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INTERVIEW

2025.07.06

TVアニメ『mono』キャラクターソングアルバム『monoのうた』リリース!作詞家・稲葉エミ×音楽ディレクター・安谷屋光生が語る『mono』でしか表現できない“うた”の魅力――

TVアニメ『mono』キャラクターソングアルバム『monoのうた』リリース!作詞家・稲葉エミ×音楽ディレクター・安谷屋光生が語る『mono』でしか表現できない“うた”の魅力――

セリフが入った時の引き込まれる感じがたまらない

――「マイペース解像度」(敷島桜子/CV.遠野ひかる)は、中毒性のある感じが良いですね。声にハマるというか。

安谷屋 デジタルだけれどふわふわした感じの曲が合うのではないかと思いました。桜子の曲なので、速くはないんですが、他の曲に埋もれないようにしてもらいました。桜子の掴みどころのない感じとマイペースさが感じられる曲になったと思います。

稲葉 入れたい言葉はたくさん浮かびました。最初に曲を受け取った時、意外とかわいい曲だと思ったんですよ。なので、この曲のまま歌詞を書いてはいけないと思いました。書いている時点ではまだアニメが始まっていなかったので、桜子がどんな喋り方をするのか知らなければいけないと思い、キャラクターPVを何度も観たんです。あの喋り方をじーっと聴いたうえで、やっぱりかわいくしてはダメだなと思い、曲の雰囲気関係なく、桜子全開の歌詞を書きました(笑)。

――好奇心が彼女を動かしているんだろうなというのが伝わってきました。

稲葉 桜子って、普通に存在していたら変わった子なんですけど、ポテンシャルが高くて、色んなことを知っているし、色んなことができるんですよね。でも表情には出ない。なので、この子の好きなことややりそうなことを拾いつつ、世界を広げていった感じです。とは言え、この曲も「ライブっぽく」と書いてあったので、暗くなりすぎないようにすることは意識していました。“ゆっくりと自転しよう”の辺りは、外に外に向かっていきたい気持ちを入れたいと思い出てきた言葉です。

安谷屋 “人生規模の脚本には「アドリブで」って書いてる”という歌詞、すごく良いですよね!

稲葉 映画が撮りたかった子だから、その思いをちょっと入れたかったんです。

――ボーカルは、“(いいよ)”のセリフ調のところ含め、桜子全開でしたね。

安谷屋 よくこの曲を我慢して、キャラクターで歌えるなと思いました(笑)。それは、歌詞の力もあるんでしょうけど。

稲葉 本当にすごいキャラ感でした。思わずくすっと笑ってしまうような現場でした。

安谷屋 遠野さん的に、ちょっとリズムを後ろ目で取って、ピッチも少し外して桜子を表現するんですけど、普通、これだけデジタルな楽器があると難しいんですよ。でもあの声だと、ちょっとズレていても、むしろそれが気持ち良いくらいになるんですよね。あれは発見でした。

――「猫とうたた寝日和」(秋山春乃/CV.上田麗奈)もお洒落ですけど、この曲もキャラ感がすごかったです。

安谷屋 基本ゆったりしているキャラクターなので、テンポは速すぎないほうがいい、でもバラードにはならないようにという話はしました。曲が届いた時、もうちょっとゆったりめな感じでもいいのかなと思ったんですが、そこはアレンジで調整しました。作・編曲のebaさんはキラキラで明るいハッピーな曲の印象があったので、あまりキラキラさせすぎないようにというのはお願いしましたね。

――歌詞も韻を踏んでいて、気持ちが良かったです。

稲葉 韻を踏むのは私の病気で、いつも踏んでいるんです(笑)。春乃さんの歌詞を最初に書いたんですけど、この曲にも「ライブっぽく」というオーダーがあったので、ライブかあ……と思いました(笑)。と言っても、春乃さんのキャラ的に、「いつも過ごしている日常が幸せ」みたいな雰囲気があると思ったので、そこに絞って書いていこうと思いました。部屋でマンガを描いて、猫がいてボーっとしているのが幸せ、みたいな。あと、夏が苦手で外に出たくないという春乃さんの気持ちを汲んで、外に出さず、想像で外に出るということにしました。結局家が好きなんですよね。私も部屋で作業していて、猫も2匹飼っているので、春乃さんの気持ちはとてもわかるんです(笑)。

――ボーカルはいかがでしたか?

