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2026.08.17

幕張の地で、アニソンファンを次々沸かせたアニソンアーティストたち!“Animelo Summer Live 2026 -Messenger-”DAY1 レポート

幕張の地で、アニソンファンを次々沸かせたアニソンアーティストたち!“Animelo Summer Live 2026 -Messenger-”DAY1 レポート

歌や言葉で表現される、アニサマへの、アニソンシーンへの想い

その熱量を受け取ったMADKIDは、3年ぶりのアニサマを「Mad Pulse」からスタート。ダンスは精度高く、加えて鋭く力強いものでありながらボーカルにも音ブレはなく、メンバーごとの個性を溢れさせて魅了していく。そんな高い水準のパフォーマンスに圧倒されたかのような観客が序盤は多かったように感じたのだが、2サビ明けにはMADKIDからのコーレスの呼びかけを通じて観客の心はさらにステージに接近。会場中が彼らのパフォーマンスに巻き込まれると、サウンドに爽やかさの加わる「FLY」へ。引き続き360°へと発信するパフォーマンスを通じて、“どの方向からでも観客を巻き込める”という、彼らのステージングならではの強みを遺憾なく発揮していった。
曲明けのMCでは改めて5人揃って一礼し、「みんな戻ってきたよー!」の言葉に客席からは「おかえりー!」の声も。そして「俺たち、かなり(アニソンシーンの中では)特殊な存在だけど、俺たちにしかできないぶち上げ方でこれからもこのシーン盛り上げていくんでよろしくお願いします!(YOU-TA)」と意気を上げて歓声を受けると、彼らがアニソンシーンと出会った大事なナンバー「RISE」の披露へ。イントロで全方向からコールを浴びたMADKIDは、そのパワーを推進力へと変えるかのように歌声にもダンスにもさらに力がこもっていき、大サビや間奏部分でメンバーがステージ外縁へと散って最後まで会場の隅々まで届けるようにパフォーマンス。もう“異色”などではなく、アニソンシーンにおける欠けてはならない魅力的な存在となった彼らは、昨年のけやきひろば(Animelo Summer Live 2025“ThanXX!”)からの“成り上がり”を見事に飾ってみせた。

そんな熱くエモーショナルな雰囲気のなか登場した内田真礼は、1曲目の「LOVE LOVE ビーム」を通じてその空気をガラリと変化させにかかる。パフォーマンスや表情変化の1つ1つを通じて観るものをドキリとさせ、小悪魔チックで時折ウィスパーも交える艶やかな歌声でも聴く者の心を撫で奪っていった。それに続けて内田は、今年リリースのアニメ主題歌曲を2曲続けてTVサイズで初披露。まず「カミノシズク」は両サイドにダンサーを従えながら、スタンドマイクを用いて麗しさや切なさなど様々な情感をたっぷり込めた歌声を響かせると、一転してロッキンな「ベリーグッド・エンカウント」では、そのダンサーと振りも揃えつつ、歌声からはややキュートさも感じさせていく。
こうして今年発表の3曲を通じて、それぞれ異なる魅力を提示してみせた内田から、アニサマへ向けたメッセージが。彼女がアニサマで初めてトリを務めた2年前は、実は苦境に陥っていた時期だったこと、そして「アニサマに助けられた」ことを明かし、「この星空のような皆さんのきれいな色、たくさん集まった人々の笑顔が私を救ってくれました」と続ける。そんな内田が自身の出番最後に歌うのは、アニサマへの感謝の想いを込めて作った曲「Astrogator」。その2024年のアニサマのテーマソングとして生まれたこの曲を、ペンライトが作る星の海の中心で、一番輝く笑顔と共に歌っていく。その歌声には、この場で歌える嬉しさと温かな想いが溢れており、それがアニサマはもちろん観客への感謝と、彼ら・彼女らをも照らす希望の歌として最後まで響き渡っていった。

