していなかった

【完全生産限定盤B(2CD+Blu-ray)】

品番:SRCL-11784~11787
価格:¥9,980(税込)

<Disc1/CD>
01. Overture
02. 僕は存在していなかった
03. シャンプーの匂いがした
04. 理解者
05. 何もしてあげられない
06. ムズイ
07. 風は吹いてるか?
08. 僕が持ってるものなら
09. ヒヤシンス
10. 空を飛んでみよう
11. 11人が集まった理由

<Disc2 ユニットソング盤/CD>
1.半チャーハン/晴れた日のベンチ
2.To goでよろしく! /晴れた日のベンチ
3.タトゥー・ラブ/蛍光灯再生計画
4.交換条件/蛍光灯再生計画
5.ソフトクリーム落としちゃった/気の抜けたサイダー
6.好きになるのは自由だし… /気の抜けたサイダー
7.キウイの主張/22/7 白組
8.雷鳴のDelay /22/7 紅組

<Blu-ray>
『22/7「僕が持ってるものなら」発売記念LIVE』夜公演@パシフィコ横浜(2021.02.28)
Overture
01.シャンプーの匂いがした
02.未来があるから
03.風は吹いてるか?
04.ロマンスの積み木
05.Rain of lies
06.何もしてあげられない
07.キウイの主張
08.雷鳴のDelay
09.タチツテトパワー
10.好きと言ったのは嘘だ
11.僕が持ってるものなら
12.ムズイ
13.願いの眼差し
14.循環バス
EN1.優等生じゃつまらない
EN2.空のエメラルド

【完全生産限定盤C(2CD+Blu-ray)】

品番:SRCL-11788~11791
価格:¥9,980(税込)

<Disc1/CD>
01. Overture
02. 僕は存在していなかった
03. シャンプーの匂いがした
04. 理解者
05. 何もしてあげられない
06. ムズイ
07. 風は吹いてるか?
08. 僕が持ってるものなら
09. ヒヤシンス
10. 空を飛んでみよう
11. 11人が集まった理由

<Disc2 カップリングベスト盤/CD>
1.絶望の花
2.僕らの環境
3.とんぼの気持ち
4.地下鉄抵抗主義
5.Rain of lies
6.韋駄天娘
7.未来があるから
8.ポニーテールは振り向かせない
9.循環バス
10.君はMoon
11.空のエメラルド

<Blu-ray>
・Music Video集
(僕は存在していなかった/シャンプーの匂いがした/理解者/何もしてあげられない/ムズイ/空のエメラルド/風は吹いてるか?/僕が持ってるものなら)
・Making of LIVE at PACIFICO Yokohama

【通常盤(CD)】

品番:SRCL-11792
価格:¥2,500(税込)

01. Overture
02. 僕は存在していなかった
03. シャンプーの匂いがした
04. 理解者
05. 何もしてあげられない
06. ムズイ
07. 風は吹いてるか?
08. 僕が持ってるものなら
09. ヒヤシンス
10. 空を飛んでみよう
11. 11人が集まった理由

関連リンク

22/7 オフィシャルサイト
http://www.nanabunnonijyuuni.com/

22/7 オフィシャルTwitter
https://twitter.com/227_staff

22/7 オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UChaMqqXSn8BpWdShqFSPhpQ

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