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2022.06.13

【ライブレポート】「聴きたかった」が次々現実になった夢のお祭り! “バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd”DAY2レポート

【ライブレポート】「聴きたかった」が次々現実になった夢のお祭り! “バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd”DAY2レポート

往年の名曲続々!陽は落ちてもさらにボルテージ上がる後半戦

さて、後半戦を迎えた本イベント、次は「テイルズ オブ」シリーズを主題歌の面から支え続けるアーティスト・DEENの登場だ。1曲目「永遠の明日」から、澄みながらもどこか温かみをもつ歌声と爽やかなサウンドという魅力を最大限に発揮すると、2曲目「ミライからの光」からはやや力強さや熱さを増したロックナンバーが続く。だがステージ上の2人は、間奏などでバンドメンバーとも視線を交わすなど楽しそうに、それでいて力強く大観衆の隅々にまで音楽を届けていく。

もう1曲「間違いない世界」ではさらにサウンド・歌声両面における力強さを増しながらも、最後には希望や光を感じさせるような雰囲気のなか楽曲を終えた。そしてもう1曲は、25年前に生まれたこのシリーズとDEENとの出会いの曲「夢であるように」。作品のアニメ映像を背負いながら、25年変わらぬ歌声を真っ直ぐ堂々と響かせていく。誰もが待ちわびた曲の1つであろうこの曲をじっくりと聴かせて、2人は深く一礼。しばし万雷の拍手を浴びてから、ステージを降りた。

そのバトンを受け取った『ラブライブ!サンシャイン!!』は、作品初のスクールアイドルグループ・Aqoursから小宮有紗・降幡 愛・斉藤朱夏・小林愛香の4人が出演。彼女たちは良い意味で王道を少し外した、ファン以外には新しさが感じられるであろう楽曲を中心にラインナップ。まずハードなサウンドのEDM「Aqours Pirates Desire」は、歌声はもちろんダンスもサウンドに合わせて、ポイントポイントでぐんと力を込めたものに。斉藤が大きなフラッグを振り回す終盤のパフォーマンスも含め、曲タイトルにも冠された海賊にも繋ぐる力強さがフィーチャーされた曲となった。

また、テンポの速いロックチューン「スリリング・ワンウェイ」では会場内のメンバーを移すスクリーンにも炎のエフェクトが。客席のペンライトも赤に染まり、さらに会場のボルテージが熱く燃えたぎると、今度はユーロビート調の「JIMO-AI Dash!」。楽曲にちなんだ映像も背負いつつ、Dメロ最後には「大好きバンナムフェース!」のシャウトで会場を沸かせると、ラストナンバー「MY舞☆TONIGHT」へ。アニメでオンエアされた映像をバックに、火の玉舞う前で4人も精度の高いパフォーマンスを披露。フォーメーションから何まで間違いなく“この日限り”だったステージを、最後まで質高く届け切っていった。

ライブも終盤戦、満を持して登場の「アイドルマスター 765プロオールスターズ」は、TVアニメの2nd OP主題歌「CHANGE!!!!」で幕開け。アニメのOP映像を背負いつつ、発表から10年以上経っても会場を沸かせる色褪せない名曲で先制パンチを決めると、2曲目からはこの日出演の8人が3組に分かれて1曲ずつの披露。

まず中村繪里子・今井麻美・長谷川明子の3人がシリアスなテクノ調のナンバー「Fate of the World」を歌唱。凛とした姿でクールな歌声を響かせ、客席のプロデューサーの心をさらに捉える。と、暗転のなか仁後真耶子の「『キラメキラリ』、いっくよー!」のコールと、若林直美との2人のステージが会場を沸かせる。リリースから約15年もの間高い人気を誇るキラーチューンという点もさることながら、この球場をホームとする千葉ロッテマリーンズのヒッティングマーチとして長年使用されている曲という巡り合わせも相まって、客席のボルテージを爆上げさせていた。そしてユニット曲ラストは、たかはし智秋・釘宮理恵・平田宏美によって柔らかく優しく歌われるミドルポップ「my song」。ダンスで魅せるタイプの曲ではないけれども、1フレーズごとに想いを込めて大事に歌われたことで、楽曲の空気感のなかに自然と惹き込んでくれる1曲となった。