こうして生まれたある種の大団円感を良い意味でブチ壊しに登場したのが、RAISE A SUILEN(以下、RAS)の5人。「EXPOSE ‘Burn out!!!’」のイントロが流れるなか、トロッコに乗って続々とメインステージに集結し、「’FIGHT’ ADDICT」からDAY1の前半戦を締め括りにかかる。ハードな演奏とRaychell(Ba.&Vo./レイヤ役)のパワフルな歌声が、そして2サビ明けなどでの紡木吏佐(DJ/チュチュ役)の挑発的なラップがオーディエンスのボルテージを一気に爆上げしていく。披露後には紡木から次曲が「灼熱 Bonfire!」だと予告され、振付講座を経てスタート。レクチャーのなかったイントロ部分も含めて会場中が踊ってさらなる盛り上がりがもたらされると、「V.I.P MONSTER」へと繋がるメドレーへと発展。そのサビでは小原莉子( Gt./ロック役)や倉知玲鳳(Key./パレオ役)も跳ねながらプレイを展開すれば、間奏のヘドバン部分では夏芽(Dr./マスキング役)が激しいドラムプレイを通じて場内の熱気をさらに上げていく。そして「前回アニサマで歌わせてもらった時、みんなの声を聴けずにとても悔しい想いをしました。今日は私たちが溜め込んできた想いを、“Messenger”としてみんなに届けていきたい(Raychell )」との言葉から、ラストナンバー「DRIVE US CRAZY」へ。楽曲スタート直前に拳を掲げたオーディエンスがコールを上げると、RASもその全力の声と真っ向からぶつかり合う演奏と歌唱を展開。その双方のもつエネルギーが熱気の凄まじさを更新し、DAY1の前半戦は幕を下ろした。

休憩明け、後半の一番手を務めたのはfripSide。阿部寿世(Vo.)と上杉真央(Vo.)による、彼ららしいサウンドド真ん中の「dawn of infinity」の高らかな歌い上げから、それは幕を開ける。左右対称となるパフォーマンスも盛り込みながら、力強くも鋭い歌声を叩きつけ、オーディエンスのハートを再点火。ステージ両サイドにも視線を配りながら、間奏では会場中を巻き込みコールを湧き起こさせる光景が、今やこの曲が第3期fripSideにとってのアンセムの1つにまで育っていたことを自然と感じさせてくれた。
曲明けのMCでは八木沼悟志(Key.)が「今日は気合いを入れて来ました!」と、自身のツアーを前に乗り込みバンドでのステージであることに言及。意気を上げて続けたナンバーは「Secret Operation ₋fripSide Edition₋」。2年前に第3期として初出演したアニサマでは第2期のボーカル・南條愛乃とのコラボで歌われたこの曲を、今回はfripSideだけで披露する。2人の歌声が作り出す力強くも美しい響きは、音源リリース時からさらに進化したもの。生のハーモニーや要所での左右対称の振付なども含め、ライブでより映える楽曲として堂々届けてくれた。そしてもう1曲披露した、第2期の楽曲「future gazer」も、引き続き各ボーカリストの個性を発揮した「第3期がパフォーマンスする『future gazer』」として歌唱。こうしてこの3曲のパフォーマンスをもって、fripSideは“今”の自身のもつ魅力とボーカリストや楽曲の確かな成長を、“Message”として届けていったのだった。

続く蒼井翔太はトロッコに乗って登場。「Tone」の歌い出しと同時にライトを浴びると、清々しい風を場内へ吹き込むかのように、直前の「future gazer」とも雰囲気通ずる爽やかなナンバーに透明感のある歌声を乗せていく。メインステージに到着してからはダンサーを従えて軽快なステップとともに歌唱したかと思えば、今度は一転して妖しさや小悪魔さの覗く「give me ♡ me」へ。メインスクリーンに表示される、Bメロの“しょーたん♡Fu!”やサビでの“love me”といったパートのコールが大きく起こるなか、ステージ上では引き続きダンサーと統率の取れたフォーメーションをしっかり展開。2サビ明けの間奏、ダンスタイムではダンサー以上に激しくダイナミックなダンスをみせて、視覚を釘付けにしてくれた。曲明けには衣装の羽根になぞらえ「天使が舞い降りましたー!」と宣言すると、観客のコールを煽り熱気そのままに「絶世スターゲイト」へ突入。ここでも冒頭から魅力的なハイトーンボイスを響かせ惹きつけると、この曲ではダンスパフォーマンスはやや抑えめに、歌声に確固たる力強さをもたせてシンフォニックロックへとぶつけていく。2コーラス目に入るとさらにぐっと力を込めて荒々しさも感じさせ、まるで心に灯った青い炎を表すかのように観客に青のペンライトを輝かさせて、ジャンプエンドとともに出番を締め括った。

次ページ:次々心を震わせる、“今”だからこそのメッセージを凝縮したパフォーマンス

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