INTERVIEW
2023.10.21
冨田 「光のありか」にはCHiCO=この曲という「CHiCOさんらしい表現」が歌の隅々まで行きわたっている気がして、これはソロならではの「等身大の魅力」なんだろうなというのを感じました。CHiCOさんとしてはいかがですか?
CHiCO 今、まさにその「等身大」というものを目指したいんですよ。同じくらいの年代の人たちに共感を持ってほしいという気持ちもあるんですけど、まず自分という人間を知ってほしいというときに、「等身大」というワードが出て、「結局のところ、等身大ってなんだろうね」という話になったんです。でも、「CHiCOちゃんの中で『等身大』って何?」と言われると難しくて。自分が考えていることや悩みを上手く言葉にして届けたいという気持ちはあるので、作詞家の方に歌詞を添削してもらってアドバイスを受けたりとか、色んな方の力を借りて、「等身大」を見つけていけたらいいなと思っています。
冨田 その一方、「エース」(TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』EDテーマ)には鬼気迫る歌の迫力や圧力があって、明らかに研ぎ澄まされて歌が進化しているという印象を受けました。デビューから現在まで、ご自身で進化というのはどう自覚されていますか?
CHiCO 歌い方はチコハニの活動中もかなり変わりましたけど、ソロはソロで、良い意味で力を抜いて歌えるというか、自分自身を表現する感じですね。チコハニではチコハニの世界を表現しているので。
冨田 どちらかというと、チコハニのときは作品に合わせて演じ分けている感じもあったから、歌声もガラッと変わる。でも、「エース」はそれとは違うものを感じました。
CHiCO まさにCHiCO自身を表現するという感じだったので、ストレートに言葉をぶつける言い方をしたりしています。(作詞・作曲の)DECO*27さんのディレクションもあって、「ラスサビは“壊れたっていいや”と言っているので壊れてください」とか(笑)。
冨田 あの部分は本当にすごいですね。
CHiCO 「限界突破するくらい壊れてください、必死さを出してください」って言われたので(笑)。そんなDECO*27さんだからこそのディレクションをいただけたのが嬉しかったし、CHiCOの歌い方をベースに、よりオーバーにした感じのレコーディングしてくれたので、CHiCO自身がふんだんに出た曲になりましたね。
冨田 ソロになってから歌う内容、表現も含めて変わりましたよね。そこは意識的に?
CHiCO そこは結構、意識していて、「光のありか」も甘くない世界を描いています。自分が歌詞を書いて提出したときはもう少しふわっとしていたんですけど、「現実の甘くない感じをあまり着飾らずに表現した方が良いアクセントになるかもしれないです」とスタッフさんに言われたので、じゃあそこはオブラートに包まずにリアルに表現していきたいなって。今回、真崎(エリカ)さんに作詞してもらっているカップリング曲「真夜中エスケープ」も、ふわふわしないような、心に刺さるようなリアリティのある表現にしてもらいました。
冨田 そんなCHiCOさんが「MiCLOVER」のメンバーとなったわけですが、やはり活動歴を考えると、CHiCOさんが「MiCLOVERの象徴」を担っているという印象があるんですよ。
CHiCO CHiCOが「MiCLOVER」のアーティストの中でお姉さんというところで「引っ張って行ってもらいたい」と言われるんですけど、未だに先輩になりきれていなくて…(笑)。「引っ張らなきゃ」という気持ちはあるんですけど、あわよくばまだ後輩でいたい(笑)。
冨田 スフィア姉さんたちの(笑)。
CHiCO 先輩にくっついているのが気持ち良いので(笑)。でも、「頑張って引っ張っていこう」となると、めちゃめちゃ頑張り過ぎて自分を犠牲にしがちなので、「お姉さん」って呼ばれるとプレッシャーに感じちゃうんですけど活動歴はごまかせないので……(笑)。後輩もたくさんできて、「MiCLOVER」というチームができるまでミュージックレインも成長して、さらに同じ「MiCLOVER」のファミリーとして先輩・後輩関係なく良いチームを作っていけたらいいなという気持ちですね。
冨田 「引っ張らなきゃ」ではなく、CHiCOさんは背中で見せてる感じがありますよね。
CHiCO 語らずに、背中を見ろ、と!じゃあ、大丈夫かな(笑)。
冨田 (笑)。今、お話を聞いていると過剰に責任感を持って頑張りすぎてしまう性格のようですけど、CHiCOさんを見つめる後輩たちは、自然と「ついていこう」と思っているはずです。彼女たちに会うと、そういう眼差しになっていますから。
CHiCO そうですね。まだまだ頑張らないと……あっ!いや、無理に頑張るということじゃなくて、自分を俯瞰で見れるように頑張らないとって(笑)。
冨田 さて、そんな「MiCLOVER」のメンバーが初めて揃う“MiCLOVER Fes.”では、どんなパフォーマンス、そしてどんなコラボが待っているのでしょうか?
