REPORT
2026.08.18
それに続いたのは、ソロでの初アニサマとなる前島亜美のステージ。メインステージに登場した彼女がまず歌ったのは、「Wish for you」。甘さと爽やかさを兼ね備えたオンリーワンの歌声で“「大好きだよ」”のメッセージを届けていく前島、特にサビ冒頭にはこの場で歌える幸せに溢れる笑顔を輝かせながら歌っていく。また2サビ明けにはダンサーとフォーメーションを組んで抜群のクオリティのダンスも披露し、最後まで隙なくみせていく。
歌唱後にはせり上がりで登場する瞬間の緊張と、それを温かく迎えてくれた観客への感謝を伝え、自身の愛称を盛り込んだ“あみたコール”をリクエスト。万雷のコールを受け止めて「また皆さんとアニサマで会えるように頑張りたいと思います!」と今後への意気込みを語り、ソロでの最後の曲「Fly Again!!」へ。疾走感ある楽曲というのもあって、今度は歌声に、甘さに加えて澄み渡る青空のような爽快感を伴わせていく。特にサビのキーが非常に高い曲でもあるのだが、笑顔で観客へと手を振りながら最後まで力一杯に歌い切っていき、最後は拳を突き上げて出番を終えた。
歌唱後も前島はステージに残り、改めてソロパートの終了を告げつつコラボを宣言。相手として呼び込んだのは、今年から同じ事務所に所属することとなった伊藤美来だ。アンオフィシャルな“あみっく”コンビとして、「2人にとってご縁のある曲を(前島)」「かっこいい私たちを見せちゃいましょう!(伊藤)」との言葉に続いて歌い始めたのは、「檄!帝国華撃団」。コンテンツで2人の演じるキャラクターが一緒に歌ったナンバーを、この大舞台でカバーする。キュートなイメージ強めの伊藤がサウンドに沿わせて鋭めに歌えば、前島はシリアスに歌う際に出る歌声の強さ成分がこの曲と良好にマッチ。サビでは2人で振付も揃えてみせていき、最後は背合わせポーズで締め括り、ハグを交わして伊藤へと出番をバトンタッチ。
まずは「No.6」で、ポップに盛り上げにかかる伊藤。持ち前のキュートな歌声を駆使しながら、軽快かつスムーズなダンスを様々な方向へ向けてみせていく。また2サビ明けには場内へクラップを要求して一体感をさらに高め、ラストは“No.6ポーズ”で締め括った。そしてMCを挟まず、アニメ映像を背負ってTVアニメ『プランダラ』のOPメドレーがスタート。まず「Plunderer」ではイントロから自ら声を上げオーディエンスを煽って場内のボルテージを引き上げると、サビの高音部では巧みにミックスなども用いて歌いきり、そのまま「孤高の光 Lonely dark」へ。凛とした表情で歌いながら、サビではサブステージにてバンドメンバーと順に視線を交わしていき、拳を振り上げながらの歌唱で鼓舞するかのように見える瞬間も。逆に落ちサビでは歌に注力し、情感をぐっと込めて歌い、ボーカルでの表現で魅せてくれた。
こうして3曲を歌ったところで、実は自身がDAY2前半のトリを務めていることを明かす伊藤。初出場した2019年はソロとしてのトップバッターだったことを振り返り、「前半のトリを務めさせていただくことができるなんて思ってもみなかったので、とても光栄で嬉しいです」と、喜びと感謝を語る。そんな彼女がラスト1曲に選んだのは、「閃きハートビート」。前述した初アニサマでも披露したこの曲で、もうひと盛り上げにかかる。サビでは一手一手にメリハリをつけたダンスと共に、たまらないイノセントさと愛らしさの込もった歌声で引き続き魅了。大サビ冒頭にはバッチリウインクを決めるなど、視覚でも聴覚でも心を捉える隙のないステージを作り上げ、まさに前半トリに相応しいパフォーマンスをみせていった。
