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INTERVIEW

2025.12.07

「リスパレ!チョイス」選出アーティスト・なるみやインタビュー!

「リスパレ!チョイス」選出アーティスト・なるみやインタビュー!

なるみやの入り口となる3曲、今表現したいものを形にした新曲

――ここからは、自分を知ってもらうためにまず聴いてほしい楽曲を3曲選んで、そのレコメンドをお願いできればと思います。

なるみや 1曲目は「だって、優等生」です。他の曲は大体1ヵ月くらいで作るんですけど、この曲は完成するまでに2、3年かかっていて。こんな難産は初めてだったんですけど、今一番“なるみや”を表現しているのはこの曲かなと思います。最初に出した「永眠のすゝめ」と同じような不憫さ、日常の中の逃げられない辛いことと、それをなんとか取り繕ってやっていかないといけない状況、というテーマ性を歌っていて。そこに今の自分の歌い方や打ち込みの技術が合わさって、一番自分が納得いっている作品です。学生時代、私もあまり楽しかったとは言えないので、YouTubeの動画のコメント部分にも書きましたけど、「あの頃の自分からの遺書」みたいな曲です。

――当時は周りに合わせなくてはいけないという気持ちが強かったんですか?

なるみや 当時の自分は、枠にはまってちゃんとやっていた方が絶対報われるんだ、みたいな気持ちがあって。なんとなく勉強を頑張って、いい高校に進学して、みんな大学に行くことが前提で、進路相談の時に大学に行かない選択肢をする人がいない。でも、音楽でバズったりしてからは、一人だけ模試をサボったり夏期講習に参加しなかったりして。「もうやめた」って腹を括れて、初めての反抗期みたいな感じでした。今は本当に自由な生活をしているので、当時の高校生の自分に対して気まずさ、後ろめたさがあります(笑)。

――アハハ(笑)。2曲目はいかがでしょうか?

なるみや 「不純喫茶」ですね。初めて純粋な恋を真っ直ぐ書いてみようと思って作った曲です。サビの最後に“いき過ぎた純愛は不純”という歌詞を入れたんですけど、恋って、人を思うあまり逆に憎らしくなったり、矛盾している部分も出てきたりして、結構めちゃくちゃだなっていうのがあって。10代の最後に出した曲で、10代らしい恋を書く最後のチャンスかなと思って作った曲です。

――この曲、音にも少し不安になるような雰囲気がありますよね。

なるみや この曲は最初から「不純喫茶」というタイトルにすることを決めていたんですけど、綺麗な音階で作ってみたら“不純”と言うには真っ直ぐすぎると感じて。なのでイントロとかにわざと不協和音を混ぜてずらしていきました。不協和音を取り入れるのは初めてだったんですけど、上手くできたかなと思います。

――ちなみに曲を作る時は実体験を元にすることが多いですか?それとも自分の中でストーリーを創作するタイプ?

なるみや 「こういう雰囲気で歌ってみたいからストーリーを作る」パターンと「日記を読み返して書く」パターンで二極化しています。「リードコントロール」なんかは前者で、ジャズチックな曲調に合わせて女の人が強めに歌う感じをやってみたくてストーリーを書きました。普段の私とは正反対な感じなので、ライブでちょっと威張りながら歌うと楽しそうだなと思って(笑)。逆に「永眠のすゝめ」や「だって、優等生」は、日記に素直に書いている言葉をそのまま歌詞に入れたりしています。日記は誰も読まない前提で書いているので、尖った言葉が出てきやすいんですよね。

――なるほど。それでは3曲目のレコメンドもお願いします。

なるみや 幅を見せるという意味では、「リードコントロール」は曲調だけでなく曲のテーマも結構新しい視点で書いてるので選びたいところなんですけど……でも「これがなるみやです」と言える曲なら「乙女的ストーキング」かな。奥ゆかしくて、でもなんかちょっと気持ち悪いみたいな(笑)。もちろんストーカー行為はしたことないですけど、この気持ち悪さというか陰キャ感が、私そのものだなと思います。

――なるみやさんは陰キャなんですか?

なるみや めちゃくちゃそうです(笑)。

――すごく話しやすいのであまり陰キャ感は感じないですけどね。もう1曲、せっかくなので新曲の「ユキくんあのね」についてもお聞きしたいです。ハイテンポでテンション高め、かつ2分ほどと短いながらもインパクトのある曲ですが、どういうモチーフで作られたんですか?

