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INTERVIEW

2026.05.24

TVアニメ『黒猫と魔女の教室』OPテーマで描いたのは迷いながらも真っ直ぐに進むことの大切さ――ASCA「Cusp」リリースインタビュー

TVアニメ『黒猫と魔女の教室』OPテーマで描いたのは迷いながらも真っ直ぐに進むことの大切さ――ASCA「Cusp」リリースインタビュー

ASCA自身の経験と“愛の形”を投影した、こぼれ落ちる愛の歌

――シングルのカップリング曲「パキラ」は、切なさが募るミディアムバラード。このところのASCAさんはイケイケモードの印象が強かったので、ここで傷心モードのASCAさんが顔を出して意表を突かれました。

ASCA 確かに傷心モードですね(笑)。この曲はスタッフさんから「ASCAさんが作詞するバラードは最終的に希望を持たせてくれる曲が多いので、絶望のまま終わる曲を聴いてみたい」という提案をいただいたところからスタートしました。そのテーマを受けて、自分の中の絶望はなんなのか過去を辿っていった時に、自分の注いだ愛情を真っ直ぐ受け取ってもらえなかった経験が思い浮かんだんですよね。自分にとっての愛し方がそれぞれあるからこそ、相容れない瞬間が生まれたり、わかり合えないことがある。そういう絶望であれば、私は書けるなと思ったんです。それは解決しないまま終わった経験で、まだ自分の中でも消化できていなかったんですけど、時間が経った今なら書けるかもしれないと思って挑戦しました。

――この曲の歌詞、情景にすごくリアリティがあるんですよね。

ASCA ありがとうございます。これまで私が書く歌詞は抽象的だったり概念的な言葉を使うことが多かったけど、今回は想像しやすくて共感できるものを書こうと思って。ディレクターの角田さんに「五感にアプローチできる言葉を並べてほしい」と言われて、聴いていて頭に映像が浮かびやすい言葉選びを意識しました。最初は、穴の空いた器があって、そこにどれだけ水を注いでもこぼれていってしまう、というイメージだったのですが、「器に穴が開いている」という表現だったものを“底のない鉢植え”に変えたことで、聴いてくれる人の頭にも場面が想像しやすくなったと思います。

――観葉植物の名前から取った「パキラ」というタイトルも具体的ですし、歌詞の最初は“ふたりで選んだパキラ”で始まるところも、きっと以前は幸せな時間があったんだろうな、と想像が膨らみます。

ASCA パキラをモチーフに選んだのは、育てやすい観葉植物ナンバーワンで、絶対に枯れないと言われているんですよね。そんなパキラが“音も立てず 枯れ落ちた”と描くことで、ふたりの関係性が壊れてしまったことをより強く印象付けられると思ったんです。

――この曲を聴いた時に、これはASCAさん自身の“愛の形”について書いた曲だと感じたんですよね。先ほどの「Cusp」のお話でも「周りの人の愛を引き留めたい」という言葉がありましたし、「Giver」のインタビューでASCAさんは他者に尽くすタイプで愛を与える側の人というのは知っていたので、きっと愛を注ぎ過ぎるがゆえに枯らしてしまうこともあるんだろうなと思って。

ASCA はい、本当にその通りです(笑)。あとは「注いでいるものが違った」というのもあって。私の場合、好きだったり大事にしたいと思うと一生懸命注いでしまうんですよ。でも、相手はそれを上手に受け取ってくれない、もしくは愛と思ってもらえなかった、みたいなことがあって。人はそれぞれ愛し方が違っているし、だからこぼれていくことがあるというのは、自分がこれまでの経験で得てきたことなんです。

――だからこそ、この曲からはリアリティを感じるんでしょうね。

ASCA そうだと嬉しいです。私は愛を注ぎ過ぎてしまうので、この曲の歌詞も最初は“(水を与え過ぎて)腐らせてしまった”と表現していたんですけど、それだとどうにも続きが書けなくて。でも“枯れる”に変えた瞬間にバッと書けたんですよね。枯れないと言われている植物が枯れる。それはすなわち、2人の関係が終わった、ということが伝えられるなと思って。根っこにあるのはノンフィクションなんですけど、肉付けしていったものはフィクションのものが多くて。自分の自己満足の歌詞にならないように、より伝えられるように、ということを意識して制作していきました。

――その意味では、また新境地を拓いた曲かもしれないですね。改めて今回のシングルは、今のASCAさんにとってどんな作品になりましたか?

ASCA 自分がこれまでASCAとして歩んできたなかで得たもの、マインドを表現できたシングルになったと思います。「Cusp」であれば、自分が大事にしているものをブラさず生きていくことで、もう少し生きやすくなるということ。「パキラ」であれば、自分に「別れ」のフェーズが来た時に処方箋みたいな曲になってくれるんじゃないかと思っていて。聴いてくださる方にとって、少しでも楽になれるようなシングルになればいいなと思って歌ったので、ぜひ聴いてもらえると嬉しいです。


●リリース情報
「Cusp」
5月27日(水)発売

【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL-2920〜2921
価格:¥2,300(税込)

【通常盤(CD)】

品番:VVCL-2922
価格:¥1,600(税込)

【期間生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL-2923〜2924
価格:¥1,800(税込)

<CD>
1.Cusp
作詞:辻井りと 作曲・編曲:小椋健司
2.パキラ
作詞:ASCA 作曲:Misty mint 編曲:石井浩平
3.Cusp (Instrumental)
4.パキラ (Instrumental)

<Blu-ray>
Cusp (Music Video)

●作品情報
TVアニメ『黒猫と魔女の教室』
放送中

<あらすじ>
「魔女見習い」スピカ・ヴァルゴは魔法が使えない。憧れの魔法学校合格のためには師匠が必要だが、金もコネもない。そんな時、人語を駆使し魔法を使う謎の黒猫がスピカの前に現れた!!魔術を学びたいスピカと呪いを解きたい黒猫の思惑は完全一致。
秘密の師弟関係が結ばれた!!呪いを解く鍵は「×××」にキス!?

【スタッフ】
原作:金田陽介(講談社「マガジンポケット」連載)
監督:龍輪直征
シリーズ構成:後藤みどり
キャラクターデザイン:小野田貴之
クリーチャーデザイン:新妻大輔
美術監督:Scott MacDonald
色彩設計:相原彩子
3DCG:ライデンフィルム
撮影監督:室塚勇伎
編集:エディッツ
音響監督:田中亮
音響効果:風間結花
音響制作:ソニルード
音楽 :R・O・N
アニメーション制作:ライデンフィルム

原作情報
『黒猫と魔女の教室』(講談社「マガジンポケット」連載)
著者:金田陽介
単行本:1~14巻まで好評発売中

© 金田陽介・講談社/「黒猫と魔女の教室」製作委員会

関連リンク

ASCA オフィシャルサイト
https://www.asca-official.com/

ASCA X
https://x.com/ASCA_and_staff

ASCA 公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCKSpe0bX39VZQtRcaQcJ9RQ

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