彼女たちが見せた、集大成と進化へのジャンプ。“i☆Ris 1st Live Tour 2015 ~We are i☆Ris!!!~”東京公演 徹底レポート!

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5月24日、“i☆Ris 1st Live Tour 2015 ~We are i☆Ris!!!~ Supported by J-Debit”東京公演がZepp Tokyoにて開催。この日のライブは、声優アイドルユニット・i☆Risにとって初となる全国ツアーのファイナル公演。1stアルバム『We are i☆Ris!!!』を引っ提げ、タイトルにも冠したこのツアー。彼女たちは約1ヵ月半で全国5都市・7公演を駆け抜けた。そんなこれまでの彼女たちの集大成ともなったこのツアー・ファイナルは、同時に、今の全力を見せたうえで、まだまだ止まらないという向上心を見せつけてくれるライブとなった

開演30分前。開演直前にもかかわらず、突然スクリーンに登場したi☆Ris。内面で緊張してはいただろうが、それを感じさせない普段のキャッキャ感を持っての登場だ。そんななか、いちいち会場の期待を煽るリーダー・山北早紀の言葉が、直後に控える夢の時間への期待を高めてしょうがない。続けて6人が行った開演前の諸注意のアナウンスもそれぞれの特色が出ており、より会場をi☆Ris色に染めていった。茜屋日海夏のアナウンスに「かしこま!」と返すファンの対応力も、素敵すぎる。

いきなり飛ばし過ぎ? サプライズ盛り盛りの序盤

そして照明が落ち、パレード感のあるinterludeとともに6人のイメージカラー+ファンカラー・白の7色に染まるZepp Tokyo。いよいよ始まる夢の時間、最初に披露されたのは、なんといきなりの「Make it!」。昨年11月のデビュー2周年記念ワンマンライブ“Dream Evolution”のオーラスを飾ったこの曲で、すぐさまフロアのテンションは最高潮に。夢を現実に変えた彼女たちから放たれる「夢はもう夢じゃない」の言葉は、なんと響くことか。同時にパフォーマンス面でも、2-Aメロのペアフリなど楽しそうな一面ものぞかせる。さらに続けて、他会場では披露されなかった「徒太陽」をぶっ込むというサプライズ! そのうえ6人のバックでは吹き出し花火の演出が視覚的な彩りを添え、会場のテンションをさらにブチ上げる。ダンスから感じるエネルギッシュさやサビラストの生ハモなど、満を持してこの公演に投入するにふさわしいパワーアップぶりだ。そして「わくドキしたいっ!」では、早くもメンバーのメッセージ入り銀テープが発射されるという飛ばし方。このサプライズの連鎖にも驚かされつつ、しっかりパフォーマンスでも魅了してくれるのがi☆Risのステージ。楽曲で描かれる女の子の日常を、バタバタガーリー感のある振付とキュートな歌声で表現。女子っぽいしなやかさを伴った腕の使い方も秀逸だ。さらにこの曲で、芹澤 優がDメロのソロ・パートを「そう i☆Risだって!」とアドリブで歌い替えて、この日だけの空間をさらに盛り上げる。

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怒涛の3曲が終わったが、山北はこのMCの冒頭から「ツアー・ファイナルでZepp Tokyo、すっごい気合い入ってるんだけどみんなついてこれますかー!?」と改めて飛ばし、それぞれの自己紹介ブロックへと繋げる。芹澤はこの日のチケットが完売したことに改めて感謝の言葉を述べ、「ここでヤバいライブをして、超すごい未来に向けてバリバリ頑張ります!」と意気込みを語る。一方「出る前から泣きそうだった」と切り出したのは、茜屋日海夏。だが「全力で皆さんにたくさんのものをお届けするんで、皆さんもついてきてくれますか!?」と、堂々と前を向いてその想いを投げかけていた。そしてキラッキラの笑顔とともに「私たちと一緒に虹をかける準備はできてますか?」と観客をグイッと惹きつけたのは若井友希。続く久保田未夢は「i☆Ris好きな人、手を挙げて!」と呼びかけ、いっぱいに挙がった手を目に焼き付けてから、「これだけの人数の皆様に“好き!”をお届けできるよう頑張ります!」と宣言。そして澁谷梓希は「盛り上がってるかーい!」と実に楽しそう。自身の念願であったこのステージ、「男子ー!」「女子ー!」「東京ー!」とコールを煽るその姿、実に楽しそうだった。

