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INTERVIEW

2025.08.27

直田姫奈・Ayasaが語る、活動5周年を迎えたMorfonicaの現在地、透子と瑠唯の関係性――8th Single「Feathered Dreams」リリースインタビュー

直田姫奈・Ayasaが語る、活動5周年を迎えたMorfonicaの現在地、透子と瑠唯の関係性――8th Single「Feathered Dreams」リリースインタビュー

ましろの成長とMorfonicaの“強さ”が反映された新曲たち

――ここからは新作のお話を。表題曲「Feathered Dreams」は、TVアニメ『カードファイト!! ヴァンガード Divinez』のOPテーマ。MorfonicaがアニメのOPテーマを担当するのは初ですが、楽曲を受け取った時の印象はいかがでしたか?

直田 ここまで爽やかで疾走感のある曲は今までなかったなと思いました。爽やかな朝の青空っていう感じ。今までは、夕方の涼しい風とか、窓を開けた時のそよ風みたいな風景が多い印象だったけど、この曲は朝日を感じるというか。

Ayasa うんうん。しかもちょっと強めの陽射しだよね。やっぱり『デラックス決勝編』という一番熱が入るシリーズのOPテーマということもあるので。

直田 そう、熱いんですよ。だから夏にぴったりだし、メッセージ性も強いなと思いました。歌い出しから「“Never say never!” 手を伸ばし続けるよ」ですからね。ここまで強気な感じの歌詞もモニカでは珍しいし、朝を駆け出していく感じもオープニングっぽくて好き。それとサビの“(Oh oh oh)”の箇所は、ましろちゃん以外の4人で歌っているんですけど、これはライブ映えしそうだなと思いながらレコーディングしました。いつか青空の下で歌ってみたいなって。

Ayasa 私も“(Oh oh oh)”のところは、メンバーがステージ上で歌っている姿を想像するとすごくかわいいし、お気に入りです。それとMorfonicaは、コロナ禍でお客さんからの声を聞けない時期のデビューだったので、こうやってわかりやすく皆さんに歌っていただけそうなパートがあるのが嬉しくて。いつかライブでできる日が楽しみです。

――青空や朝の光を感じさせるという意味では、ダークな「ff」を経て「Rubato」で光を表現した、今のMorfonicaのモードにも合いますよね。

直田 本当にぴったりだと思います。多分「Rubato」の光を得ていないと、この曲はできなかったと思いますし、成長してまた新たな輝きを得たMorfonicaだからこその曲なのかなって。

――設定上では、Morfonicaの楽曲の歌詞はましろが全曲書いているわけですが、その意味でましろの精神面の成長も汲み取れる楽曲かもしれません。

Ayasa 確かに。最初の頃はこんなにも高らかと夢を歌える子ではなかったですものね。雨の中でポツンとしているような子だったから。

直田 コンセプトライブで「きょうもMerry go rounD」をやった時も、ましろちゃんが5人の中で一番落ちてたもんね。でも、だからこそ反動がすごいのかもしれない。この曲の歌詞は、すごく気持ちが高ぶってる時に書いたのかも。

Ayasa “奇跡を起こすのは 私”とまで歌っているもんね。今まではどちらかと言うと受け身というか、待つタイプだったのに。

直田 それがこうやって自分からアクションを起こしにいくようになって。私としては、その背中を押して、「このまま振り返らずに進んで行きな!」って送り出してあげたいくらいです(笑)。

――その意味でも聴き手を牽引するポジティブな楽曲になりました。そしてカップリング曲の「Color of Us」は、同じく『カードファイト!! ヴァンガードDivinez デラックス決勝編』の週替わりEDテーマ。Morfonicaは過去にも「Fateful…」「両翼のBrilliance」で同アニメシリーズのEDテーマを担当してきましたが、それらと比較してどんな楽曲になりましたか?