安谷屋 これも一発目から素晴らしくて。これは稲葉さんの歌詞に助けられたところもあって、歌詞が入ったことで大きなピースがハマった感じがしました。韻を踏んでいるところや言葉遊び、家から出ないコンセプトがあったので、上田さんも曲に入りやすかったのではないかなと、個人的には思っています。

稲葉 上田さんは歌っているというより演じている感じですよね。歌録りの時にご本人が「途中で止めずに通して歌いたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。

安谷屋 確かに、上田さんだけは曲を区切らずに通して録っていたんですよね。

稲葉 演じているんだなあと思いながら見ていました。サビの高いところも、本当は声を張りたいんだろうけど、そこは抑えつつ乗り越えて、“フキダシには“しあわせ” ”でふわっと着地するところがすごく春乃さんらしくて好きでした。ちなみにここの歌詞は、自画自賛しています(笑)。

――マンガ家だからこそのワードですよね。続く「ソフトクリームイグニッション!」(駒田華子/CV.河瀬茉希)は、疾走感のあるロックチューンで、華子らしい曲でした。

安谷屋 これは作るのに苦労した曲で、最初はPUFFYの~カニ食べ行こう~で有名な「渚にまつわるエトセトラ」みたいな曲を目指していて、それだとちょっとゆったり過ぎるから、この曲を120キロでやったらどうなる?みたいな事をイメージしていたんですが(笑)、全然違う曲が上がってきて。PUFFYってちょっとザ・ビートルズテイストがあるんですけど、そこに持っていくのがどうやら難しかったみたいで。その時に「メロコア合うかも」と思いまして、今の形に落ち着きました。ギターを掻き鳴らして疾走感があるほうが、やっぱり華子っぽいよねと。

――この曲のボーカル録りはいかがでしたか?

安谷屋 僕はレコーディングに行けなかったのですが、河瀬さんも一発目から華子だったと聞いています。なのでガヤも追加で録ったりしたそうです。すごく良いバランスで録ってくれたので、聴きやすい曲になったと思います。河瀬さんがニュアンスをたくさん入れてくれたので、繰り返しが多い曲だけど、飽きないんですよ。そこは河瀬さんが工夫してくださったところだと思います。結局、この曲が一番ライブでノれるんじゃないかなと思っています。

――最後にホーンセクションがありますが、それも良かったです。

安谷屋 あれは完成直前に入れたんです。他の曲がキラキラしていたので、この曲だけバンドサウンドのみでいくのはどうなんだろうと思い、キラキラ感を増していきました。

――結果的に、スカっぽい「Wonderers!!!」(雨宮さつき/CV.三川華月、霧山アン/CV.古賀 葵)、敷島桜子/CV.遠野ひかる)に上手く繋がりましたよね。

安谷屋 それは僕も感じて、ホーンを入れて良かったと思いました(笑)。「Wonderers!!!」は個人的にも大好きな曲で、わちゃわちゃさせたかったんです。ライブでコール&レスポンスができる曲にしてほしいというのと、スカっぽい要素がほしいとオーダーしました。

――歌詞も青春感があって。

稲葉 カメラのことを書きたかったけれど、「結局は仲間だよね」ということを言いたかったのかなあと、歌詞を見返して思いました。3人はシネフォト部なので、せっかくならその3人の関係を、ライブっぽさが感じられるように書きたいと思いました。

安谷屋 ライブで叫んでほしい曲ですね。名曲になったと思っています。3人の力もあるんですが、レコーディングでもすべてが上手くハマったんです。ちなみに、レコーディングは遠野さんからスタートだったんです。

――トップバッターとしては、一番難しそうなキャラですね(笑)。

安谷屋 そうなんですよ。でも遠野さんには、「一番乗りだから好きにやってください」と言いました。もちろん、その後に歌う2人のことも想像しながら歌っていたと思うんですが、アフレコを経てきたので、声も想像しやすかったんでしょうね。結果、そんな苦戦もせずに収録は終わり、後日3人の声が合わさった完成楽曲を聴いて、3人一緒に録っても面白かっただろうなと思いました。というのも、間奏のセリフが入るパートは元々入れる予定はなくて収録日当日に本人たちに無茶振りしているんですよ。

稲葉 歌詞カードにはないですが、そこがすごく良かったです!安谷屋グッジョブ!と思っていました(笑)。

安谷屋 セリフに入り込む時の役者の温度感、そしてセリフが入った時の引き込まれる感じがたまらなく好きで。それがCDで聴けるのは、すごく贅沢だと思います。セリフの破壊力はメロディでは表現できないところなので、ありがたかったです。

――では最後に、この記事を読んでいる読者の皆さんにメッセージをお願いします。

安谷屋 とにかく、今の我々ができるもの、そして我々が好きなものを詰め込んだアルバムになりました。きっと皆さんも、こういうの好きだと思うんです。プロデューサーをはじめ、稲葉さんや作家の皆さん、とにかくたくさんの方と一緒に練りに練って作ったアルバムなので聴き応えはあります!そして、実際にライブで歌っている姿を想像しながら、何度も何度も聴いてほしいです。

稲葉 キャラクターソングを書かせていただき、ありがとうございます。書きながらとても楽しかったし、書きながらキャラクターみんなのファンになりました。すごくかわいいアルバムなので、好きな気持ちを皆さんも一緒に味わいましょう!