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この空間をじっくり味わった山北から「このあともボリューム満点!」と告げられたとおり、続いて披露されたのは鉄板ナンバー「幻想曲WONDERLAND」。楽曲を彩るストーリー仕立ての振付もさることながら、Bメロで一旦落ち着いたパートでの歌声の深みに、このツアーを経た彼女たちのさらなる成長を感じた。そして曲を締めくくる久保田のセリフ。最近は日替わりとなっているのが恒例だが、この日はここで万感の想いを爆発させていた。「2015年5月24日、一度しかないこの日をi☆Risのために割いてくれて、ありがとうございました!」と。

さて、ここからはアルバムに収録されたペア曲ゾーン。まず登場したのは山北と澁谷。澁谷の「東京行くぞー!」のシャウトから、「Believe in」を披露する。ロッキンな楽曲に乗せて歌、いや“魂の叫び”でフロアを魅了するふたり。芯を強めにした歌声だからこそ、この曲調により映える。山北がライブ中に見せる、エモさと爆発力が際立つひとコマでもあった。ステージ後方に飛び出す火球も、ふたりから発露される雄々しい世界観をともに視覚的に作り上げていた。

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続いては茜屋と若井による「流星」。アツくなりきった会場に涼やかな風を吹き込むようなバラードだ。ふたりとも堂々と、それでいて情感と想いたっぷりに、大切にこの曲を届ける。ハーモニーも秀逸で、彼女たちが“歌の力”を自ら実証していたかのよう。その役割を見事果たしたふたりは、笑顔で手をつなぎ、舞台中央の階段を登り、降壇した。

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そしてガラッと雰囲気の変わる「Love Magic」で、芹澤・久保田のコンビがプリティーなパフォーマンスをお届け。左右対称の振付をピッタリ合わせたり、お互いの手を合わせてハートを形作ったりと、とにかくかわいらしすぎる。だがそれがストレートに伝わってきたのも、仕草ひとつや歌声の強弱に至るまで、そのキュートさの発露を邪魔しないほど高いレベルで仕上げてきたからこそだろう。

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こうしてそれぞれの進化をバッチリ届けたブロックは終了し、再び全員がステージに揃う。「Believe in」の火球を振り返り「みんなも一緒に燃えちゃおうね!」と再び煽る山北に、「流星」での後奏時のスモークの多さに、若井が「(背が低いので)霧で隠れてイリュージョンみたいにならないか心配だった」とこぼす。そして「Love Magic」でのオレンジと青のレーザーの凝った演出についても、「みんなの心に届く、我らの“愛してる光線”(芹澤)」「別の曲だけどね!(久保田)」と楽しく振り返る。

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と、ここで山北の「きっと皆さんも聞いたことある、私たちにとってはちょっと懐かしい曲たちを」とのフリからアニソンカバーアルバム『カバ☆リス』より「ウィーアー!」と「最強パレパレ―ド」をメドレーで披露。「ウィ―アー!」では全員がこの曲にピッタリのハツラツさ満点のパフォーマンスを見せるなか、相変わらず冴え続けるのが山北の煽り。ブレスをするポイントにも、すかさず「せーの!」と大合唱の合図を入れてくる。その盛り上がりを引き継ぎ、「最強パレパレード」では間奏の「ポーズこれよっ」の部分では、メンバーそれぞれが思い思いにポーズをビシッとキメる。

キャラソンの届け方と朗読劇で示した“声優”としての成長

楽曲が終わったところでステージの照明は薄明かりに。メンバーのうち3人が降壇し、残ったのは山北・若井・澁谷。そう、DressingPaféの登場だ。どよめくフロアを前に、「CHANGE! MY WORLD」を届ける。曲中に歌われるように「三位一体」にならないと不可能な複雑な振付もバッチリこなす3人。普段は「天然リーダー(※自身のキャッチフレーズ)」な山北の、シオンとしての凛々しい歌声、いたずらっぽいドロシーを体現する澁谷、そしてレオナらしく歌声はふほんわりかわいくも動きはキレッキレな若井。3人がみな、DressingPaféを演じきっていた。