こうしてそれぞれの魅力を感じさせたところで、最後は全員揃って「自分REST@RT」。思えばこの日の765プロオールスターズは、エールや生きる勇気を与えてくれる曲多めの構成。その最後にまた新たに踏み出すときに聴きたい曲を組み込んでくれたことで、胸を熱くしたプロデューサーも多かったのではないだろうか。最後に「これが今の私たち!アイドルマスター 765プロオールスターズでしたー!」と中村がシャウトし、後のMCで明かされたように振付を増やしたりと進化した“今”の姿をみせ、出番を締め括った。

この空気をガラリと変えたのが、SUGIZO + INORAN(from LUNA SEA)。『機動戦士ガンダム』40周年プロジェクトのテーマ曲「THE BEYOND」を、LUNA SEAのRYUICHIが歌う映像や音声をバックに演奏。登場するやいなや、心に染み入る音を鳴らすギタープレイで観客の心をぐっと掴んでいく。さらにスクリーンにはシリーズ各作品の名シーンも映し出され、会場一体となって大バラードに心をたゆたわせ、青と赤のペンライトを左右に揺らしながら40年の歴史をじっくり振り返る時間が流れていった。

そんな歴史の1ページに、この人も間違いなく刻まれているだろう。T.M.Revolution・西川貴教が、大トリとして登場だ。まずは『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのOPテーマを連続披露。まず「INVOKE」から、この会場と時間をエンジョイするような立ち居振舞いながらも、バンドによる力強い演奏を従えるかのようなパワフルなボーカルを響かせる。大サビ後のスキャットも、とにかくアツい。そこからシームレスに繋げられた「ignited -イグナイテッド-」で、西川の歌声はさらにパワフルさを増す。

ステージ上を歩き回りながらあらゆる位置の観客へ歌声をぶち当て、曲の中で観客に向けられる言葉もすべてが心に刺さるもの。さすがは百戦錬磨のシンガーだ。曲明けのMCでは、人が人のために作るすべてのものへのリスペクトを語ってから、ガンプラ生誕30周年を記念した楽曲「Imaginary Ark」へ。言葉にした想いを、歌声からも改めて熱く表現していく。間奏で両手を広げる姿は声出しNGの観客の、この場を一緒に形作るすべての者の想いを受け止めようとしているかのようにも見えた。

さて、ライブもいよいよ大詰め。ラストナンバー前のトラブルも「皆さんと過ごす時間が少し余計に与えられた」と嬉しい言葉に変えて繋げると、前回フェスから約3年・この日約5時間待ち続けてくれた観客への大きな“手土産”として、SUGIZOとINORANとのスペシャルコラボでの「Zips」が!実に豪華すぎるプレイヤーとともに、2日間のお祭りの最後の花火を上げにかかる。そのサウンドにもちろん西川の歌声は負けておらず、ラストならでは残りの全力をぶつけるかのような気迫のステージ。終盤ではセンターに西川、両脇にSUGIZO・INORANが寄りかかってのプレイという熱い光景も織り交ぜつつ、幕張の夜空に花火上がるなか完全燃焼でステージを締め括ってくれたのだった。

最後の“どでかい花火”もさることながら、名曲やクオリティ高いステージのオンパレードだったこの日、そして2DAYSにわたる今回のライブイベント。延期等様々な困難を乗り越えて実現したお祭りは、本当にかけがえなく尊いものだったように思う。願わくは第3回が開催されんことを、そしてそのときには大歓声に包まれんことを――ちょっと気の早いそんな願い事をしてしまうくらいの、濃密な2日間だった。

TEXT BY 須永兼次

“バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd”DAY2
2022.05.15@ZOZOマリンスタジアム

【SET LIST】
☆アイドルマスター シャイニーカラーズ
M1. シャイノグラフィ
M2. いつだって僕らは
M3. OH MY GOD
M4. 太陽キッス
M5. Hide & Attack
M6. スマイルシンフォニア
M7. ハピリリ
M8. Black Reverie
M9. Dye the sky.

