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2024.03.11

DJめぐる、職権乱舞!? 未知のアレンジやシャッフルを散りばめた「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms」大阪公演DAY1レポート

DJめぐる、職権乱舞!? 未知のアレンジやシャッフルを散りばめた「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms」大阪公演DAY1レポート

アイドルマスター シャイニーカラーズ」のライブイベント「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms」大阪公演DAY1が2024年3月2日、大阪府・大阪城ホールにて開催された。

同ライブは「シャイニーカラーズ」2度目のツアーライブの開幕公演として行なわれた。DAY1にはイルミネーションスターズより櫻木真乃役の関根瞳、八宮めぐる役の峯田茉優、アンティーカより月岡恋鐘役の礒部花凜、田中摩美々役の菅沼千紗、白瀬咲耶役の八巻アンナ、三峰結華役の希水しお、幽谷霧子役の結名美月、放課後クライマックスガールズより小宮果穂役の河野ひより、西城樹里役の永井真里子、杜野凛世役の丸岡和佳奈、有栖川夏葉役の涼本あきほ、アルストロメリアより大崎甘奈役の黒木ほの香、大崎甜花役の前川涼子、桑山千雪役の芝崎典子、ストレイライトより黛冬優子役の幸村恵理、和泉愛依役の北原沙弥香、ノクチルより浅倉透役の和久井優、樋口円香役の土屋李央、福丸小糸役の田嶌紗蘭、市川雛菜役の岡咲美保、シーズより七草にちか役の紫月杏朱彩、緋田美琴役の山根綺、コメティックより斑鳩ルカ役の川口莉奈、鈴木羽那役の三川華月、郁田はるき役の小澤麗那が出演した。

TEXT BY 中里キリ

本公演の開幕は普段とは違う流れになった。開演前BGMがまだ流れる中、メインステージ上にまんまるな何かが登場し、それがマスコットのデビ太郎であると気づいた観客から歓声が上がり、ライブ臨戦態勢に入っていく。やがて男女のダンサーを従えたデビ太郎の不敵な笑みがライトに照らされた。開幕曲は「シャイニーエクササイズ」。アイドルたちの音声指導の下、ライブ前の準備運動となるエクササイズをみんなで行なう趣向だ。今回最初に観客の前に登場したのは、デビ太郎とダンスのお姉さん、お兄さんたちだった。アイドルたちの指示に従って軽快なステップを踏むデビ太郎。リズミカルなパンチパンチキックや、(デビ太郎には)難易度の高い後ろ足を引くアクションやダッシュにも果敢に挑戦していく。キレのいい動きのデビ太郎とともに、超満員の観衆がライブに向けて身体を暖めていた。

エクササイズ終了後、改めてスクリーンでおなじみの協賛各社紹介が行なわれた。やがてふわふわした牧歌的で優しいオーバーチュアが流れると、超横長のメインスクリーンに光や花びらが乱舞する。ステージの各所に仕込まれた多面スクリーンに色鮮やかな花が咲き、「Brilliant Blooms」の幕が上がる。広大なステージの各所にアイドルたちが登場し、聞き覚えのない謎のイントロとともにライブはスタート。楽曲は「Spread the Wings!!」! 南国感のあるトロピカルで斬新なアレンジ“Come and Unite! Ver.”だ。会場真ん中あたりを横切る花道状のセンターステージや、客席側面に大きく張り出したサイドステージなど、パフォーマンスエリアを広くとっているのが大会場仕様だ。メインステージのスクリーン面積の広さも印象的で、光と映像の洪水を背景に歌っているような感覚だ。盛大なコールと歓声が歌声を追いかける中、南国ムード満点のスタートとなった。

