リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2025.12.19

貫き続ける“全力”の姿勢があればこそ、乗り越えられた緊急事態――“DIALOGUE+WITH vol.5 -大橋彩香-”ライブレポート

貫き続ける“全力”の姿勢があればこそ、乗り越えられた緊急事態――“DIALOGUE+WITH vol.5 -大橋彩香-”ライブレポート

11月29日に、恵比寿ザ・ガーデンホールにて“DIALOGUE+WITH vol.5 -大橋彩香-”が開催された。声優アーティストユニット・DIALOGUE+が主催する2マンライブの5回目となる本公演では、対バン相手としてDIALOGUE+の総合プロデューサーを務める田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)が昨年「Flash Summit!!」を提供した声優・アーティストである大橋彩香を招聘。残念ながらメンバーのうち内山悠里菜と鷹村彩花が体調不良による欠席を余儀なくされ、急遽5人でのフォーメーションダンスなしの出演となったDIALOGUE+だったが、それでもメンバー全員が準備も含めて出せる限りの全力を尽くしたライブを作り上げ、アーティスト活動10周年を迎えた大橋と堂々並び立つステージを見せてくれた。

PHOTOGRAPHY BY 金子 弘
TEXT BY 須永兼次

誓った“今できる全力”のステージがたまらなく胸を打つ

開演を前に、まずは前説として田淵が登壇。「『Flash Summit!!』の田淵智也です」との挨拶で場を和ませると、DIALOGUE+が5人のステージになることなどを告知しつつ、彼の開会宣言と共にバンドメンバーの演奏がスタート。それをバックにDIALOGUE+メンバーが入場し、そのうちステージ中央のお立ち台に登った守屋亨香が不敵な笑みとともに“not to be?”とセリフを発すと、ライブは「これは訓練ではない」からスタート。フォーメーションダンスはなくとも、1サビで緒方佑奈が前方へのキックを繰り出すなど、力強いパフォーマンスで場内に熱を与えていく。そして2コーラス目には突如ステージに大橋が登場!いきなりのコラボがさらにホールを湧かせる。間奏では笑顔で観客を煽りつつ、歌唱中は凛とした表情で力強く歌声を叩きつける6人。大サビラストでは大橋が中央のお立ち台で伸びやかかつ高らかに歌い上げ、ログっ子(※DIALOGUE+のファンネーム)の心に鮮烈な印象を刻んだ。

そしてかき回し中に飯塚麻結が改めて大橋を紹介し、その大橋がステージを降りると、続けて飯塚が観客へ挨拶。「最初から盛り上がっていっちゃうからねー!」と呼びかけ、「everything!」から改めてDIALOGUE+単独のステージが始まる。ここではステージ上を動きながら、ダンスも交えつつこの曲らしい多幸感に満ちた空気を醸成。1サビのラストでは稗田寧々がソロの歌声を伸びやかに響かせれば、直後の間奏ではセンターを取った緒方が切れ味抜群のダンスで魅了。落ちサビのソロのラストを取った村上まなつのハッピーさ溢れる笑顔と歌声もまた、この曲にバッチリハマっている。そしてダンスを交えての締めくくりから、そのまま「にゃんぼりーdeモッフィー!!」へ。やはりこの曲は、守屋のキュートさが非常に生きる。序盤から担当するソロパートの歌唱はもちろん、1サビ後半に決めたラブリーなポーズや、2-Aメロでのジャンプの着地に合わせたネコのポーズなどを通じてパーフェクトにかわいいステージングを見せていく。さらには飯塚もセリフ部分でかわいげをみせたかと思えばハイトーンなソロパートは伸びやかに歌い上げ、1曲の中で様々な魅力を感じさせてくれた。そこからさらに場内のボルテージを爆上げした「じょいふるしあんてっ!」では、緒方の歌声に序盤以上のパワフルさが。また1サビ直前にはお立ち台上でセリフとパフォーマンスで歓声を呼び起こしたりと、印象に残る瞬間を次々見せてくれる。そして2コーラス目以降はソロを担当するメンバーがパタパタと駆け回り、この曲ならではの賑やかさをまとわせれば、終盤ではメンバー同士でハイタッチを交わすなどして楽しみつつ、飯塚の挑発的なセリフと共にまずは4曲連続披露を締め括った。

この日最初のMCはメインの進行を緒方が担当。DIALOGUE+にとっての今年、2025年最後のライブが5人編成になってしまったことを残念がりながらも、「でも、だからといって楽しいライブを諦めたくない」と宣言。「ダンスの組み換えがないぶん両手がフリーだから、無限大の動きをしてみんなを抱きしめて帰ろうと思うし、魂を込めて歌うので!」と誓い、そのまま「パンケーキいいな」へ。2コーラス目では緒方と飯塚が手を合わせ掲げて歓声を呼び起こしたり、Dメロでの“指揮”をこの日は稗田がお立ち台で行ったりと、メンバー同士の連動性あるパフォーマンスも交えながら披露。元々の振付も織り交ぜつつ楽しさいっぱいの曲として完成させると、その雰囲気を「午前6時の友達へ」の冒頭を彩る守屋と稗田の涼やかな歌声がガラリと変える。歌声にはほのかな切なさも纏わせつつ、サビではハモも交えて聴かせていく5人。もちろん普段とは違うメンバー構成ではあるものの、その響きはしっかり美しいものに。そんな5人の歌声からも、緒方がMCで語った「楽しいライブを諦めたくない」という全員の想いを感じることができた。

そして横一列に並んで始まった「凍てついて秒速」で、今度は攻撃的な姿をみせるDIALOGUE+。イントロから猛々しくダンスを展開し、全力のかっこ良さを示して始まったこの曲、間奏部分では円を作り本来のポジションを取って拳を掲げ、頼もしささえ感じるほどのパワフルさをもってステージに立つ。歌うだけでも非常に難しいこの曲でのそんな姿から、覚悟のほどがうかがえる。そんななかでとりわけ力強く映ったのが緒方のパフォーマンス。切れ味鋭いダンスや力のぐっとこもった歌声をもって、自ら発した言葉通りの姿で引っ張っていった。

そこからシームレスに続いた「ドラマティックピース!!」は、イントロでの稗田による熱い煽りが会場のボルテージを引き上げ、大きなコールとクラップが巻き起こってからスタート。そのまま最初にソロを取った稗田は、引き続き力強い歌声をもってその盛り上がりを牽引していく。また、1サビソロでお立ち台にてキックを決めた守屋は、その後間奏でもキレッキレのダンスを通じて視線を一手に集めていった。さらに続く「デネブとスピカ」ではその守屋が、ライブアレンジならではの頭サビラストのロングトーンを気持ちよく突き抜けさせ、称賛の歓声を巻き起こしてスタート。どのメンバーもこの曲にマッチする瑞々しい歌声を響かせていく。2-Aメロでは担当するパートにあわせて稗田が普段以上に豊かな表情を歌声に乗せたかと思えば、元々担当していたAメロ後半のソロでは即座にスイッチを切り替え、爽快感を伴わせた伸びやかな歌声で聴かせてくる。また大サビ冒頭での村上のソロの歌声は胸がきゅっと苦しくなるほどにキュンとくるもので、この曲に欲しい魅力をありありと表現。後奏ではフロアのペンライトを揺らして自然に一体感を醸成したところで大橋へとバトンを渡した。

キャッチーな曲だけじゃない! 2マンでも堂々示した“大橋彩香”の魅力

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP