REPORT
2026.09.01
JAM Project(影山ヒロノブ・遠藤正明・きただにひろし・奥井雅美・福山芳樹)、GRANRODEO、梶浦由記 –FictionJunction-などのベテランから、石田燿子、玉置成実、春奈るななどの海外でも人気のシンガー、ネットで人気のバーチャル系アーティストや新人シンガーなど、アニメ&ゲームソングを中心に活躍する多彩なアーティストとクリエイターが集う 音楽プロダクション「HIGHWAY STAR」。そのHIGHWAY STARが主催するライブフェス“HIGHWAY STAR PARTY 2026”が、7月25、26日の2日間、Shibuya LOVEZ OPENING SERIESとして開催された。
2022年からスタートし、今年で4回目となる“HIGHWAY STAR PARTY 2026”には、HIGHWAY STAR所属/業務提携しているアーティストとグループ会社などの関連アーティストが、今年東京・渋谷にオープンしたばかりの新ライブホール・Shibuya LOVEZに集結! 2日間に渡ったバラエティ豊かなステージを振り返る!
TEXY BY 阿部美香(DAY 1)、澄川龍一(DAY 2)
■DAY 2のレポートはこちら
“HIGHWAY STAR PARTY”の最大の魅力は、全曲を生バンドの迫力あるサウンドで届けること。しかもDAY 1のサウンドを担当したのは、GRANRODEOのe-ZUKA率いるハウスバンド! ギター兼バンドマスターはもちろんe-ZUKA。GRANRODEOのライブサポートでお馴染みの瀧田イサムがベース、SHiNがドラムを担当し、GRANRODEOのレコーディングやスペシャルなライブでキーボード・サポートを務めているMaoに加え、今年HIGHWAY STARと業務提携を結び、ヘビーメタルバンド・BLOOD STAIN CHILDのリーダーでありe-ZUKAを敬愛するギタリストのRYUが参加。GRANRODEOのライブメンバーが他のアーティストのバッキングを担当するのも、今回が初めてだ。
16時半に開演したDAY1のステージは、まさにその“e-ZUKAバンド”の華麗な演奏からスタートした。ダイナミックな掻き回しから始まったオープニングナンバーは、e-ZUKAのソロアルバム『LET’S GET STARTED』からのスピーディでキャッチーなインストゥルメンタル曲「百花繚乱~咲き誇れ~」だ。客席が一斉に赤いペンライトを灯してテクニカルな演奏を歓声で迎え、e-ZUKAがバンドメンバーの名を呼びながらソロを繋ぐ。「盛り上がっていきましょう!」とe-ZUKAが叫んで、オーディエンスを鼓舞する。
そしてドラムがリズムを刻むと、ステージに駆け込んできたのは影山ヒロノブ、きただにひろし、そしてKISHOWだ。客席の「Hi!Hi!」の声に負けじと、ハイトーンのシャウトが響く。始まったのは、プロダクション名の由来にもなったハードロックの名曲、ディープ・パープルの「Highway Star」だ。業界屈指のシャウター3人の歌声と、e-ZUKAとRYUが並び立つツインリードが、激しくオーディエンスを煽った。初っ端からパワフルな男性陣のコラボが炸裂したところで、次もまたまた豪華なコラボへ。
登場したのは玉置成実、春奈るな、梶浦由記 -Fiction Junction-プロジェクトでも活躍するshuri、LINO LEIAの4人。e-ZUKAがイントロを弾き始めるとさらなる歓声が挙がり、始まったのはGRANRODEOのヒットチューン「Can Do」。女性4人の歌声が軽やかなハーモニーで曲を彩り、オリジナルとはまた別の心地良さが生まれる。
華やかでアッパーなコラボが続いたあと、スクリーンで次を紹介するムービーに大きく踊ったのは……「山口県人会」の文字。それと同時にステージに姿を現したのは、KISHOWときただにだ!KISHOWが「お前ら、これ覚えちょるか?初めて人前で歌うぞ、これ!」と山口弁でアピールしながらスタートした曲は「バンドル版バンバンの歌」。これは、後にアニメ化もされたPCゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』関連曲。同じ山口県出身のKISHOWときただにがユニットを組んで歌った、古き良き特撮ソング風のライブ初公開に、会場も大いに盛り上がった。
KISHOWを送り出し、ここからはきただにひろしのソロステージ。「それじゃあ、懐かしいこの曲を!」と披露されたのは、きただにのパブリックイメージとはまた異なるソフトな歌声で聴かせる2012年リリースのソロアルバム表題曲「Real」と、夏に相応しいリゾート気分を盛り上げる「レスキューサンバ♪」。きただにとe-ZUKAがサンバのステップを踏み、ラテンのリズムとホイッスルに乗せて「オレ オレオレ」の合唱が吹き抜けた。
トランシーなシンセのイントロに乗せて、「皆さん、盛り上がっていきましょう!」と登場したのは、玉置成実。「Realize」を歌い出すと、会場の熱がまた一段上がり、透き通った歌声を響かせながら玉置のリードでペンライトが一斉に揺れ、飛び跳ねる。「皆さん盛り上がってますかー!」と元気に挨拶し、オープニングゾーンの「Can Do」コラボに緊張していたと言う玉置。「ここからバンドの皆さんも大変ですよね?」とe-ZUKAを労って、「さらに盛り上がっていけますか?」と客席に問いかけて、玉置の記念すべきデビュー曲「Believe」へ。誰もが知るTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』ナンバーを連発して「もっといけますよね、LOVEZ!」と煽り、力のこもったパフォーマンスを見せつけた。
