笑顔と涙の桜、満開。“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1st LIVE WONDERFUL M@GIC!!”4月6日公演レポート!

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『アイドルマスター シンデレラガールズ』初の単独大規模ライブ“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1st LIVE WONDERFUL M@GIC!!”が4月5日~6日、舞浜アンフィシアターで開催された。今回は4月6日公演を中心にレポートする。

今回のライブでは『シンデレラガールズ』が2015年1月にTVアニメ化されることが発表された。アニメーション制作はA-1 Pictures、監督は劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』シリーズ演出の高雄統子が担当する。シリーズ構成は高雄と、劇場版脚本にも参加した髙橋龍也が担当。TVアニメ『アイドルマスター』や劇場版の流れを組んだ盤石のチームだ。

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また、6日夜の部では『シンデレラガールズ』の新展開を発表。『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER jewelries!』シリーズ第2弾の発売決定、シンデレラガールズCD累計100万枚突破&キャラクターシングル第6弾発売を記念したイベント(5月31日)の開催決定『ラジオ アイドルマスター シンデレラガールズ(デレラジ)』の公開録音開催決定などが発表された。CD関連の詳細情報は日本コロムビアの『アイドルマスター』公式サイト上、公録については4月9日放送の『デレラジ』番組内で発表される予定となっている。

 

パッション、キュート、クールの3チームでのライブ

 

6日のライブには大橋彩香福原綾香原 紗友里青木瑠璃子五十嵐裕美大坪由佳高森奈津美津田美波松嵜 麗山本希望佳村はるかが前日に続き登場。内田真礼黒沢ともよ洲崎 綾早見沙織が6日からの参加となった。

会場となった舞浜アンフィシアターは東京ディズニーリゾート内にある“夢の国”のイベントホール。シンデレラ城のほど近くで初のライブが行なわれるのは、この作品ならではの粋な計らいかもしれない。メインステージの前方は円形に大きくせり出しており、その周囲を180度から客席が囲み、包みこむような独特の会場だ。

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シンデレラの時計が時を刻む幻想的な映像とともに、ライブは幕を開けた。思えばオープニング、揃いの衣装で「お願い!シンデレラ」を歌ったときに、ステージと客席に魔法がかけられたのかもしれない。初参加組も含めて、この曲を一緒に歌っている姿を見れば、それだけでステージを一緒に作り上げる仲間であることが伝わるような、そんな力を持った楽曲になりつつある。

 

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今回のステージはパッション、キュート、クールの属性チーム別に、ソロ曲と各属性曲を披露していく構成。パッションチームの斬り込み隊長は、もちろん原の「ミツボシ☆☆★」!全員挨拶の流れからそのままなだれ込んだため、曲頭では出演者全員が天を指差してキメる豪華バージョンとなった。昼公演では前日の緊張がほぐれたように見えた原だが、さらなる真価を発揮したのは夜公演。ステージに立つ喜びとテンションの高まりをすべてエネルギーに変えるような120%の歌唱は、これこそが「ミツボシ☆☆★」だ! と叫びたくなるステージングだ。

山本はネイルに城ヶ崎莉嘉をイメージしたカブト虫をあしらって登場したが、これは松嵜 麗のお手製とのこと。山本の見せ場はなんと言っても超高速の早口パート。3回を通してほとんどとちらなかった山本の表情は自信に満ちており、裏付けになる練習を感じさせた。そんな山本が「助けてお姉ちゃん!」と叫んだ時、実は姉・美嘉役の佳村はステージセンターの奈落に待機していたそうで、「妹のあとだとテンション上がる!」と語っていた。そんな佳村が歌う「TOKIMEKIエスカレート」は間奏に「T・O・K!」と文字を作るフリがあるが、今回のライブで客席にもそれが浸透。初日より二日目、昼より夜に会場全体が参加していて、今まさにライブの土台が形作られている作品であることを感じた。

 