なるみや ライブで歌うことや人に聴かれることを想定して曲作りをする時期が長く続いていたので、一回そういうのを全部取っ払って、今自分が書いてみたい題材と曲調で作ろうと思って。“きょうもわたしは 「ふつう」ができませんでした。”という歌詞があるんですけど、いつもなら大人っぽい言い回しにするところを、自分の中にある幼い部分、未熟な部分を出して、人形に話す時のような子供っぽい言葉で書いていきました。無邪気だからこそちょっとグロテスクに聴こえるようにしたいなと思って。

――歌詞の大半が平仮名と片仮名で構成されているのも含めて、自室で人形に語りかける子供っぽさが表現されていますよね。“あのね、わたしね、いらないね!”といったフレーズもショッキングです。

なるみや 小さい頃って、分節をすごく区切ってしゃべったりするじゃないですか。そもそも人形に話しかける時は、そんなにかしこまった言い方はしないだろうし。人には誰しもそういう幼い部分があると思うんですよね。私も根本的に未熟な部分がありますし。自分でも「この曲、本当に出していいのかな?」と思いながら制作を進めてました(笑)。

――いいと思います(笑)。最後に今後の活動や展望について教えてください。

なるみや 大前提として、好きな曲を書いて発表できる今の状況を続けることができれば、私は満足なんですけど、私の曲を聴いている人たちが“少数派”だと感じないように、私自身がもっと大きなアーティストになっていきたいという漠然とした思いがあります。そのために、曲にもっと幅を持たせたり、歌での参加や楽曲提供を含めて、色んな人との関わりを作っていきたいです。

――2024年にはアイドルグループのAVAMに「秘密のセンテンス」という楽曲を提供していましたよね。

なるみや AVAMさん、めちゃくちゃいいアイドルさんですよね。楽曲提供をしたのはあれが初めてで、締め切りに追われてる最中は本当に必死でしたけど、完成した音源を聴いた時にすごくワクワクしたし、歌い分けもイメージ通りだったので「これだ!」と思って、すごくいい経験でした。性格的に自分から声をかけることは難しいので、今後も声をかけてもらえるような魅力的な曲を作っていきたいです。

――ちなみにアニメタイアップには興味ありますか?

なるみや めちゃくちゃあります!自分で言うのもあれですけど、ちょっと“エンディング声”だなと思うので(笑)。本当はオープニングも歌いたいですけど、私は女性ならではの観点で曲を書いているので、女性だからこその話が展開されていく作品とかがあれば、すごく入り込んで曲を書けそうだなって思います。

――確かに合いそうですね!それとなるみやさんはライブ活動も精力的に行っていますよね。

なるみや ライブは……本当はめちゃくちゃ怖くて(笑)。毎回スタッフさんの「もうそろそろやってもらわないと」という顔を見て「やらないと」って頑張ってます。でも、来年以降、小さい会場をたくさん回るツアーとかをやってみたいですね。かしこまったキメキメなライブではなくて、アットホームな空間で演奏したり。場数を踏んで上達したいという気持ちがあります。

――そんななか、12月25日にはライブイベント“なるみやと秘密のティーパーティー”が神奈川・横浜ランドマークホールで開催されます。しかも親交の深いアーティストのロスさんがゲスト出演されるとか。

なるみや クリスマス開催なので、来てくださった方々が本当に楽しめるように色々企画しています。ゲストのロスちゃんとはライブの開催日の直前にコラボ曲も配信するんですけど、ロスちゃん自身ステージに立つのが初めてですし、私も誰かと一緒にライブをするのが初めてなので、似ていないアーティスト同士の化学反応を楽しんでいただけたらなと思っています。


●なるみや Profile
作詞・作曲・編曲までを自身で手がけるシンガーソンライター。
楽曲制作全てに至るまでをトータルプロデュースする高い音楽性に加え、ユーモア溢れる喋りと特徴的な声など、音楽的な魅力と人間的な魅力の両方を兼ね備えた女性アーティスト。

5歳の頃からピアノを始め、12歳の頃から打ち込みを始め、2021年9月のTikTok初投稿から、1ヶ月で10万人フォロワーを達成。
TikTokに投稿したオリジナル音源が1日で100万回再生を突破し、その後「可愛いあの子が気にらない」の楽曲総再生回数は、2億4000万回再生を超え、
billboard Heatseekers SongsチャートTOP20内に合計5度チャートインするなど、高い再生回数アベレージを誇る。
独自性のある Music Videoも大きな話題を呼び、「可愛いあの子が気にゐらない」は2,500万回再生、「醜形恐怖症」MVは1,800万回再生、直近で大きなバズを巻き起こした「リードコントロール」も860万回再生を突破するなど、YouTubeをきっかけに多岐にわたった爆発的な広がりを見せる。

世の中の“不憫”に寄り添う音楽を作り続け、その高い共感性を生む音楽に数多くの若者が心を救われる。

●「リスパレ!」とは
アニメ音楽メディアである「リスアニ!」と、大阪のラジオ局・FM802で、カラフルな音楽との出会いを描く番組「802 Palette」がタッグを組んだ音楽メディア。
アニメ・ゲームカルチャー・ネットミュージック、そしてその枠を越えた様々なアーティストの魅力を発信します。

●関連リンク
なるみや
公式サイト
https://narumiya-official.jp/

公式X
https://x.com/naru__sleep

公式Instagram
https://www.instagram.com/naru__neru/

公式TikTok
https://www.tiktok.com/@naru_sleep

YouTubeチャンネル
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リスアニ! × 802 Palette「リスパレ!」
公式サイト
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公式X
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