トップバッターは、満開の笑顔でポーズを取ったイルミネーションスターズの関根瞳と峯田茉優。今回出演できなかった近藤玲奈のボーカル音源と一緒にパフォーマンスを行なった。楽曲は「Forward March!!!」だ。元気いっぱいにマーチングするような動きが印象的で、“桜色したハート”のフレーズではふたりの身体を大きく使ってハートを描き出す。関根が「イルミネのはじめのショータイム、です。むんっ」とかわいらしくキメると、峯田が「ごきげんでわくわくのパレード、一緒に行こう!」と続く。間奏をロングにした特殊アレンジで、自己紹介代わりの台詞を入れていく構成のようだ。本当に表情が豊かなふたりで、関根はラストキリッとした表情でホイッスルを吹き鳴らす動きをしていた。

アルストロメリアの黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子は「Bloomy!」を披露。大阪公演は「Brilliant Blooms」がテーマだが、お花と言えばアルストロメリアだ。黒木が「プロデューサーさん、ステージをアルストロメリアで満開にしちゃうからね!」と宣言すると、ロングイントロに3人の台詞をふんだんに入れていく。ふわふわしたデザインの甘い衣装もあいまって、可憐という言葉が何よりぴったりくる3人だ。間奏のちょこまかとした軽快なステップがキュート。見るものにあたたかな癒しを与えるパフォーマンスだった。

放課後クライマックスガールズの河野ひより、永井真里子、丸岡和佳奈、涼本あきほは「ハナサカサイサイ」を歌唱した。祭囃子が会場を満たすと、歓声が上がる。多面スクリーンがメインステージを祭舞台の紅白幕に変えると、お祭をイメージした衣装に身を包んだ放クラメンバーが登場だ。サイドを含めたステージの四方に別れてのパフォーマンスは、放クラに囲まれているような不思議な感覚で、距離が近い。スクリーンのコールガイドに導かれて会場の歓声も最高潮だ。ロングアレンジされた間奏で河野が「プロデューサーさーん! お祭りの時間ですよー!」と語り掛けると、4人のそれぞれらしい台詞を届けていく。丸岡のはにかんだような笑顔や、涼本が投げキッスをして照れる様子も印象的だった。

アンティーカの礒部花凜、菅沼千紗、八巻アンナ、希水しお、結名美月は「革命進化論」を披露。センターステージに登場した5人の、紫のライトに浮かび上がる表情が妖しくも美しい。衣装に合わせて高く結い上げた髪型が多く、騎士風の衣装もあいまって新鮮なイメージだ。ポニーテールを翻してたなびかせる結名の姿が鮮烈! 希水の語尾をクッと上げて印象を残すライブならではの力強い歌唱が面白い。アレンジ間奏の台詞パートがステージモードのアンティーカのテンションになっているのが熱かった。表情や所作を含めてのビジュアル力があまりにも強く、ラスト一列になってのキメが絵になりすぎる5人だった。

コメティックの川口莉奈、三川華月、小澤麗那は「無自覚アプリオリ」を歌唱。堂々たるステージングはユニット結成から半年足らずとは思えないほど。スクリーンにノイズが走る中、黒を身にまとったアイドルたちが鮮烈なパフォーマンスを見せる。ライブならではのパワフルな歌唱を見せる川口、激しさの中にも女性らしいたおやかさを失わない三川、どこか軽快な浮遊感がある小澤と、確固たる個性が確立されてきた感じだ。MVのように荒らぶるカメラワークも印象的。台詞パートでは世界を黒く塗りつぶさんとするルカ(川口)と、羽那(三川)ののんびりしたおだやかな台詞との温度差で風邪をひきそうだ。三川と小澤の台詞に柔らかさがある分、台詞明けの2人の切実な歌唱がスイッチの切り替わりを感じさせた。