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両日を通してパッション組を引っ張る活躍を見せたのが松嵜だ。松嵜はこう演じようと考えるより、会場の歓声や感情に“内なるきらり”が自然に反応するタイプ。それだけに客席が近く、周りを観客に包まれた「Pちゃんでいっぱい!」な環境では水を得た魚のようだ。そして、圧倒的なポテンシャルを見せつけたのが黒沢ともよだ。ダンサーたちとダンスを揃えるシーンでの動き出しのバネと弾むような軽やかさは、プロのダンサーたちに混ざっても遜色なく見える。さらに先日のSSAライブでも見せつけた多彩な感情表現は、距離が近い会場の観客一人ひとりを直撃してくるようだった。

 

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そんな5人によるパッションの属性曲が「Orange Sapphire」。今回集まった5人はCD版で歌唱を担当したオリジナルメンバーだが、原の無敵の笑顔と黒沢の無尽蔵のエネルギー、全身できらりを表現する松嵜の個性が3つの柱となり、城ヶ崎姉妹の共演も実現と、とびっきり華やかでパッションあふれるステージだった。

 

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キュートステージは属性曲の「アタシポンコツアンドロイド」からスタート。この曲に大坪が参加するのは初めてだが、いつもにっこにこの彼女が大橋の横に並ぶと、それだけでぱーっとステージが華やかに明るくなる。

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五十嵐の「あんずのうた」は、4人のダンサーに加え、途中パッションチームも演出に加わってとてもにぎやかに。最後の締めの「…という夢を見たんだ」がかわいく柔らかくなったのはSSAライブから感じていたが、「ここは笑ったほうがいいよ」と青木にアドバイスされたのがきっかけだったとのこと。高森の「おねだり Shall We~?」は、レビューショウのような雰囲気はそのままに、ときに甘えたような、ときに妖艶な多彩な味付けを加えてきた。それだけにストレートにかわいくキメた「スキあり!」のひと言が途方もなくかわいく映る。ダンサー2人とひとつのチームになって、ショウとしての完成度を作りこんでいるように感じられた。

大坪の「ショコラ・ティアラ」はかな子らしい優しいハイトーンの歌声とキュートな振付が魅力だが、実はこの振付には「運動・運動・つまみぐい」「お菓子がふってきてうれしいな」といった、ちょっと食いしんぼうなかな子の一面が込められていることがMCで明かされていた。そして、初の個人曲披露で瞠目させられたのが津田の「Naked Romance」だ。キャラクターとしての歌唱力の確かさはCDでもわかっていたが、強く印象に残ったのは歌唱中の彼女の表情と佇まいだ。少し上目遣いで、けなげで、でもどこか芯は強く。それは普段の津田とはかなり雰囲気が違い、“小日向美穂が歌っている”としか形容のできないものだった。

 

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「S(mile)ING!」でキュートチームのトリを務めた大橋は、島村卯月風に髪を巻いてかなりの再現度。身体をX字にしてのジャンプも元気いっぱいだ。大橋といえば笑顔というぐらい、いつも子供のようににこにこしている大橋だが、笑顔がテーマのこの楽曲ではさらにその先が。高く遠く伸びる落ちサビを歌う大橋は本当に楽しそうで気持ちよさそうで、そこから最後のキメに至るまではもう、輝くようなとびっきりの笑顔。舞台を照らすおひさまのようなステージだった。

 

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全員で歌った「輝く世界の魔法」を挟んでのクールコーナーは、クール属性曲の「Nation Blue」からスタート。様々なメンバーが歌うたびに高い評価を受けてきた名曲だが、今回の5人はCD音源で歌唱を担当したオリジナルメンバーが揃った。クールのイメージを体現するような福原と青木の組み合わせに、洲崎の清涼な透明感、爽やかな春風のような早見の歌声、キュートだがケレン味たっぷりの内田……という個性が加わると、様々な色合いのなかにも、それぞれが確かに寒色の“クール”らしさとして調和していた。

 

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青木の「Twilight Sky」では、歌い出しとともに客席の前方がオレンジ、中ほどから後方にかけてが青一色に変化。夜明け前の黎明の空をサイリウムで再現する、自主的な企画だ。ステージに立った青木は、スタイルのいい長身にヒールの高さが加わって立ち姿がとてつもなく絵になる。ステージを自然な笑顔で駆けまわったり、エアギターを華麗に決めたり。だが一番印象に残ったのは、落ちサビでまっすぐ客席を見つめ、歌詞のとおりに心をこめてひたむきに歌う姿だ。夜の部、あふれだす想いとともに叫びに変わった「I love you」の声は、最高にロックだった。

