リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2025.09.08

トップランナーやレジェンドアーティストが次々バトンを繋ぎ、“夢のステージ”を作り上げた奇跡の1日――「Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!”」DAY3・速報レポート

トップランナーやレジェンドアーティストが次々バトンを繋ぎ、“夢のステージ”を作り上げた奇跡の1日――「Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!”」DAY3・速報レポート

8月31日、さいたまスーパーアリーナにて「Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!”」(以下、アニサマ)のDAY3が開催。毎年夏恒例の世界最大級のアニソンフェスの3日目には、アニソン・声優アーティストシーンを引っ張り続けるトップランナーやレジェンドアーティストが次々登場!長年愛され続ける楽曲から最新ナンバーまで、世代をまたいだ名曲の数々が次々に披露され、超満員のSSAを埋め尽くしたアニソンファンの心を滾らせていった。

TEXT BY 須永兼次

節目のアニサマのトップを、衝撃的なスペシャルコラボが飾る!

DAY3も本編を前に、“REALITY × アニサマ ~スターVシンガーオーディション~”選出の2人がオープニングアクトを担当。まず1人目・音ノ癒いろははミドルバラード「Eternal Resonance」を披露。ややハスキーめな声質を生かして優しく歌い始めると、サビではそこに明るさを加えて希望の光が差し込むようなイメージを与え、歌唱前の「みんなの未来を明るく照らしたい」といった言葉どおりの想いを乗せてじっくり聴かせてくれた。それに続くのは、昨年に続いて出演の水瀬なな。観客との「ただいま!」「おかえり!」のコールアンドレスポンスを経て、オリジナル曲「ナナイロミライ」を歌唱する。大観衆を前に、みずみずしく伸びのある歌声を響かせる堂々たるパフォーマンスを展開。大サビではコールが巻き起こるほど観客をしっかり乗せ、魅力あふれるボーカルワークでDAY3へのわくわくを十二分に高めてみせた。

そして出演アーティスト紹介を絡めたオープニング映像を経て、いきなり過去最大級のサプライズが超満員のSSAを大熱狂させる。水樹奈々「Pray」のイントロが流れ始めると、明転したステージにはその水樹奈々に加え、なんとLiSAが並び立っているではないか!まさに「アニサマでしか見られない」であろう、奇跡のスペシャルコラボだ。2人とも冒頭から大きな声を上げ喜びを表す大観衆に向けて力強く伸びやかな歌声を響かせていき、間奏では微笑みとともにその声を受け止めていく。そして今度は“攻守交代”して、LiSAの「Rising Hope」もともに歌唱。さらに鋭く攻撃性を持たせた2人の歌声は、このキラーチューンに乗って大観衆の心へ次々と突き刺さる。大サビ以降では向き合って歌声をぶつけ合うと、最後は客席に向かって拳を突き出し曲を締めくくってみせた2人。このコラボが生み出したすさまじい盛り上がりが場内の温度を一気に上げ、筆者は座席の揺れにメモを取ることが困難になったほど。長年アニサマの現地取材を続けてきたが、こんなことはついぞ記憶にない。

2人がステージを終えてもなおざわめきが残るなか、その熱を「Paradise Lost -at next nest-」で見事に受け止め引き継いでみせたのが茅原実里。「アニサマ3日目、いくよー!」のシャウトとともに一気に客席を染め上げれば、Dメロでは炎も上がるなか高らかに伸びやかにロングトーンを響かせるなど、歌声と演出の両面を通じてさらにアツさをもたらしていく。落ちサビではオレンジの海から大合唱を引き出し、歌いきって気持ちよさそうな表情をみせると、そのまま「TERMINATED」へ。ステージ上を歩きながらの歌唱で、観客とさらに距離を詰めてパワフルな歌声を浴びせるなど、引き続きタフなステージを展開してオーディエンスの心をさらにぐっと掴んでみせた。
歌唱後にはこの2曲がともに長年愛されている曲であることに言及すると、「次は未来のアニソン!」との言葉に続けて、2026年放送のTVアニメ『魔法少女育成計画 restart』OPテーマとなる「No tears here」を全世界初披露!疾走感を強く持ったロックナンバーを、そこにマッチするシャープさも伴いながら、会場中に力いっぱいパワフルな歌声を発して響かせていく。終盤にはセンターステージで歌いながら、ぐるりと360度を向いて、会場中のアニソンファンに向けて力強く“未来”を提示してもみせたのだった。

