REPORT
2026.01.19
2025年から始まった『BanG Dream!』10周年イヤーもいよいよ2月28日開催の“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”に向けてラストスパート。その2026年の幕開けを飾るように開催されたのは、プロジェクトの象徴でもあるPoppin’Party(以下、ポピパ)による新春ライブ“Poppin’Party New Year LIVE「Happy BanG Year!!」”。昨年5月に開催された日本武道館公演以来、約7ヶ月ぶりとなる単独ライブは、お正月ならではの企画の数々とポピパらしい明るさと勢いに満ちたステージとなった。ポピパからのバンドリーマー(BanG Dream!ファンの総称)への嬉しいお年玉となった本ライブの様子をレポートしよう。
PHOTOGRAPHY BY 福岡諒祠(GEKKO)
TEXT BY 斉藤直樹
前日には雪が降ったこともあり、会場の東京ガーデンシアター周辺も冷え込みが厳しかったが、新春の幕開けをポピパと迎えるべく集まったバンドリーマーの熱気は寒さを吹き飛ばすほど。開演時間が近づくにつれて場内のコンサートライトはメンバー5人の色で輝きを増し、SEのインストにあわせてクラップが響き渡り場内は次第にテンションが上がっていく。
そして場内が暗転すると、正月の定番である和琴による「春の海」の調べが響き渡る。そしてステージの幕が上がると、ライブのキービジュアルと同じ和服モチーフの衣装を纏った5人が正座で勢ぞろいして一礼。続けて新年の挨拶と共に、それぞれの今年の想いをしたためた書き初めを披露する。愛美(Gt.&Vo./戸山香澄役)は「モグモグウマウマ」、大塚紗英(Gt./花園たえ役)は「命」、西本りみ(Ba./牛込りみ役)は「チョココロネよりもポピパ」、大橋彩香(Dr./山吹沙綾役)は「パン制限」、伊藤彩沙(Key./市ヶ谷有咲役)は「国宝」と書き記しており、ポピパらしい個性とネタにあふれた初笑いで会場を和ませたところで、『BanG Dream!』とポピパにとっての始まりの曲「Yes! BanG_Dream!」からライブが始まると、一気に場内がヒートアップ。
パワフルな演奏と共に愛美からの「Happy BanG Year!!始まりました! 最後まで盛り上がっていきましょう!」という掛け声や、伊藤のタンバリンを手にフロントに加わるパフォーマンスが加わり、ファンの声援にも力がこもる。それに応えるように腕を突き上げる愛美に更なる歓声が沸き上がり、ラストは共に「ハイ!ハイ!」と声を上げてスタートからクライマックスのようなテンションでライブがスタート。
皆さーん!あけましておめでとうございまーす!」と愛美からの新年の挨拶を皮切りに、メンバーそれぞれの自己紹介と新年の挨拶がなされる。今回のステージを見渡すと、鳥居やメンバー5人のビジュアルの凧などで飾られており正月気分満載だ。そしてスクリーンには新春ライブのキモとなるすごろくが登場。すごろくで止まったコマの指示に合わせて曲を決め、すごろくのあがりまで突き進むという趣向だ。そして愛美とファンのかけ声と共にスタートしたすごろくの最初に止まったコマには……「みんなで初詣 お願い事をしよう!」との指示が。
それに合わせてスタートしたのは、ポピパのバンド紹介ソング「What’s the POPIPA!?」。熱いメロディに乗せて5人それぞれのソロパートからハーモニーへとなだれ込むこの曲ならではのパフォーマンスに場内も盛り上がる。そして間奏パートでは「せっかくだからみんな一緒に初詣しちゃおう!」と全員でステージ上の鳥居へ向かい、各々が演じるキャラクターとして新年の願いをつぶやく様子がスクリーンに映し出される。
西本りみが「ポピパとお客さんが笑顔いっぱいでいられますように!」、大橋彩香が「純と紗南、家族みんなが元気で過ごせますように!」、愛美が「世界中のもーっとたくさんの人がキラキラドキドキと出会えますように!」、大塚紗英が「ウサギたちが楽しく暮らせる楽園、花園ランドを作って下さい!」、伊藤彩沙が「今年もみんなと仲良くバンドができますように!」と願い事を唱えると、「このお願いが全部叶いますように!」と愛美が締める。そこから再び息の合った5人の演奏と熱唱で盛り上がり、曲が終わると再びすごろくがスタートした。
