そこに登場したのが、『ラブライブ!』シリーズの新プロジェクト『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』発のユニット・いきづらい部!。1列に並んだメンバー10人が各々のメンバーカラーのスポットライトに照らされると、彼女たちのアニサマはデビュー曲「What is my LIFE?」から始まる。序盤から、狭いスペースをすれ違いながらの前後列の入れ替わりなど、フォーメーションワークの巧みさを感じさせつつ、歌声にはやはりデビュー1年弱の今だからこそのフレッシュさが。一方でソロを次々繋いだ2コーラス目では個性もしっかり提示し、ユニットとしても個々としてもアニソンファンにしっかりご挨拶してみせる。また、2曲目に披露した「Dou-Da? DOING!」では幾重にも歌声を重ねたBメロなどは耳でも楽しませつつ、サビでは楽曲のもつ開放感をさらに増幅させるパフォーマンスを展開。落ちサビでは、動きを連動させて順々に腕を開きV字型のフォーメーションを形作るなどこの曲でもチームワークで魅せれば、そのままラストの「REGAIN AGAIN LLLLOVE」へ。この曲ではなんと、サビでは1フレーズごとにパフォーマンスの向きを切り替えて“前方”を変え、2サビでは5人ずつに分かれて上手側・下手側を同時にカバー。このステージにかける想いの強さの感じられる高い水準の魅せ方に、思わず膝を打った。最後に「LOVE ♡」の人文字で“愛のメッセージ”を届けて初アニサマのステージを終えると、入れ替わるように「とおりゃんせ」のイントロ流れるなかリフトアップで東山奈央が登場。来年3月をもって個人名義での音楽活動を休止する前の、最後のアニサマが始まる。
まずはこの曲の和ロックなサウンドに映える艶っぽさを歌声に乗せつつ、ラップ部分にはソリッドさをもたせ、さらにサビ頭にはこの曲ならではの“こぶし”も交えるなど豊かすぎる表現を次々発揮。そんなこの曲のかき回しに乗せて2曲目に歌うことを告げたのは、彼女の声優としての原点の曲、デビュー作のTVアニメ『神のみぞ知るセカイ』で中川かのんとして歌った「ハッピークレセント」。初夏の幕張メッセに、サプライズが炸裂する。この曲では一転して、キュートにアイドルナイズした歌声とパフォーマンスへとチェンジ。歌詞に沿わせて困り顔をみせるなど、表情にも愛らしさを盛り込んでいく。さらに2サビ明けには「アニサマ制圧!BANG!BANG!」のセリフも発し、完全に幕張を“制圧”してみせた。
そして曲明けには舞台裏で想いを伝えてくれた共演者やファン、アニサマスタッフへの感謝を述べ、「みんなと作れた思い出があったから、私は大好きな自分に変わることができた」とのメッセージを伝えていく。そんな彼女が最後の歌唱曲に選んだのは、歌手としての原点の曲。「『みんなと思い出を作る』ことを最大に優先させて歌います!」と宣言し、その「True Destiny」を歌い始める。言葉通り、イントロからステージ前方へ駆け出したり1サビではメインステージの対角線をダッシュしたりと、MCで「普段は『しっかりやらなきゃ』と欲をかいちゃう」と語った彼女としては意外すぎる、枠をはみ出したステージングを展開。サブステージに移ってバンドメンバーに感謝を伝えるかのように1人ずつ視線を交わすと、大サビ前には一旦演奏が止まり、肩で息をしてから静寂の中「アニサマー!ありがとー!」とシャウト。東山を映したメインスクリーンに虹がかかるなか最後まで力一杯歌いきって、一区切りの大舞台を終えたのだった。
そこに「最最最高級のお世話して」で登場し、また違った楽しさを場内にもたらしたのがangela。楽曲のコール部分で場内をノセると、atsuko(Vo.)は持ち前の伸びやかな歌声を楽曲に沿わせて華やかに響かせていき、サビ前のコール部ではKATSU(Gt.)と共にダンスを交えながらの披露。後奏ではダンサーと列をなしてのラインダンスでも魅せてくれた。そして曲明けのMC中にサラッとコラボを宣言し、内田真礼と蒼井翔太を呼び込む。登場中にKATSUが「カタリナ様!ジオルド様!」と口にしたということは、そう。この2人が出演したTVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』の楽曲。angelaが担当した1期OPテーマ「乙女のルートはひとつじゃない!」でのコラボだ。内田がカタリナを思わせる跳ねっ返り感のあるおてんばさを滲ませて歌えば、蒼井は2コーラス目にはジオルドらしさを強く出せる原キーの1オクターブ下で歌唱し、それぞれの歌声に観客は沸き返る。2サビ明けのコール&レスポンスも一体感を生めば、直後のKATSUによるギターソロもさらなる盛り上がりをもたらしていった。
コラボ後、MCの話題はangelaが新たなスタートを切るきっかけとなった“スターチャイルド”レーベル(以下、スタチャ)へと移り、スタチャからリリースされた名曲の中から「YOU GET TO BURNING」の披露へ。angela自身も2005年にカバーシングルをリリースしたこの曲で、atsukoも、ピンクのドレス姿にもかかわらず序盤からハイキックを決めたりと“強さ”も発揮し始める。そしてそれに続けたラストナンバーは「明日へのbrilliant road」。今年のアニサマに相応しい、angela自身が新たなスタートを飾った楽曲だ。またイントロ中には「竜雄監督ー!届いてるー!?(atsuko)」と、今年逝去された『機動戦艦ナデシコ』や『宇宙のステルヴィア』を手掛けた佐藤竜雄監督へ呼びかける場面も。そんな様々なメッセージが込められたこの曲でも、引き続き迫力ある演奏と歌声を通じて観客を惹きつけ続け、最後はサビの振付を通じてさらなる一体感を生んで出番を締め括った。
