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REPORT

2026.01.13

“荘厳で、堂々と、威厳”あふれる楽曲群がさまざまな景色に誘う!“Morfonica 5th Anniversary LIVE「Maestoso」”レポート

“荘厳で、堂々と、威厳”あふれる楽曲群がさまざまな景色に誘う!“Morfonica 5th Anniversary LIVE「Maestoso」”レポート

2025年12月30日、“Morfonica 5th Anniversary LIVE「Maestoso」”が大宮ソニックシティ大ホールで開催された。この公演はMorfonicaのデビュー5周年を記念して実施されたもので、その内容は音楽用語「Maestoso」のとおり「荘厳に、堂々と、威厳をもって」活動を続けてきたMorfonicaの5年間を、その“荘厳”で“堂々”たる“威厳”に満ちあふれた楽曲群を通じて振り返り、また、2026年の彼女たちの姿を予見させるものだった。

PHOTOGRAPHY BY ハタサトシ
TEXT BY 成松哲

■モニカ流シンフォニックロックという挑戦と発明

満員の大宮ソニックシティ大ホールの緞帳が左右に開きかけると、そこには2020年から現在までにMorfonicaが開催したライブとツアーのタイトルロゴが描かれた1冊の本が……。さらにカーテンが全開になるとステージ奥のスクリーンに今回のライブタイトル“「Maestoso」”が大きく表示され、そのままメンバー紹介代わりのオープニングムービーが流れ出す。

そしてその映像を背にMorfonica 1st Live「Cantabile」の衣装でステージに現れた倉田ましろ(Vo./CV:進藤あまね)、桐ヶ谷透子(Gt./CV:直田姫奈)、広町七深(Ba./CV:西尾夕香)、二葉つくし(Dr./CV:mika)、八潮瑠唯(Vn./CV:Ayasa)は、自身の単独公演のロゴを振り返ったライブ冒頭の演出に予告されていたとおりのステージを展開する。

透子が刻む特徴的なギターリフと瑠唯のドラマチックなリードバイオリンが重なり合うや大歓声が巻き起こった「Daylight -デイライト- 」で5周年記念公演をキックした彼女たちは、この2020年のデビューSingle曲を締め括ると、間髪入れずに2021年の2ndSingle表題曲「ブルームブルーム」とそのカップリング曲「flame of hope」を連発。さらに同じく2021年の3rdSingle表題曲「ハーモニー・デイ」をリレーするなど、活動初期のオリジナル曲からおさらいしつつ、またその間に2021年にスマートフォン向けゲーム『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』内で発表し、当時ライブでもカバーしていた「Nevereverland」を織り交ぜるセットリストでMorfonicaも参加するメディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』のファン、通称バンドリーマーたちとの5年間を祝福した。

こうやって歴史を振り返ってみて驚かされたのが、Morfonicaのディスコグラフィの振り幅とプレイヤーとしての強度。デビュー間もないころからクラシック音楽の要素を取り入れたシンフォニックロックに軸足を置きつつも、縦横無尽に音楽で遊び、キャラクター自身とその向こうのプレイヤー自身の姿を鮮やかに表現していたことを再確認させられた。

例えば「ブルームブルーム」はシンフォニックロックという言葉が想起させるエレガンスではなくストレートなポップネスを前景へと押し出した1曲。それだけに5人のプレイもブライトなものに。2基のミラーボールがカラフルな光を乱反射させるなか、七深とつくしが小気味いい8ビートを繰り出すと、その七深とましろ、透子、瑠唯が軽快にダンス。また透子がデジタルなエフェクトを噛ませたノイズを鳴らしつつ満面の笑顔でステージを闊歩するなど、とにかく陽性なパフォーマンスでバンドリーマーを歓待してみせ、続く「flame of hope」では透子、七深、つくし、瑠唯の楽器隊とましろのマッチングの妙で客席を魅了する。楽器隊が奏でる“The シンフォニックロック”といわんばかりのスムーズでエレガントなサウンドとは裏腹に、ましろは歌謡曲然としたメロディを熱唱。そのワンアンドオンリーなアンサンブルで客席を沸かせてみせた。

また冒頭、ましろが「ゆっくりでも進めるんだ。光の先はその日を待ってる。」とその歌詞を引用するところから始まった「ハーモニー・デイ」では、タイトルに違わぬ息の合ったハーモニーとマイクリレーを披露。改めて“ゆっくりでも(進めるんだ)光の先はその日を待ってる”とポジティブな言葉を届け、これに万雷の拍手が贈られると、今度は“ゆびきりげんまん”するかわいらしさやくすぐったさを歌う2022年の4th Singleのカップリング曲「Secret Dawn」をドロップ。そのグルーヴィーで少しメロウなアレンジと、メンバーそれぞれが笑顔を交わし合う優しげなパフォーマンスでまたも大きな拍手を集めていた。

さらに4th Singleの表題曲「fly with the night」では、ましろが歌うシリアスでスケール感あるメロディにシアトリカルなコーラスが彩りを添え、瑠唯の流麗なバイオリンの音色が楽器隊を牽引。ハードながらも上品で洗練されたサウンドでホールの空気を一変させ、「Nevereverland」ではストリングスをフィーチャーした原曲に最大のリスペクトを捧げながらも、よりエモーショナルにお色直し。つくし、透子、七深が叩き込むラウドな8ビートの上で、瑠唯は原曲のストリングスパートはもちろん鍵盤パートをもバイオリン一本で弾き倒し、ましろは“傷ついた過去の僕らは癒えないままでそんな空回り変わらない”と速射砲のようにまくし立てる。

そしてバンドリーマーたちとの“La-la-la-la-la-la”のシンガロングから始まった「誓いのWingbeat」で、Morfonicaとバンドリーマーはこの日の最初にしてあまりにも爆発的なハイライトを迎えることに。

手数が多いつくしのドラミング、七深のメロディアスなベースライン、正統派ロックギタリストといった趣きの透子のプレイ、流れるような瑠唯のオブリガートからなる、このMorfonica流ラウドロックは客席のすべてのバンドリーマーのハートを完全にロック。彼らは、“駆け上がれfly, fly, high!”とリズミカルかつタフに歌い上げるましろの声に、“fly, fly, high!”とどこまでも熱く応答して、それまでも十分に上がりまくっていた会場のボルテージをさらに数段上へと押し上げていた。

カラフルな楽曲群が描き出すカラフルな景色たち

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