絶望系アニソンシンガーのReoNaが、3rdアルバム『HEART』を携えて全国6都市を巡ったライブツアー「ReoNa ONE-MAN Concert Tour 2025 “HEART”」。その初日となる11月21日(金)の埼玉・戸田市文化会館での公演を観終えて、まず感じたのは、アーティスト・ReoNaは今や完成型に至ったのではないか、ということだった。
彼女のライブには、いつも緊張感と穏やかさが同居している。その独特の空気感は、実際に味わうことでしか伝わらないものだと思うが、『HEART』収録曲を中心に多数のライブ初披露曲が届けられたこの日の公演では、その相反する要素の振り幅と奥行きが格段に深化しているように感じられたのだ。自身の心に問いかけるだけでなく、楽曲を制作したクリエイターやファンを含む身の周りの人たちの“ハート”に触れて完成したアルバム『HEART』が彼女にもたらしたもの。その答えを提示する最初の機会となった、ツアー初日公演を改めて振り返る。
PHOTOGRAPHY BY 平野タカシ
TEXT BY 北野 創
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