そしてスクリーンに映し出されたのは、DAY1のトリを務めるMay’nの、過去のアニサマでの映像。そこに「まだ前へ前へ進みたがっている」という彼女の姿勢を示す言葉が重なったところでサブステージに登場。その想いにピッタリな楽曲「graphite/diamond」が、幕開けを飾る。勢いのあるナンバーに、物理的に身体がビリビリと響くようなパワフルなボーカルを乗せオーディエンスを圧倒しながらも、その表情とパフォーマンスには、どこかステージに立てる幸せやこの瞬間の楽しさが滲むものに。続く「Scarlet Ballet」ではメインステージへと移り、客席を真紅に染め上げる。引き続き歌声はパワフルに聴かせつつ、サビ前では銃声に合わせて華麗かつ力強い身のこなしをみせるといった圧巻のパフォーマンスで、さらに場内を熱し観客を沸かせてみせた。
曲明けには、アニサマと同じく自身も大きな一歩を踏み出そうとしているこのタイミングでの、思い入れの大きいアニサマで初めてトリを務められることへの感謝を熱く言葉にすると、「アニサマ、蒸着!」のセリフとともに『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』に登場する4人のギャバンが登場。歓声のなか始まったのは、もちろん「LOVE IS THE STRONGEST」。主題歌として毎話のラストに流れるこの曲が、アニサマ2026 DAY1でもエンディングを飾る。この曲でも楽曲のもつグルーヴはしっかりとらえつつ、ヒーローモノに欲しい力強さや熱を帯びたボーカルワークで改めて会場全体を踊らせていき、ビシッとポーズを決めて楽曲披露を終えた。
そして会場設営の模様を映したモノクロの映像を挟み、アニサマ2026テーマソング「ONENESS」の合唱へ。今回は、歌いながら出演アーティストが1組ずつステージに登場し、パートを繋いでいく形での歌唱。しかも、May’nがDメロ後半を東山奈央と向き合って歌うことでTVアニメ『マクロス』シリーズの繋がりを感じさせるなど、歌い分けにも必然性のあるもの揃いだった。
歌唱後、最後にMay’nが出演者を代表する形で「『ここから新しいアニサマを作っていこう』という初日でした。これからまだまだ進化を続けるアニサマの、大きな歴史の一歩を目撃したのは、今日来てくれたみんなです!これからもずっとずっと一緒に、アニサマを楽しんでいきましょう!!」とメッセージを送り、新たな1ページを確かに刻んだ一夜は幕を下ろしたのだった。
キャリアもスタイルも様々な顔ぶれが揃い、各アーティストごとの持ち味を炸裂させていったDAY1。だが、これはまだ3日間の1日目。夏の始まりを告げる一大アニソンフェスは、“アニソン界のエース”たちが幕張を熱狂の渦に包んだ、DAY2へと続く。
「Animelo Summer Live 2026 -Messenger-」DAY1
2026.07.10@幕張メッセ
【SET LIST】
M01. GATE〜それは暁のように〜 / 岸田教団&THE明星ロケッツ×東山奈央
M02. HIGHSCHOOL OF THE DEAD / 岸田教団&THE明星ロケッツ
M03. nameless story / 岸田教団&THE明星ロケッツ
M04. レベルを上げて物理で殴る / 岸田教団&THE明星ロケッツ
M05. 旅しよ!don’t you? / harmoe
M06. トゥインクル・デイズ / harmoe
M07. ワールズエンドトリガー / 青木陽菜
M08. Ephemeral / 青木陽菜
M09. JOY!! / 岡咲美保
M10. アンビリバボーアンセム / 岡咲美保
M11. ペタルズ / 岡咲美保
M12. ブリキノダンス / 岡咲美保×レイヤ from RAISE A SUILEN
M13. Mad Pulse / MADKID
M14. FLY / MADKID
M15. RISE / MADKID
M16. LOVE LOVE ビーム / 内田真礼
M17. カミノシズク ~ ベリーグッド・エンカウント / 内田真礼
M18. Astrogator / 内田真礼
M19. ‘FIGHT’ ADDICT / RAISE A SUILEN
M20. 灼熱 Bonfire! ~ V.I.P MONSTER / RAISE A SUILEN
M21. DRIVE US CRAZY / RAISE A SUILEN
M22. dawn of infinity / fripSide
M23. Secret Operation ₋fripSide Edition₋ / fripSide
M24. future gazer / fripSide
M25. Tone / 蒼井翔太
M26. give me ♡ me / 蒼井翔太
M27. 絶世スターゲイト / 蒼井翔太
M28. What is my LIFE? / いきづらい部!
M29. Dou-Da? DOING! / いきづらい部!
M30. いきづらい部! / いきづらい部!
M31. とおりゃんせ / 東山奈央
M32. ハッピークレセント / 東山奈央
M33. True Destiny / 東山奈央
M34. 最最最高級のお世話して / angela
M35. 乙女のルートはひとつじゃない! / angela×内田真礼×蒼井翔太
M36. YOU GET TO BURNING / angela
M37. 明日へのbrilliant road / angela
M38. graphite/diamond / May’n
M39. Scarlet Ballet / May’n
M40. LOVE IS THE STRONGEST / May’n
M41. ONENESS / アニサマ2026-DAY1-出演アーティスト
©Animelo Summer Live 2026
Animelo Summer Live 2026 -Messenger- 公式サイト
https://anisama.tv/2026/
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