そしてここでステージが暗転。スポットライトがキーボードのMaoを照らし、静かなピアノのイントロが流れ出す。「次の曲は、私が大好きな、大尊敬するきただにさんと一緒に歌わせていただきたいと思います、ダニーさーん!」と玉置が呼び込み、玉置が作詞、きただにが作曲したドラマティックな「Open the GATE」を2人で熱く、激しくデュエットした。歌い終えてきただにが、「(玉置との歌の掛け合いが)忙しい。一瞬でも歌詞が抜けたらヤバい、誰やこんな曲作ったのは!」とぼやくと、即座に「ダニーさんです(笑)」と玉置がツッコみ、客席が笑いに包まれる。「じゃあここで、お2人呼び込んじゃいましょう」と玉置が告げてジョインしたのは、様々な楽曲提供で知られるソングライター&キーボーディストの尾澤拓実と春奈るなだ。なんともレアな顔ぶれによるコラボレーションコーナーが実現した理由は、今年、尾澤拓実がデビュー30周年を迎えたから!「誰アレ?みたいに思っているかもしれないですけど」と謙遜する尾澤に、大きな拍手が贈られる。そしてきただに含め、玉置、春奈の3人は、そんな尾澤と楽曲でのコラボレーションでゆかりの深いアーティスト。30周年おめでとうの気持ちを込めて届けた曲は、尾澤が楽曲提供し玉置成実が歌った特撮ドラマ『ウルトラマンZ』のEDテーマ「Connect the Truth」。Maoに代わって尾澤がキーボードを演奏し、ボーカリスト3人が個性的な歌声を溶け合わせた。
その3人がステージを去り、新たに登場したのはボーカリスト・シト。ここからは尾澤×シトによるユニット・ReReGRAPHICS(リリグラフィクス)の時間だ。ReReGRAPHICSの代表曲でもあるTVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』イメージソング「ablaze」を鮮烈に届けたあと、「この曲を知ってる人も、どこかで聴いた曲があるという人も、ぜひ楽しんでってください」と告げて披露したのは、尾澤が30年前、音楽家としてデビューした最初のユニット・GANASIAのナンバー「ELECTRICAL COMMUNICATION」だった。鮮烈なデジタルサウンドとe-ZUKAバンドの生演奏が融合し、彼女の今と過去を振り返る貴重な時間を体験できた。
一瞬の静寂のあと、ほの暗いステージに姿を見せたのはSui≒Kanzaki。SUIREN活動休止後、今年から自身名義の活動を本格スタートさせた彼の透明感と浮遊感に溢れる歌声とドラマチックなサウンドが、黒と赤、白のライトに包まれてユニット時代の代表的なアニメタイアップ楽曲「黎-ray-」を披露し、 幻想的な空間を創り出した。
ここからはまた“HIGHWAY STAR PARTY”ならではのコラボレーションがスタートする。e-ZUKAの写真と“covers”の文字がモニターに映し出され、春奈るな、shuri、LINO LEIAの3人が登場する。始まったのはe-ZUKAが美郷あきに、作曲/編曲家・飯塚昌明として楽曲提供した「ScarletBomb! 」だ。e-ZUKAのMCでも紹介されたが、この曲は後にKISHOWの作詞によって「シャニムニ」としてe-ZUKAがセルフカバーし、GRANRODEOのライブでは定番曲となっている楽曲でもある。今回はオリジナルバージョン(e-ZUKAのギターソロもGRANRODEOとは違うものに!)、しかも3人の歌姫たちがハーモニーを紡ぎながらロックな歌唱を披露する。
e-ZUKAは「ScarletBomb!」と「シャニムニ」の関係を紹介しながら「(元々同じ曲だから)お前ら演奏しなれてるだろうと思うじゃないですか。キーが全然違うんですよ、気を抜くと(『 シャニムニ』 の)キーに戻ってしまう(笑)」と裏話も披露しながら、次の曲を「TVアニメ『舞-HiME』のOP主題歌で栗林みな実ちゃんが歌いました!」と紹介すると、曲を察した観客から歓声が上がる。始まったのはもちろん「Shining☆Days」。ボーカルの3人が、栗林みな実と同じ振付で歌い踊り、オーディエンスと掛け合い、ジャンプを決めた。
そして歓声を受けてスクリーンに登場したのは、GRANRODEOと同じGLEANレーベルからメジャーデビューした新世代バーチャルシンガー・白玖ウタノ。「みんな十分温まってると思うけど、こっからもっともっとぶち上げていくぞー!」と激しく煽って、飯塚昌明が楽曲提供したハードでロックなシングルナンバー「BREAK OUT DREAMER」と「Door→」をメドレーにして、パワフルに届ける。白玖ウタノとギタリスト・e-ZUKAのステージでの共演もここが初めて。“HIGHWAY STAR PARTY”だから実現したコラボレーションだった。
そしてshuriのステージ。「よろしくお願いします」と落ち着いた一言から始まった「知らない明日」は、shuriならではのエモーションを全開に。迫力あるロングトーンに会場が沸き、ドラマチックなバラード「メロウ」では静かな中に熱情を秘めた歌声で魅了した。
ここでshuriが残り、合流したのはSui≒Kanzaki。届けたのはshuriがコーラスを担当したSui≒Kanzakiのジャジーなアーバンポップ「雨のせいにして」だ。白玖ウタノもそうだったが、レコーディング音源でコラボレーションしていたアーティスト同士の楽曲が、生で聴ける機会はとてもレアだ。アッパーな楽曲が続くなか、Sui≒Kanzakiのハスキーな歌声とshuriのコーラスが、クールでアダルトなムードを醸し出した。
次のページ:今日がデビュー日!49周年を迎えた影山ヒロノブが18年ぶりの『ドラゴンボール』Sparking!シリーズの新曲を披露!
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