ストレイライトの幸村恵理、北原沙弥香は「BURN BURN」を披露。背中合わせでセンターステージに登場したふたりは、天に突き上げた指を引きつけながら、まずは幸村が挑発的な笑みと鮮やかなウィンクで先制攻撃。見る機会が少ない2人編成のストレイライトは、デュオで火花を散らしてぶつかりあうようなステージになった。歌唱パートを渡している間の表情や佇まいも雰囲気たっぷりで、どちらを見ればいいのか迷うほど。台詞パートでは幸村が「あさひの分まで、このステージを輝かせてみせるから」。ステージモードの愛依を演じる北原の台詞表現がつややかで引きこまれてしまった。アウトロの余韻のダンスの表現力にも目を見張るものがあった。

シーズの紫月杏朱彩、山根綺は「Forbidden Paradise」を歌唱した。緑のフラクタル調の画像が深海のような不思議なムードを醸し出す中、ふたりは背中合わせに座って登場。難曲を歌いこなす山根の背中越しに紫月が登場すると、余裕を感じさせる笑みを浮かべて歌唱を引き継ぐ。紫月のスーパーハイトーンからなめらかに低音に渡る歌唱はやはり唯一無二だ。ボーカルだけでなくダンスでも圧倒すると、シーズにしか構築できない世界を創り上げていく。圧倒的なパフォーマンスの中で、にちかと美琴の素の、しかし入り込んだ台詞パートが入るのが新鮮だ。見下ろし気味に手を振る山根のいい女感が半端ない。ラストはお互いをかきいだくような、鮮烈なキメで締めくくった。

ノクチルの和久井優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保は「Reflection」を披露。透明感がある衣装の中にそれぞれの個性のカラーが入り、色づいているのが“今の”ノクチルを感じさせる。玉ねぎヘアというのだろうか、雛菜の独特の髪型の再現度が素晴らしい。陽光にあふれた海原を背景に、4人の関係性を感じさせるパフォーマンスを繰り広げる。台詞パートでは、和久井が「歌の途中でーす」と気の抜けた入り方をするのがなんとも透らしい。土屋の台詞が“プロデューサーに向けた”モードになっているのもポイントだ。それぞれの歌唱力の高さと高音の透明感が素晴らしく、それを涼しい顔であくまでもさわやかに歌うのがノクチルらしかった。

最初のMCではツアー初日を迎えたこと、最初のリリイベ以来となる大阪の地で開催できたことを喜びあった。前川がオープニングアクトのデビ太郎についてふれると会場は大歓声に包まれた。関根からは「みんな集まって気持ちをひとつにをテーマに、一緒に歌って一緒に踊って、一緒に汗をかけるようなライブにしていきたいと思います。笑顔いっぱいお花いっぱいのカーニバルをお届けしますよ」とライブコンセプトが伝えられた。

ここからは、3チームに分かれてのパフォーマンスのコーナー。CD「COLORFUL FE@THERS」のチーム分けで意外な曲を披露していく。トップバッターはTeam.Stellaの関根瞳、礒部花凜、河野ひより、黒木ほの香、土屋李央、山根綺に三川華月を加えたチームで「We can go now!」を披露。イルミネーションスターズの楽曲をカバーということで、次が全く予想できないびっくり箱のようなセットリストだ。普段のユニットとは全く曲調が違うメンバーも多く、山根と土屋が並んでポップなアイドルナンバーを歌っているのはそれだけで楽しいし、新鮮な魅力に満ちている。イルミネが育ててきた楽曲だけあって、会場のコールの盛り上がりも最高で、メンバーも大阪やたこ焼きといったご当地フレーズを織り込んで応えていった。

Team.Lunaの菅沼千紗、希水しお、結名美月、丸岡和佳奈、前川涼子、北原沙弥香、田嶌紗蘭に川口莉奈を加えたチームは「SOLAR WAY」を歌唱した。Team.Solの楽曲をTeam.Lunaのメンバーが歌うという逆転の発想だ。途方もなく明るくハッピーなナンバーに、菅沼や丸岡、結名のタイプの違うボーカルがアクセントとして機能する。なんといっても新鮮なのはこの楽曲に混ざっている川口……というかルカで、表情を消しながらもダンスや歌唱は万全なのがルカの真面目さを感じさせる。たまには月が太陽になったっていいじゃないかと感じる時間だった。

Team.Solの峯田茉優、八巻アンナ、永井真里子、涼本あきほ、芝崎典子、幸村恵理、和久井優、岡咲美保、紫月杏朱彩に小澤麗那を加えたチームは「相合学舎」を披露。ラップパートが印象的な人気曲を大人数で歌唱していく。歌い出しが峯田→小澤のリレーになっているだけでもイメージがガラリと変わり、芝崎のラップがあまりにもキュートで新鮮だ。パートを歌唱する幸村と目が合った八巻が華やかに楽しそうな笑顔を見せたり、普段のライブではなかなか見られない組み合わせも楽しい。サイドステージと客席の距離もあまりにも近く、会場と一緒に青春感のあるラップを楽しむ楽曲だった。

ここでなんと、メインステージにDJブースが登場。のっしのっしと音がしそうな足取りでブースに向かったのは峯田茉優だ。ヘッドホンを身に着けると“DJめぐる”にモードチェンジ。「さぁここからは、283プロダクションスペシャルDJライブで盛り上がっていくよ!」と煽ると、DJめぐる選曲のスペシャルシャッフルコーナーに突入だ。トップバッターは幸村恵理、土屋李央、紫月杏朱彩による「キャットスクワッド」だ。冬優子といえば猫耳衣装の【小悪魔ネコの誘惑】が「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」に実装されたのも記憶に新しい。やらされている感がありつつもやりきる樋口(土屋)、意外とノリノリで楽しんでいるように見えるにちか(紫月)という組み合わせも楽しい。3人と同じぐらい目をひいたのがDJブースでノリノリで踊りまくる峯田で、彼女とめぐるが楽しそうにしているだけで場が持つ感じがある。

続くナンバーは礒部花凜と三川華月の甘~いふたりによる「チョコデート・サンデー」だ。アンティーカの騎士然とした衣装を着て、日常モードのキュートで明るい恋鐘として歌う礒部の姿が新鮮だ。あざといまでにかわいいふたりのパフォーマンスは、一緒にハートを作って笑いあってフィニッシュ。ブースの峯田のDJプレイもテンションを上げていく。

予想を超えてきたのが、コメティックの川口莉奈、三川華月、小澤麗那による「Twinkle Way」披露だった。イルミネとコメティックはどこか対になる印象があるとはいえ、自分たちの楽曲をコメティックにカバーさせるDJめぐるの采配には驚くしかない。元気な楽曲を流麗に歌う川口の姿は新鮮というしかなく、やはりシンプルに歌がうまい。そして小澤、正調に元気な歌唱が似合う。落ちサビは川口が担当、ひとつひとつの思い出のきらめきをルカに歌わせるのが罪深くも美しい。ユニットデビュー半年足らずで、全くイメージが違う楽曲を歌っても個々の存在が揺らがない足腰の強さが印象に残った。

DJめぐるタイムの前半を終えたところで、まさかの楽曲がやってきた。ストレイライトの幸村恵理と北原沙弥香、シーズの紫月杏朱彩と山根綺による「ホムラインビテーション」だ。同曲はストレイライトとシーズが、日清食品の日清炎メシのアンバサダー“HOMURA-GIRLS”として歌唱したもの。電子音を散りばめた超攻撃的な本気の楽曲と、飯テロ要素満載のコミカルですらある歌詞のマッチングが最高だ。ネタ曲をガチのパフォーマンスで真剣にかっこよく魅せるのはストレイライトとシーズという無敵のチームだからこその所業。幸村をフロントに置いての千手観音的なムーブで見せたりと、ひとつのユニットとして仕上がっている。落ちサビからクライマックスにかけての流れは神々しさすら感じさせる燃え上がるようなパフォーマンスだった。

