和氣あず未が彩るカラフルな“恋”の景色――待望の“1stLIVE -超革命的恋する音楽会-”昼公演ライブレポート

声優・和氣あず未が、7月18日にアーティストとしては初となるソロライブ“和氣あず未1stLIVE -超革命的恋する音楽会-”を東京・中野サンプラザで昼夜2回にわたって開催した。

昨年1月にアーティストデビューして以来、シングル4曲、アルバム1枚を発表と、「いそげあじゅじゅ」と言わんばかりの異例のハイスピードで突き進んできた彼女。その一方で、気持ちは急ぐことなく、マイペースにアーティスト活動を楽しんでいる印象もある。そんなマインドもあってか、1st ライブらしいフレッシュさはありながらも、終始堂々としたパフォーマンスで魅せた。本稿では昼公演の模様をレポートする。

前述の通り、和氣のデビューは2020年1月。つまり、現在まで続くコロナ禍を駆け抜けてきたアーティストとなる。デビュー日の1月29日に、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場でイベントを行ったり、アルバム『超革命的恋する日常』の発売に合わせて今年3月にアコースティックミニライブを開催したりと、イベントで直接ファンと会う機会はあったものの、この情勢を考慮してワンマンライブにはなかなか届かずであった。そのため、今回は言葉通り“待望の”1stライブである。ファン一人ひとりがマナーを守っているからこそ、開演前の客席は静かだったものの、そのなかには「いよいよ始まる」という期待と歓喜を確かに感じた。

これまで発表した楽曲のサウンドを切り取った「Overture」が会場に響くと、ピンスポットを浴びてピンク系のタイトな衣装に身を包んだ和氣がステージ中央の檀上に登場。ファンが大きな拍手とペンライトで迎えるなか、すれ違いを描いたアダルティな「Tuesday」、少しダーティな「Touch the moon」と、“超革命的”という言葉にピッタリな意表を突いたセットリストで進行していく。

これまでに和氣が発表した楽曲は26曲(!)に及ぶが、そのなかでも大人っぽく攻めた2曲に続いたのは、甘酸っぱい「Twinkle*Twinkle」「恋と呼ぶには」。先ほどまでのクールな声色・振付とは打って変わって、キュートに弾けていく。特に「Twinkle*Twinkle」での、星をイメージした手をひらひらするパフォーマンスがとにかくかわいらしくファンとの一体感も光っていた。

ライブ前半は打ち込み曲が中心(セットリストを聞いたときは本人も驚いたそう)で、1stアルバム『超革命的恋する日常』のリード曲「キュピデビ」では“天使と悪魔”に扮したMVを思い出すような振付に。さらに、最新シングル「Viewtiful Days!/記憶に恋をした」に収録された「2030」という、ガーリーだけどそれだけじゃない、近未来感のある曲もここで披露。“口元隠して恋をするなんて 新しい世界だね”という“いま”を感じさせる一節は、この日のライブのために特別に用意された言葉のようにも感じ、それがまた面白い。楽曲の持つ世界観に合わせて目まぐるしく表情を変えていき、魅惑的な声色と仕草でファンを虜にしていった。

ライブ中盤、衣装を白の“ふわっと”したワンピースにチェンジし、バンドメンバー<黒須克彦(b)、堀崎 翔(g)、石井悠也(ds)、紺野紗衣(key)>がステージへ。いきなりバンドモードに切り替わるのではなく、“おやすみ やっと眠れるわ”と歌う、深い底に潜っていくような「あなたのいない夢」でゆったりと始まったところも、この音楽会ならではと言えるだろう。

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