それに続いたのは、客席通路奥のトロッコに乗って「STRIKE WITCHES 〜わたしにできること〜」の歌い出しとともに登場した石田燿子。爽やかな楽曲にみずみずしい歌声を乗せて響かせながら観客たちと笑顔を交わせば、1コーラス歌唱後にそのまま「STRIKE WITCHES 2 〜笑顔の魔法〜」を続けてさらなる歓喜を呼び起こしていく。引き続き、青のペンライトの輝きが形作る青空の中を力強くも爽やかに歌声を響かせながらメインステージに到着すると、今度は9年前に出演した際にも歌った自身のデビュー曲「乙女のポリシー」を新しいアレンジで披露。ポップでどこかキュンと来るアンセムのひとつを引き続きみずみずしい歌声で彩りつつ、クラップなども呼び起こしながら歌唱し、そのまま「COLORFUL BOX」へ。爽やかさと前向きさが込められた彼女のボーカルは、歌詞と合わさってエールのように響き渡り、大観衆に勇気とエネルギーを与えていく。どの楽曲にも生で聴くからこそ受け取れるものを乗せた、素晴らしいステージだった。

そして「WILL」のイントロとともにセンターステージに登場し、大歓声を浴びて出番を始めたのが米倉千尋。力強くて希望をもたらす歌声が、会場に集ったアニソンファンの心を捉え揺さぶる。続く「フェアリーテイル~約束の日~」では歌声に力強さをプラスしていき、手を振るなど観客とのコミュニケーションも取って歌唱しながらメインステージへ向かって、さらに「約束の場所へ」を歌唱。この曲ではダンサーを従え、OP映像も背負ったアニメ『カレイドスター』にもピッタリな形で披露。明るく華やかに、前向きなメッセージを届けていった。
そんな彼女が続いて歌い始めたのは、現在放送中のアニメ『9-nine- Ruler’s Crown』のED主題歌「Pale Blaze」。ベテランシンガーでありながら前へと進み続ける姿勢を、このロッキンなナンバーを通じて示す。楽曲の疾走感を生かして力強く歌い始めれば、サビではサウンド合わせて歌声には晴れやかさも付加。最後のロングトーンも伸びやかに聴かせると、第1回目のアニサマで最初に歌ったデビュー曲「嵐の中で輝いて」へ。赤と青の2色に客席が染まり歓喜を表すなか、ここでもエネルギッシュなボーカルワークでその光の源を魅了。落ちサビでは彼女の呼びかけにより大合唱を起こし、一体感と多幸感で場内を包んだ。

そんななか場内には『君が望む永遠』の涼宮遙の“おまじない”が流れると、彼女を演じる栗林みな実が登場。同作アニメ版のEDテーマ「星空のワルツ」を歌い始めていく。ブルーのペンライトとスクリーンの映像とが作り出す壮大な“真夏の星座”に包まれながら、微笑みもたたえて美しくもイノセントさを伴った歌声でじっくり聴き入らせてみせた。そしてMCで、ソロとしてのもう1曲を「翼はPleasure Line」だと明かす栗林。DAY1に“In memory of”という形で映像出演を果たした黒崎真音と、2011年のアニサマやツーマンのアンコールでともに歌ったことなどを選曲理由にあげて歌い出すと、疾走感強いサウンドに良好にマッチする、持ち前の涼やかさに加え天へと突き抜けていくような鋭さを併せ持ったボーカルを披露。活動を重ねるなかで増した歌声の力強さも相まって、名曲に“今”ならではの輝きを与えていった。

