――本シングルのカップリングには、余白を含めたグルーヴが心地良いチルなナンバー「Strategy」を収録。こちらも恋愛模様を描いた楽曲になっていますが、どんな印象を受けましたか?
佐藤 まず冒頭の歌詞、“まるでシェイクスピアの戯曲(ストーリー)みたいに 強く惹き合いながら”のインパクトが強くて。歌詞の“その気持ちに名前つけないで 始めてしまえば終わってしまうから”や“サヨナラなんて言わせない”といったフレーズ、「Strategy」というタイトルの印象から、最初はあざとい女の子の印象が強かったのですが、でも結局は、(今の関係性を)終わらせたくないし失うのが怖いから気持ちに名前を付けられない、「好きでい続けたいし、本当は愛してほしい」みたいなところがあって。だからこの曲を聴いてくれる人に、あざとさではなく寂しい気持ちを受け取ってもらえるように意識して歌いました。
――アンビバレンスというか、かなり複雑な気持ちが描かれていますよね。“君を独り占めしたいなんて言わない そのかわりサヨナラなんて言わせない”なんて、叙述トリックみたいな言い回しになっていて。
佐藤 男性からするとホラーとも取れますよね(笑)。「(相手の)逃げ場を無くしたい」みたいな気持ちもあると思うので、この主人公は。
――「Strategy」は「策略・方策・計画」といった意味合いの言葉で、その意味では恋の駆け引きみたいなところも匂わせる内容ですが、佐藤さんはこの楽曲の主人公と相手の関係性をどう解釈しましたか?
佐藤 この主人公が好きな人にはもう相手がいて、自分もその相手のことを知っていて。だから、自分の想いが叶わないことはわかっているし、自分がその相手と一緒に居られるのは「恋愛」という感情を出していないからなので、(気持ちを)言わないまま一緒にいたい、みたいな関係性を想像しました。
――そう考えると非常に切ない立場にあるわけですが、レコーディングはそれを踏まえて表現されたのでしょうか。
佐藤 はい。楽曲的にはリズムに乗ってアタックを付けやすい曲なのですが、アタックを付け過ぎると歌詞があまり入ってこないと思ったので、リズムに乗せつつ、歌詞の内容がちゃんと入ってくるように意識して。
――深夜に1人で静かに歌っているような、優雅で柔らかな歌声が印象的です。
佐藤 まさにそういう楽曲です。歌詞にも“午前0時”や“午前2時”とありますが、ずっと相手のことを考えていたら、深夜になってしまってちょっと眠くなって、みたいな。情景が動くというよりも、ずっと好きな人のことを無心で考えてしまう時間、というイメージがあります。
――「ドラマチック」と「Strategy」はどちらも恋模様を描いた楽曲でますが、佐藤さんとしてはどちらの楽曲により共感しますか?
佐藤 「Strategy」も素敵な楽曲ですけど、それはやっぱり「ドラマチック」ですね。さっきお話した通り、すごく共感できるので(笑)。
――ちなみにどちらの楽曲も、作詞は上坂梨紗さんが担当していますが、上坂さんが書かれる歌詞にはどんな印象がありますか?
佐藤 時間軸があまり動かないというか、瞬間の感情を描いてくださっている印象があります。だからこそ歌うときに感情を乗せやすいと思いますし、そこがすごく好きです。
――しかも言葉の選び方がすごくお洒落で。「ドラマチック」の“古いジョンロブの足音”とか。
佐藤 ワードにパンチがありますよね。一瞬で情景が浮かぶ、イメージできる言葉がたくさん散りばめられていて。
――そんな上坂さんが作詞されたもう1つの新曲が、先日配信リリースされた「キックオフ」。せっかくなのでこちらの楽曲についても話を聞きたいのですが、「高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2023」J SPORTS中継テーマソングなんですね。
佐藤 最初に聴いたとき、「これから試合が始まる!」という気持ちになれるメロディに感じて、晴れの日の情景が浮かびました。私がこの楽曲を通して伝えたかったのは、サッカーやスポーツは勝負事なので、どんなに努力しても自分が得たい結果にならないこともありますけど、目標を持って努力してきた時間はきっといつか味方してくれるということ。試合に向けて日々努力してきた選手や、それを支えてきた方々への応援の気持ちを込めて歌いましたし、スポーツに限らず、自分がしてきた努力を信じて堂々としていてほしい、というメッセージを込めました。
――歌詞に“夢を失うこと以上に 何を恐怖だというのか”とありますが、佐藤さんも「歌手になる」という夢を抱いて努力し続けてきた先に今があるわけで、その意味でご自身の気持ちにも寄り添ってくれる楽曲になっているのでは?
佐藤 はい。私も聴いていると、心がちょっと強くあれるというか、上手くいかないことがあっても、でも目標に向かって頑張ることはやめないぞ!って思うことができて。心強いし、自分の味方になってくれる楽曲です。
――ちなみに佐藤さんのツイッターを拝見していると、かなりサッカーを観戦なさっているようですね。
佐藤 はい、欠かさず観てます。ハマっちゃって(笑)。元々サッカーは日本代表の試合くらいしか観ていなかったんですけど、高校サッカー、めちゃくちゃいいです!
――それはどんなところが?
佐藤 日本代表とかの試合だと、プロの凄さや技術的な面白さが観ていて楽しいところだと思うのですが、高校サッカーは観ているとメンタルにもすごく左右されるんだろうなと思って。すごく実力のあるチームでも、ライバル校と呼ばれるところと当たるといつもと違う調子になってしまったり、ダメかもなと思っていたらラスト5分で追いついたり。その選手たちの気持ちの揺れ、「諦めない!」という気持ちを感じることができるんです。自分よりも年下の子たちが諦めないで頑張っている姿を観ていると、ものすごく響きますね。
――そんな選手たちの気持ちを後押しする配信曲「キックオフ」、そしてアニメタイアップ曲を含むニューシングルと、新曲を連続でリリースされたわけですが、それらを経た今後の展望を最後にお聞かせください。
佐藤 今回の楽曲たちと出会って、今、すごく新しい風が吹いているなと感じていて。なのでその風をもっと大きくして、遠くまで吹かせたいですし、コロナの規制も落ち着いてきたこのタイミングに、ライブやイベントで皆さんに直接歌を届けに行きたくて。ゆくゆくはアルバムもリリースできればと思いますし、今の一番の目標はライブツアー。全国の色んな場所を歌って回りたいです!
●リリース情報
佐藤ミキ 3rdシングル
TVアニメ『女神のカフェテラス』EDテーマ
「ドラマチック」
5月31日発売
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
【通常盤(CD)】

品番:VVCL 2267
価格:¥1,650(税込)
<収録内容>
01.ドラマチック
02. Strategy
03. ドラマチック -Instrumental-
04. Strategy -Instrumental-
【期間生産限定盤(CD+BD)】

品番:VVCL 2268-2269
価格:¥2,200(税込)
※アニメイラスト仕様ジャケット
<CD>
01. ドラマチック
02. Strategy
03. ドラマチック -TV edit-
04. ドラマチック -Instrumental-
05. Strategy -Instrumental-
<Blu-ray>
「ドラマチック」MUSIC VIDEO
TVアニメ「女神のカフェテラス」ノンクレジットエンディングムービー
佐藤ミキ オフィシャルサイト
https://www.satomiki-official.com/
佐藤ミキ 公式Twitter
https://twitter.com/satomiki_0929
佐藤ミキ 公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCatjCAOFtrelaSPOd02cMCQ
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