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2015.03.13

キャラクターとは違う歌から見えた3人の現在地。“THE IDOLM@STER STATION!!! ~ぜんぜんあいたかった~”レポート!

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『アイドルマスター』のWEBラジオ『THE IDOLM@STER STATION!!!』の公開録音イベント“THE IDOLM@STER STATION!!! ~ぜんぜんあいたかった~”が3月1日、神奈川県・クラブチッタ川崎で行なわれ、沼倉愛美原由実浅倉杏美がトークとライブを行なった。

「みんなになんて全然会いたかったんだからね!」「みんなになんて全然会いたかったですー!」とイベントタイトルにちなんだ挨拶と共にステージはスタートした。公開録音トークパートでは、3人が別人に扮したそれぞれの担当コーナーを中心に展開した。

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「ヌゴロ愛美の恋愛格言!!」のコーナーでは、沼倉がサングラスでスタイリッシュに決めた別人格であるヌゴロ沼倉“愛とはクラブチッタである”“出会いとはひな祭りである”といったテーマでのアドリブ格言に挑戦。「らぶりぃエプロンあずみんのダーリン応援レシピ!!!」コーナーでは浅倉がエプロンを身につけた「らぶりぃエプロン先生」として、うっかりを直したい原に向けた料理を紹介。テーマ食材のフルーツミックス、肉、納豆を酢飯と雑に重ねあわせ、とうがらしをトッピング。唐辛子の辛さとなんともいえない組み合わせに、試食した原と沼倉もなんとも言えない表情になっていた。「ITポリスはらみーのBANGBANGトラブルシューティング!!」のコーナーには、「ITポリスはらみー」に扮した原がIT用語の解説にチャレンジ。用語から連想した用語の新解釈に、会場は和やかな笑いに包まれていた。

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イベント後半はライブパート。『THE IDOLM@STER STATION!!!』を中心としたアイマスラジオから生まれたラジオ楽曲のライブで、アイマスがキャラクター名義なのに対し、本人名義で歌っているのが特徴だ。まずは3人揃って、イベントタイトルにもなった「ぜんぜんあいたい」から。作詞を担当しているのは番組の構成作家でもある伊福部崇で、タイトルからして伊福部節全開なのもラジオ楽曲ならでは。声に出して気持ちいい擬音をハーモニーで重ねていく構成は本当に楽しい。

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今回のライブはソロコーナーもたっぷりで、浅倉は「SUPER STAR」「きっと」を披露。「SUPER STAR」のハイテンポなイントロが流れ始めると、オレンジに染まった客席が拳を突き上げる。浅倉が「もっと!」「次のところは一緒に歌おう、行くよ!」と客席を煽るたびに、客席のテンションも一緒に高まっていく。久々の番組イベントにも関わらず客席のコールや歌が完璧なところにも、客席がイベントを待ちわびて準備していたことが伺えた。「きっと」は浅倉自身が切ない曲をリクエストして生まれた楽曲。過ぎ去った切ない恋を歌った歌詞だが、サビで「きっと、きっと」を繰り返す浅倉からは包み込むような強さが感じられる。最後に好きだよの言葉を噛み締めたあとの小さな微笑みがとても印象に残った。

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原の「continue」は疾走感の中に妖艶さも漂わせたロックナンバー。かなり攻撃的な味付けで、スピーカーに片足をかけて前のめりに歌う姿はアイステ曲ならではだ。「One Step」は4年前の楽曲で、若手だった原と沼倉が今井麻美と3人でパーソナリティを担当していた時代の曲だ。原にとっては思い入れが深い楽曲で、歌う曲にリクエストができる機会には「歌いたい!」とずっと言い続けてきたほどだ。歌い手の楽しさ、ハッピーさに客席を巻き込んでいく楽曲だけに、原自身がこの曲を歌える嬉しさに満ちているのはこの上ないプラスアルファだった。

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沼倉は「strawberry pain」と、初期楽曲「AVALON」を披露した。アイマスでは我那覇響役としてクールなダンスナンバーや元気さあふれるキュートナンバーを担当することが多い沼倉だけに、じっくりと聴かせる曲2曲という構成は非常に新鮮だ。そして歌の表現に専念した沼倉には、ボーカリストとしての圧倒的な表現力と、描き出す世界が感じられた。「strawberry pain」には異郷の街を歩く石畳の感触が、そして素足で登場した「AVALON」では両足で掴んだ大地から芽吹く力強い緑の世界がはっきりとイメージできた。久々に見た沼倉愛美という個人が「AVALON」で見せた表現に圧倒されるとともに、今の彼女の充実ぶりが感じられた。

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ライブの最後を飾ったのは、もちろん3人揃っての新曲「in WonderRadio」「ぜんぜんあいたい」と同じく伊福部崇氏の作詞だが、今度のテーマはラジオ。長年一緒に番組をやってきた仲間だからこそ、パーソナリティの3人が一緒に過ごすラジオの時間の楽しさや心情が伝わってくる。掛け合いやハモリの楽しさが抜群で、原がおもちゃの拳銃を鳴らしたり、ふくろうの鳴き真似を生で入れたりと、楽しさにあふれていた。

『アイドルマスター』が作品としては10周年を迎え、沼倉と原が関わってからは7年、浅倉は5年目となった。キャラクターを離れた個人名義の楽曲だからこそ、それぞれのパフォーマーとしての成長と、その3人が長いつきあいのチームとしてまとまったからこそのクオリティと楽しさを再確認できた一日だった。

Text by 中里キリ


THE IDOLM@STER STATION!!! ~ぜんぜんあいたかった~
2015.03.01.CLUB CITTA’川崎
セットリスト
1:ぜんぜんあいたい(全員)
2:SUPER STAR(浅倉)
3:continue(原)
4:strawberry pain(沼倉)
5:きっと(浅倉)
6:AVALON(沼倉)
7:One Step(原)
8:in WonderRadio(全員)

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