……と、歌唱後にも栗林はステージに残り、そこに「Get along」のイントロが流れるとステージ上には石田と米倉が再登場し、さらに2階ステージには奥井雅美の姿が!2005年のアニサマ初回に出演した4人が、往年の名曲を彩っていく。どのシンガーも力強く確かなボーカルの力を発揮し、ときにステージ上で視線も交わしながら歌唱。ソロパートでは各々の個性も色濃く放ちながら、確実に観客の熱を高めていった。

歩んできた道や積み重ねてきたものが、ステージにもたらす歓喜と感動

そんな魅力あふれるステージからバトンを受けたのが、蒼井翔太。ブルーの海を前に、まずはハードでダークなロックチューン「BAD END」を披露する。サビなどのハイトーン部分では歌声を透き通らせつつ、確かな力強さと伸びやかさを持ち合わせた歌声を通じて、アニソンファンのハートを熱くし魅了してみせた。
歌唱後にはこの日の衣装が10年前・初アニサマでのものをセルフオマージュしたものだと明かし、改めてアニサマへの感謝を言葉にすると、ハイトーンな歌声を甘く響かせ心を掴んでから幕を開ける「イノセント」へ。楽曲がロッキンな雰囲気へと展開すると、ステージ上を移動しながら、客席の隅々にまで視線を配ったり手を振ったりしながらのステージを展開。さらに会場モニター用のカメラを独占してのアピールまで繰り出して、歌に加えて魅せ方に至るまで気を配ったステージでSSAを多面的に魅了していけば、「Eclipse」ではのっけから荒々しさ全開の歌声を轟かせ大観衆の心へと牙を剥く。サビの冒頭などでも効果的に歌声をザラつかせて、またここまで2曲とは違ったアプローチで豊かな表現力を発揮すると、2-Aメロでは歌詞に合わせてカメラにキスして、場内は大熱狂!最後は長く伸ばしたハイトーンボイスを響かせ、観客を魅了しきって出番を終えた。

続くfhánaは「星屑のインターリュード」とともに登場。たまらないあどけなさを伴ったtowana(Vo.)のハイトーンなボーカルが、大観衆を一気に魅了していく。そして、4年ぶりのアニサマとなった彼らは、続いてその間にリリースされた「天使たちの歌」を披露。towanaは微笑みとともに歌声に優しさも込めつつ、途中スカートの裾をつまんだりと魅せ方にもキュートさをちりばめながら、ポップかつ晴れやかに歌い・演奏していった。
MCでは佐藤純一(Key.&Cho.)が、20周年に加えSSAが来年改修予定であることも踏まえて今年のアニサマが“様々な節目”であろうことに言及し、「今日は歴史の集大成」とメッセージをおくる。そして後半は、「『小林さんちのメイドラゴン』主題歌アニサマスペシャル」と題したメドレーへ。REAL AKIBA BOYZも登場し、劇場版OP主題歌「涙のパレード」からスタートする。RABがアクロバティックなダンスで視覚的にも盛り上げるなか、ポップなサウンドに伸びやかに歌声を乗せていくtowana。サビではグリーンの輝きに染まった観客を先導してペンライトを揺らしつつともに踊れば、「愛のシュプリーム!」ではイントロからクラップが響き渡り一体感が生まれるなかtowanaとともにkevin mitsunaga(Sampler&etc.)も軽快かつノリよくラップを披露。そしてkevinの煽りに続いて突入した「青空のラプソディ」では、冒頭からオーディエンスのすさまじいコールが場内にこだま。サビでは会場全体が一体となってのダンスが得も言われぬ“お祭り”感をもたらし、ラストのコールまで楽しく盛り上がっていった。