直田 「Fateful…」はしっとりした感じですけど、「両翼のBrilliance」と今回の「Color of Us」はイケイケゴーゴーな感じが強くて。「やってやるよ!」感がすごくあるのも「両翼のBrilliance」に通じるところがあるし、オープニングの「Feathered Dreams」とはまた打って変わった感じのかっこよさがある、“強いMorfonica”が出た曲なのかなって思います。でも、歌詞は今までのMorfonicaらしさを感じる部分があって。“傷ついた分の痛み”や“報われない努力も 叶わない願いも”みたいに、ちょっとネガティブなワードが入ってるのはましろっぽいし、それでも前に進もうとしている強さも感じます。

Ayasa 聞いた話によると、この曲の歌詞は“Morfonicaの真の強さ”をイメージしたものらしくて。

直田 なるほど!だから、たくさん悩んだり迷ったりしている歌詞なのか。“バラバラで ちぐはぐで”というのもまさにMorfonicaですもんね。ということは“(涙の果て)私を抱きしめた”というのは、ぶつかり合っていたけど、認め合ったということですよね。なんか、シロ(透子がましろの名前を呼ぶ際の呼称)からのメッセージって感じがする!

Ayasa ましろちゃんが、Morfonicaをやってきたなかでメンバーに対して感じてきたことを紡いだ感じがあって。「ガルパ(バンドリ! ガールズバンドパーティ!)」のストーリーの中で、合宿でましろちゃんと(広町)七深ちゃんが語り合うシーンがあったんですけど、そういう夜を何度も越えて、そのたびに光が増していくような、今までのモニカの歩みを踏襲した感じがします。

直田 うんうん。“扉が開かれた音が 耳に届いて”っていう歌詞も、「これはもしかして“ff”のあの扉ですか~?」ってシロに聞きたくなっちゃう(笑)。

Ayasa 確かに!でも、この曲、アニメでは1度しか流れないんですよね。

直田 もったいないですよね。あと10回くらいは流れてほしい!私たちとしてはもっともっと聴いてほしい曲なので、ぜひCDを買って何度も聴いていただければと思います。

七深とつくしのピースフルな関係性が生んだ“かわいい”モニカ曲

――もう1曲の「Portray Empathy」は、七深とつくしの親交を描いた「ガルパ」のイベントシナリオ「Secret 1Day Andante」に紐づいて発表された楽曲です。

直田 2人の秘密の1日ですよね。七深は何かと秘密にしたがり(笑)。

Ayasa 確かに!秘密主義者なのかな(笑)。

直田 そこも七深のかわいいところですよね。七深とつくしちゃんの、自分からはあまりグイグイいかない2人組が、お互いに寄り添って2人だけの秘密を作る、とてもかわいらしくて平和なお話だなと思っていて。

Ayasa 曲も平和だよね。しかも七深ちゃんとつくしちゃんが歌っていて。よく考えたら、ましろちゃん以外の4人が全員で歌う曲は今までにも「ハーモニー・デイ」とかがあったけど、それ以外で七深ちゃんがソロパートを歌うのは初なんじゃない?

直田 うん、なかったと思います。あと、つくしちゃんも「Merry Merry Thanks!!」で歌っていたけど、こういう季節に関係ない曲でソロを歌うのは初めてかも。

Ayasa 彼女は季節もの担当みたいなところがあるもんね(笑)。私、サビの頭が“あのね”で始まる曲、初めて聴いたかも。しかも“「あのね、あのね」”って2回言ってらっしゃて。

直田 あれ、かわいいですよね!この“「あのね、あのね」”と“「ほらね、ほらね」”の部分は、あの2人だからこその距離感と言いますか、大きい空間ではなく2人だけの狭い空間で楽しんでいるのが、とても伝わってきて。七深とつくしが有線イヤホンをひとつずつ分けあって青春っぽく聴いている姿が浮かびました。めっちゃ尊いなって思う。

Ayasa 透子と瑠唯だと、こういう曲は歌えないよね(笑)。

直田 いつもバチバチやりあっているので(笑)。でも、この楽曲に限らず、楽器隊メンバーが歌う曲は数が少ないからこそ、その子がどんな歌声で歌うのかがわかる曲になるわけで。だからファンの方はきっとすごく楽しみにしてくれていると思いますし、この曲はもちろんmikaさんとおゆちゃんが歌ってくれているんですけど、つくしと七深が少し背伸びして歌っている姿をすごく想像できて……いや、七深は背伸びしてないな。つーちゃんが別に背伸びしなくてもいいのに、背伸びしながらヘッドホンを押さえて一生懸命歌ってそう。

Ayasa それ、絶対かわいい!