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そして今度はSoLaMi♡SMILEの出番である。逆光に照らされて登場した3人は、ユニットを結成したエピソードにも冠された「空見て笑って」という茜屋演じるらぁらからのセリフで、再び会場を沸き返らせる。そして「HAPPYぱLUCKY」の披露へと移るのだが、この曲のヤマ場はいきなりイントロで登場する。3人でトライアングルを形成し、3拍目のタイミングでメンバーが周回。そのたびにセンターが入れ替わるという非常に難解な振付だ。しかしそれをスムーズにやってのけてしまうこの3人の姿に、改めて驚かされる。中でもやはり目を引いたのは、茜屋日海夏。このパートも含め、彼女は1曲の中で完全に“真中らぁら”として生きながら、歌い踊っていた。曲明けのMCでは「(Bメロで)“大好きだ”を届けるつもりでやったから、コールの返りが本当にうれしくて!」と喜びを隠さない彼女。そんな姿を見た山北が「DressingPaféもコール・アンド・レスポンスのある曲が欲しい!」と直訴するひと幕も。

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そうしてカバー曲やキャラクターを通した表現力の成長を示したi☆Ris。今度は声優としての成長を示す番ということで、ワンマンライブ恒例の朗読劇を今回も敢行。ただ、今回は“声優としての成長を見せる”点をもっとも大事に、大人っぽい世界観の朗読劇に挑戦する。

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ストーリーは、大切な想い人を失い絶望に打ちひしがれる“今”のヒロインが、過去の自分と対峙しながらその記憶に思いを馳せ、最後には未来の自分から驚くべき温かなある事実を告げられる――という内容。キャストは公演ごとに入れ替わり、この日は“今”のヒロインを芹澤が、10年前を若井、中2時代を久保田、高1時代を澁谷、高3時代を茜屋、そして未来のヒロインを山北が担当した。メインを張った芹澤は重圧も大きかっただろうが、序盤の絶望感に染まった空笑いや相手が入れ替わるごとに自然と変化する感情の波は、鳥肌モノだった。若井はかわいらしさと健気さをあわせ持っていたし、天然系キャラのイメージの強い久保田が気持ちを強く押し出しつつ同時に不安をも表現していた様には強く惹きつけられた。また、澁谷のたたずまいからエレガントさが感じられたのも印象的で、さらなる役柄の幅の広がりに期待が高まるところ。茜屋は展開上、感情の起伏が非常に大きく出てくる役回りだったのだが、今にも泣き出しそうな震え声も、優しいセリフのトーンも、声だけで表情はもちろん身振りまでもが想像できるかのようで、すっかり魅了されてしまった。そして山北。普段の喋り声に近いトーンで、それでいて柔らかく穏やかに語りかける。日替わりキャストとは思えぬほどのハマり具合で、物語をしっとりと、それでいてしっかり締めていた。

そしてこの物語から続く形で「Defy the fate」へ。朗読劇で使ったスタンドマイクをそのまま活かしてのパフォーマンス。やはりこの曲は芹澤の気持ちのノリが段違いで、歌を聴かせることに重きを置いたパフォーマンスとも噛み合っていた。祈るポーズで終わるこの曲、完全に感情移入していた芹澤の目には光るものが。

2,400人と6人、みんながi☆Ris。

そして今度は「ここからは心アツくなる曲です!」と再び山北が煽り、初期の名曲「イチズ」へ。茜屋のソロでの声の伸びをはじめ、半年前よりもよりブラッシュアップされている。続いてシリアスなナンバー「ミライノナマエ」。ここまで来ると、パフォーマンスレベルの高さと思いの強さとが生み出す、彼女たちの“圧”に押されっぱなしになる。そしてアルバムより「Believer’s HEAVEN」。この曲でも、歌もダンスも自在にペアが組み変わる。この3曲で改めて感じたのは、曲展開に応じて最適な組み合わせで最高のものを届けられるのが彼女たちの強みだということ。メンバーごとに異なるダンスの特性も活かし、曲に応じて濃淡を変えられる、という魅力を持ち合わせているのだ。

さて、いよいよライブは終盤へ。フロアを下手・センター・上手の3ブロックに分けてコールを交わしたところで、宣言どおりZepp Tokyoは“爆発の時間”を迎えることとなる。

キュートにポップにフロアのテンションを上げる「Happy New World☆」から始まったラストブロック。間奏でのしっかり連携の決まったキレのあるダンスはひと際目を引くし、落ちサビの久保田のソロはキュートさマックスな歌声で客席を沸かせる。

