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2026.07.31

MyGO!!!!!、過去最大規模のワンマンで描き出した“つなぎ目”の向こう側――“MyGO!!!!! 9th LIVE「つなぎ目の向こうに」”DAY2レポート

MyGO!!!!!、過去最大規模のワンマンで描き出した“つなぎ目”の向こう側――“MyGO!!!!! 9th LIVE「つなぎ目の向こうに」”DAY2レポート

MyGO!!!!!にとって過去最大規模のワンマンライブ“MyGO!!!!! 9th LIVE「つなぎ目の向こうに」”が、7月18日(土)・19日(日)の2日間、神奈川・ぴあアリーナMMで開催された。リリースされたばかりの3rd Album『致並跡』を携えた今回の公演では、同アルバムのリード曲「羅永線」を含む3曲のライブ初披露曲をパフォーマンス。迷いながらもひたむきに前へ進んできたバンドの現在地を踏みしめると同時に、その向こうに広がる新たな景色を描き出す、バンドの充実ぶりを示すライブとなった。そのうちDAY2公演のレポートをお届けする。

TEXT BY 北野 創
PHOTOGRAPHY BY 福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢

MyGO!!!!!、夏の装いと共にアリーナを熱く駆け抜ける!

チケットは2日間とも完売し、見渡す限り観客で埋め尽くされた会場を威勢よく盛り上げたのは、DAY2公演のオープニングアクトを務めた一家Dumb Rock!(読み:いっかだんらん)。今年リリースされる新作モバイルゲーム『BanG Dream! Our Notes(バンドリ!アワーノーツ)』に登場する新バンドだ。バンドリ!プロジェクトでは初となるツインボーカル編成で、元気いっぱいでパッション溢れる須賀蕾叶(CV:橘 めい)と肩にジャケットを羽織ってクールな出で立ちながら熱く伸びやかな歌声を聴かせる馬橋心玖(CV:涼泉桜花)、対照的な2人の掛け合いが魅力となっている。


蕾叶が「いくぞー!」と宣戦布告すると、この日が完全初公開となる新曲「Keep on Riddim」をいきなり投下。スカのリズムを取り入れたノリの良いアップナンバーで、オーディエンスは当然これが初見となるわけだが、笑顔満開で歌の応酬を浴びせてくる2人のエネルギッシュな振る舞いにつられるように、ノリノリで盛り上がる。演奏は全員女性メンバーで固めたプロのミュージシャンが担当しており、サウンドの面でも申し分ない熱さとグルーヴ感だ。さらにもう1曲、「やっぱりあの曲、やりたいよね!みんなも聴きたいよね!」(蕾叶)と呼びかけて、彼女たちの初オリジナル曲「ホーミー・タイッ!!」を続けて披露。ラップとボーカルが交差するファンキーなミクスチャーロックで、心玖も曲中で「皆さんもっと声出せますかー?」と煽りつつ、エモーショナルなロングトーンで会場のボルテージを上げていく。ハイキックをかましたかと思えばステージを走り回りながら歌う蕾叶のわんぱくぶりも印象的で、初見の人をも否応なしに巻き込んでいく楽しさとパワフルさに満ちたライブを届けてくれた。

しばしの準備時間を経てステージが転換すると、床には「MyGO!!!!!」と書かれた大きなロゴが登場。青を基調としたライトが灯るなか、波の音が聴こえてくる。やがてそこに足音が重なって、オープニングムービーがスタート。水平線がぼんやり浮かぶ海の景色と、MyGO!!!!!のボーカル・燈(CV:羊宮妃那)が独白のようにつぶやく言葉。そのモノローグが9th LIVEのタイトルである「つなぎ目の向こうに」という言葉で結ばれると、いよいよライブの幕が開ける。立希(Dr./CV:林鼓子)が叩き出すリズムに合わせて、愛音(Gt./CV:立石凛)とそよ(Ba./CV:小日向美香)が手を叩いて会場にクラップするようにアピールすると、お立ち台に上がった楽奈(Gt./CV:青木陽菜)が武骨なギターリフを奏でて、そのまま1曲目「孤壊牢」に突入。導入から演奏で惹き付けていくロックバンド然とした見せ方のみならず、燈の歌声も心なしかいつもより深く重たい印象で、ひと言で表すなら今まで以上に胆力の備わった「孤壊牢(こころ)」。バンドとしてまたひとつステップを上がったことを感じさせるオープニングだ。