CHiCO すでに色々な話し合いには参加していて、これは最初から最後まで楽しめるんじゃないかなって思いましたね。コラボにも色んな組み合わせ、色んな歌が飛び出すと聞いているので、第1回から素敵なライブになるんじゃないかなっていうイメージはできています。
冨田 1月7日に集まった人たちにとっては、「MiCLOVERってこういうことがしたかったんだな」という想いを感じることができて、「じゃあ、今後こういうことに期待していいんだな」という楽しみが増える気がしますね。
CHiCO そうですね。目指すところは、先輩たちが作り上げてきた「今年も来たな、Music Rainbow!(スフィアやTrySailによる年末恒例のイベント。CHiCOも2019年に参加)」みたいに、「今年も来たな、MiCLOVER FES.!」なんです。先輩たちを見ていると、イベントでは自分たちで発言して、細かい部分まで自分で作り上げている感じだったので、私たちもそういうふうに作っていきたいなって思っています。
●ライブ情報
LAWSON premium event MiCLOVER FES. 2024
日時:2024年1月7日(日)16:30開場/17:30開演
(20:00頃終演予定)
※終演時間は当日のステージの進行状況により前後する可能性がございます。あらかじめご了承ください。
会場:Zepp Shinjuku(TOKYO)
出演:CHiCO、halca、シユイ、小玉ひかり、somei
■チケット料金
全自由 7,500円(税込/ドリンク代別/整理番号付き)
※3歳以上有料
※再入場不可
※(枚数制限)お一人様4枚まで
問い合わせ先:SMCエンタテインメント
info@smc-information.com
<プレリクエスト抽選先行>
受付期間:2023年10月17日(火)12:00~10月29日(日)23:59
https://l-tike.com/mlf/
詳細はこちら
https://musicrayn.com/contents/micloverfes2024
10代に絶大な人気を誇るクリエイターチーム・HoneyWorksとのコラボユニット・CHiCO with HoneyWorksとして「世界は恋に落ちている」で2014年にメジャーデビュー。『アオハライド』『まじっく快斗1412』『銀魂』シリーズ、『ハイキュー!! TO THE TOP』『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』など数々の大人気アニメの主題歌を担当。全国の10代から20代女性を中心に絶大な支持を受けている。23年4月8日のZeppツアーファイナルをもって、CHiCO with HoneyWorksの一時活動休止を発表した。同年、7月にリリースした1stデジタルシングル「光のありか」をもってソロ活動を始動し、2ndデジタルシングル「TRUE BLUE SKY」を続けてリリース。11月8日は待望のCDシングル「エース」をリリースする。
今まではライヴでしか見られなかったビジュアルも公開し、新たな表現にも挑戦中。等身大の想いや気持ちを歌うシンガーとして活躍している。
ミュージックレイン公式サイト
https://musicrayn.com
CHiCO
公式サイト
https://www.chicoxxx.com/
公式X(Twitter)
https://twitter.com/chicoxxx_tweet
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