ここでメインステージには、再びDJブースとともにDJめぐるが生えてきた。「ここからは(DJの)後半パート、最後まで一緒に楽しもうね!」。黒木ほの香、前川涼子、田嶌紗蘭、岡咲美保は「拝啓タイムカプセル」を披露。楽しかった日々を懐かしく、郷愁と共に振り返る楽曲を、アルストロメリアの姉妹コンビと、ノクチルの幼なじみコンビが歌うマッチングだ。4人というよりは2人と2人で歌う構成で、田嶌と岡咲は手をつないで、黒木は前川の肩に手を回して仲良く歌い出した。センターステージにつながる花道に降りた2組は、手をつないで全身で一緒にリズムを取る。ラストには岡咲が田嶌を抱きしめるなど、あまりにも仲がいい二組だった。

「Damascus Cocktail」は涼本あきほ、芝崎典子、山根綺、川口莉奈が歌唱。オリジナル歌唱の涼本とともに、比較的大人のアイドルたちがステージに揃った。芝崎が華やかな笑顔で大人の楽曲を歌うのは禁じ手な感じが漂うほど魅力的。山根と川口が一緒に歌うパートがあるのは、美琴とルカの関係性、演じる二人の関係性どちらから見ても特別な感じがある。歌い終えた4人はDJブースに入っていくと、それぞれの温度感で音楽を楽しんでいる様子だった。

川口が去ったステージで、スタートするのはなんと彼女のソロ曲「神様は死んだ、って」! 歌うのはアンティーカの礒部花凜、菅沼千紗、八巻アンナ、希水しお、結名美月。DJめぐるの遊び心にあふれた選曲と人選だ。礒部の堂に入った歌唱や八巻のけれん味のある歌唱も印象的だったが、情感のある歌声と狂気を感じさせる表情でやりたい放題に暴れていたのが希水だった。原曲は神は死んだというどこか突き放した無情感のある楽曲だが、アンティーカというファンタジー寄りなユニットにかかると自ら神を手にかけたような涜神的なニュアンスを感じる。「最低」を連呼する慟哭は礒部が担当。5つの個性がせめぎあうような新しい解釈のパフォーマンスだった。

スペシャルDJライブはここまで。峯田とめぐるがとにかく楽しそうだった。

ノクチルの和久井優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保は「青空」を歌唱した。「シャニソン」発の最新楽曲をライブ初披露で、イントロのステップがリズミカルでテクニカルだ。スニーカーの足元にもパステルなカラーが入っているのが目をひく。クラップが似合うのんびりした曲調に乗せて、幼なじみたちの等身大の日々が色鮮やかに綴られていく。“空が笑えば水溜りに七色の虹が映る”のフレーズに合わせて4人が腕をさっと掲げると、その跡をなぞるようにスクリーンに大きな虹が架かった。“進むんだ”と未来への進路を示すのが小糸であることと、田嶌の輝かしい笑顔が記憶に残った。

アルストロメリアの黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子は「明日もBeautiful Day」を披露。こちらも「シャニソン」発の初歌唱楽曲だ。ラップというよりは語り掛けに近い芝崎のパートからスタート。優しい歌詞に込められているのは、忙しいあなたを心から心配する慈しみの真心だ。前川演じる甜花の“休憩しましょう”のフレーズが説得力抜群に響く。二番では語り掛けは黒木と前川のターン。完璧じゃなくても大丈夫、意外な一面を見せてほしい、と全てを受け入れて需要する包み込むような世界だ。彼女たちが見つめてくれている限り、毎日はきっと美しいと信じたくなる時間だった。

MCで小澤麗那がここまでが前半戦と語ると、会場からざわめきが起こる。それだけDJタイムあり最新曲ありのブロックが多彩で密度が濃い時間だったということだろう。MCでは「CANVAS」シリーズに合わせた新衣装の紹介が行なわれ、定番の「回って~」の声が飛んだ。

後半戦は放課後クライマックスガールズの河野ひより、永井真里子、丸岡和佳奈、涼本あきほによる「全力アンサー」からスタート。大規模ライブでは初めての歌唱だ。永井の盛り上げ力が素晴らしく、そこから丸岡のふわりとした歌唱の落差の緩急が効いている。正調ロックサウンドに乗せて、放クラらしい色とりどりのワードを撃ち込んでいく。“全力でバトル”のフレーズで向かい合う永井と涼本のコンビがいい顔をしている。ラスト集まった4人のハッピーなキメポーズの躍動感が印象的だった。

ストレイライトの幸村恵理と北原沙弥香は「Destined Rival」を披露。両サイドステージに別れて歌う2人だが、お互いを視界に捉えて意識を集中しているのが感じられる。仲間だけれど、ライバル。先ほどまで見せていた仲の良さが、今は火花散らすふたりに向けた振りとして機能している感じだ。ゆったりと花道を歩むふたりは、やがてセンターステージで再会。真っ向からダンスの表現力バトルを繰り広げると、今度はボーカルを叩きつけあう。より激しくアダルティに。ラストは拳をつきつけあい、認め合うかの空気の中ステージは暗転した。

シーズの紫月杏朱彩と山根綺は「Fashionable」を歌唱した。ハイクオリティなボーカルとダンスで圧倒するような説得力はそのままに、強さだけではない包み込むような、どこかしなやかなニュアンスを備えたような気がする。右手を、ライトを掲げる会場のテンションも高く、WOWWOWの大合唱がふたりを包み込んでいた。紫月のビジュアルの仕上がりが素晴らしく、歌い踊りながら余裕のある笑みを浮かべていたのが成長を感じさせた。

アンティーカの礒部花凜、菅沼千紗、八巻アンナ、希水しお、結名美月は「有彩色ユリイカ」を披露。壮大で高らかな歌唱と、騎士然としたアンカードルモンクーペ衣装があまりにもピッタリで、ポニーテールとマントを翻しながらのステージングがあまりにもかっこいい。突き抜けるように爽快な楽曲に乗せて歌いながら、5人の唇に自然な笑顔が浮かぶ。追いかけあう歌声がどんどんとテンションを高めていき、ラストは誇らしくも高らかな「アンティーカ!!」の声で締めくくった

アルストロメリアの黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子は「グラデーション」を歌唱した。アルストロメリアにはやはりセンターステージが良く似合う。振付のかわいらしさをぴったりな衣装が十全に引き立てている。悲しみや不安さえも“欠けちゃいけないの”と強い笑顔で歌う芝崎の姿はもはや女神にすら見える。哲学的な詞をかわいらしく奥深く歌う、妖精のような3人だった。

イルミネーションスターズの関根瞳と峯田茉優は「星が流れて」を披露。ステージの階段に腰かけて、ゆったりと手を振るふたり。淡い笑顔でささやくように優しく歌う関根と、どこか遠くを見るような眼差しでまっすぐにまっすぐに歌いかける峯田。満天の多面スクリーンに、美しく流れる星が降ると、イルミネの3人の色の花びらが弾けた。やがて立ち上がったふたりはステージ真ん中に歩み寄り、かすかに視線をかわす。落ちサビを歌う関根の笑顔は優しく、強く。歌いあう2人を、会場の“3色の”ライトが照らし出していた。

ノクチルの和久井優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保は「アスファルトを鳴らして」を歌唱した。歌い出し、“いつまでこうしていられるだろう?”と問いかけるのは田嶌。楽曲を重ねる中で、やはり一番成長を感じさせるのは小糸だろう。関係性は決して永遠ではないからこそ、この瞬間が尊い。スクリーンには雄大な緑と空が広がる。“隣で笑っていたいから”で視線を合わせた和久井と岡咲がいい笑顔を浮かべていて、土屋と田嶌はどんな表情なのだろうと想像させてくれる。岡咲の圧巻のソロを田嶌が歌い継ぐと、和久井が「ねぇ、聴かせてくれる? みんなの声」と語り掛け、田嶌が合唱を呼びこむ。最後は4人と城ホールの歌声がひとつになった、まさに大団円と呼べるラストだった。

ユニットソングのラストを締めくくったのは、もっとも新しい仲間であるコメティックの川口莉奈、三川華月、小澤麗那による「平行線の美学」だった。限られた日々の中歌いこんできた楽曲だが、やはり初ステージから半年たっていないとは信じられないクオリティと成長具合だ。「シャニマス」外のステージも含めて、東京ドーム、日本武道館といったステージを踏んできた経験が確実に3人のパフォーマンスを底上げしていると感じる。特に三川の感情表現が大きくダイナミックになっているのが印象的で、変わりゆこうとする意志が伝わってきた。センターステージと花道を広く使った立ち位置が、アイドル3人の平行線の、しかしいつか交わる時を待っている距離感を感じさせた。

4月5日よりテレビ放送をスタートするアニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」。ステージには1stシーズンのメインとなるイルミネーションスターズ、アンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリアの4ユニットが初期衣装に着替えて登場し、オープニング主題歌である「ツバサグラビティ」を披露した。原点の衣装が、アニメというフィールドでまた新しい一歩を踏み出す瞬間であることを伝えてくる。スクリーンに無数の羽根と光が舞い、笑顔のアイドルたちが歌い踊る光景は、5年前のはじまりのアンフィシアターにどこか重なるものだった。

アンコール前の今後の予定の告知では、アニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」の放送詳細と配信の詳細が明かされた。放送最速はテレビ東京で、2024年4月5日よりスタート。ニコニコチャンネルでは最速から30分遅れで配信される。その他放送・配信の詳細については公式サイトを確認してほしい。

そして、アニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」のBlu-ray発売が決定。アニメ全12話を各3話ずつ収録した全4巻構成で、ASOBISTOREでは4巻コンプリートボックスも同時発売される。4巻コンプリートボックスには「Spread the Wings!!」特別映像を収録する。通常版、コンプリートボックス共に、2024年9月20日発売予定。アニメ版のプロデューサーの「よし、楽しく紹介できたな」の台詞に、会場からは好意的な笑いと歓声が巻き起こっていた。

また、期間限定ショップ「283PRODUCTION SHOP 2024 STREET SEASON」が4月12日~4月29日にアキバCOギャラリーで開店することが告知され、ストリートファッションをイメージしたアンティーカの描きおろしイラストに歓声が上がっていた。

アンコールは、ライブTシャツに着替えた全アイドルがタオルを持って登場。永井真里子がおだやかに歌い出したのは「太陽キッス」。放クラの熱いタオル曲だが、疾走して明るく弾けるパートにはアイドル全員が参加。まさかの全体曲として持ってきた。サイドを含めたステージ全体に広がってフリームーブを繰り広げるアイドルたちは本当に楽しそう。台詞も別メンバーに振り分けられていて、テンション控えめ目の樋口と透を、雛菜と小糸が「やっぱ放課後は」「出かけましょう!」と引っ張っていくノクチルバージョンになっていた。ユニット単位でステージ各所を歩き回るメンバーたちが本当に楽しそうで仲がよさそうだった。

続いての楽曲はイルミネーションスターズの「虹になれ」。印象的な歌い出しは関根と峯田が担ったものの、こちらも全員曲アレンジだ。フリームーブ満載で、峯田が関根に突撃して抱きついたりは全体曲ならではの光景。“一人じゃないんだよ”のフレーズで、三川と小澤が川口を挟み込むように歌っていたのにはグッときた。ラスト、はしゃぎすぎたイルミネのふたりがキメポーズを失敗したのも含めてハッピーな時間だった。

アンコールMCでは、各ユニットから感謝の言葉が伝えられた。ラストナンバーは、トロピカルなアレンジを加えた「Let’s get a chance」のCome and Unite! Ver.。パーカッションが踊りまくるノリノリのアレンジだ。ステージ上の全員に順番にぐいっと寄っていくカメラワークが新鮮で、それぞれが思い思いにカメラにアピールしていた。終盤はさらにアレンジを加えて、今まで聴いたことがない未知の「Let’s get a chance」が繰り広げられていた。

陽気なサウンドが流れる中、最後は関根が音頭を取って、「プロデューサーさん、これからもアイマスですよ、アイマス!」。無数のありがとうの輪が広がって、ツアーの開幕公演は幕を下ろした。

THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms DAY1
2024.3.2. 大阪府・大阪城ホール

<セットリスト>
M01:シャイニーエクササイズ(シャイニーカラーズ)
M02:Spread the Wings!! (Come and Unite! Ver.)(シャイニーカラーズ)
M03:Forward March!!!(イルミネーションスターズ/関根瞳、峯田茉優)
M04:Bloomy!(アルストロメリア/黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子)
M05:ハナサカサイサイ(放課後クライマックスガールズ/河野ひより、永井真里子、丸岡和佳奈、涼本あきほ)
M06:革命進化論(アンティーカ/礒部花凜、菅沼千紗、八巻アンナ、希水しお、結名美月)
M07:無自覚アプリオリ(コメティック/川口莉奈、三川華月、小澤麗那)
M08:BURN BURN(ストレイライト/幸村恵理、北原沙弥香)
M09:Forbidden Paradise(シーズ/紫月杏朱彩、山根綺)
M10:Reflection(ノクチル/和久井優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保)
M11:We can go now!(Team.Stella)
M12:SOLAR WAY(Team.Luna)
M13:相合学舎(Team.Sol)
M14:キャットスクワッド(幸村恵理、土屋李央、紫月杏朱彩 + DJ八宮めぐる)
M15:チョコデート・サンデー(礒部花凜、三川華月 + DJ八宮めぐる)
M16:Twinkle Way(コメティック/川口莉奈、三川華月、小澤麗那 + DJ八宮めぐる)
M17:ホムラインビテーション(ストレイライト/幸村恵理、北原沙弥香)、シーズ(紫月杏朱彩、山根綺)
M18:拝啓タイムカプセル(黒木ほの香、前川涼子、田嶌紗蘭、岡咲美保 + DJ八宮めぐる)
M19:Damascus Cocktail(涼本あきほ、芝崎典子、山根綺、川口莉奈 + DJ八宮めぐる)
M20:神様は死んだ、って(アンティーカ/礒部花凜、菅沼千紗、八巻アンナ、希水しお、結名美月 + DJ八宮めぐる)
M21:青空(ノクチル/和久井優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保)
M22:明日もBeautiful Day(アルストロメリア/黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子)
M23:全力アンサー(放課後クライマックスガールズ/河野ひより、永井真里子、丸岡和佳奈、涼本あきほ)
M24:Destined Rival(ストレイライト/幸村恵理、北原沙弥香)
M25:Fashionable(シーズ/紫月杏朱彩、山根綺)
M26:有彩色ユリイカ(アンティーカ/礒部花凜、菅沼千紗、八巻アンナ、希水しお、結名美月)
M27:グラデーション(アルストロメリア/黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子)
M28:星が流れて(イルミネーションスターズ/関根瞳、峯田茉優)
M29:アスファルトを鳴らして(ノクチル/和久井優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保)
M30:平行線の美学(コメティック/川口莉奈、三川華月、小澤麗那)
M31:ツバサグラビティ(シャイニーカラーズ)
-encore-
M32:太陽キッス(シャイニーカラーズ)
M33:虹になれ(シャイニーカラーズ)
M34:Let’s get a chance (Come and Unite! Ver.)(シャイニーカラーズ)

THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

関連リンク

「アイドルマスター シャイニーカラーズ」公式サイト
https://shinycolors.idolmaster.jp/

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