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そしてここからがとんでもないコンボ。「ミラクル☆パラダイス」のイントロが流れた瞬間から段違いに盛り上がるフロア。それに浮足立つことなく、16曲目(!)にしてバテを感じさせずに踊りながらハモっていたり、若井がマイクを向けてコールを煽ったりと、i☆Risもきっちりとパフォーマンスで魅了する。そのボルテージは、ステージ上・フロアともに「§Rainbow」でさらに高まり、2サビ明けに決定的瞬間は訪れる。間奏直前の「We are i☆Ris!!!」のコールの瞬間に、ステージセットや階段が6人のイメージカラーで染まった。6人の色とファンのコールは、さながらZepp Tokyoにかかる虹だ。そしてそのままなだれ込んだ本編ラスト曲「Realize!」は、「絶対諦めなかった」彼女たちが掴んだ大舞台のラストにふさわしい曲。『プリパラ』のロゴを彷彿とさせる紫・黄・ピンクを用いた照明効果が彼女たちのバックを飾り、一方i☆Risカラーはカラーテープとして空中を彩る。そんな大仕掛けにふさわしく、i☆Risは最後まで笑顔で全力投球。ファンのコールと一緒に最後の最後まで楽しみ抜き、ステージを降りた。

大歓声にZeppが揺れた!最新曲の初披露

もちろんこのまま終わりたくないファンは、「アーイリス!」と繰り返し彼女たちを呼び続ける。だが、この日はそれだけではなかった。ステージ自体も6人が帰ってくるのを待つかのごとく、6色に照らされている。レッド・オレンジ・イエロー・グリーン・ブルー・パープル――i☆Ris6人のイメージカラーに。そのうえ、ステージ上のみならず照明を吊るしているバトンまでも6色に色分けされていた。

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そんな声に、想いに応えて再び登場するi☆Ris。まずはライブ恒例・観客をバックにしての記念撮影でまたひとつ宝物を作ったところで、話題は7月8日にリリースされるニュー・シングル「ドリームパレード」へ。すでに『プリパラ』2ndシーズンのOPテーマとしてオンエアされているこの曲。「ライブで歌ったら、きっと盛り上がるだろうなぁ……(棒)」とのメンバーの小芝居を挟み、「ここで初めて、歌っちゃいたいと思います!」とのサプライズ! イントロが流れた瞬間、この日一番の大歓声が轟き、その瞬間筆者が座っていたせり出し気味の記者席は揺れた。曲自体はオンエア済み、しかも作中でキャラも同じ振付を踊っているということもあり、ファンのノリは完璧。1コーラス目のBメロ、歌詞よろしく「とびっきりのスマイル」で飛び出してきた若井の姿も印象深い。そして、間奏でまたまたとんでもないパフォーマンスが飛び出す。全員片足立ちになり、もう片方の足を90度の高さでキープ。さらに全員でのラインダンスに繋げるという、非常にレベルの高いフォーメーションダンスが展開。その後も茜屋が手をつかずに久保田の上を馬跳びのように跳び越したりと、見どころ満載のこの曲。MVが待ち遠しくなったファンも多いのではないだろうか。もちろん、子供にも覚えられるような『プリパラ』らしいサビ部分の振付も健在だ。

それぞれの想いを胸に、天高く昇り続ける虹色の夢

大事な新曲の初披露が終わったところで、ツアーファイナルを迎えた率直な心境を、メンバーがそれぞれ語る。

「こんなにいろんな地域でたくさん大きなライブをさせてもらったのは初めて」と切り出したのは久保田。「その分大変だったこともあったけど、i☆Risを『大好き!』って思ってくださる皆さんが、笑顔で『ありがとう!』『楽しかったよ!』って言ってくれることが私の生きる活力です」とツアーを経て感じたファンの大事さに触れていた。

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同じく「ツアーでは初めて会う方々との出会いを大切にしようと思っていた」と語りだしたのは若井。それも踏まえつつ、「私は、自分にないものを持っているメンバーみんなをすごく尊敬しているんですけど、私もみんなをもっと支えたいしみんなが持ってないものは補い合って次のステージへ進んでいきたいです!」と決意をあらたにしていた。

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そんなMCを聞きながら、すでに泣きそうになっていた澁谷は「本当に、ここ(Zepp Tokyo)に立ちたくて。『ドリームパレード』にも『ずっと前から憧れてたステージに今立つのさ』っていう部分があるので、そこをハモってて『頑張ってきてよかったな』って思いました」と想いをあふれさせる。その後は上を向き、「来年・再来年はどんな大きな世界が見られるんだろう?って自分でもすごくわくドキしています!」と締めていた。