その余韻冷めやらぬなかセンターステージに登場したアイドルマスター SideMは、ゲーム版のテーマ曲「DRIVE A LIVE」から出番スタート。長年愛され続けるアンセムで会場中から大きな「SideM!」のコールを呼び起こし、引き続き緑に輝く光の海へと、アイドルとしてのきらめきあふれるパフォーマンスを展開しながらメインステージへと移る。
曲明けのMCでは、天道輝役・仲村宗悟による「ここからは、アイマスですよ!」との突然の“フリ”にすかさず「アイマス!」と返した観客と心を繋げれば、続いては“315プロ スペシャルメドレー”。まずは神速一魂の2人が切り込み隊長として「バーニン・クールで輝いて」を披露。大会場に向けてこの日は熱く力強くステージングし、サビではコールも巻き起こしたりと大観衆を気持ちよくノセていく。それに続くC.FIRSTは、一転してスタイリッシュなダンスの映えるラップ混じりのナンバー「We’re the one」でオーディエンスを魅了。さらに天ヶ瀬冬馬(演:寺島拓篤)・天道輝・天峰秀(演:伊瀬結陸)の3人による「True Horizon」はまたもテイスト異なるポップなナンバーで、きらめきあふれるパフォーマンスを披露。多彩なアイドルの揃った事務所全体の魅力をも想像させる、バリエーション豊かなメドレーをみせた。
そして再び7人がステージに集まると、今までの応援への感謝を込めたブランド10周年記念曲「SUPREME STARS !!!」を最後に届ける。メインスクリーンにはこの曲のMVも流れ所属アイドルが全員“出演”を果たすなか、7人はトロッコに乗り込みきらめく笑顔を振りまきながら観客のもとへと向かい、間近で熱いパッションを炸裂させていった。

前半戦のトリを務めたのは、6年ぶり出演のPoppin’Party。まずはメインステージに登場したメンバーが音を奏で始め、鈴木このみの「DAYS of DASH」のカバーから出番スタート……と思ったら、ここでセンターステージに戸山香澄役・愛美(Gt.&Vo.)とともに、原曲を歌う鈴木このみも登場!2人向き合ってギターを弾きながら、愛美は香澄としての甘めでハイトーンな歌声を響かせ、鈴木は持ち前のパワフルな、それでいてこの曲に似合う希望も込めたボーカルを発していく。終盤にはメインステージへと移り6人一同に会して1曲を作り上げ、すさまじい盛り上がりを生み出してみせた。

そして改めて「イニシャル」から、Poppin’Partyのステージがスタート。ややハードめなナンバーが、コラボとは違った熱を場内にもたらす。サビ明けには花園たえ役・大塚紗英(Gt.)がギタープレイで魅せれば、続けてセッションするメンバーも誰もが楽しそうに演奏を繰り広げていき、そのまま「ティアドロップス」へ。さらにハードさを増したサウンドと歌声がいっそうのアツさを放つと、サビ明けには牛込りみ役・西本りみ(Ba.)のヘドバンのように身体を折りながらのプレイが視覚的にも高まりをもたらす。
曲明けには愛美がアニサマ初出演時の思い出を回想すると、彼女たちの結成10周年記念曲「Tomorrow’s Door」へ。Poppin’Partyの物語をなぞるようなアニメのカットを用いた映像を背負いながら、デビュー曲や「きらきら星」といった重要な楽曲のモチーフもちりばめられた大事な曲を楽しそうに歌い演奏する姿は、会場中の人々の胸を熱くしたはず。そしてそれに続けた「キズナミュージック♪」は、今度はアニサマでの演奏やバックステージの映像を通じて、また別の角度から足跡を振り返りながらの披露。それを背負いながら演奏される5人が結んだ絆を強く感じさせるナンバーが、盛り上がりとともに観客の胸を熱くして、DAY3前半を見事に締めくくったのだった。

次ページ:初出演からベテランまで、それぞれが作った世界が大観衆を魅了するDAY3後半

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP