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REPORT

2023.02.14

“僕ら目撃者だ”――星街すいせいが魅せた可能性と未来、Hoshimachi Suisei 2nd Solo Live “Shout in Crisis”レポート

“僕ら目撃者だ”――星街すいせいが魅せた可能性と未来、Hoshimachi Suisei 2nd Solo Live “Shout in Crisis”レポート

VTuberグループ・ホロライブの0期生として活動し、最近ではVTuberとして初めて「THE FIRST TAKE」に出演したことも記憶に新しい星街すいせい。1月28日、彼女の2ndワンマンライブ “Shout in Crisis” が開催された。

TEXT BY 杉山 仁

“Shout in Crisis” は自身2度目のワンマンライブ。2021年10月の1stライブ “STELLAR into the GALAXY” から会場のキャパシティを拡大して東京ガーデンシアターで開催され、直前に改定された政府の感染症対策ガイドラインに則り観客の声出しOKでの公演となった。

今回の最大のポイントは、直前に発売された最新アルバム『Specter』の世界観を引き継いだステージになっていること。彼女の2ndアルバム『Specter』は、「ロック」「バンド」をキーワードに制作されており、元々自身の音楽性の一部でもあったソリッドなバンドサウンドにより深く焦点を当てた作品になっている。そのため、今回は彼女の単独ライブでは初となる生バンド編成でのライブも実現。全編を通して、アルバムに詰め込まれていた溢れんばかりの熱気をそのまま爆発させるようなステージが展開されることとなった。

まずは冒頭、これまでの歩みを振り返るオープニング映像が流れると、前回の単独ライブを思わせる映像演出や夜/星を散りばめたステージに星街が登場。代表曲「Stellar Stellar」を披露すると、歌い終わりに突如発生したノイズとともに一瞬で衣装を着替え、ディストーション全開のギターノイズが鳴って「TEMPLATE」でロックモード全開のライブがスタート。2つの単独ライブを橋渡しするような演出に盛り上がる観客へ「熱くなる準備はできてますか?いくぞ有明!!」と伝えると、早速会場を大歓声のコール&レスポンスが覆っていった。

実はこの冒頭の構成は、 “Shout in Crisis” のティザーでも印象的に表現されていたもの。「いつものアイドル・星街すいせいとは少し違った私をお見せできればと思います!」というMC通り、自身の歌声も熱量全開で、3曲目「TRUE GIRL SHOW」では“お前ら叫べ!立ち上がれ!”と熱唱。また、「灼熱にて純情(wii‐wii‐woo)」では真っ赤なペンライトに加えてステージに炎が吹き上がり、灼熱のライブが展開された。

中盤には生バンド編成を活かす形で、スペシャルゲストとしてみきとPが登場。彼の提供曲「駆けろ」と、みきとPのオリジナル曲「サリシノハラ」のカバーを続けて披露すると、両曲ともにみきとPもコーラスを担当して会場が大歓声に包まれた。

以降は一旦しっとりとした楽曲のコーナーへ。星街自身が作詞を担当した「デビュタントボール」や「褪せたハナミドリ」ではスタンドマイクを使って表情豊かに歌い、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseが提供したアルバムのリード曲「みちづれ」では突如シックな黒のドレス風の2ndライブ新衣装をお披露目。VRゲーム「DYSCHRONIA: Chronos Alternate」のテーマ曲「7days」では作品に寄り添うように別の時間軸の彼女を思わせる残像が登場する演出も取り入れて、ジャズやエレクトロスウィングの要素を取り入れた彼女らしい楽曲を次々に披露していった。

続く「バイバイレイニー」では、この日2人目のスペシャルゲストとして、楽曲提供をした堀江晶太が登場。音源にはないギターフレーズやユニゾンでのギターソロなどでこの日だけの共演に華を添えると、続いて彼のkemu名義の楽曲「敗北の少年」も共にカバー。疾走感溢れるギターサウンドで会場を再び熱気満載のステージに変えていった。

