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2024.06.17

angelaが「すべてをさらけ出す」!アーティストデビュー20周年イヤーを2Daysで『〆』括る!

angelaが「すべてをさらけ出す」!アーティストデビュー20周年イヤーを2Daysで『〆』括る!

angelaのアーティストデビュー20周年を締め括るスペシャルな2Daysライヴのタイトルは、まさにその名のとおり“angela 20th Anniversary☆THE『〆』”。5月24~25日にかつしかシンフォニーヒルズで開催されたこのライヴのセットリストは初日が2003年から2013年まで、2日目は2014年から2024年にリリースされた楽曲で構成されている。angela10年ごとの景色を見ることができる作りになっているほかにも、ぢぇらっ子からのリクエストを添えられたメッセージと共に紹介して歌う「PRECIOUS MELODY」のコーナーがあったりと、ファンと共に歩んできた20年間を強く意識させる内容だった。本稿ではDay2の模様をお送りする。

PHOTOGRAPHY BY MASA
TEXT BY 日詰明嘉

ステージが赤く染まり、勇ましいSEと共にバンドメンバーが登場したのに続き、「シドニア」のイントロに合わせてatsukoとKATSUが白を基調とした姿で現れた。客席は総立ちになり、オーディエンスがatsukoの掛け声に合わせ敬礼をし、独唱に耳を傾ける。そこからメロディが始まると、鬨の声を上げるかのように一糸乱れぬ力強いコールが沸き起こり、サビでのコール&レスポンスが交わされ、間奏では早くもメンバー紹介とソロ回しを行ない、KATSUの「立てよ、ぢぇらっ子の騎士たちよ!」と、繰り広げる。この日もライヴの1曲目からフルスロットルな展開を見せるangelaだ。続いての曲はピアノイントロ数音で黄色い歓声が湧く。『K SEVEN STORIES』のイメージソング「SEVEN STORIES」だ。白と青いライトに照らされるKATSUのギターのリフや、キメのシンバルが煌びやかに鳴り響くなか、atsukoのニュアンスが色濃く映るボーカルワークからコール&レスポンスへと流れるように展開していった。

MCではatsukoが客席に向けて、前日のDay1にも来た人を尋ねたところ、目測で8割ほどの手が挙がり、ぢぇらっ子の変わらぬ結束力の強さを感じさせたこの日。Day1を「いにしえの10年」、Day2を「フレッシュな10年」と呼称するatsukoは、「近年は曲の長さが短くなっている」と音楽トレンドに触れたあと、「だからMCを40分ぶん多くしゃべれる」とオチをつけ、MCも存分に楽しみにしているぢぇらっ子からの喝采を浴びた。そんな近年のangelaのフレッシュさを象徴する人気シリーズとなった『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』主題歌の「乙女のルートはひとつじゃない!」、新作アルバム『Welcome!』の新録曲で、郷土の岡山愛を歌い20周年を象徴する「OK!岡山」と、ポップなチューンを繋いでいく。雰囲気を一変させるロッキンなドラムに続いてKATSUが「総員、抜刀」と一声。『劇場版 K MISSING KINGS』主題歌の「Different colors」のリフに合わせてオーディエンスのコールが一段と大きくなる。バキバキのベース音に合わせatsukoはお立ち台の上で身体を折り切なげに声を絞り上げる。間奏でのコールからまたさらに雄叫びが大きくなり、最後は長く響くギターの音で包み込んだ。

angelaのもう1つのシリアスサイドの楽曲といえば、『蒼穹のファフナー』シリーズ。ちょうど1年前の岡山凱旋公演では、「同じアーティストにより歌われたアニメフランチャイズの歌曲の最多数」としてギネス世界記録の公式認定を受けたほど。その数多ある中からここでは『蒼穹のファフナー EXODUS』の主題歌「DEAD OR ALIVE」をピックアップした。ドラマチックなメロと歌詞の世界観、疾走感溢れるツーバスやギターのかっこ良さ、「follow me follow you」のコール&レスポンスの気持ち良さなど、シリーズの良さが凝縮した楽曲だ。MCではそんな『蒼穹のファフナー』に触れ、本作もまた7月に初代シリーズがTV放送開始から20周年を迎えることを告知すると大喝采。atsukoは「20年がついこの間」と笑わせ、「いにしえの10年の良い曲と、フレッシュな10年のトンチキな曲で全方位を賄っている」と、キャリアの厚みを感じさせる発言をすると大きな歓声が湧いた。

