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INTERVIEW

2024.04.16

SPYAIRにとって『ハイキュー!!』は“救世主”――これまでの楽曲を繋いで到達点へ届けた『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』主題歌「オレンジ」インタビュー

SPYAIRにとって『ハイキュー!!』は“救世主”――これまでの楽曲を繋いで到達点へ届けた『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』主題歌「オレンジ」インタビュー

SPYAIRに「青春」という色をつけたのは『ハイキュー!!』

――そして、今回はこれまでにもタイトルが挙がっていた「イマジネーション」、「アイム・ア・ビリーバー」、「One Day」が改めてレコーディングされて収録されました。楽曲と向き合い、生まれ変わっていく様は、その楽曲を作り上げ育ててきたご自身にとってはどのように映りましたか?

MOMIKEN 「イマジネーション」を録ったのが約10年前。今の自分たちが録ったらどうなるのかという単純な興味もありましたし、ボーカルも変わったし、そのボーカルで歌う「イマジネーション」ってどういうものだろうかと気になる人もいると思うんです。そういうものをパッケージしたいなということでやっていきました。「One Day」は原曲のキーを変えて、YOSUKEに合うように作り直したこともあり別の曲になったな、という感覚がありますね。YOSUKEが歌うとこうなるんだよ、というのを届けて、みんなに安心してもらいたかったんです。安心してライブに来てもらいたかった。ボーカルが変わると、楽曲はこういうふうに聴こえるよっていうことを知らせたかった想いはありました。

――実際にライブで歌われてどうでしたか?

MOMIKEN 「THE FIRST TAKE」でやらせていただいたので、「オレンジ」はツアー前の段階で割と仕上がっていて。ツアーの看板曲って、いつも通りだとツアーの最中に完成度を高めていく感じなんですけど、完成している状態でツアーに挑めてるかと思います。もちろんライブの雰囲気とか、そういうものによってどんどん進化していくとは思うのですが。ツアー初日から自信を持って新曲を披露できることはこれまでになかったことなので。

――『ハイキュー!!』の楽曲を4曲収録した、作品縛りの1枚が作れてしまうというのも、『NARUTO-ナルト-』で作れるFLOWか、『ハイキュー!!』で作れるSPYAIRか、というところですね。

MOMIKEN そうかもしれないですね(笑)。

――ご自身が『ハイキュー!!』に影響されたものや刺激を受けたことはなんですか?

MOMIKEN SPYAIRって「イマジネーション」を書く手前までは“青春感”はなかったんじゃないかなって思うんです。だからSPYAIRに青春の熱さみたいなものをイメージしてもらえるようになったのも『ハイキュー!!』の力が大きいなって。例えば『ハイキュー!!』という作品なしに「イマジネーション」を出したとしても、みんな“青春”だとは思わなかったと思うんですよ。だけど、作品が曲の背景みたいなものを足してくれたおかげで、SPYAIRって青春の熱があるようなバンドだよね、とイメージをつけてくれたと感じています。それまでは青春の「せ」の字も感じなかったはずですよ。『銀魂』の「サムライハート(Some Like It Hot!!)」だって、熱さはあるけれど、青春ではないですから。熱量があるバンド、というだけなので。

――なるほど。それに、オープニング映像も素敵でしたよね。

MOMIKEN そうなんです!だから、あの映像のイメージがついているんだと思うんです。きっと「イマジネーション」が流れれば、体育館の映像が浮かぶ。そのイメージをつけてくれたのは間違いなく『ハイキュー!!』です。

――でも、今回の「オレンジ」は卒業ソング。青春の流れの1つですよね。

MOMIKEN 今回は、まさに卒業にフォーカスして作りましたからね、僕らは青春からは遠ざかった年齢にはなりますけど。

――青春、終わってしまったんですか?

