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2026.05.29

前進を続けるバンドが到達した“出口”に待っていたものとは Ave Mujica LIVE TOUR 2026「Exitus」東京公演レポート

前進を続けるバンドが到達した“出口”に待っていたものとは Ave Mujica LIVE TOUR 2026「Exitus」東京公演レポート

5月4日、“Ave Mujica LIVE TOUR 2026「Exitus」”の東京公演がZepp Haneda (TOKYO)で開催された。
ブシロードのメディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』(バンドリ!)の一角を担うリアルバンド・Ave Mujica。彼女たちが4月よりスタートさせた福岡、大阪、愛知、東京、台北を回る今回のライブツアー。本稿ではその東京公演の様子を、6月19、20日にSGC HALL ARIAKEで開催される“-FINAL-”公演と、8月8、9日に國立體育大學綜合體育館(林口體育館)で開催される台北公演に先駆けて、セットリストと共にレポートする。

TEXT BY 成松 哲
PHOTOGRAPHY BY ハタサトシ

超満員のZepp Haneda (TOKYO)を震わす盤石のパフォーマンス

もはや触れるまでもない気もするが、この日も会場は当然フルハウスだった。開場の最中、『BanG Dream!』ファン、通称・バンドリーマーであふれかえる1階エリア。そこにバンドリーマーがさらに集い、オールスタンディングエリアは文字どおり立錐の余地のない様相を呈していた。

定刻、そんなZepp Haneda (TOKYO)に登場したドロリス(Gt.&Vo. / CV:佐々木李子)、モーティス(Gt. / CV:渡瀬結月)、ティモリス(Ba. / CV:岡田夢以)、アモーリス(Dr. / 米澤茜)、オブリビオニス(Key. / 高尾奏音)は、まずはご挨拶とばかりに「Mas?uerade Rhapsody Re?uest」を投下。オブリビオニスのメロウでジェントルなピアノと、ドロリスのセンチメンタルな歌声にどよめいたフロアは、そのまま曲がタイトでハイスピードなユニゾンリフへとスライドするや爆発。アモーリスの繰り出すブラストビートに「ハイ!ハイ!」とのコールが巻き起こり、2コーラス後のブリッジではドロリス、モーティス、そしてステージ奥手の定位置から最前線へと歩を進めてきたティモリスがブレイクダウンを繰り出すや、バンドリーマーたちは今度は凶暴極まりない重低音にヘッドバンギングで呼応していた。

続けてバンドはシンコペーションしまくるティモリス&アモーリスのリズム、オブリビオニスの不穏なピアノとモーティスの“The ハードロックギター”といった風情のリフとがドロリスのピーキーで切実な歌声を支える「Sophie」と、ゴシッキーなムード漂うオブリビオニスのオルガンとピアノが鳴り響き、2階バルコニーエリアを文字どおり“揺らした”超重低音が唸る「Crucifix X」を連投。その「Crucifix X」のアウトロをブレイクすると、ピンスポットを浴びたドロリスが「…ようこそ。Ave Mujicaの世界へ」と一言。これを合図にバンドはセルフタイトルナンバー「Ave Mujica」をドロップ。四拍子とワルツを大胆に往復するリズムに乗ってオブリビオニスとドロリスが熱くバトルを繰り広げ、また楽器隊とドロリスが細かくコーラスの掛け合いを展開するテクニカルなアレンジで、会場のボルテージをこの日最初のピークへと押し上げた。

重心をうしろに置いたヘビーなリズムの「素晴らしき世界 でも どこにもない場所」からはAve Mujicaのディスコグラフィの分厚さを見せつける展開に。この曲の後、オリジナルバージョンにインプロビゼーションを織り交ぜたオブリビオニスの超長尺ピアノソロから始まったヘビーメタルスウィング「Symbol II : Air」でZepp Haneda (TOKYO)がダンスフロアに。……かと思えば、直後の「Imprisoned XII」では一転、得物をアコースティックギターに持ち替えたドロリスが、愛する誰かに対するどこか危うい感情をブライトかつ優しく歌い上げるというパフォーマンスでZepp Haneda (TOKYO)を一種の緊張感で包み込む。そしてさらに「八芒星ダンス」では、またもバンドはその表情を180度変えてみせる。アコースティックギターを降ろしたドロリスは、ティモリスとアモーリスの強靱なビートに乗せて高速リリックを繰り出しながらもハードにダンス。時にハイキックを繰り出し、また時にはステージ狭しと側転を披露してフロアを大いに盛り上げた。

圧倒的練度のライブバンドの姿という“出口”

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