「Never say never」を歌った福原は、観るたびに自己ベストを更新してみせるようなアーティストだ。毎回少しずつクオリティを上げてくる福原だが、終盤の「その日まで」のあたりの裏返りがちだったポイントや、その前後の高音の伸びの安定っぷりが怖いほど。だが何よりも変わったのは、自信に彩られた優しい笑顔が時折顔を見せるようになったことだろう。初登場組の洲崎の「ヴィーナスシンドローム」は、ラジオなどで彼女を知った人間なら驚くしかないほどの完璧かつ透明な美少女っぷり。だがMCでは「私をヴィーナスだと思ってください」などの大胆な発言を連発しては、にやっと笑みを浮かべていた。

ある意味もっとも強烈にキャラクターを体現していたのが、内田真礼の「華蕾夢ミル狂詩曲~魂ノ導~」。彼女の場合、演じるというよりスイッチが入るという形容が近いかもしれない。縦ロールにゴシックテイストな衣装アレンジの内田は、誰よりも役柄に没入しながら超難曲を歌いこなしていた。だが夜の部、ゆったりとした決めのポーズで軽く掲げた拳に込められた「よし!」という力強いニュアンスは、蘭子として歌いきった彼女の内心を初めて覗かせた所作だった。

 

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そして、ソロのラストを飾ったのは早見沙織の「こいかぜ」。歌声の美しさとボーカル力には定評のある早見沙織と、「蒼い鳥」や「眠り姫」といった独特の名曲をアイマスに送り出してきた椎名 豪の楽曲。誰もが高いクオリティを期待したステージで、早見はそんな予想をあまりにも軽々と超えてきた。特に初披露の昼の部のパフォーマンスは圧巻で、ある種人間離れした神々しささえ感じさせた。本当にすごいものを観たとき、人は黙りこむ。終盤の長めの間奏ではさざなみのような拍手が自然に広がり、早見が歌い終えた瞬間、会場は夢から覚めたように熱狂的な歓声を贈っていた。

 

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ライブの締めは「ススメ☆オトメ」から再びの「お願い! シンデレラ」への流れ。歌中に肩を組みにきた五十嵐を松嵜が優しく抱きしめたシーンが印象的だった。最後の挨拶は昼の部は大橋の満面の笑顔が伝わったように幾つもの笑顔が輝き、夜の部は対称的に、涙が涙を呼ぶ流れになった。だが涙の連鎖のなかで最後にマイクをとった大橋は、自身も込み上げるものを感じながらも、それでも太陽のようににっこりと笑った。その強さこそが、彼女がこの15人の真ん中に立っていた理由だろう。最後は大橋が音頭を取っての「アイマスですよ、アイマス!」の大合唱で、シンデレラたちの最初の魔法の時間は終わりの刻を告げた。「私たちはスタートラインに立ったばかりです。これからもプロデューサーさんたちとどこまでもどこまでも、突っ走って行きたいと思います!今日は本当に、ありがとうございました!(大橋)」

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text & photo by 中里キリ

 

“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1st LIVE WONDERFUL M@GIC!!”
2014.04.06.舞浜アンフィシアター セットリスト

M01:お願い!シンデレラ
M02:ミツボシ☆☆★
M03:DOKIDOKIリズム
M04:TOKIMEKIエスカレート
M05:ましゅまろ☆キッス
M06:Romantic Now
M07:Orange Sapphire
M08:アタシポンコツアンドロイド
M09:あんずのうた
M10:おねだり Shall We~?
M11:ショコラ・ティアラ
M12:Naked Romance
M13:S(mile)ING!
M14:輝く世界の魔法
M15:Nation Blue
M16:Twilight Sky
M17:Never say never
M18:ヴィーナスシンドローム
M19:華蕾夢ミル狂詩曲~魂ノ導~
M20:こいかぜ
M21:ススメ☆オトメ
M22:お願い!シンデレラ

【『アイドルマスター シンデレラガールズ』アニメ化決定PV】

 

(C)BNGI/PROJECT CINDERELLA

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