続いての「年明けらしい曲を演奏しちゃおう!」というお題に対する大塚の「年明けにぴったり……年明け? 年が明けたら? そうだ!年が開けたらDream!」という連想ゲームのようなトークから始まった3曲目は「開けたらDream!」。愛美が木琴、大橋がマーチングドラム、伊藤がショルダーキーボードへと楽器を換えて、“おもちゃ”と子供たちの出会いが綴られたファンタスティックなナンバーを楽しく歌い上げる。
「新年と言えば、やっぱりアレだよね、お年玉!」そんな愛美の言葉を合図に、間奏ではステージ前に全員集合して、カラーボールのお年玉を投げ込むパフォーマンスも交えて、会場全体が楽しく温かな雰囲気に包まれた。すごろくもかなり進み、次なるお題は「暗い夜道に迷い込んじゃった!」。さらにスクリーンにノイズが走り「みんなを怖がらせちゃえ!」とお化けや妖怪達が登場する。愛美の「みんな踊らないとオバケが来ちゃうぞー!」との掛け声と共に始まったのは、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のハロウィンナンバー「Hello! Wink!」とホラーがテーマのナンバー「DOKI DOKI SCARY」。「Hello! Wink!」ではハロウィンのお祭り感とホラーテイストがミックスされたリリックをダンサブルなメロディに乗せて歌い上げ、後半では伊藤が「もっと踊れー!」とゲキを飛ばし、クライマックスでは大塚の畳み掛けるようなギターで盛り上がった。
続く「DOKI DOKI SCARY」ではノリの良さのなかにどことなく不穏さを感じさせるメロディラインに乗せ、恐怖とそれを上回る好奇心のドキドキを乗せて熱唱。サビでは大橋と伊藤がキョンシー風のアクションを見せたり、大塚が前曲に続いてステージにへたり込みながらギターをかき鳴らすなどの渾身のパフォーマンスを交えて会場を盛り上げる。
ライブ前半戦を終えてのMCでは、ファンから定番の「回ってー」コールをもらう前に自ら回って今回の和装衣装を披露。かわいらしい帯の背面に加えてそれぞれに細かな違いがあり、愛美は大きなリボン、伊藤はSILENT SIRENの黒坂優香子のようなロングスカート、大橋はズボンとスカートが馴染んでいるボトム。大塚は和柄のロングタイツがお気に入りで、西本は和装自体が初めてなので嬉しいとのこと。さらに全員のヘアスタイルもキャラの普段の髪型と違っており、かわいく仕上がっているのもお気に入りだとか。
続いてはオープニングで披露した書き初めを振り返り、愛美の「モグモグウマウマ」は
戸山香澄のキャッチフレーズである「キラキラドキドキ」&ウマ年に掛けて、美味しいご飯をいっぱい食べたいという願いを込めたと話す。左利きのため習字は苦手という大塚の書いた「命」は、ステージ上で横棒が一本足りなかったことが発覚するハプニングも。そして去年は飛行機に乗れなかったことが3回もあったので厄年かなと思い、命を大事にしながらがんばろうという思いで書いたと続けた。西本の「チョココロネよりもポピパ」は、愛美と大橋に「何か面白いことを書きたいね」と話した際に譲られたネタとのこと。その場のノリでリズムを付けて読み上げるというパフォーマンスには場内が沸く。大橋の「パン制限」は、好きなものを制限して運気を上げるという大橋独自のゲン担ぎからで、去年はブラックコーヒーだったが今回はポピパに絡めてパンにしてみたとのこと。そして伊藤の「国宝」は、芸事に邁進して、国宝になれるようがんばろうという思いを込めたとのことだ。そして2月28日にKアリーナ横浜で開催される10周年ライブ“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”へ向けてファンのみんなと駆け抜けていこうという決意表明から、再びすごろくによるライブがスタート。
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