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同じく喋り出しから涙をこらえつつ、「やーばい、喋りたくないよー!(笑)」と始めたのは茜屋。「私もほかのメンバーの尊敬する部分を見て悩んだ時期もあったんですけど、ツアーでみんなの笑顔を見て『やってきたことはムダじゃなかったな』って実感しました。これからが勝負だと思っているので、元気いっぱい楽しく笑顔で、皆さんにたくさんの愛とキラキラを届けていきます!」と、ツアーを経て変化した自らの想いを素直に伝えていた。

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芹澤は今回の1stアルバムタイトルでもあるツアータイトル“We Are i☆Ris!!!”がすごく好き、と語る。それは「i☆Risがいたからここまで来れた」から。「6人で一緒になって二年半。一緒に過ごしてきて、本当に好きだなぁと思っていて。言っとくけどね、ここにいるみんなに負けないくらい、ゆうはi☆Risが好きなんだぞ!」「i☆Risは絶対にもっともっと上のステージに行ける!みんなとこの6人と一緒に、ここからが挑戦だなと思っています!」とアツい言葉を続けていた。

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そして最後はリーダー・山北。「北海道に住んでた私でも小さい頃から名前を知っているようなステージに立てて、初めて『自分たちを“アーティスト”って言っていいのかな?』って自信が持てるようになりました」と感慨を語る。しかしそれに浸りすぎることなく、「これからi☆Risがもっと大きくなるにはみんなの力が必要だと思うし、自分たちももっともっと努力していきます。私たちはここで終わる存在じゃないし、みんなもここで終わらずについてきてくれますよね?」と、次の目標に向けてグループ・ファンそれぞれを引っ張る。そんな彼女だが、「本当は私、みんなにもi☆Risにもパワーをもらってなんとかここまで来た」と打ち明け、「ここからはみんなと肩を並べて頑張れるようにしっかりしていきたいので、これからもお力を貸してください。皆さんと一緒に、素敵なロードを歩いていきましょう!」と未来へ向けての言葉で締めくくった。

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こうして想いを打ち明けたメンバーとそれを受け取ったファンとは、この曲で固く固く結ばれる。「ayatsunagi」で。「互いを尊敬し合う」という偽りない言葉がメンバーから語られたあとに歌われたこの曲。この瞬間が、この曲が一番説得力を持つタイミングだったのではないだろうか。

そして「最高の虹をかけましょう!」と山北の煽りから最後の最後に歌われたのは、i☆Risの原点、デビュー曲「Color」。今この大会場をファンで埋めた彼女たちにとって、「きっと夢はもう止まらない」と歌うこの曲は、原点であるとともにあらたな推進力にもなることだろう。この6人なら素晴らしい未来を見せてくれるはず――そんな予感に満ちあふれたまま、彼女たちの1stツアーは幕を下ろした。

ライブが終わって少々時間が経ったが、最後に山北が交わしてくれた「今日来てくれた皆さんを、もっと大きなところに絶対連れて行きます!」との言葉への期待が、まったく冷めない。なぜなら彼女たちは、“Dream Evolution”で口にした「もっと多くのステージで、ひとりでも多くの人を笑顔にしたい」という目標を、こんなにも早くかなえてくれたのだから。大規模フェスへの出演など、この夏も走り続けるi☆Ris。彼女たちの次なる大きなステージは、いったいどこになるのだろうか。「みんなの力が必要」なら、私たちはその7色目としてともに虹をかけようではないか。その次なる、夢のステージに向かって。

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Text by 須永兼次


i☆Ris 1st Live Tour 2015 ~We are i☆Ris!!!~ Supported by J-Debit セットリスト
2015.05.24@Zepp Tokyo
1.Make it!
2.徒太陽
3.わくドキしたいっ!
<MC>
4.幻想曲WONDERLAND
5.Believe in(山北・澁谷)
6.流星(茜屋・若井)
7.Love Magic(芹澤・久保田)
<MC>
8.ウィーアー! ~ 最強パレパレード(メドレー)
9.CHANGE! MY WORLD(Dressing PaféDressing Pafé/TVアニメ『プリパラ』キャラクター・ソング)
10.HAPPYぱLUCKY(SoLaMi♡SMILE/TVアニメ『プリパラ』キャラクター・ソング)
<アフレココーナー>
11.Defy the fate
<MC>
12.イチズ
13.ミライノナマエ
14.Believer’s HEAVEN
<MC>
15.Happy New World☆
16.ミラクル☆パラダイス
17.§Rainbow
18.Realize!
-Encore-
<MC>
EN1.ドリームパレード(初披露)
<MC>
EN2.ayatsunagi
<MC>
EN3.Color

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