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INTERVIEW

2021.08.05

苦手意識のあったラップ曲で、チーム一丸で“遊んで”生んだ新境地! 大橋彩香 a.k.a HASSY「#HASHTAG ME」リリースインタビュー

声優アーティストの大橋彩香が“大橋彩香 a.k.a HASSY”として、配信シングル「#HASHTAG ME」をリリース。今年4月1日に動画『私、大橋彩香辞めます。』でラッパー・HASSYとしての活動を発表。作り込んだエイプリルフールネタかと思いきや、同日投稿したネタバラシ動画でラップソングのリリースを発表。二重の驚きを呼んだ。そのラップソングが、今回リリースされる「#HASHTAG ME」。メロラップからダークでスタイリッシュなラップまでさまざまな側面をもつこの曲への取り組み、さらには制作が決まるまでの裏話について、たっぷり語ってもらった。

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――まず、ラップ曲をリリースすることになったきっかけからお教えください。

大橋彩香 私、今まではカップリング曲でかわいいラップ入りの曲をちょこちょこ歌わせてもらっていて、「いつか本格的なラップができたらいいね」みたいな話もあったんです。そんななか、シングル『犬と猫と彩香』のインタビューでちょろっと「ラップやりたいです」と言ったのをプロデューサーさんが聞き逃さなかったみたいで(笑)。「こういう企画で盛り上げて、みんなで楽しみませんか?」と提案していただいたのがきっかけでした。

――特にアルバム曲などでは、大橋さんの音楽的な趣味が反映された楽曲も多かったと思います。ただ、今回はそういうことではなかった。

大橋 そうですね。曲自体も、今回は割と決まった曲が上がってきていて。デモも2曲の中からどちらか……というなかで、自分の好きな歌い上げる感がちょっと強かったこちらのほうを、チーム満場一致で選ばせていただきました。

――「メロラップはだいぶ克服できたけど、ガッチガチのラップはまだ少し苦手」というお話もされていた記憶があります。

大橋 やっぱり、「メロディがないとちょっと難しいな」という意識はまだあるんですけど、今回は配信だけなうえに名義も違ったりとどちらかと言うと遊び要素が強いので、「苦手なことだけど、チャレンジするにはいい機会かな」と思って前向きにやらせていただきました。……あと、世の中でラップが流行ってるのでできるようになっておきたい、という気持ちもちょっとだけあります(笑)。

――ただ、きっかけが『犬と猫と彩香』のインタビューとなると、動画UPまでの準備は結構タイトだったのでは?

大橋 はい。1月23日のリリースイベントの日に最終的に「よしやろう!」と決まったのでUPまで2ヶ月ぐらいしかなかったし、映像と写真の撮影自体もUPの1週間前ぐらいに、限られた時間の中でわーって撮影した記憶があります。

――動画UP時の反響には、どのようなものがありましたか?

大橋 意外とみんな騙されていたというか(笑)、本当に私があの結構いかつめなビジュアルでデビューすると信じた方が、割と多かったんですよ。……“やりかねない”って、みんな思ってたんですかね?(笑)。そのあとネタバラシをしてラップ曲のリリースを発表したら、「ラップやるんだ!」と楽しみにしてくださっている方が多くて。そのときはレコーディングもMV撮影もまだしていなかったので、改めて頑張る気持ちが湧きました。

――ラップとひと口に言ってもいろいろなスタイルがありますが、デモが来る前にはどんな曲になると想像していましたか?

大橋 メロディがほとんどない、もっとフリースタイルみたいな曲になるのかなと想像していました。だから最初に聴いたときは、「私が歌いやすそうな感じになってるー!」という印象がありましたね。もちろんラップパートのところは「おっ」ってなりましたけど、それ以外は結構歌いやすそうに感じました。

――歌詞からは、サビの最後が「ふぉーえばぁ!」になっていたりと表記にかわいげが感じられました。

大橋 作詞してくださったカミカオルさんには初めてお世話になったんですけど、「すごい世界観のある歌詞を書かれる方だなぁ」と思って。同じくサビの「ぱぱぱぱぱぱぱ!パーフェクト」とかも「若いな」っていう感じがしましたし(笑)、最初に歌詞を観たときには「流行語みたいなのがいっぱい入ってる!」という感じで、割と衝撃でした。

――衝撃でしたか。

大橋 はい。2番序盤の「ありよりのあり~!」も字面だけ見るとラップじゃなさそうなんですけど、ここはガッツリラップなんですよね(笑)。でもその歌詞とのギャップ感みたいなものも面白いですし、やりがいもすごくありました。

次ページ:“3人”が登場する!? 「#HASHTAG ME」の歌唱アプローチ

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