MOMIKEN いえいえ。僕が「週刊少年ジャンプ」を読んでいる間は青春は終わっていないと信じています。今も毎週月曜日には「友情・努力・勝利」ですから、まだまだ僕の青春は続いています。だから僕はまだまだ青春の曲は書けますし、「ジャンプ作品と言ったらSPYAIRだよね」って言われるところまで頑張る所存です。

――この「オレンジ」というタイトルはどういう想いでつけたのでしょうか。

MOMIKEN 卒業や別れについて、ふわっと自分の学生時代を思い返しながら、友達とバイバイする瞬間ってどこだろうって思ったら夕方だなって思い至ったんです。夕日をイメージしながら、最初は「オレンジ色に染まる街」とか書いていて、「そもそも夕日を“オレンジ”って言っちゃってもいいんじゃないか?」って思ったら、ダブルミーニング、トリプルミーニング、と色んなことを想像できる言葉だなと思い、「オレンジ」とタイトルをつけて歌詞を書いていきました。

――そして、ここまで共に過ごしてきた『ハイキュー!!』ですが、翔陽たちに今どんな言葉を掛けたいですか?

MOMIKEN 僕ら、烏野高校排球部のみんなと共に歩んで来てますからね。まだまだ「オレンジ」コートに立てるよって言いたいです。

――まだまだ劇場版も続いていきますが、これからも「オレンジ」を聴いてくださる皆さんにメッセージをお願いします。

MOMIKEN 楽曲だけで聴いても、青春を思い出せるような曲だと思うのですが、映画と共に観るとよりその想いが倍増されて、涙デトックスが止まりません。ぜひ劇場で「オレンジ」をたくさん聴いてください。

――そして「オレンジ」を聴いた皆さんがツアーにやってくると思います。最後に“SPYAIR TOUR 2024 -ORANGE-”ツアーへの意気込みをお聞かせください。

MOMIKEN 今回のツアーの目玉となる「オレンジ」ですが、ツアーで僕らと一緒に育てていきましょう。ライブ会場でお待ちしております!


●リリース情報
SPYAIR New EP
「オレンジ」
発売中

【期間生産限定盤】

品番:AICL 4512
価格:¥2,000(税込)
※『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』描き下ろしイラスト大型紙ジャケット仕様

【通常盤】

品番:AICL 4511
価格:¥1,700(税込)

<収録曲>
1.オレンジ
2.イマジネーション – New Version –
3.アイム・ア・ビリーバー – New Version –
4.One Day – New Version –
+M1~4 Instrumental

購入はこちら
https://smar.lnk.to/71PzJz

配信はこちら
https://smar.lnk.to/by77J82i

●作品情報
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
大ヒット上映中

原作:「ハイキュー‼」古舘春一(集英社 ジャンプ コミックス刊)
監督・脚本:満仲勧
キャスト:
村瀬 歩 石川界人 日野 聡 入野自由 林 勇
細谷佳正 岡本信彦 内山昂輝 斉藤壮馬 増田俊樹
名塚佳織 諸星すみれ 神谷浩史 江川央生
梶 裕貴 中村悠一 立花慎之介 石井マーク ほか
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝

●ライブ情報
SPYAIR TOUR 2024 -ORANGE-

4/3[水] 神奈川・SUPERNOVA KAWASAKI
開場18:00/開演19:00
4/5[金] 宮城・仙台Rensa
開場18:00/開演19:00
4/11[木]北海道・札幌ペニーレーン24
開場18:00/開演19:00
4/19[金]福岡・DRUM LOGOS
開場18:00/開演19:00
4/21[日]大阪・GORILLA HALL
開場16:00/開演17:00
4/25[木]愛知・名古屋ダイアモンドホール
開場18:00/開演19:00
5/5[祝・日] 東京・EX THEATER ROPPONGI
開場16:00/開演17:00

料金:スタンディング 6,500円(税込)
※EX THEATER ROPPONGIのみ指定席あり
※整理番号付き / 入場時別途ドリンク代必要
※3歳以上チケット必要

関連リンク

SPYAIRオフィシャルサイト
https://www.spyair.net/

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