Re:valeが12月24日に3rd Album『Re:thm』をリリースする。新曲2曲に加え、アプリ『アイドリッシュセブン』(以下『アイナナ』)第6部で重要な役割を担ったあの楽曲、スクリーンで観客の心を一気にさらったあの楽曲まで、これまでの歩みがぎゅっと詰まった1枚だ。発売を記念して、百役の保志総一朗にインタビュー。Re:valeへの愛を真っ直ぐに言葉へ変えながら、アルバムの魅力を語ってくれた。
INTERVIEW & TEXT BY許士明香
――まずは3rd Album『Re:thm』リリースへの感慨から聞かせてください。
保志総一朗 思ったより早く時間は過ぎていくものなんだなと感じました。2nd Album『Re:flect In』の発売は2022年8月で、もう3年以上も前。「そんなに経っていたのか」と驚くくらいで。初期の頃は「いつかアルバムが出るくらい、Re:valeの曲がもっと増えたらいいな」と思っていたんですよ。確か1stライブの頃だったかな。IDOLiSH7のように楽曲をいくつも持っているわけではなくて、ちょっぴり羨ましく思う瞬間もあったりして。それが今では3枚もアルバムをリリース!ただ正直、ちょっと麻痺しちゃっている部分もあって。CDを出してもらうことってすごいことなのに「曲も溜まってきたし、そろそろかな?」「Re:valeだし、あるよね?」なんて、期待しちゃっていたんですよ。
――その期待が現実に。
保志 めちゃくちゃありがたいことですよね。嬉しいです!
――『Re:thm』には既存曲のほかに、2つの新曲「らせん」「Anyway and everyway」が収録されます。まず、「らせん」はどのような楽曲になっていますか?
保志 「らせん」の作詞作曲は、「激情」(1st Album『Re:al Axis』収録)を作ってくれた水野良樹さんです。デモを聴いて、雰囲気や歌詞から「激情」の流れを踏襲しているのかなと感じたのが、最初の印象でした。Re:valeはこれまで色々なジャンルの曲を歌ってきて、バラエティ豊かなんです。最近は特に、僕が馴染みのなかったような新たな路線を新曲に取り入れてきました。「激情」は割と初期の曲で、年代的なものもあるかもしれないけれど、馴染み深さを感じていて。「らせん」はこの路線にまた立ち返ったように感じました。
――実際に歌っていかがでしたか?
保志 まずは最初の「LA-LI-LA」がいいですよね。「LA-LA-LA」じゃない。「LA-LI-LA」とは一体なんぞやと。螺旋を描くイメージなのかな?とか思いつつ、自然に口ずさんでしまう感じ。すんなり僕の中に入ってきて、難しさを感じるポイントがなかったんです。過去の曲の中には、馴染むまで結構試行錯誤して、レコーディングをしてからやっと僕の中に入ってくれたものもありました。でもこの曲はすぐに馴染んだように感じて。歌っていて気持ちが良かったです。
――レコーディングまで試行錯誤した曲は、例えば?
保志 今回の収録曲の「Binary Vampire」とか、去年の百ちゃんの誕生日に出た「Get in the groove」とか、本当に難しくて、試行錯誤した記憶があります。でも、苦戦したぶん、どちらもものすごく大好きな曲になりました。レコーディングをすると、不思議と自分の中には入ってくれるのですが、本当は入りきってからレコーディングをしたほうがいいのかなぁと思ったりして。
――レコーディングスタジオで創り上げていく楽しさがあるのでは?
保志 もちろんその場で作り上げていく楽しさはあるけれど、馴染んだ状態で挑む気持ち良さみたいなものもあるよな、と。今年の11月に出た「SILVER SKY -Boost Off Beat ver.-」(10th Anniversary Album『CARILLON』収録)は、歌を新たに録り直したんです。ずっと歌ってきて体にしみついた曲だから歌うのが本当に楽しくて、「毎回こうだったらな〜」って思いました。立花くんは、何でも最初から馴染んでいる気がするけど……どうなんだろう?
――立花さんに聞いてみます(笑)。もう1つの新曲「Anyway and everyway」についてはいかがですか?
保志 この曲は短いですよね。でもこの短い曲の中にRe:valeらしい空気がギュッと詰まっていて、チルい雰囲気にすごく惹かれました。僕は基本的に力を入れて歌うタイプなので、こういう“肩の力を抜く曲”は好きだけど、自分が歌うのはちょっと苦手なんです。でも完成したものを聴いて「あ、大丈夫だ」って思えて、ホッと安心しているところです。立花くんの声から入る構成もいいですよね。2人が合わさったときにちゃんと百になるし、Re:valeの曲になる。本当に良かった。ちなみにこの曲はアルバムの最初のほうに入るんですよ。リラックスしながら聴いていると、直後になんと!「らせん」が入るんです。
――意外でしたか?
保志 びっくりです。雰囲気がガラッと変わって面白いですね。僕なら、新曲は「あとでのお楽しみだよ〜」と、1曲は後半までお預けしちゃうと思うから(笑)。
――『Re:thm』はほかに「Step in (Instrumental)」を含む10曲が収録されますが、その中で印象深いものはありますか?
保志 「ココロ、ハレ晴レ」や「Start Rec」など懐かしい楽曲も入っていますよね。どの曲にも特別な思い出があるけれど、「YOUR RHAPSODY」は特に強く印象に残っています。この曲はアプリ第6部の「ブラホワ」(劇中で開催される年末恒例の音楽番組「ブラック・オア・ホワイト」)で披露された曲なんです。Re:valeはこの「ブラホワ」で、優勝を逃してしまう。百はすごく勝ちたいと思っていたし、これまでのRe:valeのことも思い出すし、特別な曲なんです。
――では、レコーディングにもその思いで?
保志 実はレコーディング当時は、あまり細かい展開は知らずに録っていたんです。だから「いい曲だなぁ」とリラックスした状態で歌っていて。でもそれが、逆に良かったのかもしれません。Re:valeは、あの「ブラホワ」に「自分たちの歌いたい曲」を持っていっていたわけですから。これが「とても重要な勝負曲」と言われていたら、「百と千はこれだけの思いで、こういうセリフを言う」と教えられていたら、僕は気負いすぎていたかもしれない。あとからストーリーの収録をして、パフォーマンスも観て、個人的にレコーディング時以上に思い入れのある曲になりました。ブラホワを経てその後世に出たRe:valeの曲は「Journey」なんですけど、これまたびっくりで。
――「Journey」は『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』で初披露された曲ですね。
保志 劇場ライブは第6部のあとのお話なんです。「ブラホワ」を経て、リベンジを誓っていたけれど、この曲の2人はとてもリラックスしている。映像を観たら、2人だけの世界に入っちゃっている感じだし。「2人のことはこのまま放っておいてもいいのかも」なんて思っちゃうくらい(笑)。本来の2人の感じが出ていて、ホッとしたのを覚えています。ここであのリラックス感を出せるのも、Re:valeのすごいところです。
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