続いては、夏が似合う爽快なギターロック「明弦音」。愛音が燈と掛け合うように甘酸っぱいボーカルを聴かせることで、朧雲の向こうに広がる青春の景色を見せてくれるかのようだ。その後のMCでは、愛音の提案で9th LIVEにて初お披露目となった新衣装を紹介。DAY1でも紹介したため立希は「また?」とぼやきつつ、メンバー全員前に出てきてクルッと回って衣装を後ろ側まで見せると、各々お気に入りポイントを挙げていく。愛音はアシンメトリーな形のスカートとフリフリの付いた靴下、そよはスリットの入ったスカート、楽奈は「涼しい」ところ、燈はお揃いの黄色いベルトが「みんなと一緒なのが嬉しい」とのこと。しぶしぶ衣装の紹介に参加していた立希だったが、燈の言葉には即レスで「私もそう思う!」と賛同していた。

「ここにいる理由は、今日も、言葉にはならないかもしれないけど、響く感情があるから、続いていく日々があるから。この旋律で受け取ってほしい」――燈の真摯な言葉に導かれて、ライブは「処救生」で再開。スクリーンに映されたバラバラの形をした5つのパズルのピースは、MyGO!!!!!のメンバーを象徴するものなのだろう。複雑に入り組んだアンサンブルとブルーのライトを中心にした鮮やかなライトが、心の中で波打つ海のような景色を演出するなかで、5人は歌と演奏を通して連帯し、スーハ―と呼吸しながら、音楽の海を泳いでいく。

それに続き、息苦しさを吹き飛ばすような快演を見せてくれたのが「歌いましょう鳴らしましょう」。楽奈の豪快なギターを皮切りにバンドが一丸となって突き進んでいく。ピックをくわえてタッピングでソロを弾く楽奈。愛音もそよも立希も演奏しながら笑みをこぼし、その音に背中を押されながら、燈は伸びやかで力強い歌声を放つ。5人で音楽を奏でる歓びが会場中に伝播していくようだ。ラストの“それが音楽ってもんでしょう?人生ってもんでしょう”でフロント3人が一斉にジャンプして締めると、間髪入れず「皆さん、まだまだ盛り上がっていけますか?」と燈が呼びかけて、そのまま流れるように9th LIVEでライブ初披露となった「証命讃歌」へ。BLUE ENCOUNTの田邊駿一が提供した本楽曲は、青春パンクが音楽性のベースにあるMyGO!!!!!らしさがたっぷり詰まった2ビートの疾走パンク。序盤ではそよもステージ前方に躍り出て、燈も時にコブシを突き出しながら、MyGO!!!!!という存在を証明するように高らかと歌い上げる。会場も「セイ!セイ!」と声を上げて熱狂。早くもライブの定番曲となることが予感される一体感と盛り上がりを見せた。

雨の降り注ぐ海と燈のモノローグによる幕間映像を挟み、ライブは次の局面へと進む。湿度の高いミディアムロック「輪符雨」では、ステージ前面に薄い紗幕が張られ、そこに投影される雨や稲光のようなイメージ映像が、その向こう側にいるメンバーたちの姿と重なって、楽曲の感傷と覚悟が入り混じったメッセージを強調する。Aqua Timezの太志と大介が提供した「エガクミライ」でも、紗幕に時おり映る砂浜や田舎の港町の景色がノスタルジーを高めるなか、燈は聴き手にそっと寄り添うような繊細な歌声で淡い感情を昇華していく。そして前回の8th LIVEで初披露となった「静降想」。歌詞に“しんしんと 降り積もってく”とある通り、冬の印象の強い曲だが、降り注ぐ雨のような線が、雪のような玉の連なりに変化し、それが夜空にまたたく星のようにもなっていくビジュアル演出と合わさることで、夏のライブにも似合う景色を描き出した。

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