休憩時間が終わると、荘厳かつスペーシーなオープニングSEが流れ始め、やがてハードなロックサウンドへと展開。それをバックにステージに登場したGRANRODEOが後半戦の開幕を飾る。メインスクリーンにバンドロゴが映し出されると、アニメ映像を背負いながら彼らの最新アニソン「GO GO PARADISE!!」がスタート。彼らの出番に合わせて増した音圧に乗せて、鋭い刃のような攻撃的な歌声を叩きつけてくるKISHOW(Vo.)。マイクスタンドを振り回し、ロックスターのようなステージングを展開する。間奏ではe-ZUKA(Gt.)がたまらなくかっこいいソロプレイを聴かせれば、後奏部分は“GO GO PARADISE!!”のフレーズを観客と共にシャウト。場内にいきなり一体感と盛り上がりをもたらす。歌唱後のMCでは、KISHOWが今年アニメ化10周年を迎える『文豪ストレイドッグス』にフォーカスしたメドレーを宣言。ハードなミドルテンポのロック「セツナの愛」からそれを始めていく。再び攻撃的な歌声をKISHOWが響かせていくと、続く「魔ガツ夜ハ青ナリ」と「時計回りのトルク」は花道で歌唱。行きは上手側、帰りは下手側を向きながらの歌唱で会場全体と改めて繋がっていく。そしてメドレーの最後を飾った「鉄の檻」もパワー全開で歌っていき、生の音楽を迫力をもってハートに突き刺してくるGRANRODEO。大サビでは高々とジャンプも決めて、最後まで猛々しく歌ってメドレーを締め括ったのだった。
そして曲明けのMCで「『まだ俺たちやれんだけど』みたいな顔してません!?」と続く曲の歌詞になぞらえてオーディエンスを煽ると、e-ZUKAの鮮烈でキャッチーなギターリフをきっかけにスタートした、その曲は「Can Do」。序盤から大きなコールが起これば、KISHOWも1サビラストを“アニサマ do it!”とアレンジしてオーディエンスへアンサーを返す。その後もぐるりと取り囲む観客からの凄まじい歓声を浴びながら、しかしそれをものともしない歌と演奏を展開していく。大サビの“叫ぶんだ 俺の番だ Can you do it?”のフレーズをオーディエンスに委ねて会場に熱いシンガロングが響き渡る。その後ラストのリフレインでも熱く熱くコールは上がり続け、休憩明け1組目とは思えない熱気を渦巻かせていった。
そんななか流れてきたボイスが、観客にまた違った熱気と歓喜を生む。それは、今年アニメ化20周年にあたるTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』SOS団のメンバーが、出番直前の古泉一樹へとエールを送るもの。それを受けてまずは古泉として、小野大輔が登場。ダンサーを従えて「まっがーれ↓スペクタクル」を、過去のライブイベントと同じ振付で共に披露。古泉としての“ハンサム”なボーカルで歌っていき、最後にポケットからスプーンを取り出し、カメラに向けるとスプーンが曲が……らない。何度トライしても曲がらず、最後には力技で曲げ爆笑と歓声を浴びていた。
曲明けにはソロでは14年ぶりのアニサマということもあり、改めて「僕のことは気軽に『小野D』って呼んでください」と自己紹介。そして「小野DのDは、DanceのD」と続け、自身初のアニメ主題歌でもあった「熱烈ANSWER」からダンスナンバーの披露へ。まずは冒頭のフェイクを伸びやかに響かせると、セクシーさも醸し出しながら情熱的に歌唱。2サビ明けには自身のダンスチーム“チームD”との列をなしてのパフォーマンスもみせて、視覚的にも湧かせていく。それに続いた「Kiss Kiss Kiss」でも小野はぐるりと場内を見やりながら、引き続きサビではチームDと息ピッタリのダンスも盛り込みつつ歌っていく……が、事件は終盤に起きた。落ちサビの途中、花道にバズーカを携えたヒットマンが乱入して小野に向けて発射。なんと小野が、凶弾に倒れてしまう。だが復活のために自ら要求した“小野Dコール”を受けて無事復活し、大舞台でMVの生オマージュまで絡めるというエンタメを詰め込んだステージで、最後の最後まで楽しませ尽くしてくれた。
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