●リリース情報
『monoのうた』

発売中

【期間限定通常盤(CD+Blu-ray)】
品番:SVWC-70716
価格:¥3,630(税込)

<CD>
01. メニメリ・メモリーズ!(TVアニメ「mono」OP主題歌)
雨宮さつき(三川華月)、霧山アン(古賀 葵)、敷島桜子(遠野ひかる)
02. ココロパノラマ / 雨宮さつき(三川華月)
03. Happy Moviegenic! / 霧山アン(古賀葵)
04. マイペース解像度 / 敷島桜子(遠野ひかる)
05. 猫とうたた寝日和 / 秋山春乃(上田麗奈)
06. ソフトクリームイグニッション! / 駒田華子(河瀬茉希)
07. Wonderers!!!
雨宮さつき(三川華月)、霧山アン(古賀 葵)、敷島桜子(遠野ひかる)

<Blu-ray>
・映像特典(BD):OP主題歌「メニメリ・メモリーズ!」ミュージックビデオ
・「メニメリ・メモリーズ!」ミュージックビデオメイキング映像

●イベント情報
TVアニメ『mono』キャラクターソングアルバム『monoのうた』リリースイベント
2025年7月26日(土)
【第1部】13:20~14:05(予定)
【第2部】15:10~15:55(予定)
場所:都内某所
出演:三川華月(雨宮さつき役)、古賀 葵(霧山アン役)、遠野ひかる(敷島桜子役)

●作品情報
TVアニメ『mono』

配信情報
ABEMA・dアニメストアほか各配信プラットフォームにて配信中

<イントロダクション>
芳文社『まんがタイムきららキャラット』にて連載中の、あfろによる人気4コマ漫画『mono』
アニメ・実写化も果たした代表作『ゆるキャン△』でキャンプブームを盛り上げたあfろが、写真部と映像研究部が合体した「シネフォト部」に所属する女子高生たちを中心に描く《今週末の楽しみ方漫画》。
360°パノラマカメラでの撮影や、凧にカメラを括り付けた疑似ドローンなど様々な技法を用いて、山梨県甲府市を中心とした景色や彼女たちの日常を切り取っていく。
『ひだまりスケッチ』や『ぼっち・ざ・ろっく!』など、様々な作品をアニメーションとして送り出したアニプレックス×芳文社のタッグに、新進気鋭のスタジオソワネが加わり映像化が実現。
スタッフ陣は、監督に愛敬亮太(「呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変」)を迎え、キャラクターデザインを宮原拓也(「恋する小惑星」)、シリーズ構成を米内山陽子(「ゆびさきと恋々」)が担当。
今注目のクリエイター陣が集結。
新たな週末の遊び方を、一緒に見つけませんか?

<プロローグ>
今週末、何して過ごす?
高校の写真部員・雨宮さつきは大好きな部長の卒業により意気消沈していたが、
親友でもう1人の部員の霧山アンからの激励により、再び部活動を頑張る決心をする。
しかし、さつきが意気込んでオークションで購入した360°カメラが届かない。
アンが出品者を調べると学校のすぐ傍に住んでいるらしい……。
さつきとアンが出品者の住所を訪れるとそこには駄菓子屋が。
2人はそこで漫画家の秋山春乃と出会い、「マンガのモデルになって欲しい」という依頼を受ける。
元映画研究部の敷島桜子を加え写真部と合併した「シネフォト研究部」は、春乃の取材に協力することになるが……?

【スタッフ】
原作:あfろ(芳文社 『まんがタイムきららキャラット』)
監督:愛敬亮太
助監督:諸冨直也
キャラクターデザイン:宮原拓也
シリーズ構成:米内山陽子
美術監督:藤井里咲 野村正信
色彩監督:小松さくら
CG監督:小川耕平
撮影監督:荻原猛夫
編集:柳圭介
音響監督:田中亮
音響効果:北方将実
音楽:百石元
アニメーションプロデューサー:藤田規聖
アニメーション制作:ソワネ

【キャスト】
雨宮さつき:三川華月
霧山アン:古賀 葵
敷島桜子:遠野ひかる
秋山春乃:上田麗奈
駒田華子:河瀬茉希

主題歌
オープニングテーマ:シネフォト部「メニメリ・メモリーズ!」
エンディングテーマ:halca「ウィークエンドロール」

Ⓒあfろ/芳文社・アニプレックス・ソワネ

関連リンク

TVアニメ『mono』公式サイト
https://mono-weekend.photo/

TVアニメ『mono』公式X
https://x.com/mono_weekend

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