――他にも「Merry Merry Thanks!!」や「Angel’s Ladder」などの最近の楽曲を聴くと、サウンドもよりパワフルになっている印象があります。
直田 そうですね。
mika モニカの曲は優雅さの中に(演奏する)大変さが詰まっていて(笑)。でもモニカだから必死ではないように演奏するというか。
直田 優雅にね、頑張って白鳥であろうとしています。「足でもがいているのを見せずに、腕だけで優雅さを表現するのよ!」って(笑)。
mika そうそう、それ(笑)。
直田 mikaさんは笑顔のままバスドラをドコドコドコドコって(笑)。
mika 私が演じるつくしちゃんってちょっと劣等感を感じていたり、周りの人に憧れていたりするんですけど、私は演奏しながら「つくしちゃんもすごいよ!こんなことができるんだよ!」って思いながら叩いています(笑)。でもそういう自分のすごさに気づいていないつくしちゃんもまた好きで。
直田 いじらしいです。「Merry Merry Thanks!!」もすごくかわいい曲ですけど、つくしちゃんがソロで歌うところがあるんですよ。つくしちゃんだけがこうやってソロで歌うの初めてですよね?
mika そう、初めてピックアップして歌わせていただきました。優しいつくしちゃんを想像しながら歌ったんですけど……ドラムを叩くより緊張します(笑)。もちろん歌わせていただけて嬉しかったんですけど、こんなに煌びやかでかわいい曲なのに、ドラムが鬼のように難しくて。しかもそれを叩きながら歌うという。そういう曲だと自分的には燃えてくるんですけどね。
直田 ライブでお披露目する時がきたら大注目ですよ!すごいかわいい曲だしやりたいな。
mika うん、やりたいよね。
直田 今回のAlbumでは季節ものの楽曲が増えて。『QUINTET』の時には「Sweet Cheers!」というバレンタインソングが入っていましたけど、今回は「Merry Merry Thanks!!」の他にハロウィンソングの「ティリカモニカリラ」もあって、これもすごくかっこいいですよね。特にベースが良いんですよ。
mika そう、ベース担当の広町七深ちゃんと、演じるおゆちゃん(西尾夕香)にすごくイメージが合っていて。難しいフレーズなんだけど余裕で演奏している感じがすごく伝わってきますよね。
直田 そうそう。あとギターもすごくかっこいいソロがあって、これも(桐ケ谷)透子さんが喜んで弾きそうな(笑)。「あたし行きます!」って感じで勢い良く入っていくのが透子らしい。
mika それを七深ちゃんがベースで後ろから支えて、(八潮)瑠唯さんが見届けている光景が目に浮かぶよね。瑠唯さんも難なく難しいユニゾンを聴かせているし。
――そういう意味では改めて個々の成長も感じさせるような作りになっている、まさに“強いAlbum”という特徴がありますよね。
直田 そうなんですよね。(このAlbumを通して)こんなに幅広いカラーの曲たちがモニカにあるんだって改めてわかるんじゃないかと思います。結成当初はライブを1本やるにしても、モニカのオリジナル曲だけだと構成が難しかったんですよ。それでカバー曲でちょっと激しめな曲を披露して助けてもらっていたんです。でも今はモニカの曲だけで1本ライブができるくらい幅広い曲があるんだというのがこのAlbumからもわかる。私たちも感慨深いですね。
――Album中盤にハードな「両翼のBrilliance」があるところにも曲の幅の広さを感じますよね。
直田 「こんなことまでやっちゃえるんだ」って思える。以前だったら「両翼のBrilliance」は最後まで引っ張らないといけない曲だったのに、真ん中にぶっ込んじゃってもまだまだすごい曲たちがこの後に待っているという。層が厚くなった、強くなったなと思いますね。
mika この幅広い曲ができるというのも、やっぱりましろちゃんの性格があってだと。彼女にはすごく落ちている時と、すごくハッピーな時があるんですよね。持っている感性も独特で、普通に道を歩いていても鯨が見えたりするような。そんなアーティスティックな感性があるからこそ、こんなに色んな曲たちを歌うことができるんだなと思いますし、それを曲としても表現できる。これがモニカの強みであり、やっぱりましろちゃんと、彼女を演じる(進藤)あまねちゃんの強みであるのかなと思っています。
――進藤さんの歌唱という面でもモニカの進化を感じるものがありますよね。お二人から見てもライブ含めて進藤さんの成長を実感されていますか?
直田 もとからやっぱり真ん中に立つ人間なんだなって思わせられますよね。一番若いのにすごく度胸もあるし、ステージ上でも安心して背中を見られる子だなと思ってました。だけど最近はもっと成長しているし、より安心感もあって。とりあえずあまねちゃんには「もう好きにやって!」みたいな。
mika そうだね。「大丈夫だから」って。
直田 そうそう。「きっと大丈夫だろう」っていう信頼感をより培うことができたのかなって思います。彼女も彼女でここが難しいとか、あれがちょっとまだできていないとかあるかもしれないけど、そこにしっかりと向き合える大人になったんだなって……親目線みたいになりましたけど(笑)。
――進藤さんが10代の頃から一緒に過ごしてきた間柄ですからね。
直田 出会ったのも彼女が中学生ぐらいの時だったから。それがこの前20歳になり、乾杯ができるようになったんですよ。そうなった時に曲への向き合い方とか、自分がちょっとできないことへの向き合い方がすごく変わったなっていうのは感じていて。だから、そのまま歩いてくれてたら私たちは安心して一緒に活動できるなっていつも思ってます。
mika もう向上心の塊みたいな。出会った頃は「どうしよう、こんなにいい子なのに反抗期とか来ちゃったら」って心配していたのに(笑)。
直田 言ってましたよね。その時は「いや、受け止める覚悟でいないと」みたいな話もしていて(笑)。もちろんそんなこともなく、すくすくと成長してくれたんですけど。
mika 逆にお姉さんたちは、あまねちゃんに今流行っているものとか教えてもらったりしましたし。
直田 彼女はオタクだしバンドリーマー(「BanG Dream!」のファンネーム)だし、そういう意見を聞けるのは良かったですよね。
mika そう、バンドリーマーさんファースト。「バンドリーマーのみんなはこっちのほうが楽しいかもしれない」というのをすごくわかっているし、研究もしている。ファン目線でも「BanG Dream!」を楽しんでいるので、色んなアイデアも出てきてすごく助けられています。
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