 

先日の“KING SUPERLIVE 2024”ではDay1のトリを務めるなど、大活躍のangelaで、この日はそれをきっかけに初めて来場した新しいぢぇらっ子の姿もあり、会場中の温かい拍手で迎えられたあと、atsukoは「いつでもウェルカム!」と続け、「Welcome!」を披露。ポップな楽曲を展開し、後半ではバンドメンバーたちと4人でロボットダンスを見せ、またも多幸感溢れるステージへと変貌させた。その空気を引き継いだ「Jump up!」では前奏からタンバリンを手にしたatsukoはジャンプを客席に促し、終始手拍子が鳴り響くリズミカルなステージング。グルーヴィーなボーカル、ベースやギターソロなど聴きどころ満載のこの楽曲。アルバムオリジナル曲のためか披露されることが多くはないこの曲の良さをしっかりとアピールしていた。熱気をそのままに次にドロップしたのは、和風の旋律やサウンドが主張する「AYAKASHI」。楽器隊の強さやコール&レスポンスの爽快感がライヴ映えする楽曲で、昨年のリリースからライヴで頻繁にかかって盛り上げてきた。この日もぢぇらっ子は大きな反応を見せ、2020年代のangelaのアンセムソングになっていくことを確信させられた。そこからオープニングのコールが爆裂に高い「僕は僕であって」へと展開し、会場を揺らす。原曲はfripSideとのコラボシングルでデジタルサウンドをまとったツインボーカルスタイルだが、この日はロックスタイルを全面に出し、atsukoは感情を剥き出しにして歌詞を訴えかける。歌メロもangelaらしい振り方で、キレの良いリズムがさらに熱くさせる。間奏にはデジタルサウンドが入り乱れ、ロックフェスとクラブの熱気が有機化合した盛り上がりを見せていった。

 

ヒートアップした会場をクールダウンさせるかのように、「PRECIOUS MELODY」へ。元々はファンクラブライヴで行なわれてきたこのコーナー。まるでラジオ番組でリスナーからのリクエストを読むかのように展開する。事前に寄せられた手紙をangelaがすべて目を通し、ステージ上でその曲にまつわるエピソードの手紙をじっくりと読み聞かせ、その人のためだけに歌を届けるという、夢の企画だ。Day1でも同様に行なわれ、感動的なエピソードとその思いに心を寄せるぢぇらっ子の拍手が印象的だったが、この日もまた心温まるエピソードとリクエストが寄せられた。最初の「道しるべ」はリクエスト主にとって結婚のキッカケの1つとなったというエピソードが読み上げられた。この曲はまさに結婚式の入場をテーマに作られた楽曲で、アニメ主題歌だけではなく人生のテーマソングとしてもangelaの楽曲が寄り添っていた。angelaから「ご結婚おめでとうございます!」という祝福の声とともにぢぇらっ子からの温かい拍手が送られた。続いてはリスナー氏が大好きなのにもかかわらず、これまでセットリストに組み込まれなかった「Baby!! I’m lost!!」が、ついに初披露。シンプルな理由ながらも面白く読ませる文章に会場は爆笑で、歌唱中は新しい振付を当てたり、そのリスナーに向けて手を降ったりと大サービス。コーナー最後の曲は「亡き祖父へ捧げたい1曲。そして生きることを諦めかけた私を救ってくれた大切な1曲」、「明日も明後日も、この先もずっとangelaの音楽と共に歩んで行けますように」と紹介し、「愛すること」を歌った。どのリクエストも手紙を通じてangelaの曲がそれぞれの人生に寄り添っていることが伝わってくると共にリスナーの人となりが見えてくる内容で、今後も続けてほしい企画だ。

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