☆アイドルマスター SideM
M1. Growing Smiles!
M2. リトルハピネス
M3. ANYWHERE
M4. RED HOT BEAT!!
M5. We’re the one
M6. 夢色VOYAGER
M7. DRIVE A LIVE

☆感覚ピエロ
M1. HIBANA
M2. モノクロセンチメンタルビリーバー
M3. Beyond The Dream(感覚ピエロ+アイドルマスター SideM)

☆ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
M1. THE SECRET NiGHT
M2. SUPER NOVA
M3. Swinging!
M4. Sing & Smile!!
M5. TOKIMEKI Runners

☆THE IDOLM@STER FIVE STARS!!!!!
M1. VOY@GER
M2. POPLINKS TUNE!!!!!
M3. なんどでも笑おう

☆DEEN
M1. 永遠の明日
M2. ミライからの光
M3. 間違いない世界
M4. 夢であるように

☆ラブライブ!サンシャイン!!
M1. Aqours Pirates Desire
M2. スリリング・ワンウェイ
M3. JIMO-AI Dash!
M4. MY舞☆TONIGHT

☆アイドルマスター 765プロオールスターズ
M1. CHANGE!!!!
M2. Fate of the World
M3. キラメキラリ
M4. my song
M5. 自分REST@RT

☆SUGIZO + INORAN(from LUNA SEA)
M1. THE BEYOND

☆西川貴教
M1. INVOKE
M2. ignited -イグナイテッド-
M3. Imaginary Ark
M4. Zips(西川貴教+SUGIZO+INORAN)

●ライブ情報
「バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル2nd」
2022 年 5 月 14 日(土)・15 日(日)
両日/13:30 開場/15:30 開演
※2日間で出演者、公演内容は異なります。

会場:ZOZO マリンスタジアム
MC:ヒャダイン / 宇垣美里

<5 月 14 日(土)出演>
・アイドルマスター シンデレラガールズ
・アイドルマスター ミリオンライブ!
・アイドルマスター スターリットシーズン

・テイルズ オブ シンフォニア
・テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士
・テイルズ オブ ザ テンペスト
misono

・テイルズ オブ ザ ワールド レディアントマイソロジー2
BACK-ON

・電音部
・アイカツ!シリーズ

・ガンダムビルドファイターズ
ガンダムビルドファイターズトライ
BACK-ON

・ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
・ラブライブ!スーパースター!!

<5 月 15 日(日)出演>
・アイドルマスター 765 プロオールスターズ
・アイドルマスター SideM
・アイドルマスター シャイニーカラーズ
・THE IDOLM@STER FIVE STARS!!!!!

・テイルズ オブ ハーツ R
・テイルズ オブ ザ レイズ フェアリーズ レクイエム
DEEN

・テイルズ オブ アライズ
感覚ピエロ

・機動戦士ガンダム SEED
・機動戦士ガンダム SEED DESTINY
西川貴教

・ラブライブ!サンシャイン!!
・ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

<スペシャルゲスト>
機動戦士ガンダム 40 周年プロジェクト
SUGIZO&INORAN from LUNA SEA

©Bandai Namco Entertainment Inc.
THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
©窪岡俊之THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
TALES OF™Series &©Bandai Namco Entertainment Inc.
©いのまたむつみ©藤島康介
電音部™&©Bandai Namco Entertainment Inc.
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO, BNArts
©創通・サンライズ
©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

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