終盤はバンド紹介を挟んで、フジファブリックの山内総一郎が提供した新曲「先駆者」を初解禁。どっしりとしたテンポでズンズン進行していくリズム隊や、未開の時代を開いていくことへの想いが感じられる歌詞が印象的な楽曲であった。続く「放送室」では「この曲は私自身の気持ちを歌にしたもの」と伝えてステージ中央で熱唱。本編最後はじんによる提供曲「Newton」で「愛してる」「大嫌い」「嘘だよ」「大好きー!!!!」と叫び、「みんな本当にありがとう!」と伝えて本編が終了。

アンコールでは、「Damn Good Day」や「GHOST」を経て、MCでたくさんの人に見つけてもらえたからこその苦悩も感じるようになった最近の活動について率直に話しながら、「でも今日、応援してくれているこんなにたくさんのみんなの姿が見れて、何だか吹っ切れました!」「最後の曲、いっぱい盛り上がって笑顔で帰りましょう!!」と伝えて、ナナホシ管弦楽団が提供した『Specter』収録のキラーチューン「ソワレ」でライブを終えた。

今回一度大胆に「ロック」に振り切ったことで、シンガー・星街すいせいのこれからの活動には、また様々な可能性が生まれていくのだろう。「今度は一体どんな景色を見せてくれるんだろう?」と、彼女のこれからの活動がますます楽しみになるような圧巻のライブだった。


●ライブ情報
Hoshimachi Suisei 2nd Solo Live “Shout in Crisis”
開催日時:2023年1月28日(土)

■配信チケット/アーカイブ視聴
・SPWN:¥6,500(税込)
・ZAIKO:¥6,500(税込)

■受付期間 & URL
※視聴チケットは 2023年2月28日(火)20:00まで購入可能。
※生配信直後からアーカイブ視聴可能となり、2023年2月28日(火)23:59まで何度でもご視聴いただけます。
※2023年2月28日(火)23:59を過ぎると、アーカイブ視聴中でも視聴できなくなります。
※本チケットの購入時には、別途サービス手数料として220円が発生いたします。

SPWNチケット購入URL
https://virtual.spwn.jp/events/23012801-jpsuisei2ndlive

ZAIKOチケット購入URL
https://hololive-production.zaiko.io/item/354121

特設サイト : https://suisei2ndlive.hololivepro.com/

●リリース情報
星街すいせい 2ndアルバム
『Specter』
発売中

品番:HLP-10001
価格:¥3,300(税込)

■配信リンク
https://cover.lnk.to/Suisei2ndAlbum

ホロライブ・星街すいせいが『Specter』へ込めたこだわりとは? アルバム制作の裏側やこれまでの活動を振り返る

<収録楽曲>
01 灼熱にて純情(wii-wii-woo)
作詞・作曲:田淵智也 編曲:堀江晶太
02 TEMPLATE
作詞・作編曲:キタニタツヤ
03 みちづれ
作詞・作編曲:Ayase
04 褪せたハナミドリ
作詞・作編曲:宮田’レフティ’リョウ
05 TRUE GIRL SHOW
作詞・作編曲:ケンカイヨシ
06 放送室
作詞・作編曲:MI8k
07 デビュタントボール
作詞:星街すいせい 作編曲:にお
08 7days
作詞・作編曲:郡陽介
09 Damn Good Day
作詞・作編曲:ポリスピカデリー
10 ソワレ
作詞:ナナホシ管弦楽団 作曲:岩見 陸 編曲:ナナホシ管弦楽団
11 Newton
作詞・作編曲:じん

●配信情報
配信シングル
『先駆者』

作詞・作曲・編曲:山内総一郎

■配信リンク
https://cover.lnk.to/Pathfinder

関連リンク

星街すいせい
Web Site
https://suisei2ndlive.hololivepro.com/

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC5CwaMl1eIgY8h02uZw7u8A

Twitter
https://twitter.com/suisei_hosimati?s=20&t=S9052z8dfh0VliKE_STEcA

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