直田 私、キャラソンが大好きなんですよ。歌声を聴きながら、そのキャラクターの普段は見えない部分を妄想するのが楽しくて、色んなキャラソンを聴いてきたんですけど、私はこの曲をずっとそうやって楽しみ続けると思います(笑)。

――この曲、お二人もコーラスで参加していますよね?

Ayasa サビに入る前の“(1, 2, 3, 4!)”という部分は私たちも歌っています。

直田 全部で3回あるんですけど、1サビからラスサビにかけてどんどんテンションを上げていく、というディレクションがありましたよね。

Ayasa あれ?そんなのあったかしら……瑠唯はクールだから(笑)。でも、そういえば3回ともイントネーションを変えて録るように言われました。“1(ワン)”を強調するか、“4(フォー)”を強調するか、みたいな感じで。

直田 私はラスサビに盛り上がりをマックスで持っていきたい、というオーダーをいただいて。なので、3回登場する“(1, 2, 3, 4!)”のテンション感は全部違っていて、そこにも注目して聴いてほしいですし、ライブでこの曲を披露する時があれば、皆さんもその心持ちで“(1, 2, 3, 4!)”をやってほしい。いつになるかわかりませんが、私からのディレクションを先にお伝えしておきます(笑)。

Ayasa それこそ、この“(1, 2, 3, 4!)”も、5年前だったら、瑠唯はあからさまに他のメンバーと温度感が違って浮いていたと思うんです。でも、これまでのストーリーの中で、瑠唯は七深ともつくしとも色々なやり取りをしてきたし、それこそ七深は結構寄り添って話を聞いてくれるところがあったからこそ、みんなとも馴染みながら歌えたのかなって。

――その意味では、七深とつくしだけでなく、メンバー全員の絆の深まりと言いますか、長く活動を共にしてきたからこそのMorfonicaの今の関係性が投影された楽曲と言えそうです。

Ayasa この曲、楽器レコーディングも印象に残っているんですよ。弾くこと自体はそれほど難しくはないんですけど、とにかくバイオリンのフレーズもめちゃくちゃかわいいんです。七深ちゃんとつーちゃんが2人でキャッキャしている図を曲でも表現するために、みんながライブで笑顔で演奏できるように作られているなと思って。レコーディング用の資料をいただいた時から、幸福度の高い楽曲だなと思っていました。瑠唯はニコニコして弾くタイプの子ではないですけど、きっとみんなで楽しそうに演奏するんだろうなって。

――七深とつくしにフォーカスしたからこそ、Morfonicaとしては新鮮な楽曲になったわけですね。

Ayasa それこそMorfonicaの楽曲はすべて瑠唯が作っている設定なので、その意味でも瑠唯の歩み寄りを感じられて。七深ちゃんがメインだった「Secret Dawn」もかわいらしい曲だったけど、あの曲はバイオリンの手数が割と多いんですよ。だから、どこか「私は私でやることをやるので」みたいなテンション感があったけど、「Portray Empathy」はもっと歩み寄っている感があって。プラスして、バイオリンの手数を減らしていけるようになったのは、他のメンバーの技術面の成長もあるが故なので、その意味でも尊さを感じます。

――お話を聞けば聞くほど、今のMorfonicaの関係性が透けて見える深い曲です。

Ayasa そもそも2人にフォーカスした曲って今までなかったですものね。ということは今後、様々なカップリングでお届けできるっていう(笑)。

直田 みんな色んな2人組が好きですからね。

Ayasa 七深ちゃんと透子ちゃんとか、瑠唯とつーちゃんとか。でも、私は今回の七深ちゃんとつーちゃん曲に対峙する、透子ちゃんと瑠唯の歌が入る曲を聴いてみたいです。

直田 それはかわいい曲で?

Ayasa ううん、かわいくなくてもいい。というか、透子ちゃんと瑠唯でかわいい曲はこないと思う(笑)。

直田 まあ、そうですよね。じゃあ、瑠唯は透子にどんな歩み寄りをしてくれるのかしら?(笑)。

次ページ:直田&Ayasaが語る、透子と瑠唯のチグハグだけど欠かせない関係性

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